ゆるめるモ!(You'll Melt More!)の徹底解説まとめ

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ゆるめるも!(You'll Melt More!)とは、フリーライターの田家大知がももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」に触発されて、「辛い時は逃げてもいいんだよ」をテーマとして自ら街頭でスカウトして集めてきたメンバーで結成された女性アイドル・グループ。名前の由来は「(窮屈な世の中を)ゆるめる」というメッセージと「You'll melt more!(あなたをもっとトロけさせたい)」という2つの意味が込められている。

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孤独と逆襲~てえへんだ! 底辺だ~ツアー at TSUTAYA O-EAST
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの
発売日:2017年5月24日
レーベル:You'll Records
規格:配信限定アルバム

収録曲
01. id アイドル
02. Hamidasumo!
03. 不意打て!!
04. 私の話、これでおしまい
05. アントニオ
06. 人間は少し不真面目
07. 孤独な獣
08. もっとも美しいもの
09. 00 (ラブ)
10. 震えて甦れ
11. スキヤキ
12. たびのしたく
13. Only You
14. 私へ
15. ナイトハイキング

2017年3月26日、渋谷区・TSUTAYA O-EASTで開催された「孤独と逆襲~てえへんだ! 底辺だ~ツアー」 と題したワンマンライブの模様を収めたOTOTOYによるハイレゾ配信限定のライヴ・アルバム。

*OTOTOY(オトトイ):音楽配信・情報サイトの一つ。代表はタワー・レコードの元CTO(最高技術責任者)だった竹中直純氏。ハイレゾ音源のことをOTOTOYでは「HQD」と呼称している。

当音源は2017年6月28日にリリースされるDVD作品「孤独と逆襲 ~てえへんだ!底辺だ~ ツアー at TSUTAYA O-EAST」と同一のものであるため、概要に関してはそちらの項を参照のこと。

6月28日:ディスコサイケデリカ

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ディスコサイケデリカ
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの
発売日:2017年6月28日
レーベル:You'll Records
規格:ミニアルバム

収録曲
01. melted
02. モイモイ
03. うんめー
04. 我が名とは
05. デテコイ!
06. ミュージック 3、4分で終わっちまうよね
07. 震えて甦れ (Remastered)
08. 永遠のmy boy

2016年7月13日リリースの「WE ARE A ROCK FESTIVAL」以来、約1年ぶりとなる通算6枚目のミニアルバム(サウンドトラックである「女の子よ死体と踊れ」を含めれば通算7枚目)。

作曲陣として、おなじみのハシダカズマ氏、松坂康司氏の他に、「YOU ARE THE WORLD」収録の「不意打て!!」以来となるPOLYSICSのハヤシヒロユキ氏、「WE ARE A ROCK FESTIVAL」から引き続き参加のM87氏、今回初参加となる「天才バンド」「ワンダフルボーイズ」のSundayカミデ氏がいる。また「勹″ッと<るSUMMER」であのをゲスト・ヴォーカリストとして招いた大森靖子氏も初参加している。

ジャケットはスコットランドのロック・バンド「Primal Scream」のアルバム「Screamadelica」のオマージュ。また、アルバム1曲目の「melted」はこの「Screamadelica」に収録されている「Loaded」のオマージュとなっている。

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「Screamadelica」の表ジャケット。

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Primal Scream。

*Primal Scream(プライマル・スクリーム):1982年にスコットランドで結成されたロック・バンド。元々はギター・バンドだったのだが、ダンス・ミュージックやレイヴに接近したり、ポストパンク、ダブ、ガレージ・ロックとその音楽性を様々に変化させながら活動している。

Primal Scream「Come Together」。

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2017年6月27日、Real Soundに掲載されたインタビューより。

――2016年7月に4人体制になってから約1年が経ちましたが、今回の『ディスコサイケデリカ』までの日々は、みなさんにとってどんなものだったでしょうか?

