ゆるめるモ!(You'll Melt More!)とは【徹底解説まとめ】

ゆるめるも!(You'll Melt More!)とは、フリーライターの田家大知がももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」に触発されて、「辛い時は逃げてもいいんだよ」をテーマとして自ら街頭でスカウトして集めてきたメンバーで結成された女性アイドル・グループ。名前の由来は「(窮屈な世の中を)ゆるめる」というメッセージと「You'll melt more!(あなたをもっとトロけさせたい)」という2つの意味が込められている。

Talking Heads「Life During Wartime」。


メンバー自身の作詞による楽曲で、各自が歌うパートを自身で作ったものと思われる。きちんと韻を踏んでいたり、ナンセンスなようでいてしっかりと意味を含んでいたりと、完全に「ゆるめるモ!」の歌詞になっている。
楽曲はトーキング・ヘッズのアルバム「Remain in Light」へのオマージュではあるが、上記のインタビューで語られている「Life During Wartime」は「Remain in Light」の一つ前のアルバム「Fear of Music」に収録されていた楽曲。ギターのカッティングや、曲の後半に登場する対位法を用いた歌のパート、ホーンとクラヴィネットを混合させたような音の使用などから「Remain in Light」収録の「The Great Curve」を下敷きにしているようにも思われる。

Talking Heads「The Great Curve」。

ゆるめるモ!「NEW WAVE STAR」。

02. あ!世界は広いすごい
作詞:小林愛
作曲:オータケハヤト
編曲:オータケハヤト
Guitar&Bass&Drums&Programming:オータケハヤト

*オータケハヤト:ロック・バンド「ROCK'A'TRENCH(ロッカトレンチ)」のドラマー。また「THE SWiSH」というバンドにも在籍していたが、そのバンドではベースをプレイしていた。「孤独と逆襲 ~てえへんだ!底辺だ~ ツアー」のバック・バンドでドラムスを担当している。

ゆるめるモ!のバック・バンドでドラムスを担当していたオータケハヤト氏による初の提供楽曲。

2017年12月2日、Real Soundに掲載されたインタビューより。

――10曲目の「あ!世界は広いすごい」は『TALKING HITS EP』から。<あ、恥ずかしい これが”仲間”かも>という歌詞は、ゆるめるモ!を見守り続けた小林愛さんならではのものだと感じました。

田家:4人とも<仲間>なんて言葉を積極的に使うときはないし、うまいなと思いましたね。

――サウンド的にはパワーポップですね。

田家:僕の中ではThe Rentalsですね。アナログシンセのブヨブヨとはずむ感じを出したくて。「モイモイ」と同じベクトルで、ゆったりしたBPMですね。ファンキーに踊らせたい曲だと言うことを作曲のオータケハヤトさんに伝えたら理解してくれて、裏打ちで踊らせるリズムにしてくれて。ただWeezerのようなパワーポップで終わることなく、モーグ・シンセサイザーを入れるところにゆるめるモ!らしさが出ているかなと。

出典: realsound.jp

*The Rentals(ザ・レンタルズ):アメリカのロック・バンド「Weezer」の元ベーシスト「Matt Sharp(マット・シャープ)」がヴォーカリストを務めるパワー・ポップ・バンド。

The Rentals

The Rentals「Friends Of P. 」。

ミュージック・ヴィデオはおなじみの加藤マニ氏が監督をつとめている。愛知県犬山市にある「リトルワールド」という野外民族博物館で撮影が行われた。また実際にメンバーの海外遠征に行った際に撮影された映像も使用されている。

非常にキャッチーでポップな秀作。インタビューでThe Rentalsに触れられているが、Weezerっぽくもある。特にサビのメロディが素晴らしい。ちなみにモーグ・シンセサイザーとはごく初期のシンセサイザー。Dr. Robert Arthur Moog氏が開発したため「Moog Synthesizer」と名付けられた。以前は「ムーグ」と呼ばれることもあったが、「Moog」の正しい発音は「モーグ」とのこと。

ゆるめるモ!「あ!世界は広いすごい」。

03. 永遠の瞬間
作詞:後藤まりこ
作曲:後藤まりこ
編曲:後藤まりこ・ハシダカズマ
Guitar:あの
Guitar:後藤まりこ
Programming:ハシダカズマ

「idアイドル」以来、2曲目の楽曲提供となる後藤まりこの作品。

2017年12月2日、Real Soundに掲載されたインタビューより。

――「永遠の瞬間」は後藤まりこさん作詞作曲。後藤まりこさんは、今なぜ<私が消える5秒前>と歌う、こんなせつない楽曲を書いたんでしょうね。

田家:3月のTSUTAYA O-EASTのライブを後藤さんが見てくれて、この曲を書いてくれたらしいんですよ。その瞬間にすべてを賭ける、生きるか死ぬかみたいなライブを見て。<私が消える5秒前>というのもたぶん比喩で、その覚悟で瞬間瞬間を生きているんだと解釈しています。

――後藤まりこさんとあのさんでギターを弾いてるんですよね。

田家:あのが狂ったようにギターを弾いて、後藤さんが「MELT-BANANAみたいやねー」って(笑)。ふたりでノイズを弾き散らかしてましたね。

出典: realsound.jp

*MELT-BANANA(めるとばなな):1994年にデビューした日本のロック・バンド。ノイジーでパンキーなその演奏はイギリスの有名なDJジョン・ピールをして「今までに見たり聴いたりした最も素晴らしいパフォーマンスの一つ。ただただ魅了され、実に驚くものだった」と言わしめている。

