ゆるめるモ!(You'll Melt More!)とは【徹底解説まとめ】

ゆるめるも!(You'll Melt More!)とは、フリーライターの田家大知がももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」に触発されて、「辛い時は逃げてもいいんだよ」をテーマとして自ら街頭でスカウトして集めてきたメンバーで結成された女性アイドル・グループ。名前の由来は「(窮屈な世の中を)ゆるめる」というメッセージと「You'll melt more!(あなたをもっとトロけさせたい)」という2つの意味が込められている。

WE ARE A ROCK FESTIVAL TOUR FINAL RETURN TO ZERO at LIQUIDROOM
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの
発売日:2017年4月22日 会場物販限定リリース
レーベル:You'll Records
規格:DVD

収録曲
01. ゆるトロ (4mation remix)
02. 逃げろ!!
03. はみだしパラダイス
04. めんどいしんどいPUNKするか
05. よいよい
06. SUN SUN SUN
07. サマーボカン
08. あさだ
09. ぺけぺけ
10. KAWAIIハードコア銀河
11. ナイトハイキング
12. 人間は少し不真面目
13. もっとも美しいもの
14. 00 (ラブ)
15. ゆるビスタ!
16. ギザギザフリーダム
17. Hamidasumo!
18. スキヤキ
19. たびのしたく
20. Only You
21. id アイドル
22. SWEET ESCAPE
23. manual of 東京 girl 現代史
24. なつ おん ぶる ー
*
特典映像
01. Only You(けちょんver.)
02. Only You(しふぉんver.)
03. Only You(ようなぴver.)
04. Only You(あのver.)

2016年10月24日、渋谷区恵比寿のLIQUIDROOM ebisuで開催された「WE ARE A ROCK FESTIVAL TOUR FINAL RETURN TO ZERO」 と題したワンマンライブの模様を収めたDVD。

4人体制になってからの初のツアーであり、初のライヴ映像作品でもある。

特典映像として、メンバーそれぞれ4人を追った「Only You」4バージョンが収録されている。

全編生バンドをバックにパフォーマンスが行われており、ゆるめるモ!4人のみでのバンド演奏の楽曲も含まれる。

バンド・メンバーは以下の通り。

Guitar:ハシダカズマ
Guitar:上野翔
Drums:松本暁雄
Bass:右田真
Drums:張替智広
Kedyboards:へりこ

ライヴ会場限定でのリリースではあったが、2017年3月15日リリースのシングル「孤独と逆襲EP」の初回限定盤には、このライヴDVDと同映像の楽曲5曲を収録したDVDが付属されていた。

*ライヴ会場限定リリースではあるが、2018年10月29日現在、ゆるめるモ!のオフィシャル・サイトでの購入は可能。税込¥5,000で売られている。ちなみに同じく2018年10月29日現在、通信販売サイト「amazon」でも購入できるが、こちらは¥9,800という定価の約2倍の価格で売られている。どちらも新品として購入できるが、どう考えてもオフィシャル・サイトでの購入をお薦めする。

2017年1月3日、OTOTOYに掲載されたインタビューより。

――4人体制になって大きく雰囲気が変わりましたね。

ようなぴ : 6人時代のときにも4人で活動していた期間はあったんですけど、いまはこの4人で100%を出せるように1人1人の意識が強くなっていて。ゆるめるモ! として見せられるものがすごく変わったと感じています。

しふぉん : (卒業した)2人がいたことによっていい意味でアイドル感を保ていてたというか、歌唱力も2人は抜群だったから技術面が4人の課題になったんですけど、私は4人になったことがマイナスだとは全然思っていなくて。むしろ幅が広がった。

――けちょんさんは4人になって変化を感じますか。

けちょん : 4人になって1人1人が魅せられる人にならなきゃいけないなってことをすごく思いました。地に足が着くようになってきたなと思えるようになった。

出典: ototoy.jp

――それまでは浮き足立っていた?

けちょん : 自分に自信がなさすぎたんです。魅せられる人は、ステージに立っているとき自分が1番輝いている気持ちでいると思っているんですけど、今まで自分にはそれがなくて。でも人前に立って何かを伝える以上、伝える気持ちをすごい大事にするようにしなきゃって思うようになりました。

――あのさんは4人になっての変化は感じますか?