ようなぴ:山あり谷ありでした。4人になってから、自分たちでセットリストを組みだして、前回のシングル(2017年3月の『孤独と逆襲EP』)から制作に意見を出していって、ツアーのグッズも考えて。新しい挑戦を4人でやってきて、初めて見えてきた部分もあって、その全部が完全に良かったわけではないけど、新しい景色が見えるようになって、ゆるめるモ!がミニアルバムでできることも見えてきました。

しふぉん:いい意味でみんな責任感が生まれました。4人で「ゆるめるモ!」になるのに時間がかかって、そこにたどりつくまでに意見をお互いに言えるようになってきたし、より良いものを作るために「意味」を考えるようになりました。4人になってさらに良くなったと思います。

あの:周りから見えるものは変わった部分は多いと思います。

けちょん:あっという間の1年だったなと(笑)。4人になってから視野が広がりました。今までとは違う世界を見て、自分たちでセットリストや曲も「こんなのがいい」「こう伝えたい」と考えるようになりました。

――メンバーの意見が楽曲に反映されるようになったんですか?

ようなぴ:歌詞を書いてもらう前に、自分たちでイメージを考えて愛さん(小林愛。ゆるめるモ!の初期から作詞を担当)に伝えるようになりました。

――小林愛さんは、以前は作詞家としてメンバーと深く関わりすぎないようにしていると言っていただけに大きな変化ですね。

ようなぴ:愛さんに歌詞をもらった後に、どういう意味なのか話を聞く機会を持ったりしています。4人になってからスタイルが変わりました。

田家:大森さんやカミデさんとも打ち合わせをしました。

――最近はアーティスト写真も全然アイドルっぽくないですが、これもメンバーの意向が反映されているのでしょうか?

田家:完全にメンバー発信ですね。

ようなぴ:『孤独と逆襲EP』のときはほぼメンバーの意見です。今回は田家さんのアイデアからメンバーが選んでます。

出典: realsound.jp

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――そして『ディスコサイケデリカ』は、心なしかジャケットがPrimal Screamの『Screamadelica』に似ている気がしますが、聴いたことはありましたか?

ようなぴ:存在は知ってるけど、しっかりと聴いたことはないです。

けちょん:(黙って首を振る)

しふぉん:ないです。

あの:しっかりと聴いたことないです。

田家:参考音源としては送ってます。

――昔は参考音源は送っていましたか?

田家:送らないことが多かったですね。

――そこも変わったところなんですね。ハシダカズマさん作編曲の「melted」で始まって、続く「モイモイ」は小林愛さん作詞、ハシダカズマさん作編曲です。「モイモイ」は歌詞を読むと<もういい もういい>という意味なんですね。<もういい もういい 魂売りたくない>という歌詞を受け取ってどう感じましたか? アイドルが<魂売りたくない>って、すごい歌詞だなと。

ようなぴ:『孤独と逆襲EP』のとき、メンバーは神経も精神も突きつめてやってて、そのツアー(2017年の『孤独と逆襲~てえへんだ!底辺だ~ツアー』)でも、そのときの自分たちをシンプルに打ち出したんです。それがあったからこその歌詞ですね。

しふぉん:4人になってから歌いたいことが明確になってきたんです。自分たちの気持ちが乗らないと、絶対に人に伝わらないとわかったんです。前は受動的だったけど、今は「こうしてください」と愛さんに話してます。私たちに歌詞を書くセンスはないけど、愛さんは私たちを見てくれてて、愛さんの言葉で歌詞にしてくれます。
けちょん:<魂売りたくない>とか言葉が新鮮で「残るな」と思って。ゆるめるモ!だからポップに歌えると思ったし、本当はみんなもこういう気持ちを持ってたりするんだろうなと思いました。

――あのさんも愛さんと話しましたか?

あの:歌詞を書いてもらう前に伝えました。「モイモイ」は、最初に歌詞がないときに聴いたときの情景、光景が歌詞に乗ったらいいなと思ったのを、愛さんならではの言葉にしてくれて。「こうしたい」と思った理想がそのまま「モイモイ」になったから、伝えて良かったな。

出典: realsound.jp

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――<もういい もういい あなたも 覚悟とか理想とか 無理に言わないでいいのよ>という歌詞も尖っていると感じました。このインタビューもそうですが、アイドルって、覚悟や理想を言うことを求められるじゃないですか。覚悟や理想を求められることへのアンチテーゼもありますか?

ようなぴ:あります(笑)。ツアー(前述の『孤独と逆襲~てえへんだ!底辺だ~ツアー』)のあたりで「理想とか覚悟とかを提示しないといけない」という気持ちになってたなと。それはいいことだとも思うけど、違和感を覚えて今に至る感じです。

――あのさんはこの歌詞に共感しましたか?