MELT-BANANA

MELT-BANANA「Shield For Your Eyes」。

ミュージック・ヴィデオの監督と編集は田家氏自身が行っている。ゆるめるモ!に関わってきた人々を中心に250名もの「サヨナラ」が収録されている。登場してくるのは、作者である後藤まりこ氏、ハシダカズマ氏、一緒にテレビのレギュラー番組を行っている南海キャンディーズの山里亮太氏と唐橋ユミ氏、他にも加藤マニ氏、電撃ネットワークのギュウゾウ氏、カラテカの矢部太郎氏、西井万理那氏、レッツポコポコなどなど。ゆるめるモ!を卒業していったゆいざらすとちーぼうも登場する。

けちょん:「永遠の瞬間」(永遠って打とうとしたら遠慮って出て来て気づかなかったら「遠慮の瞬間」になるところだった。危ない(∩・ω・´∩)笑)
250人の方のサヨナラで出来たMV
自分たちの友達だったり親戚だったり
一緒にお仕事して下さってる方から
たまたま乗ったタクシーの運転手さんだったり
目の前歩いてた人だったり…
これからも一緒に居るであろう人、どこで何が起きてサヨナラになるか分からないけど、もう奇跡でも起きない限り会わないであろう人までたくさんの方に協力していただきました(∩´ω`∩)
本当にありがとうございます。
永遠は瞬間なのか瞬間は永遠なのか
永遠の瞬間
君は何を思ったか気になる(∩・ω・∩)
ちょっと違うかもなんだけど
私はこのMVが完成して
この人たちの歩んできた道に興味がわいたんだよねえ。
人ってこんな違うんだなあって
やっぱ滲み出てくるものなんだなあって
人間はみんな同じでみんな違うなって
私は何かに興味を持つのが苦手なんだけど
人は難しい…
みんな何重にも仮面被ってる
と、思うんだけど
(これはただけちょんが考えてるくだらない脳内の話しね)
そうじゃないと生きていけないから
仕方ないんだけどさ
ちがかったらごめん
仮面つけまくってる人があたり前な「人」
になってるように感じて…
興味がわかないのかなあ…
(自分に好奇心がないだけとも言える笑)
ちょっと自分で何言ってるか
よくわからなくなってきたんだけども 笑
結果
仮面つけてたとしてもみんな違うじゃんって
250人観て思った。
そして出会いは大事にしたい(∩・ω・∩)
人の感情や行動を無駄にしたくない
永遠は瞬間になり瞬間は永遠になる、はず
今起きてること全ては無駄にはならない、はず
辛いことも苦しいことも楽しいことも
全部自分と言う人を作り上げてくれる大切な瞬間
今を大事に生きたいものだわね(∩´▽`∩)
そしてね
そろそろ眠いの(∩=_=∩)
明日は韓国楽しみだああ
韓国のりいっぱい買う予定 笑
そんな感じ
またの。
(2017年11月10日:けちょんの公式ブログより)。

後藤まりこと共にあのがギターで参加しており、サウンドはうっすらとストリングスの幕で覆われた美しいシューゲイザーの世界。切ない歌詞の内容と相まって、それでも悲壮感だけに頼ることない、現実にしっかりと隣接している世界を描いている。ゆるめるモ!の表現力も凄いが、まさに後藤まりこ恐るべし、といった印象を受ける。ミュージック・ヴィデオも出色の出来。250名のサヨナラを映しているだけなのだが、甘味な諦念感というか、去り際のロマンスというか、何ともいえない気持ちにさせてくれる。そしてゆるめるモ!ファンの多くが異口同音に言っているように、ちーぼうとゆいざらすの登場は、本当に涙もの。

ゆるめるモ!「永遠の瞬間」。

10月25日:怪獣倶楽部~空想特撮青春記~ (DVD)

怪獣倶楽部~空想特撮青春記~
名義:テレビ・ドラマ
参加メンバー:あの
発売日:2017年10月25日
レーベル:バップ
規格:DVD

あのが出演した、2017年6月に深夜ドラマ「ドラマイズム」の作品として放送されていた全4話の連続ドラマのDVD作品。

ウルトラマンやウルトラセヴンに登場してきた怪獣について、熱く語り合い同人誌を作成していく「怪獣倶楽部」の活動を通して、友情や恋を描いていく内容となっている。

ウルトラマンやウルトラセブンで育ってきた人間にとっては、怪獣の裏話やかなり深い洞察力に富んだ議論がなされるので、かなり面白い内容になっている。メトロン星人やゼットン、ガッツ星人などが日常生活に登場してくるというシュールなシーンもある。また最終回にはスペシャル・ゲストが登場するのだが、これまたウルトラ世代にとっては涙もの。

マスター役の小松利昌氏と。

あのは怪獣倶楽部が活動の場にしている喫茶店のウェイトレス役で登場。役名も付いていないので、あまり登場シーンはないが、存在感はかなり強い。また、本編にはあまり登場してこないが、特典映像のメイキング・シーンでは、喫茶店のマスター役だった小松利昌氏から、怪獣とウルトラマンの区別がつかなかったことを暴露されて、照れ笑いするあのの可愛らしいシーンが見られる。ついでにバルタン星人の名前も憶えられていないお茶目さも披露している。

同じく特典映像として、「マスター&ウェイトレスの日常」というあのと小松利昌氏の短い二人芝居の映像が3話用意されている。最後、笑いだしたいのをこらえるあのの表情が可愛らしい。メイキング・シーンではその後に爆笑するシーンが見られる。

あのは撮影終了時に、メトロン星人のフィギュアをもらっていた。

出演者の一人、柄本時生氏と。

yamada3desu
yamada3desu
@yamada3desu

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