ゆるめるモ!(You'll Melt More!)の徹底解説まとめ

ゆるめるも!(You'll Melt More!)とは、フリーライターの田家大知がももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」に触発されて、「辛い時は逃げてもいいんだよ」をテーマとして自ら街頭でスカウトして集めてきたメンバーで結成された女性アイドル・グループ。名前の由来は「(窮屈な世の中を)ゆるめる」というメッセージと「You'll melt more!(あなたをもっとトロけさせたい)」という2つの意味が込められている。

2月8日:ゆるめるモ!結成一周年記念 恐るべき子供たちがやってきた!~∞の軌跡~

ゆるめるモ!結成一周年記念 恐るべき子供たちがやってきた!~∞の軌跡~
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、ゆみこーん、もね、しふぉん、ようなぴ、ゆいざらす、あの、ちーぼう
発売日:2014年2月8日 ライヴ会場物販100枚限定リリース
レーベル:You'll Records
規格:DVD

収録曲
00. ゆるトロ (slo-モ!)
01. 逃げろ!!
02. なつ おん ぶる ー
03. べぜ~る
04. DO FUFU
05. SWEET ESCAPE
06. 木曜アティチュード
07. 逃げろ!!

パッケージの裏側。

4月23日:LOOPER LOOPER

LOOPER LOOPER
名義:HONDALADY
参加メンバー:けちょん、もね
発売日:2014年4月23日
レーベル:KIMONO
規格:アルバム

収録曲
04. LOOPER LOOPER(けちょんともねがヴォーカルで参加)
05. 愚仮面(のちにゆるめるモ!として曲名と歌詞を変えてカヴァー)

日本のテクノ・ロック・ユニット「HONDALADY」通算12枚目となるアルバム。
アルバム表題曲「LOOPER LOOPER」にけちょんともねが参加している。

楽曲概説

04. LOOPER LOOPER
作詞:Die
作曲:Die

Vocal by ももぴ+けちょん(ゆるめるモ!)とクレジットされている。

「ルー」「パー」「ルーパー」といったコーラスがテクノ・サウンドに乗って繰り返される。

けちょんともね(ももぴ)のヴォーカルを聴く、というよりも二人の声を素材の一つとしてテクノ・サウンドに混ぜ込んだといた印象。

05. 愚仮面
作詞:マル
作曲:マル

2014年5月21日リリースのミニアルバ「Electric Sukiyaki Girls」、及び2014年7月9日リリースの初のフルアルバム「Unforgettable Final Odyssey」の収録曲「私の話、これでおしまい」はこの楽曲の曲名と歌詞を変えた楽曲である。

イントロはこちらの「HONDALADY」ヴァージョンの方がパーカッシブで生音に近い作りになっている。

*HONDALADY(ホンダレディ):マル(Vo,Prog)とDie(DJ,TB-303)の2人によるテクノ・ロック・ユニット。
1996年にマルを中心に結成され、これまでに、アルバム13枚、スプリットアルバム1枚、マキシシングル7枚をリリース(2018年8月7日現在)。

HONDALADY「ロシナンテ」。

5月21日:Electric Sukiyaki Girls

Electric Sukiyaki Girls
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、ゆみこーん、もね、しふぉん、ようなぴ、ゆいざらす、あの、ちーぼう
発売日:2014年5月21日
レーベル:You'll Records
規格:ミニアルバム

収録曲
01. あさだ
02. 生きろ!!
03. 私の話、これでおしまい
04. アーメン
05. スキヤキ
06. あさだ (Instrumental)
07. 生きろ!! (Instrumental)
08. 私の話、これでおしまい (Instrumental)
09. アーメン (Instrumental)
10. スキヤキ (Instrumental)

前作がロック・バンド「箱庭の室内楽」とのコラボだったことを考慮すれば、8人体制になってから初のゆるめるモ!単独作品。

CDの表面には、軽くモザイクがかかったスキヤキの写真がプリントされている。

アルバムのジャケットは表、裏ともにアメリカのロック・バンド「ESG」 のコンピレーション・アルバム「A South Bronx Story」のオマージュ。
*「A South Bronx Story」のジャケットは「ESG」のデビューEP「ESG」の流用であるが、グループ名とアルバム・タイトル、曲名のクレジットの有無を比べると、やはり「A South Bronx Story」のオマージュということになる。ただし裏ジャケットは、写っているメンバーの顔の向きを比べるとデビューEP「ESG」のオマージュになっている。

「A South Bronx Story」の表ジャケット。

「Electric Sukiyaki Girls」の裏ジャケット。

「ESG」の裏ジャケット。

*ESG(Emerald Sapphire&Gold)は、1978年にサウス・ブロンクスで結成された、トリニダード系移民の一家からなる黒人女5人のロック・バンド。娘たちがグレないようにと母親が楽器を買い与えたところから始まったという。
イギリスのロック・バンド、「New Order」が所属していたファクトリー・レーベルからデビューしており、ミニマルでパーカッシブなファンク・ビートを特徴としていた。
のちのGrandmaster Flash や Public Enemy らにサンプリングをされるなど、ヒップ・ホップやハウス、ポスト・ロックなどにも多大な影響を与えている。

