ゆるめるモ!(You'll Melt More!)の徹底解説まとめ

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ゆるめるも!(You'll Melt More!)とは、フリーライターの田家大知がももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」に触発されて、「辛い時は逃げてもいいんだよ」をテーマとして自ら街頭でスカウトして集めてきたメンバーで結成された女性アイドル・グループ。名前の由来は「(窮屈な世の中を)ゆるめる」というメッセージと「You'll melt more!(あなたをもっとトロけさせたい)」という2つの意味が込められている。

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■映像2 (楽屋中継)

楽屋からの中継映像がここで挟まる。各自のスマホを使用しての中継になっている。こういう演出も初めてのこと。

09. ごろごろ物思い
作詞:緑川伸一
作曲:緑川伸一
編曲:ハシダカズマ

「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

フード付きのガウンに、手にはランタンを持った出で立ちでゆるめるモ!の4人は再びステージに登場してくる。どことなくLed Zeppelinの映画「永遠の詩」の「天国への階段」に登場してきた人物を想起させる出で立ちである。曲はミディアム・テンポの緑川伸一氏(ミドリカワ書房)によるこれまた名曲。曲の雰囲気とこの出で立ちが見事にマッチしている。

10. ナイトハイキング
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」及び「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

これも名曲。ステージ一面が紫色のライトに彩られる。ガウンはまだ着用したまま。振付が激しくなるにつれてガウンがどことなくマントのように見えてくる。ステージ後方から差し込まれるレーザー光線が美しく映える。美しいライトの演出がゆるめるモ!のパフォーマンスに色を添えている。

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■映像3 (ユートピアを探して)

ここで再び映像が挟まる。ユートピアを探すゆるめるモ!の4人の姿が映し出される。軽い寸劇、といったところかなんだけれど、意外と(失礼)面白い。この映像の中で衣装がチェンジされる。

11. モイモイ
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「ディスコサイケデリカ」及び「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

直前の映像の中でチェンジした、動物の仮面を被った衣装に衣替えして登場(映像の中の衣装とは若干異なっているが)。アルバム「YOUTOPIA」のジャケットに映っている衣装である。これまた直前の映像で語られた「モイモイ」が始まる。結局「YOUTOPIA」はどこだったのか。答えはここにある。中盤から「モイモイダンサーズ」が動物の仮面をかぶって登場。ステージがより賑やかになる。

12. 逃げろ!!
作詞:小林愛
作曲:松坂康司
編曲:松坂康司

「NEW ESCAPE UNDERGROUND」「Unforgettable Final Odyssey」及び配信限定シングル「アントニオ」に収録されていた楽曲。

間髪を入れずにゆるめるモ!の代表曲のひとつである「逃げろ!!」が始まる。4人のメンバーの歌唱やパフォーマンス、そして何といってもその素敵な表情を見ると、どこか一つ吹っ切れたような清々しさが感じられ、名曲であるこの楽曲をさらに上のレヴェルに押し上げている。

13. Youとピアザ
作詞:小林愛
作曲:M87
編曲:M87

「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

今度はタオルを持ってのパフォーマンス。ライヴ映えするアップ・テンポのポップな楽曲だ。観客もタオルをこれでもか! というくらいに回し続ける。

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14. idアイドル
作詞:後藤まりこ
作曲:後藤まりこ

「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

もはや恒例となった大盛り上がり大会の始まり。ゆるめるモ!史上最大のキャパシティの会場が「一体となったカオス状態」に突入する(と書くと非常に矛盾した表現のようにも思えるが)。4人のパフォーマンスは徐々に最高潮に達していく。ここでもあのは観客の中に飛び込む。キャパの大小は関係ないのだ。

15. 天竺
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

しふぉんのMCに続けて、アルバム「YOUTOPIA」のラストを飾る大曲が始まる。アフリカの土着的な、ある意味プリミティヴな宗教的音楽と、パイプオルガンを模したような音による西洋の、ある意味アーティフィシャルな宗教的音楽の融合、といったところか。静と動。光と影。最後には決意と希望が歌われる大作で、ゆるめるモ!の4人は「だるまさんが転んだ」的なパフォーマンスや、輪になってくるくると回るパフォーマンス、まるで創作舞踊を見ているようなパフォーマンスを繰り広げながら、見事に表現していく。ここでもラストで対位法を用いた歌唱が出てくるが、これまた見事にこなしている。ただし、ライヴの楽曲としての扱いは一考が必要かも知れない。観客を巻き込んで盛り上がる楽曲、というよりも、きちんとパフォーマンスを披露する楽曲であり、こうして「idアイドル」と次の「Only You」に挟まれた位置というのは、微妙かも知れない。

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16. Only You
作詞:小林愛
作曲:田家大知・ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「文学と破壊EP」及び「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

パフォーマンスをしっかりと披露する「天竺」に続いて、「idアイドル」で暖まった心身を再度燃えさせてくれる楽曲が始まる。もしかしたらこの「再燃」することによるカタルシスを狙ったセットリストなのかも知れない。あのはここでも観客の中へ飛び込んでいく。そして田家氏にかかえられて再びステージへ。ここでのあのの表情には鬼気迫るものがある。

17. must 正
作詞:小林愛
作曲:山
編曲:山

「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

本編最後は「君は正しい」と歌われる「must 正」。「君は正しい 美しいよ」と歌うゆるめるモ!の4人のメンバーも、正しく、美しい。そう信じられるパフォーマンスになっている。

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<アンコール>
18. ミュージック 3,4分で終わっちまうよね
作詞:小林愛
作曲:田家大知・M87
編曲:M87

