トーマス・トーラス／ヒーイズトーマス（TIGER & BUNNY 2）とは【徹底解説・考察まとめ】

トーマス・トーラス／ヒーイズトーマス（TIGER & BUNNY 2）の概要

トーマス・トーラス（Thomas Taurus）とは、『TIGER & BUNNY 2』の登場人物で、売り出し中の新人ヒーロー。ヒーロー名はヒーイズトーマス（HE IS THOMAS）で、キャッチコピーは「白き光を纏いしもの」。
NEXT（ネクスト）と呼ばれる、超常的な能力を持つ新人類の1人。事故で両親を亡くし、唯一の肉親となった妹のルビーを守ることを誓うが、NEXTである自分だけが気味悪がられて里親に恵まれず、離れ離れにされそうになる。これを嫌って施設を抜け出すも暴漢に襲われ、NEXT能力で撃退しようとするも、一緒に連れてきたルビーに怪我をさせてしまう結果となった。

その後ルビーとは引き離され、自分を裏切った人々と己の弱さを憎み、人間不信に陥る。以降は徹底して己を鍛え、NEXTとしての能力を磨き、いつか妹と再会することを夢見るようになった。
その高い実力から次代のナンバー1ヒーローになりうる逸材として目を付けられ、スカウトを受ける。妹を探すために役に立つとの判断からこれを受け入れるも、当初は仲間たちに心を開かず、相棒の仙石昴（せんごく すばる） / Mr.ブラックすらなかなか信用しようとしなかった。幾多の事件を解決する中で次第に仲間たちのことを認めていき、昴と共に強敵に立ち向かっていく。

トーマス・トーラス／ヒーイズトーマス（TIGER & BUNNY 2）のプロフィール・人物像

CV：島崎信長

寡黙で不愛想だが、激情を内に秘めた少年。妹のルビーを奪った周囲の大人、彼女を守れなかった自分自身への怒りと絶望から、人間不信気味。
「何があっても今度こそルビーを守れる力」を手にすることを目標にして日々体を鍛えており、食事も鶏のささ身とブロッコリーという筋肉の成長に適したものばかり食べている。普段は食べないようにしている好物のラザニアを口にすると思わず顔を綻ばせるなど、内面は普通の少年である。

かつて「信じるは己の力のみ」と標榜し、自身が悪党と断じた者に私刑を加えていたL.L.オードゥンという人物を尊敬している。相棒である昴のことは「自分の足を引っ張りかねない邪魔な人間」として最低限の付き合いに留めていたが、彼が自分のことを想ってルビーとの再会を取り計らってくれたことで感謝するようになり、以降は少しずつ共に戦う仲間として認めていった。

トーマス・トーラス／ヒーイズトーマス（TIGER & BUNNY 2）のNEXT能力

サイコキネシス

対象に触れないまま物体を動かす力。瓦礫を取り除いたり、その辺りにある鉄板を盾にしたりと応用力に優れる。
「自分自身にはかけられない」、「動かせるのは自分の筋力で動かせるもののみ」という制限があり、トーマスは自身もトレーニングに励むことで能力の強化に励んでいる。

トーマス・トーラス／ヒーイズトーマス（TIGER & BUNNY 2）の来歴・活躍

家族の喪失

事故で両親を失い、妹のルビーと共に施設に預けられる。この頃にはNEXTとして目覚めており、「自分は兄なのだから、唯一残った肉親である妹を必ず守る」と誓うも、能力を気味悪がられて里親候補たちは「妹だけなら引き取る」と言うばかりだった。
このままでは妹と引き離されると考えたトーマスは、彼女を連れて施設を脱走。あてもなくさまよった末にスラムに迷い込み、そこで暴漢に襲われる。NEXT能力で撃退するも、「降参する」と言われて油断して銃撃され、ルビーの足に障害が残るほどの怪我を負わせてしまう。

直後に保護されるも、結局ルビーだけが里親に引き取られ、自身は施設で暮らす。自分と妹を引き離した大人たちと社会に憤り、妹を守り切れなかった自分自身を憎み、人間不信に陥る。
「あの時自分にもっと力があればルビーを守れた、離れ離れになどされなかった」と考えたトーマスは、ひたすらに力を求めるようになる。この頃、かつて「信じるは己の力のみ」と標榜して“悪党”だと判断した者たちに私刑を加えていったL.L.オードゥンという人物のことを知り、これに憧れる。