あの:はい。覚悟とか決断力とか、ぼくは大事だと思ってるし瞬間瞬間大事だけど、理想とか正直ないし、それを聞いてくるインタビュアーさんとか嫌です(笑)。それに答えられる人もいると思うけど、無理に決めることでもないと思うから。「諦めちゃダメ」とか世の中では言うけど、諦めてもいいと思うし、「諦めてもいいんだよ」と言ってもらいたい自分もきっとどこかにたまにいて。でも、そうは絶対言われないし。だから同じように感じてる人がいたら、肯定してあげられる人がいたらいいなと思いました。諦めなよじゃなくて諦めてもいいんだよって。「ダメ人間」とか自分を否定的に考える人もいるけど、「今はもういいじゃん、どうせ明日はやってきてしまうし、それか死ぬ。だから諦めようぜ」って。あと、「モイモイ」の音だけ聴いてるときに電車でサラリーマンが疲れ果てて、降りるところが一緒だからしばらくずっとついてったんです。MVを見てる気分になっちゃって。そしたら電話でへこへこ誰かに謝ってて、しょうもなって思ったけどそれが全てだったりするんだろうなって。絶対にサラリーマンに元気あげたくなっちゃいました。

――けちょんさんはいかがでしょうか?

けちょん:すごくホッとしました。理想と覚悟を言わなきゃいけないときが世の中は多いけど(笑)、無難な言葉を並べてしまう気がするから。「なんかあったほうがいいんだろうな」と思ったけど、文章になって伝えたときにありきたりな言葉を並べてしまうというか(笑)。

――4人体制になった直後にインタビューで覚悟を語ってもらったのが私なので、最大の戦犯の気がしてきました……。

ようなぴ:そんなことはないです(笑)。

――しふぉんさんはいかがですか?

しふぉん:ゆるめるモ!というグループとして歌うのにすごくいい曲だと思います。サラリーマンも電車でほとんど疲れてて、きっと理想とか押しつけられてて潰されてるけど、「この曲が流れてる間は踊っていいじゃん!」って思うんです。理想や覚悟があるならいいけど、無理に言わなくていいと思ってて、ゆるめるモ!としてベストな言葉を愛さんが書いてくれました。

出典: realsound.jp

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――「モイモイ」の振り付けは南流石さんですが、私の世代にとってはJAGATARAのメンバーでもあったすごい人です。南流石さんに初めて振り付けをしてもらった感想はいかがでしたか?

しふぉん:わかりやすかったです。いい意味で徹底的に決めてて、隙がなくて。ライブの動画を見てくださっていて、私たちのレベルもわかっていて、「伝えたいことがそれぞれあるんだよね」と言ってくれて。角度すら細かく決まっていたので、質問することもなくできました。

けちょん:楽しかったです(笑)。振り付けの一個一個の意味を教えてくれて、「ピースは逃さないように腕をつかんで」とか、そこまでポーズの意味まで細かく考えてくれて教えてくれる人は今まで居なかったので嬉しかったです。

あの:わかりやすくて、ダンス全然得意じゃなくてもすぐできます。

ようなぴ:ハッピーな気持ちになりました。「モイモイ」ができたときに、この曲はゆるめるモ!にとって長く大切な曲になると思って、「振り付けはどうしよう?」となったときに田家さんが流石さんにお願いしてくれて。振り付けをしてもらったときに「きたー!」と思いました。ライブでのお客さんとのコミュニケーションも含めて、良いものを作れるという確信が持てました。これからのツアーが楽しみです、ワクワクしてます。

――「モイモイ」のMVのほかに、メンバーによる「モイモイ踊ってみた」も公開されるそうですね。

しふぉん:あのだけTake 3まで撮って(笑)。

あの:踊ってたら何も考えなくなっちゃって、いつの間にか適当に踊ってました2takeぐらい。最後はしっかり踊れました。

しふぉん:流石さんは撮影も見てくださって。

ようなぴ:「ここは撮り直そう」と言ってくれたんです。

――今回、どういう経緯で南流石さんにお願いしたのでしょうか?