あの : みんながみんな頼りっきりみたいなことが減ったと思います。前まではステージ上にいても自分は変に気を遣ったりどっかで引っかかりがあって。それぞれがそういうことがあったと思う。4人になってからは話し合いの機会も増えたし、みんながみんな違う色を持ってるから自分たちがやりたいことをそれぞれがやるようになった。前になかったものができている感覚です。

――〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2016〉の時点で他のグループと気合やオーラが違って感じましたけど、具体的に変わる大きなきっかけがあったんでしょうか。

しふぉん : 1番意識が変わったきっかけが、自分たちでセットリストを組んで、どういうライヴにしたいのかを考えるようになったことだと思います。

――そのセットリストはどうやって決めるんですか?

ようなぴ : その日何をやりたいか、何をやったほうがいいと思っているかをそれぞれで出しあって、その上でこういう曲の方がいいんじゃないかって考えたり、全体の流れを考えます。持ち時間が20分だったらその中でゆるめるモ! の魅力を全て見せることは難しいから、今日はどの部分を見せるか話して決めていったり。

出典: ototoy.jp

――自分たちでセットリストを考えるようになったことで、ライヴの内容自体も変わったと思いますか?

ようなぴ : 変わりました。新木場のワンマンが終わって1週間後に全国ツアーが始まったんですけど、ツアー初日から4人でセトリを組み始めて。初めての経験だったのでつかめない部分が多くて「今日のセトリめっちゃ微妙だったー」みたいなことがあったりして大変だったんですけど、最近はどういうセトリがイベントに合うのかつかめるようになってきて、その都度ゆるめるモ! の最強を作ろうという意識で組めているかなと思います。

――話す機会が増えたことによってメンバー間で喧嘩とかはしないですか?

しふぉん : 私はこう思っているからこれをやりたいとか、他の人が違かったら私はこれをやりたいとか、みんなの意見を聞いた上で自分の意見を考えるようになったんですけど、喧嘩はまだないかな(笑)。

ようなぴ : 喧嘩してもいいんじゃないかなって気はします。ふふふ。

――全国ツアー12箇所の中で印象深かったライヴを1人ずつ聞いてみたいんですけど、しふぉんさんはどこが印象深かったですか。

しふぉん : 私は1箇所目の北海道です。初めて自分たちでセトリを組んだんですけど、〈WE ARE A ROCK FESTIVAL〉って名乗っているツアー1曲目に持ってくるのはこれだろ!! ってときにみんなの意見が被ったのが「Only You」だったんですよ。

出典: ototoy.jp

――「Only You」はいつもライヴの終盤でやっている壮大な曲ですけど、1曲目にやったんですね。

しふぉん : 4人で初めて臨む長尺ライヴで「Only You」を最初に持ってきたら、お客さんもうわー!! ってなったし、こっちも気持ちをぶつけたのでぐちゃぐちゃだったんですけど、そのときみんなが本当に同じ方向を向いていると思って。最初に「Only You」から始まったツアーで、徐々に成長していったなと思います。

ようなぴ : 私もリキッドを抜かすと1番印象に残ってるのは北海道です。ツアー初日っていうのもあると思うんですけど、4人でのスタートを見せる最初のライヴだからお客さんを不安にさせちゃいけないし、パワーダウンしたと思わせちゃいけない。私は気持ちの面で熱さを持って伝えていくしかないと思っていて。そういう姿勢を見せるって意味でも「Only You」を最初に持ってくるだけでもお客さんに伝わるものがあるだろうなと思ったんです。自分の気持ちもすごく乗っかっていたし、お客さんも「Only You」が始まった時にうわー!! っていうリアクションで、いきなりくるかー!! みたいな。それですごく勢いがついた。さっきしふぉんも言ってたけどライヴ自体はボロボロだったんですよ。でも、それ以降のツアー中盤とかまで、北海道を超えるセトリを組めてないよねっていう話をしてたり、それだけ初日にかける思いっていうのが強かった。

――けちょんさんは?

けちょん : 私も北海道です。4人になって1週間じゃ急に変われないから、頑張ろう!! って気持ちがすごい強くて。「Only You」を1曲目に持ってきてこそロック・フェスだなと思った。その会話をしたときのことをすごく覚えているんですけど、自分たちで組んだセトリの1曲目が「Only You」って言った時、みんなの顔がすごく輝いてていた。ライヴ自体はまだまだのところが多かったんですけど、次のライヴ以降もそのセトリを参考にするくらい北海道がよくて1番記憶に残ってます。

――いまのところ3人が北海道ですけど、あのさんはどこが印象に残ってますか?