ESG「Moody」。


楽曲概説

01. あさだ
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ
Guitar&Bass&Programming&other instruments:ハシダカズマ

ESGのオマージュ作品となっている。

小林氏によると、この曲と「アーメン」に関しては、「スキヤキ」からの連想で名付けられたとのこと。

小林氏:スキヤキ→坂本九→上を向いて歩こう(スキヤキ)→永六輔→あさだ飴→あさだ+アーメン(ひどもやま日記:2015年12月3日)。
*故永六輔氏は浅田飴のCMに出演していた。

ゆるめるモ!の初主演映画「女の子よ死体と踊れ」の劇中歌として「あさだ (Movie Version)」が作成されている。

パーカッシブでミニマル・ファンク的な演奏は確かにESGを思い出させるが、舌ったらずでアニメチックな歌声で、小林氏の妙に耳に残る歌詞が歌われると、そこはもうゆるめるモ!の独壇場となってしまう。

「ジブラルタル」「ホノルル」「やっほお」「きゃっほ」といった言葉のリフレインを中心に、ナンセンスな(いや、もしかしたらきちんと意味があるのかも知れないが)フレーズで構成された歌詞で、ひとつの曲に仕上げてしまう力量は、小林氏だけにしかできない技。それを歌唱して、ひとつの曲に仕上げてしまう力量は、ゆるめるモ!だけにしかできない芸当。

02. 生きろ!!
作詞:小林愛
作曲:松坂康司
編曲:松坂康司
Programming:松坂康司
Guitar:藤井健太郎

「逃げろ!!」の続編的な楽曲で、作詞・作曲・編曲も「逃げろ!!」と同じ面子で制作されている。

小林氏:逃げろの次は生きろですか!!なんだか恥ずかしいけれどいいですね!同じ意味ですもんね!!人間に景色が話しかけるという壮大な歌詞だよ。メンバーのしふぉんさんの歌いあげる感じがかなりぐっときて萌えしぬ!(ひどもやま日記:2015年12月3日)。

「逃げろ!!」が明るいタイプのアイドル・ソングだったのに対し、この「生きろ!!」はマイナー調だが勇ましい印象のあるアイドル・ソングになっている。

きちんと作りこまれた典型的なアイドル・ソング、といった感じだが、前曲のESGタイプから続けてこの「逃げろ!!」を聴いても、大きな落差を感じることがない。これはどのようなタイプであっても、ゆるめるモ!のメンバーたちによる歌唱が楽曲のメインになっているから。

藤井健太郎氏のギター・ソロがいい味を出している。
*藤井健太郎(ふじいけんたろう):自身のバンドの活動を軸に、主にアイドル・アニメ系のサポートワーク、セッションを行っている。荻窪のギター教室で講師もしている。

ゆるめるモ!「生きろ!!」。

03. 私の話、これでおしまい
作詞:小林愛
作曲:マル
編曲:マル
Programming:マル

日本のテクノ・ユニット「HONDALADY」の「愚仮面」に小林氏の歌詞を新たに付けた楽曲。よって、曲名と歌詞は異なるが楽曲は同じである。
*「愚仮面」はけちょんともねが参加したアルバム「LOOPER LOOPER」に収録されている。

小林氏:ゆるめるモ!さんというアイドルに歌詞を書かせていただいているのですがその中の1曲で「私の話、これでおしまい」という作品があります(ひどもやま日記:2014年6月2日)。
この曲はHONDALADYさんの「愚仮面」という曲のアレンジ、歌詞違いとなっております。ということで、曲と歌詞がある状態から歌詞を書くという異例の作品作りでした。きっと両方の曲を聞く人もいるだろうし、何か仕掛けがあると楽しいかな?と思いまして一番最後の「傷ついてる」は一緒にさせていただいて、そこから物語を考えました。この世の中には、たくさんの人の色んな種類の「傷ついてる」があることだし。
あと、主語を自由に設定出来る文章を入れてみましたので今は今の気分で聞いていただいて10年後くらいに聞き直していただきましたらきっとまた違う意味になると思います。
あなたが後退したり成長したりするのであれば、私の歌詞も一緒にお供いたしたいなと思って歌詞書きました。

小林氏:卒業する時、学んだノートと涙を吹いたハンカチが必ずあるな?って思って書きました。誰かのため、何て言うのかな?「誰かのためなんて」言うのかな?(ひどもやま日記:2015年12月3日)。

イギリスのエレクトロ・ロック・バンド、「New Order」や「Pet Shop Boys」あたりを思い起こさせる、少し甘酸っぱいエレクトロ・ポップ。

04. アーメン
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ
Guitar&Bass&Programming&other instruments:ハシダカズマ