田家:みんなが踊りやすい、かつわかりやすいものって、すごく難しいと思うんですけど、流石さんの手がけたPUFFYさんの振り付けってまさにそうじゃないですか。なのでダメ元でオファーしたら、すごく興味を持っていただけて、「すぐにお会いしたい」と言ってくださって。送ったライブ動画も全部見てくださったんです。あとは僕が単純にJAGATARAが大好きで、影響も多く受けているので、このタイミングでぜひと思って。

――「モイモイ」のMVは、ファンのみなさんと踊っていますね。みんなで踊るのはどういう感覚だったでしょうか?

ようなぴ:すごく楽しくて、現場の雰囲気も良くて。ライブに来たことのない人もいたけど和やかで、撮影時間が長くても、みんな最後まで嫌な顔をせずに付きあってくれて、いい作品ができました。ファンの人とひとつの作品を作れました。次はライブハウスでやって、もっと大きなものを作れるかなと思いました。

あの:覚えるのが早い。そんなに時間もなかったのに、完璧だったので仕込みかと思いました(笑)。若い女の子が多くて、それも嬉しかったです。

田家 応募の半分以上が10代の女子でしたね。

けちょん:演技がうまくてビックリしました(笑)。

ようなぴ:お客さんが怒ってるシーンとかあるんです。

けちょん:一体感があってとても楽しくて、やってよかったなと思いました。

しふぉん:「ありがたいや」と思うポイントがたくさんあって。たとえば、触ったり変なことができる距離感なのに、純粋にMVを作ろうとしてくれる人たちだけだったことに感動しました。親子で参加してくださった方もいて、ゆるめるモ!が広がってきてるなと嬉しかったです。

出典: realsound.jp

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後ろで「ハゲズラ」を被っているのが南流石先生。

――「うんめー」は大森靖子さん作詞作曲、ハシダカズマさん編曲です。「うんめー」は「運命」の意味なんですね。<僕は誰より 僕になりたい>という歌詞が印象的です。

あの:それ、ぼくも好きな歌詞です。よくインタビューや誰かに何になりたい?と聞かれた時、他の誰でもない僕は僕になりたいと答えることしかできなくて、大森さんに「何になりたい?」と聞かれたときも、「自分は自分になりたいです」と話しました。話し合いというよりも、大森さんが4人に聞きたいことをバンバン聞いてくださって、答えていく感じでした。

ようなぴ:「好きな食べ物なんですか?」とか「休みの日は何してる?」とか、日常的なことが多かったです。
けちょん:「好きなものは?」とか「普段何してるのか?」とか、こんな感じで曲を作っていく方なんだな、と新鮮でした。

しふぉん:いい意味で構えないでいられました、委ねたというか。それぞれも自然体で、ひとりひとりを知ってもらおうとしました。「大事にしてもらえてるな」と嬉しかったです。

――「我が名とは」は小林愛さん作詞、田家大知さん・松坂康司さん作曲、松坂康司さん編曲で、アルバム・タイトル通りのディスコサイケデリカです。小林愛さんの作詞も「モイモイ」と作風がガラッと変わって硬い言葉が多いですね。<我が名に夜明け求める者 闇夜の濃さに怯えるな>とか。

しふぉん:「古風な感じにしてください」とお願いしたんです。曲を聴いてそう感じたので。

ようなぴ:「和」の感じでお願いしました。

田家:サビのメロディがオリエンタルだからですね。

――田家さんは今、メンバーの意見には介入してるんですか?

田家:今はメンバーの議論をまとめる立場ですね。こういう成長は嬉しいですね、僕が何から何まで決めていた頃より、有機的なものが生まれて。

出典: realsound.jp

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――「デテコイ!」は、POLYSICSのハヤシヒロユキさん作詞作曲編曲です。「デテコイ」は「出てこい」なんですね。

ようなぴ:この曲はポジティブで、目の前の人に対してでもあるし、遠くだけど手が届かないわけじゃない人にも聴いてほしいな。ハヤシさんと振り付けを考えました、みんなでライブで楽しめると思います。

あの:「かわいいな」と思いました。ハヤシさんが作ってくれる曲は全部楽しいけど変わったテンポや曲調が多くて。けど今回はキャッチーでアニメソングに使われてる曲みたいで、ハヤシさんの曲でも新鮮で楽しい曲になってます。