あの : 浜松。窓枠です。

――なんで浜松が1番印象に残っているんですか?

あの : 結構今回のツアーはちっちゃいライヴハウスでやることが多かったんですが、窓枠はステージからお客さんを見たとき会場がリキッドルームみたいに見えて。いろんな人がいるなって。その日、「SUN SUN SUN」とかもすごい盛り上がったんですけど、そうじゃない人もいっぱいいたなと思った日で、悩みもたくさん生んだんですけどその空間が正直で好きでした。

――それぞれの思いを抱えて全国ツアーを巡り、ファイナルがリキッドルームでのワンマンでしたけど、どういう気持ちでみんな臨んだんでしょう。

あの : 即日完売することができなかったのが嫌でした。まだまだだなって。

――その後完売しましたが、すぐに完売できなかったのが悔しかった?

あの : うん。自分たちはライヴを見てほしいと思っているから、やっぱり自分たちの根本的なものすらまだ届けられていないっていうのが現実なんだなとかいろいろ思いました。

――リキッドルームのセットリストもみんなで出して考えたんですか?

ようなぴ : リキッドルームはメンバーだけじゃなくてプロデューサーの田家さんやバンドさんを交えつつ組みました。でも並びとかはわりとメンバーで考えました。

あの : 結構ギリギリまでセットリストを考えていて。「SWEET ESCAPE」をアンコールに持っていこうみたいな話とかもギリギリまでした覚えがあります。

出典: ototoy.jp

――リキッドルームのセトリは何を重視して考えたんでしょう。

しふぉん : 今まで大きいハコでは「逃げろ!!」はアンコールとか本編の大事なところに持ってきていたんですけど、リキッドでは最初に持ってきていて。それは、6人時代とは違うんだぞって気合いも込めつつ、「逃げろ!!」で最後に頼らないっていうか。セトリは結構ブロック分けしていて、コール&レスポンスしてほしい曲があったらそれを後にもっていこうとか、そういう話をしたりして。今回自分が印象に残っているのはエモいゾーンがあるんですけど、「人間は少し不真面目」とか魅せなきゃいけない部分は流れも考えてしっかり組めたと思っています。

――セトリが曲調だったりシーンでブロック分けされてたんですね。メンバーのバンド演奏もありましたけど、どういう経緯でやることになったんでしょう。

ようなぴ : もともと節目のライヴでバンド形態はやったりしていて。田家さんがゆるめるモ! を作ったときから、メンバーでバンドをやらせたかったと思うんですけど、4人になったことでより本格的にやってみたかったんだと思います。メンバーもバンドをやることに積極的だったし、その中でやろうってなりました。

――担当楽器の振り分けはどうやってしたんですか?

ようなぴ : あのちゃんはもともとギターをやっていたからギターで、そこからどうするかみたいな話になり、しふぉんはベースやりたいってことで(笑)。

しふぉん : もともとやりたいってことを言っていたのと。前回のリキッドはカウベルだったので、今回カウベルは… と思ってベースにしてもらいました。

――(笑)。他の2人は?

ようなぴ : けちょんがドラムで、私はキーボードになりました。キーボードだったらショルダー・キーボードがいいなと思って落ち着いたんです(笑)。

出典: ototoy.jp

――けちょんさんはドラム経験があったんですか?

けちょん : 一切やったことなかったのでめちゃ苦戦しました。手と足が一緒にしか動かなくて。前はリコーダーだったので足も使うのかあ… って。難しかったんですけど、できるようになるとむっちゃ楽しかったです。

――あのさんはもともとギターを弾くことも多かったので、今回メンバーでバンドをやるにあたってバンマスみたいな感じで引っ張っていったんですか?

あの : いいえ(笑)。自分も田家さんにやってみたらと言われて始めて、そこから誰にも教わらずきてるから全然わからないから。でも、今まで1人でバンドに参加して弾いていたのと4人でやるのでは全然違うなって思いました。

――何が違ったと思いました?

あの : 1人1人の音を集中して聴かないとズレちゃう。実際ちゃんと聴いてなくてズレちゃったけど。

――いまホワイトボードにセットリストが書いてありますが、エモいゾーンってどのあたりですか?

