ゆるめるモ!(You'll Melt More!)の徹底解説まとめ

ゆるめるも!(You'll Melt More!)とは、フリーライターの田家大知がももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」に触発されて、「辛い時は逃げてもいいんだよ」をテーマとして自ら街頭でスカウトして集めてきたメンバーで結成された女性アイドル・グループ。名前の由来は「(窮屈な世の中を)ゆるめる」というメッセージと「You'll melt more!(あなたをもっとトロけさせたい)」という2つの意味が込められている。

中盤では、「ここにいられることが奇跡」(ようなぴ)「このツアーから自分たちでセトリを決めている。新しい挑戦をみなさんが支えてくれたおかげで今日ここにこれました」(けちょん)「今、この瞬間を目に焼き付けてほしい」(あの)「4人揃ってツアー・ファイナルを迎えられたことを嬉しく思います。みんなと進んで行く未来にワクワクしている。この4人だったら行けるなと思います」(しふぉん)とそれぞれから感謝と決意が語られ、直後に歌われた「人間は少し不真面目」は、バックバンドのタメが利いた演奏もあいまって名演となった。こみ上げるメロディで観客と一体となった「ゆるビスタ!」、大合唱で盛り上がった「ギザギザフリーダム」と、新作からの楽曲がロックフェス仕様として大観衆を相手にしたライヴでしっかり機能していることがわかるシーンも。続く「Hamidasumo!」では、「後ろまで持っていけ!」としふぉんがPA前までクラウドサーフ、ギターを抱えたあのもダイヴ、「Only You」であのとしふぉんが客席に突入、熱狂的な渦を生み出す4人の姿はロックスター然としていた。

出典: ototoy.jp

アンコールで披露されたのは、楽器を構えたメンバー4人プラスバンドの6人で演奏された「SWEET ESCAPE」。スペーシーかつサイケデリックな混沌としたサウンドを、じつに10分以上にわたりパフォーマンス。1コードで延々とループする展開の中で各楽器が鳴らす音が巨大な塊となって昇りつめていく様は圧巻のひとこと。この日のベストテイクだったといえる。

出典: ototoy.jp

「今日がやっとスタート地点」(ようなぴ)、「売れ線とか関係なく、好きな音楽をやりたい。ついてこれる人はついてきてください」(あの)と、これからのゆるめるモ! の姿勢を示したMCを経て、カラフルなバルーンが飛び交う「manual of 東京 girl 現代史」、ラストは「なつ おん ぶる ー」で客席に投げられた浮き輪、スイカのビーチボール、サメ、イルカ等のビーチグッズが飛び交い、白鳥のビニールボートに乗ったメンバーがクラウドサーフ。後方ではサークルモッシュも起きる盛り上がりぶりで、3時間24曲にわたるライヴを終えた。4人による新たな挑戦と可能性、アーティストとして生きていく覚悟を示した見事なツアーファイナル。次なる彼女たちのステージに俄然興味が湧いてくるライヴだった。

出典: ototoy.jp


もね、ちーぼうという、見方によってはゆるめるモ!の「アイドル的」な要素をもっとも体現していたメンバー2人が卒業したため、よりロック的な要素が強まったような印象を受ける。6人から4人への人数減少も、パワーの減少に繋がることはなく、むしろ少数精鋭、コアな方向にギュっと凝縮されより力強く、より頼もしくなったゆるめるモ!がいる。もはや、アイドルだのロックだの、ではなく、ここには4人のメンバーと観客達、そしてバック・バンドのメンバーやプロデューサーたち関係者全てを含めた「ゆるめるモ!」という共有できるライヴ空間が広がっている。もね、ちーぼうの卒業ライヴが「第1章総集編」であったのであれば、これは新しい「第2章」の始まりを声だかに宣言しているライヴである。


楽曲概説

01. ゆるトロ(4mation remix)
作詞:松坂康司
作曲:松坂康司
編曲:松坂康司

「NEW ESCAPE UNDERGROUND」に収録されていた楽曲。

新たになった4人体制のゆるめるモ!のスタートにふさわしく、こちらもリミックスされた新装「ゆるトロ」で幕を開ける。バック・バンドは既に待機しており、そこに名前入りの旗を持ったメンバーが登場してくる。

02. 逃げろ!!
作詞:小林愛
作曲:松坂康司
編曲:松坂康司

「NEW ESCAPE UNDERGROUND」「Unforgettable Final Odyssey」及び配信限定シングル「アントニオ」に収録されていた楽曲。