「ディスコサイケデリカ」及び「YOUTOPIA」に収録されていた楽曲。

ゆるめるモ!の4人は、動物の仮面がトーテムポールのように重なり合った絵柄がプリントされた黒いTシャツに着替えて登場。メンバー各自による少し長めのMCが始まる。ライヴ・レポートにもあったように、ここでのあののMC、正直な自分を不器用ながらにも、一生懸命になって吐露する姿は本当に感動的。そしてしふぉんのMC、母親に対する感謝の気持ちを告げる姿もほっこりする。そしてこれまたライヴ映えするアッパーな「ミュージック 3,4分で終わっちまうよね」が始まる。これでアルバム「YOUTOPIA」に収録されていた曲は1曲を除いて全て披露されたことになる。その残りの1曲も「サマーボカン」であり、この楽曲の初出は「WE ARE A ROCK FESTIVAL」なので、アルバム「YOUTOPIA」の楽曲はほぼ完全に披露されたことになる。

19. なつ おん ぶる ー
作詞:小林愛
作曲:Tamptin
編曲:Tamptin

「HELLO WORLD EP」及び「Unforgettable Final Odyssey」に収録されていた楽曲。

「これで終わりじゃないんだなぁ~!」というしふぉんの雄叫びに続けて本当のラストである「なつ おん ぶる ー」が始まる。観客の上を大きな風船がいくつも舞い踊る。スイカのビーチ・ボールやイルカ型のおもちゃや浮き輪がステージ上を舞う。いつもの賑やかなステージ。しふぉんが観客席に割入って後方まで駆け込む。演者と観客の強い信頼感があるからこその演出。大きな風船がしふぉんの頭を襲う。笑顔で受け止めるしふぉん。あのも負け時と観客席へ乱入。大きな風船が今度はあのを襲う。これまた笑顔で受け止めるあの。4人のメンバー全員がステージ裏に消えるその瞬間まで、見事なパフォーマンスを見せてくれた。

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■加藤マニ監督による特典映像

ステージのリハーサル風景や、ライヴ前の楽屋でのメンバーの様子、及びライヴ終演後の4人の様子が収録されている特典映像。4人のメンバーの和気藹々とした姿が微笑ましい。やはりこうしてみると「四人はアイドル(ザ・ビートルズの映画のタイトルみたいだ)なんだ」ということを再認識させてくれる。本当にみんないい表情をしている。

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5月9日:HIPPY MONDAYS EP

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HIPPY MONDAYS EP
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの
発売日:2018年5月9日
レーベル:You'll Records
規格:マキシシングル

収録曲
01. おこらないで
02. やすもう
03. フリースタイル全部
04. おこらないで (Instrumental)
05. やすもう (Instrumental)
06. フリースタイル全部 (Instrumental)

2017年10月4日リリースの「TALKING HITS EP」以来、約7ヶ月ぶりとなる通算7枚目のシングル。

ジャケットは、イギリスのロック・バンド「Happy Mondays」のアルバム「Pills Thrills & Bellyaches」のオマージュ。また、収録曲「やすもう」はその「Happy Mondays」や、「Happy Mondays」を中心としたムーヴメント「Manchester Sound」のオマージュとなっている。ジャケット写真は曽我美芽氏が担当している。

*曽我美芽(そがみめ):日本のフリーランのカメラマン。アイドル関連はゆるめるモ!以外に、アイドルルネッサンス、つりビット、乃木坂46の与田祐希などの写真を手掛けている。またゆるめるモ!としては、「NEVER GIVE UP DRUNK MONKEYS EP」のジャケットや、「ディスコサイケデリカツアーZepp Diver City オフィシャル撮影」なども手掛けている。また本シングルと同時リリースの「音楽よ回れ!! MUSIC GO ROUND〜ゆるベスト!〜」のジャケット写真も担当。

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「Pills Thrills & Bellyaches」の表ジャケット。

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Happy Mondays。

*Happy Mondays(ハッピー・マンディーズ):1984年に結成されたイギリス、マンチェスター出身のロック・バンド。バンド名は同じマンチェスター出身のロック・バンド「New Order(ニュー・オーダー)」のヒット曲「Blue Monday」をもじったもの。独特のダンス・サウンドが特徴。レディオヘッドのトム・ヨークや、ブラーのデーモン・アルバーンなどがリスペクトを公言しているバンドである。

Happy Mondays「Kinky Afro」。

*Manchester Sound(マンチェスター・サウンド):1990年代前後にイギリスのマンチェスターを中心として起こったムーヴメント。Madchester(マッドチェスター)と呼称されることもある。サイケデリック調のダンサブルなビートが特徴。代表的なバンドは、Happy Mondays、The Stone Roses、Inspiral Carpets、New Order、The Charlatans等。

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The Stone Roses。

The Stone Roses「Feels Gold」。


楽曲概説

01. おこらないで
作詞:田家大知・小林愛
作曲:田家大知
編曲:田家大知・安原兵衛
All Instruments:安原兵衛

前のEP「TALKING HITS EP」に続いて、安原兵衛氏が編曲に名を連ねている作品。安原兵衛氏は本作品全編に協力している。

テレビ東京系列で放映されている「ゴッドタン」の第5期エンディング・テーマに採用された。

ミュージック・ヴィデオの監督はおなじみの加藤マニ氏。メンバーが天使と悪魔に扮し、コミカルなやりとりを繰り広げている。

ミドル・テンポのソウルフルでポップな楽曲。マンチェスター・サウンド的な味付けも少しはあるが、どことなくイギリスのロック・バンド「The Style Council」を想起させる。今までのゆるめるモ!にはあまりなかったタイプの楽曲だといえよう。

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