しふぉん : 12曲目から15曲目までです。

ようなぴ : 曲に入る前のMCも気持ちが入っていて。今までのゆるめるモ! のMCってグダグダで内容もそんなに詰まっていなくて。それもゆるめるモ! っぽいグダグダさなんですけど、今までより確実に曲以外の部分でも伝えることを意識できたのかなって思います。ここで伝えるために自分がなにをしゃべるのかをライヴ前に共有して迎えられたのですごいよかったなと。

――気持ちが入っていたのもあって予定の時間よりライヴ時間が1時間くらい長かったですよね(笑)。

しふぉん : 終わった後やばかったよね(笑)。ゲネの時は全然短かったんですけど、MCとかが長くなったのもあって。

ようなぴ : 予想はできてたけどね(笑)。

――(笑)。改めてリキッドを振り返ってみて、全国ツアーのファイナルとして、そして原点回帰として納得のいくライヴになりました?

ようなぴ : 今の4人でツアーを終えて迎えたツアー・ファイナルとしてはすごくしっくりきたというか、満足のいく形で終われたなと思っています。今までのワンマンって、モヤモヤした気持ちを残したままだったり、みんなが違う方向をむいたままだった感じがしたんですけど、今回のツアーは終わった瞬間も始まる前もみんな同じものが見えてたのかなと思っていて。ライヴが終わった後、「今日のライヴ、今までで1番すっきりして終われたんだけど!」って言ったら、みんなが「わかるー!!」って共感してくれたのが嬉しくて。もちろん完璧じゃないんですけど、これこそスタート地点が整ったな、勝負のステージに立ち向かえる準備が整ったなって気がしたいいライヴだったなと思っています。

――逆に今までのワンマンはモヤモヤしている部分もあったんですね。いつも全力を出し切っているわけですし、なにが違ったんでしょうね。

ようなぴ : 今までのワンマンは、あの曲のここが決まってないじゃんとかありながらステージで歌っていることがあったり、これからのためのワンマンじゃなかった時が多かったイメージがあるんですよね。誰かの卒業があったり、活動休止だったり、そういうのといつも一緒になっていて、純粋な気持ちで自分たちを見せるっていうワンマンを迎えることがなかったので、純粋に今の私たちを見せることに全力になれたからなのかなって思います。

――けちょんさんはどうですか? 出し切ったじゃないけど、すっきりしたっていう感覚はありますか?

けちょん : ありました。今までのワンマン・ライヴより終わったときの達成感が違うというか、やったー!! って感じになりました。今の私たちの限界じゃないけど最高のライヴを見せることができた日だったなと思いました。

――あのさんはどうでしたか。

あの : 「manual of 東京 girl 現代史」前くらいからスッキリしていました。

出典: ototoy.jp

――スッキリしていたっていうのはどういう感情ですか?

あの : 全編通してもですけど「SWEET ESCAPE」は楽器でもやりたかった曲で、締め付けがなく楽しめた。音楽を楽しめた感覚。

――歌うこととか音とかにも没頭することができたって感覚?

あの : そうですね。歌に対してもすごく真剣に向き合っていたと思う。それがリキッドルームでできてよかった。

――しふぉんさんはどうですか?

しふぉん : 始まる前とかにあれやんなきゃ、これやんなきゃ… っていう焦りが今回はなくて。私はあがり症で緊張しいなんですけど、ゲネでもしっかり確認することができたから、今日たぶん大丈夫だろうなって気持ちで臨めました。あと、メンバーを信用して大丈夫だと思った。ライヴ中、誰かがミスったとしても誰かがカバーする力がどんどんついていっていて、そういう部分でもメンバーに対して信頼感が上がってきた中リキッドを迎えられました。セトリも自分たちで関わることによって次の流れが頭に入ってるから、そういう部分でちゃんと体に定着していました。バックバンドとアイドルって今までいろんなアイドルさんやってきたと思うんですけど、1つのグループとして今回臨もうって気持ちで、いかにバンドさんと混じってバンドっぽくできるかが課題だったんですけど、それもできたと思う。ゆるめるモ! としてちゃんとできたライヴだったなと思うのと、全然まだまだなんですけど歌とかに気持ちがいくようになった。みんなすごい感情がのっていて、泣いてる人を多く見かけて。楽しさもありつつ、ちょっと頼りがいあるなっていうライヴができたかなって。

――そんな4人でのスタートを切れたリキッドルームを経て、今後ゆるめるモ! はどういうところを目指してやってくんでしょう?

しふぉん : うちらにしかできないことっていっぱいあると思っていて。「逃げろ!!」とかはうちらにしか歌えないと思っているんですけど、まだまだ全然届いてない状況だと感じていて。今、海外に行かせてもらうこともあって、ようやくちょっとずつ広がってきたというか。それを爆発的に広げるために個人的には日本全国を制覇したくて。いろいろまわりたいです。

――47都道府県ツアー?

