宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)のネタバレ解説まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

『宇宙戦艦ヤマト2199』の概要

出典: yamato2199.net

『宇宙戦艦ヤマト2199(Space Battleship Yamato 2199)』とは、1974年に読売テレビ制作・日本テレビ系列でテレビ放送され、後に社会現象と評されるまでに至った『宇宙戦艦ヤマト』第1作を原典とするリブート作品であり、完全新作アニメーションとして制作された。

西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により地球人類の命運は文字通り風前の灯火、残すところ後一年余りを残すのみとなっていた。そんな中、救いの手を差し伸べたのが、地球からおよそ16万8000光年の彼方にある惑星イスカンダルの女王スターシャだった。環境回復システム・コスモリバースの提供を受けるため、地球最後の宇宙戦艦である”ヤマト”が往復33万6000光年、人類未踏の大航海に赴くのだった。

スタッフ陣容としては総監督に出渕裕、そしてキャラクターデザインに結城信輝を起用し、アニメ制作はXEBECとAICが担当。音楽は旧作を手掛けていた故宮川泰の実子である宮川彬良が担当。オープニング絵コンテを庵野秀明が担当したことでも話題となった。

本作はテレビシリーズとして製作され、テレビ放送に先駆けて2012年4月7日から全国10映画館(後に館数増加)で先行イベント上映が行われ、それに並行して有料配信やビデオソフト販売も行われた。テレビ放送は当初2012年を予定していたが、後に2013年以降になることが発表され、2013年4月7日からTBS・MBS系全国ネットでテレビ放送が開始された。

なお、イベント上映、BD・DVDの累計販売数が50万枚を超えるヒットを記録、またプラモデルをはじめとする関連商品の展開などにより、開始1年半で経済圏100億円を突破したと言われている。

2013年9月29日の最終話放送終了後、完全新作の劇場映画が2014年に公開と告知。2014年10月11日に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』が公開、その後同年12月6日に新作映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』、そして2017年2月25日から続編である『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』が公開された(2019年3月1日公開された『第7章 新星編』によって完結、続編『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』の制作決定も発表される)。

『宇宙戦艦ヤマト2199』のあらすじ・ストーリー

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遊星爆弾により徹底的に蹂躙され尽くした地表、最早生命の息吹すら感じない赤茶けた大地に第二次世界大戦時世界最大最強を誇った戦艦の残骸があたかも墓標のように聳え立つ。

西暦2199年、地球は謎の異星人国家“ガミラス”と数年にわたる星間戦争の最中にあった。圧倒的な技術と軍事力を背景に持つガミラスに対し、防衛艦隊は壊滅寸前にまで追い込まれた。そして地球は“遊星爆弾(ガミラス側が用いる戦略兵器)”を用いた爆撃により徹底的に破壊され、さらに異星起源植物より発生する胞子による大気汚染の結果、人類は地下都市へ逃れ、辛うじて命を繋ぎ止めた。だが、地表の汚染は地下都市へと着実に浸透し、人類絶滅まで残すところ後1年余りと迫っていた(劇中では科学者が出した結論とされている)。

しかし、希望も存在した。1年前の西暦2198年、イスカンダル星の女王スターシャ・イスカンダルの使者として地球に訪れたユリーシャ・イスカンダル(イスカンダル星第3皇女)、彼女が持ってきたのは、“波動エンジン(次元波動理論を用いた動力機関)”や“慣性制御技術(重力制御の一種で慣性を制御することにより無重力空間の中でも地球同様1Gに保たれるという技術)”に関する情報。そして、地球環境を回復させるといわれるシステム“コスモリバース(惑星の環境を回復させる装置)”提供の意思だった。

地球人類は一縷の望みをかけ“ヤマト計画(イスカンダルへ赴き、コスモリバースシステムを受領し帰還する計画)”を立案し、派遣する宇宙船の建造に着手した。そして1年後の西暦2199年、イスカンダル星から第2の使者を迎え入れるにあたり、その障害となるであろうガミラス艦隊の目を逸らすべくガミラス冥王星基地への陽動を兼ねた“メ号作戦(表向きはガミラス冥王星基地攻略、その実はイスカンダル星からの使者を迎え入れる為の陽動作戦)”を発動。沖田十三(国連軍宙将、第一機動艦隊司令)率いる第一機動艦隊が冥王星へ向け出撃したのだった。