しふぉん : 今まで大きいハコでは「逃げろ!!」はアンコールとか本編の大事なところに持ってきていたんですけど、リキッドでは最初に持ってきていて。それは、6人時代とは違うんだぞって気合いも込めつつ、「逃げろ!!」で最後に頼らないっていうか。

しふぉんの言葉通り、いきなりの代表曲の登場に、本ライヴにかける4人の意気込みが伝わってくる。

03. はみだしパラダイス
作詞:田家大知・小林愛
作曲:田家大知・松坂康司
編曲:松坂康司

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

この時点での最新作「WE ARE A ROCK FESTIVAL」からの1曲。パンキッシュでスピード感溢れる、まさに「ROCK FESTIVAL」のタイトル通りのステージが繰り広げられる。

04. めんどいしんどいPUNKするか
作詞:小林愛
作曲:田家大知
編曲:田家大知

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

「はみだしパラダイス」の勢いそのままに、バック・バンドも巻き込んでの大パンキッシュ大会。

05. よいよい
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

パンキッシュな勢いはまだまだ続く。各メンバーの歌声がちょっと割れ気味になっているのが玉に瑕か。

06. SUN SUN SUN
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

ここで初めてのMC。観客にコーラス指導を行ってからサンバ風の「SUN SUN SUN」が始まる。ラストも観客の大合唱。

07. サマーボカン
作詞:田家大知・小林愛
作曲:田家大知・ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

観客の大合唱から間髪を入れずに「サマーボカン」の登場。それにしてもゆるめるモ!のメンバーのヴォーカルは本当に上手くなったし、声がとても良く出ている。

08. あさだ
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「Electric Sukiyaki Girls」及び「女の子よ死体と踊れ」に収録されていた楽曲。

ここでバック・バンドがステージから退却。ゆるめるモ!のメンバーそれぞれが楽器を持ち、自分達だけでのバンド演奏によるパフォーマンスが始まる。フォーメーションは以下の通り。

ギター:あの
ベース:しふぉん
キーボード:ようなみ
ドラムス:けちょん

あのは今までにもライヴでギターを披露していたので、割と慣れた印象。けちょんのドラムスは思った以上に上手い。ようなぴのショルダー・キーボードも様になっている。しふぉんのベースだけがちょっと大変そうだが、ベースを弾きながら歌を歌うのはかなり難しいのに、きちんとリズムをキープしながら歌もこなしている。

09. ぺけぺけ
作詞:小林愛
作曲:田家大知
編曲:Tamptin

「Unforgettable Final Odyssey」に収録されていた楽曲。

ゆるめるモ!バンドの演奏は続く。ちょっとリズムが走る場面もあるけれど、きちんとバンドとしての歌と演奏になっている。ここでもけちょんのドラムスが良い感じ。

10. KAWAIIハードコア銀河
作詞:小林愛
作曲:田家大知
編曲:田家大知

「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

ゆるめるモ!バンドによるパンク。けちょんのドラムスは本当に良い!

11. ナイトハイキング
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

ゆるめるモ!バンドが決して勢いだけで飛ばしている訳ではないことを証明してくれる楽曲。しふぉんのベースも随分とこなれてきた印象があるし、やはりけちょんのドラムスは魅せる。

12. 人間は少し不真面目
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「女の子よ死体と踊れ」に収録されていた楽曲。

バック・バンドがステージに戻ってくると、すこし長めのMCを挟んでこの名曲が始まる。インタビューの中にあった「エモいゾーン」がここから始まる。

13. もっとも美しいもの
作詞:小林愛
作曲:Koji Nakamura
編曲:Koji Nakamura

「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

名曲が続く。メンバーのヴォーカルは本当に上手くなった。4人それぞれ個性的な歌声を聴かせてくれる。ゆるめるモ!というグループの総和はその4人の個々の累計を遥かに凌ぐ大きさになっており、それがまたゆるめるモ!という集合体の大きな魅力にもなっている。

14. OO(ラブ)
作詞:小林愛
作曲:Tamptin
編曲:Tamptin

「Unforgettable Final Odyssey」に収録されていた楽曲。

「エモいゾーン」の最後は、恒例となった扇を持ってのパフォーマンス。大陸的な大きな広がりを感じさせる魅力に溢れた楽曲。

15. ゆるビスタ!
作詞:田家大知・小林愛
作曲:田家大知・松坂康司
編曲:松坂康司

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

メンバーの顔のアップが写るとよく判るのだが、4人とも、良い意味でプロの表情になっている。自信に満ち、パフォーマンスを楽しみ、それと同時に伝えることへの責任感と決意が見て取れる。4人とも本当によい表情をしている。

