L'Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)とは【徹底解説まとめ】

L'Arc~en~Cielとは1991年結成、94年にデビューしたロックバンド。略称は「ラルク」。
『HONEY』や『snow drop』、『HEAVEN'S DRIVE』などのミリオンヒットで知られる人気バンドであり、CD総売上は2900万枚を超える。
ハードロック、パンク、ヘヴィメタル、インダストリアル、オルタナティブ、ニュー・ウェイヴ、ダンス・ミュージック、ポップスやバラードなど様々なジャンルを取り入れた枠にとらわれない幅広い音楽性、メンバーの個性が際立った演奏が特徴。

L'Arc~en~Cielの概要

L'Arc~en~Cielとは、「ラルク」という略称で親しまれる、日本を代表するロックバンドである。
バンド結成初期から絶大な人気を誇っており、途中メンバーの脱退はあったものの、そのまま流れるようにデビューへ。
1年後には武道館公演を行い、ライブ動員を増やしながら徐々に人気を獲得していく。
途中、空白期間はあったが、順調にヒット作を世に送り出す。特に1998年から2000年にかけての活動は目覚ましいものがある。
その後も曲を出せばオリコンチャート首位の常連であり続け、2000年以降はメンバーのソロ活動や海外公演、バンド結成記念ライブなどが目立つ。
CDの総売上枚数は2900万枚を超える。またロックバンドとしては史上3組目となる1990年代・2000年代・2010年代の3つの年代連続でのオリコンシングルチャート首位を記録している。

L'Arc~en~Cielの活動経歴

結成~デビューまで

左から tetsuya (Ba)、hiro (Gt)、pero (Dr)、hyde (Vo)

1991年、大阪市でベースのtetsuyaを中心に結成される。バンド名の"L'Arc~en~Ciel"はフランス語の「虹」を意味する。結成初期は関西を中心に活動。当時のメンバーはhyde(ボーカル)、hiro (ギター)、tetsuya(ベース)、pero (ドラム)の4人だった。
1992年以降は関東にも活動を広げるも、hiroとperoが相次いで脱退してしまう。しかし穴を埋めるように、ギターのken、ドラムのsakuraが加入。
1993年には1stアルバム『DUNE』をリリース。インディーズアルバムチャートにてオリコン首位を獲得し、インディーズシーンのバンドにおいて確固たる人気を得る。
そして、1994年にビデオシングル『眠りによせて』をリリースし、メジャーデビューを果たした。

デビューから人気バンドへの道のり

左からken、sakura、tetsuya、hyde

1994年にシングル『Blurry Eyes』をリリースし、CDシングルとしてはメジャー初の1枚目となった。
1995年には3rdアルバム『heavenly』をリリース。このアルバムのツアーである「TOUR heavenly '95」では、初の武道館公演を開催し、ライブ動員の規模を拡大していく。
1996年もシングルを立て続けに発表。その中でも、シングル「flower」は30万枚以上を売り上げるヒットとなった。
また、4thアルバム『True』をリリース。これはメジャー初のアルバムチャートにおいてオリコン首位を獲得した。ラルクを一躍人気バンドに押し上げたと言える。

活動休止から再開まで

左からken、hyde、yukihiro、tetsuya

脚光を浴びつつあったラルクであったが、1997年にsakuraが覚醒剤取締法違反で逮捕され、バンドは活動休止を余儀なくされる。
この間に現ドラマーのyukihiroを今後のサポートとして迎えた。そして同年10月には活動を再開し、直後にリリースされたシングル『虹』では、70万枚以上を売り上げた。
同年12月には、東京ドームで行われた復活ライブ「L'Arc〜en〜Ciel 1997 REINCARNATION」を開催。チケットが当時最速記録でソールドアウトし、バンドブーム真っ只中だった事もあって活動休止前にはなかったほどの爆発的な人気を得ることになった。

1998年~2000年 ラルク全盛期

1998年になるとyukihiroが正式メンバーとなり、シングル『winter fall』をリリース。初めてシングルチャートでオリコン首位を獲得する。
また、シングル『HONEY』『花葬』『浸食 〜lose control〜』の3作を同時リリースした。オリコンシングルチャート1位と2位を独占し、『HONEY』『花葬』の2作が初のミリオンセラーとなる。
さらに、シングル『snow drop』『forbidden lover』の2作を発表、またもやオリコンシングルチャート1位と2位の独占。ちなみに、この年リリースしたシングル7作全てがオリコン年間シングルランキングTOP30入りを果たしている。特に1998年はラルクにとってまさに全盛期であった。
1999年には6thアルバム『ark』と、7thアルバム『ray』のアルバム2作を同時発売。2作合わせたトータルセールスはなんと600万枚以上。また、本作は日本を含め、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンのアジア7ヶ国においてリリースされ、海外進出も果たすことになった。
2000年に突入するとシングル『NEO UNIVERSE』、8thアルバム『REAL』を発売し、アルバムとしては5作連続ミリオンセラーを記録。
1998年の活動再開から2000年までの3年間で、シングル13作、アルバム4作をリリースし、その内の9作がミリオンセラーを記録した。

2000年以降の活動

2001年、各メンバーがソロ活動を始め、実質的な活動休止へ。
しかし2004年にはその沈黙を破るように、シングル『READY STEADY GO』をリリースし、本格的な活動を再開する。
これ以後も楽曲を発表し続け、オリコンチャートでは常に首位は当たり前。人気バンドとして確固たる地位を築いていた。
2006年になると、バンド結成15周年を迎え、東京ドームで「15th L'Anniversary Live」と冠する15周年記念ライブを開催。
2007年には、世界7都市を廻るライブツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」を開催し、30万人を動員。
2011年、結成20周年ライブ「20th L'Anniversary LIVE」を味の素スタジアムで開催。
そして、2012年には世界10カ国14都市を廻るワールドツアー「WORLD TOUR 2012」を開催し、日本公演を含め45万人を動員した。さらには、アメリカのマディソン・スクエア・ガーデンにおいて、日本人ミュージシャンとして初の単独公演が行われた。
2014年にはドキュメンタリー映画『Over The L'Arc-en-Ciel』を公開。同年公開された音楽ドキュメンタリー映画の中では、興業収入1億円を突破。
また、2017年には、結成25周年ライブ「25th L'Anniversary LIVE」が東京ドームで行われた。

L'Arc~en~Cielのメンバー

現メンバー

hyde

ボーカル。
1969年1月29日生まれ。出身は和歌山県和歌山市。
ロックユニット「VAMPS」のボーカルでもある。ソロでは「HYDE」で活動。妻はタレントの大石恵。
セクシーかつパワフルな歌声が特徴。音域の幅も広く、様々なジャンルで違った色が出せるボーカリストである。
ラルクのシングルで最大のヒットとなった『HONEY』はhydeが作曲した。
好きな音楽ジャンルは、主にイギリスのニューウェイヴやゴシックロック、アメリカのハードロックやヘヴィメタル、ハードコアなどである。
影響を受けたアーティストはデュラン・デュラン、カルチャー・クラブ、デヴィッド・シルヴィアン、モトリー・クルー、ガンズ・アンド・ローゼズ、レディオヘッド、ニルヴァーナ、メタリカ、邦楽なら、GASTUNK、DEAD END、小田和正(オフコース)などである。

ken

keeper
keeper
@keeper

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