そして冥王星宙域で繰り広げられる攻防戦、質量共に上回るガミラス軍の前に地球側は苦戦を強いられる。それでも必死に食い下がるもののただでさえ少ない戦力が分単位で削り取られていく。しかし、その甲斐あって陽動作戦としては成功。無事イスカンダル星からの使者を太陽系に迎え入れる事となった。ただしそれに伴う代償は旗艦キリシマ以外全滅という結果だったのである。

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メ号作戦による陽動の結果、火星に辿り着いたイスカンダル星からの使者“サーシャ”。しかし、彼女はすでに事切れていた。そんな彼女の手には地球にとっての希望である“波動コア(波動エンジンを起動させる鍵)”が。

太陽系に到達したイスカンダル星の使者を乗せた宇宙船は火星に突入直後爆発(原因は不明)するも脱出艇がその直前に離脱、無事火星地表に着陸した。しかし、第二の使者である女性は既に事切れていたのである(その女性がイスカンダル星第2皇女、サーシャ・イスカンダルであることが解るのはスターシャからのメッセージが公開されてからである)。その手には波動エンジンを起動させるために必要な波動コアが携えられていた。

それを受け、国連宇宙軍はヤマト計画を準備段階から実行段階へ移すことを決断。地球からイスカンダル星の距離は16万8000光年、往復33万6000光年という人類未踏の大航海を僅か一年と言う期間でこなす為に人類はその叡智を結集させ“宇宙戦艦ヤマト”を完成させたのだ。そのヤマトを託された沖田以下古代進(ヤマト戦術科戦術長)、島大介(ヤマト航海科航海長)、森雪(ヤマト船務科船務長)等、総勢999名の乗組員を乗せたヤマトは発進体制を整えた。

しかし、ガミラス側もそれを阻止すべく冥王星基地から“惑星間弾道ミサイル(ガミラス側の戦略兵器)”をヤマトが発進を控えた坊ノ岬めがけ放ったのである。

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ガミラス冥王星基地から放たれた惑星間弾道ミサイルを物ともせず地球を発つヤマト。

刻一刻と近づいてくる惑星間弾道ミサイル、しかしヤマトは未だ沈黙したままだった。搭載されている波動エンジンの起動には膨大な量の電力を必要とするためで、今なお必要量に達していなかったのである。そんな時世界中から電力がヤマトへ送られてきたのだ。その結果波動エンジンは起動、戦艦大和に擬態していた宇宙戦艦ヤマトはその衣を脱ぎ捨て抜錨空へ舞い上がったのである。その直後飛来した惑星間弾道ミサイルを迎撃すべく主砲の照準を合わせ一撃のもとに撃ち落とした。

地球から旅立ったヤマトは、地球初の“超光速航法(ワープ航法)”テストを実施、天王星軌道上までのワープを行うも、未知の障害物を感知し木星軌道上にワープアウトしてしまう。そうして立ち寄った浮遊大陸に敵の基地が存在する事を知るや、“波動砲(波動エネルギーを利用した破壊兵器)”試射を兼ね敵基地攻撃に踏み切った。その威力たるや敵基地はおろか浮遊大陸そのものすら原子レベルにまで粉砕する程だったのである。

そして波動砲の威力はヤマトにも影響を与えていた、エンジン部のコンデンサーが溶け落ちたのだった。ヤマトは応急措置として修理に必要なレアアースである“コスモナイト90(架空のレアアース。エンケラドゥスにて産出される設定になっている。)”を確保すべく土星の衛星である“エンケラドゥス(土星の第2衛星)”へ向かう。奇しくも同じエンケラドゥスから救難信号が発信されていたためその確認と救助をも同時に行う事となった。