「あさだ」と同じく箱庭の室内楽のハシダカズマが作曲・編曲を担当している。

「あさだ」同じくESGのオマージュ作品となっている。

「あさだ」と同じくゆるめるモ!の初主演映画「女の子よ死体と踊れ」の劇中歌として「アーメン (Movie Version)」が作成されている。

小林氏によると、「あさだ」とこの曲に関しては、「スキヤキ」からの連想で名付けられたとのこと。

小林氏:スキヤキ→坂本九→上を向いて歩こう(スキヤキ)→永六輔→あさだ飴→あさだ+アーメン(ひどもやま日記:2015年12月3日)。
*故永六輔氏は浅田飴のCMに出演していた。

テンポといい、曲調といい、「あさだ」の姉妹編的な作品だが、「あさだ」に比べ、ギターの占める比率が若干高い。また、エスニック的な味付けがなされている。

「あさだ」のようなぶっ飛んだ歌詞ではないが、この「アーメン」も掴みどころがないのに、妙に言葉が耳の奥に残るような歌詞になっている。

05. スキヤキ
作詞:小林愛
作曲:田家大知・松坂康司
編曲:松坂康司
Programming:松坂康司

「ミニマルに踊らせたい」という趣旨のもとに製作されている。

小林氏:子供の頃から謎多き食べ物「スキヤキ」。材料を少しづつ投入するのも地獄ぽくて怖い(ひどもやま日記:2015年12月3日)。

イギリスのエレクトロ・ポップ・ユニット「Factory Floor」の「Fall Back」をバックに、ゆるめるモ!がスキヤキの具材について歌っている、とった趣の楽曲。

歌詞はすき焼きの具について歌っており、それぞれが何を意味しているのかを想像しながら聴くのも一興。

淡々としたリズムに、ちょっと背伸びした感じのメンバーのヴォーカルが被さってくると、「Sweet Escape」と同じような化学反応が見られ、得も言われぬゆるめるモ!の魅力が醸し出されてくる。つまり中毒性が高い、ということ。

すき焼きの具材を擬人化して歌詞を完成させる、といった斬新な方法は小林氏の面目躍如であり、やはりこの人のセンスはユニークでかつ貴重。

この曲のミュージック・ヴィデオのコメント欄を読むと「これ、スキヤキじゃなくて焼肉では?」という書き込みが結構ある。要点としては、肉や具材を「焼いてはいるが、割下の中で煮ていない」ということなのだと思う。
そこで色々と調べてみた(以下Wikipediaより抜粋)。

関東風のすき焼きの作り方。
1. 材料は食べやすい大きさに切っておく。
2. 熱したすき焼き鍋に割下を適量入れ、肉を野菜と共に煮る。割下を入れる量は、味の濃い割下なら鍋底が隠れる位の少量で、味が薄めの割下なら通常の鍋と同程度の量を入れる。
3. 火が通ったら溶き玉子にくぐらせて食べる。
4. シメには茹でたうどんを入れ、旨みの凝縮された汁を味付けをし直した後、染み込ませて食べる。味付けの濃い割下では辛くなるだけなので要注意。

関西風のすき焼きの作り方。
1. 野菜や豆腐などの具材は食べやすい大きさに切っておく。
2. すき焼き鍋を熱して牛脂をひき、牛肉を入れて砂糖、醤油、酒をかける(かけない場合もある)。
3. 肉は火が通った端から、硬くならないうちに溶き玉子にくぐらせて食べる。
3. 野菜や豆腐など、牛肉以外の具を入れて炒りつける。水分は野菜から出るが、好みにより水や日本酒、昆布出汁などを追加しても良い。味は砂糖や醤油で適宜調整する。
5. 野菜類を片付けた後に鍋を綺麗に拭き、2からの手順を繰り返す。

上記の内容を鑑みると、このミュージック・ヴィデオのすき焼きは「関西風」であると推測できる。

ゆるめるモ!「スキヤキ」。

Factory Floor「Fall Back」。

5月31日:大雪VS箱めるモ!激闘の記録

大雪VS箱めるモ!激闘の記録
名義:ゆるめるモ!
参加メンバー:けちょん、ゆみこーん、もね、しふぉん、ようなぴ、ゆいざらす、あの
*ちーぼうは受験のため欠席
発売日:2014年5月31日
レーベル:You'll Records
規格:DVD

収録曲
01. ゆるトロ (slo-モ!)
02. manual of 東京 girl 現代史
03. 私と私と私と私と私と私と私と私と
04. 花のドイリー
05. SWEET ESCAPE
06. おこしてしまった?
07. さよならばかちゃん
08. 虎よ
09. なつ おん ぶる ー
10. 木曜アティチュード

2014年2月8日、渋谷WWWで開催された「ゆるめるモ!×箱庭の室内楽 CDリリースパーティ」の模様を収めたDVD。
ちなみにこの日は東京都心で、1994年以来20年ぶりの積雪20cm以上、45年ぶりの積雪25cmの大雪の日であった。

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