ヒーローとして活躍

成長し、NEXT能力の出力も制御も育った頃、「次代のナンバー1ヒーローになりうる逸材」としてスカウトを受ける。いつか妹を探して再会するという夢を抱いていたトーマスは、「有名になって金ももらえるなら一石二鳥」と考えてこれを引き受け、シュテルンビルドでプロヒーローとしてデビューを果たす。
この頃、シュテルンビルドではパートナー制度という“ヒーローを2人1組で運用する”形が採用されており、仙石昴（せんごく すばる）／Mr.ブラックという同年代の少年と組まされる。他人を信じず、ただ己の力のみを信じるトーマスは、昴を「上の命令で仕方なく組まされているだけの、自分の足を引っ張りかねない存在」と見なして素っ気なく扱っていた。

昴も昴で向上心をこじらせた問題のある少年だったが、シュテルンビルドの先輩ヒーローたちから諭されてこれを改め、相棒のトーマスとの関係も改善しようと考えるようになる。2人の活躍はルビーも見ており、「ヒーイズトーマスは自分の兄なのではないか」と考えてファンレターを送り続けていたが、ファンサービスに興味の無いトーマスがこれを全て読まなかったため擦れ違いが続いていた。そこでルビーは相棒の昴の方に「兄に会いたいので協力してほしい」との手紙を送る。これを読んだ昴の配慮によって2人は再会し、「本当に良かった」と号泣する相棒を見て、ようやく彼を“自分のことを想って支えてくれる仲間”だと認識する。
昴との関係が改善されていく一方、シュテルンビルドではNEXTの排斥運動が盛んになっていた。これを煽っていた犯罪者を捕らえようとするも、彼が刑務所から解放したL.L.オードゥンがその前に立ち塞がり、昴と共に交戦。死力を尽くすもまとめて薙ぎ倒されるが、事件自体はシュテルンビルドのヒーロー仲間たちが解決。以降も昴と共にヒーロー活動を続けていった。

トーマス・トーラス／ヒーイズトーマス（TIGER & BUNNY 2）の関連人物・キャラクター

仙石昴（せんごく すばる／Subaru Sengoku） / Mr. ブラック（Mr. BLACK）

シュテルンビルドの新人ヒーロー。もともと他の街でヒーローをしていたが、さらなる活躍の場を求めてシュテルンビルドに活動拠点を移す。
直情径行の熱血漢で、「ヒーローらしくありたい」という気持ちが強く、人助けに熱心な一方で独断専行も多い。根は素直な少年で、虎徹たちに諫められてからは仲間との連携を重視して動くようになる。
自分とは別の理由から独断専行の目立つトーマスのことは、当初は「いけ好かないヤツ」と斜めに構えて接していたが、彼の過去や事情を知るとパートナーとして何か助けてやれることはないかと親身になっていった。

仙石昴／Mr. ブラック（TIGER & BUNNY 2）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

仙石昴（せんごく すばる）とは、『TIGER & BUNNY 2』の登場人物で、売り出し中の新人ヒーロー。ヒーロー名はMr. ブラック。
実直で熱血気質の少年。超常的な能力を持つ新人類「NEXT」の1人。若くしてヒーローとして活躍し、その実績と実力を評価され、スカウトされる形でシュテルンビルドにやってくる。同じく新人ヒーローのトーマス・トーラスとコンビを組まされ、有能ではあるが高圧的で単独行動を好む彼と幾度も衝突する。失敗を繰り返しながらも成長し、市民の平和のために力を振るった。

ルビー・トーラス（Ruby Taurus）

妹。両親亡き後、「自分は兄なのだから、絶対にルビーのことを守ろう」と考えるも、自身のNEXT能力を過信したことで足に後遺症が残るほどの怪我をさせてしまう。結局彼女だけが里親に引き取られ、長らく生き別れとなっていた。
トーマスがシュテルンビルドでヒーロー活動を始めて以来、「あの新人ヒーローは自分の兄なのではないか」と考え、何度もファンレターを送る。娘として里親に愛されながら暮らしており、幾度かの手術によって足の障害もすっかり回復している。