しふぉん : うん、まわりたい。今後もっとおもしろい音楽をやっていくと思うので、今が最低ってぐらいの気持ちで自分たちをどんどん上げていきたいです。

出典: ototoy.jp

――ようなぴさんはどうですか?

ようなぴ : この4人ってすごいバラバラだと思うし、それぞれが同じものになる必要なんて全くないと思っていて。それぞれが違うんだけど、ここに4人がいることが最強なんだって見る人たちに伝わるようになりたい。それを見せることによって、人と違うことは別にいいことなんだって自然と受け入れられるようになってほしいです。小林愛さんの歌詞も、曲を作ってくれている人たちのこともすごく信頼していて、作ってくれる人たちと私たち自身が全部が重なって伝えていけたらと思っています。あと、ツアー・ファイナルで「SWEET ESCAPE」を入れたんですけど、今までの振り付けを4人バージョンにしただけの「SWEET ESCAPE」をツアーで見せたくないっていのが自分の中にあって。「SWEET ESCAPE」って世間的には「逃げろ!!」みたいなイメージはついてないかもしれないけどかなり濃い存在の曲だから、ツアー・ファイナルで見せたい気持ちがすごくあって。今回ワンマンでバンドさんと一緒になって自分たちも音を奏でる形でやらせてもらって、今までやってきた「SWEET ESCAPE」とは違うグルーヴのものが生まれていたと思うし、みんなにそういうものが伝えられていたらいいなって思います。

――けちょんさんはどうですか。

けちょん : 今まで若い子たちが観に来ることってなかったから、すごく新鮮で。若い子にはどう伝えていけばいいんだろうって考えることができたので、老若男女に届いていきたい。おじいちゃんとかおばあちゃんとかもゆるめるモ! 聴いてるわよーってなりたいなと思いました。

――あのさんは? これからのゆるめるモ! をどういうふうにしていきたいですか?

あの : みんな言ってくれたんですけど、ゆるめるモ! にしかできないことをやっていきたいっていうのがまずあって。どういうふうにしていきたいかは特別ないです。でもアイドルとかバンドとか、そういうジャンルにとらわれがちだと思うですけど、そうじゃなくて、新ジャンルだったら新ジャンルかもしれないし、ゆるめるモ! っていう存在は何にも表せれない。ゆるめるモ! はゆるめるモ! だから。みんなにもそう感じてもらえれるようになれればいいな。

出典: ototoy.jp

2016年10月30日、ナタリーに掲載されたライヴ・レポートより。

満員の観客が開演を待つ中、おなじみのオープニング曲「ゆるトロ(slo-モ!)」の新たなリミックスバージョンが流れ始め、メンバーがそれぞれ自分の名前が書かれた旗を担いでステージに登場。4人が持っていた旗をスタンドに挿すと、代表曲「逃げろ!!」からライブがスタートし、会場は一気に興奮に包まれた。以降も彼女たちは「はみだしパラダイス」「めんどいしんどいPUNKするか」など、ロックフェスをテーマにした最新ミニアルバム「WE ARE A ROCK FESTIVAL」の楽曲を中心にアッパーチューンを連発。メンバーの卒業で人数が減ったことをカバーするかのように、1人ひとりのパフォーマンスはこれまでになくパワフルに進歩していた。

出典: natalie.mu

この日のライブはハシダカズマ(G)、上野翔(G)、松本暁雄(Dr, Percussion)の箱庭の室内楽メンバー3人と、右田真(B)、張替智広(Dr)、へりこ(Key)からなる計6人のバックバンドを従えて行われていたが、中盤になるとバックバンドは全員退場。しふぉんの「みんなにいいもの見せるためにがんばってきました!」という声とともに、ようなぴがショルダーキーボード、あのがギターとカウベル、しふぉんがベース、けちょんがドラムを構え、彼女たちは自らによる演奏で「あさだ」「ぺけぺけ」「KAWAIIハードコア銀河」を披露した。それぞれがこの日のために練習してきたという、完全に4人だけで鳴らされたバンドサウンドに会場は大盛り上がり。その後に彼女たちが会場の照明を落とさせると、エントランスで来場者に配られた蓄光リストバンドがフロアで星空のように輝き始め、その小さな光を前に彼女たちは浮遊感のある音色で「ナイトハイキング」を奏でた。

出典: natalie.mu

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