田家:「ゆるめるモ!らしさもありつつ、ちょっとエモい感じで」と伝えたんです。

けちょん:ハッピーでエモさもあって、振り付けをメンバーと考えてるときも面白いのばっか詰めこんでて。みんなで楽しみたい曲だと思うし、引きこもってる子に「出てこい、もっと楽しいところがあるよ、いろんな世界を見てほしいな」と伝えたいです。

しふぉん:ちっちゃい子も真似しやすいし、家族で楽しめて、いろんな世代に響くと思います。歌詞も注目してほしいけど、ライブで本当の楽しさがわかる曲だと思います。

――「ミュージック 3、4分で終わっちまうよね」は小林愛さん作詞、田家大知さん・M87さん作曲、M87さん編曲です。罵倒から始まるすごい歌詞だと思っていたら、<そうかも僕らのミュージック 気休めなんだ>と展開して、自分たちに向けられている罵倒を歌詞にしているんだとわかりました。

田家:「Aメロでは罵倒したい」とメンバーが言ったんです。過去に罵倒された言葉を具体的に入れて。

しふぉん:「そういうこともあったな」と凹むこともなく淡々と。

けちょん:「こんなのあったよね」「あるある」って。

ようなぴ:自分たちはきれいに進んできたわけじゃないから、自分たちのリアルなことを詰めたうえで「ここに立ってるんだよ」と伝えられたらいいなと思いました。

しふぉん:みんなも言われた言葉があるんじゃないかな?

――そういう歌詞を歌うのはつらくないですか?

しふぉん:これを普通に歌ったら悩んでる曲になっちゃうけど、笑い飛ばすのが自分たちにできることで。ゆるめるモ!だから歌ってるし、ゆるめるモ!なりの歌い方だと思うし、それはみんなで「やろう」と話しました。

出典: realsound.jp

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――<どん底なのに 目の前の笑顔みると 僕らに出来ることがあるとか思っちゃう>という歌詞もすごいですね。

しふぉん:「できると思っちゃうんだよね」という感じが自分たちらしくて、感情移入できるし、今ライブでキラー・チューンになってるんじゃないかな。ひねくれた感じが気持ちを乗せやすいです。

ようなぴ:ファンの人にもかなり「良い」と言われます。振り付けもメンバーで考えて、初めて披露した日からみんな踊って楽しんだくれて。曲だけだと楽しい曲だけど、ゆるめるモ!として今歌うなら、歌詞はただ楽しいだけの方向にしたくないと思いました。

あの:楽しい方向にしたいしたくないという以前に自分たちが今現状の気持ちをのせるとそうなっちゃうんだと思います。この曲で楽しいだけの歌詞が来たら、みんな「歌いたくない」ってなると思います。自分たちの感情として。僕は嫌です。

――それは今の感覚として?

ようなぴ:永遠にそうな気がする。

しふぉん:そういうとこのこだわりが強いですね。気持ちを乗せられない曲になるとアレルギー反応が出ちゃうんですよ。

あの:つらい曲もあったんですよ。「この曲やだ、歌いたくない」って。

しふぉん:苦しくなりながら歌ってた曲もあったので。

ようなぴ:4人になる前は、完成された曲を与えられてて、でも良さを理解しきれてなくて。4人で初めて良さがわかった曲もあるんです。今、自分たちのゆるめるモ!を改めて理解してます。

――アレルギーが出たのは、どの楽曲でしょうか?

ようなぴ:「WE ARE A ROCK FESTIVAL」(2016年、4人体制になった直後のミニアルバム)の曲とかですね。

しふぉん:一時的には(笑)。

――本当にあのとき取材した自分の責任を感じますね……。

しふぉん:そうでしたね(笑)。

ようなぴ:4人になって気持ちの整理もつかなくて、でも1週間後にはツアー(2016年の『WE ARE A ROCK FESTIVAL TOUR』)も始まる状態で。「広めるために」と渡された曲たちだったけど、「ゆるめるモ!ってそうじゃないじゃん?」って、うまく受け入れてあげられなかったんです。でも今は「WE ARE A ROCK FESTIVAL」が持ってるパワーを感じてます。

しふぉん:ちょうど1年経って、今は一周回って良かったなと思います。

ようなぴ:結果全部いい方向に進んでると思います。4人での最初のツアーで前に進めた部分もあるし。

出典: realsound.jp

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