16. ギザギザフリーダム
作詞:小林愛
作曲:M87
編曲:M87

「WE ARE A ROCK FESTIVAL」に収録されていた楽曲。

観客に対して歌唱のレクチャーを行ったのちに、これまた勢いの良いスピーディでパンキッシュな楽曲が始まる。

17. Hamidasumo!
作詞:ハヤシヒロユキ
作曲:ハヤシヒロユキ
編曲:ハヤシヒロユキ

「Hamidasumo!」及び「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

恒例となったあののギター・ソロもあり、しふぉんは観客をアジりながらクラウドサーフしながら客席の後方まで運ばれていく。あのも負けじと観客にダイヴ。エキサイティングなカオス。

18. スキヤキ
作詞:小林愛
作曲:田家大知・松坂康司
編曲:松坂康司

「Electric Sukiyaki Girls」及び「Unforgettable Final Odyssey」に収録されていた楽曲。

本編ラストにむかって大作が続く。メンバーが2人減ったことなど全く微塵も感じさせない見事な歌とパフォーマンス。あのが再び観客席に入っていき、倒れこんだままクラウドサーフ。バック・バンドの演奏もまさにゆるめるモ!と一体になっている。

19. たびのしたく
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「Unforgettable Final Odyssey」に収録されていた楽曲。

メンバーの歌声がパワーアップしていることを証明してくれる楽曲。「スキヤキ」そしてこの「たびのしたく」と続くセトリはまさに鳥肌もの。ところがこの鳥肌にはまだ続きがある。

20. Only You
作詞:小林愛
作曲:田家大知・ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「文学と破壊EP」及び「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

鳥肌の続きがまずこれ。ゆるめるモ!のメンバー。バック・バンド、そして観客が三位一体となって会場全体が興奮の坩堝に包まれる。ステージと観客席の垣根はなくなり、全てが一つながりとなる。あのもしふぉんもけちょんも観客席になだれ込み、ようなぴはステージに用意された脚立から全てを見下ろす。

21. idアイドル
作詞:後藤まりこ
作曲:後藤まりこ
編曲:後藤まりこ・ハシダカズマ

「YOU ARE THE WORLD」に収録されていた楽曲。

もうひとつの鳥肌。「Only You」と「idアイドル」が続けてパフォーマンスされて、冷静でいられる観客は皆無だろう。全てがパワフルでエキサイティングで美しい。

<アンコール>

22. SWEET ESCAPE
作詞:田家大知
作曲:田家大知
編曲:松坂康司

「NEW ESCAPE UNDERGROUND」に収録されていた楽曲。

アンコール1曲目はゆるめるモ!の4人とバック・バンド6名、計10名によるバンド演奏。スタジオ・ヴァージョンにあったクールさはここにはなく、ノイジーでサイケデリックで、唯一トリップ感だけが十分に残されている。

23. manual of 東京 girl 現代史
作詞:小林愛
作曲:ハシダカズマ
編曲:ハシダカズマ

「箱めるモ!」に収録されていた楽曲。

ここで長めのMC。メンバーが交代でお色直し。バック・バンドも含めてお揃いのシャツに着替える。ステージ上でMCをしながら戯れるメンバーを見ていると、ああやはり可愛い女の子4人が集まったアイドル・グループなんだな、と思い出させてくれる。

観客席に彩どりのバルーンが降り注ぐなか、アンコール2曲目の「manual of 東京 girl 現代史」が始まる。あえてジャンル分けをするとすれば、ロックでもありアイドルでもあり、でもそれはロックでもアイドルでもなく、「ゆるめるモ!」というジャンルになる。そんな瞬間を垣間見ることが出来る。

24. なつ おん ぶる ー
作詞:小林愛
作曲:Tamptin
編曲:Tamptin

「HELLO WORLD EP」及び「Unforgettable Final Odyssey」に収録されていた楽曲。

本当のラスト。恒例になったビーチ・ボールや浮き輪などが登場。あのとしふぉんは白いスワンに乗って、またあのはそのあとに黒いイルカに乗り換えてクラウドサーフィン。演者も観客も幸せになれる瞬間。4人が肩を組んでステージに1列に並んだ時の表情を見て欲しい。

<特典映像>

01. Only You(けちょんver.)
02. Only You(しふぉんver.)
03. Only You(ようなぴver.)
04. Only You(あのver.)

特典映像はそれぞれのメンバーをメインにフィーチュアーした「Only You」。専属のカメラがそのメンバーだけを追って撮影している映像が中心になっているので、まさにそのメンバーの一挙手一投足を見ることができる。

5月24日:孤独と逆襲~てえへんだ! 底辺だ~ツアー at TSUTAYA O-EAST

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