途中ガミラスの襲撃を跳ね除け無事目的を果たすが、救難信号の発信源は駆逐艦“ユキカゼ(磯風型突撃宇宙駆逐艦。艦長は古代守)”だったのである。その姿を見た沖田は一つの決断を下す、“メ2号作戦(冥王星基地攻略作戦)”の実施である。その作戦立案を古代に命じたのであった。それに対し、ヤマトそのものを囮にして敵を誘い出し、機動戦力(戦闘機部隊)による攻撃で手薄になった冥王星基地を叩くという作戦案を古代は提示する。

その作戦案は沖田の認可を受け、正式にメ2号作戦として実施された。作戦は成功しガミラス冥王星基地は壊滅、太陽系を解放しヤマトは一路イスカンダルを目指す。

一方その頃、“大ガミラス帝星(ガミラス帝国の母星)”では建国千年祭に沸いていた。そんな中ガミラス帝国を統べるアベルト・デスラー総統(大ガミラス永世総統)は周到にもヤマトの航路を調べ上げた上で余興としてとある策を用意し、ヤマトを葬ろうとしていたのだ。

同じ頃クリーゼ581星系に立ち寄るヤマト、その星系に罠が仕掛けられていた。人為的に強化されたプラズマフィラメント(太陽風)による檻、そして敵艦から放たれた魚雷から発生したエネルギーを吸収するガス生命体。最後に待ち構える恒星クリーゼ581、全てデスラーが仕掛けた罠だったのである。

そんな状況下、沖田はヤマトを恒星クリーゼ581に向かわせるよう命令を下す。速やかに命令を実行、クリーゼ581表面に到達する。するとガス生命体は恒星のエネルギーを吸収しきれず、逆に焼かれていった。しかし、様子をうかがっていた敵艦がヤマトに肉薄、攻撃を仕掛けてきたのだ。それでもヤマトは必死に逃走経路を探し、切り拓いていく。だがその前に巨大なフレアが立ちはだかった。最早万策尽きたかと思われた時、沖田が下した命令は「波動砲でフレアを撃て」という内容だったのである。その命令はただちに実行され、波動砲が放たれる。その光は巨大なフレアをつらぬき、突破口を作り上げた。死にものぐるいの最大戦速で突破口を進むヤマト、敵艦もすかさず追撃に入るもフレアに飲み込まれてしまう。

かくしてヤマトはデスラーの罠を突破、星系外へと逃れていく。但し、一部始終はガミラス側が星系にばらまいた監視衛星によりデスラーやガミラス指導部に目撃されることとなった。これにより波動砲の存在がガミラス側に知られてしまったのである。

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次元断層内におけるガミラス人メルダとのファーストコンタクト。肌の色以外は総て人類と同じ容姿にヤマト乗組員の動揺が広がる。

イスカンダルへの道を急ぐヤマトだが、ワープ時のトラブルが原因で“次元断層(ワープ時に発生する空間の“ずれ”により出現する一種の亜空間)”に閉じ込められてしまう。その上ここ次元断層ではエネルギーの性質が反転し、波動エンジンからエネルギーが漏れ出ていくばかりである。そんな異次元空間でガミラス艦“EX178(メルトリア級航宙巡洋艦)”と接触、ガミラス人とのファーストコンタクトを果たす。
ガミラス側の使者としてヤマトに接触したのがメルダ・ディッツ(ガミラス人の女性パイロット、第707航空団所属。階級は少尉)である。肌の色を除けば地球人と瓜二つの容姿を持つガミラス人の姿にヤマト乗組員は動揺を隠せなかった。
そんな彼女からもたらされたのは次元断層からの脱出方法の提案だった。ヤマトの波動砲を使用し次元断層に“穴”を開け、然る後EX178でエネルギーを使い果たしたヤマトを曳航し共に脱出する、という策である(クリーゼ581での一件で、ヤマトに波動砲が装備されている事をガミラス軍が知ったための提案と思われる)。ヤマト乗組員の間にはガミラスに対する不信感が横たわっていることを承知の上で、沖田はその提案を受け入れる事を決断したのだった。

かくしてヤマトはEX178と共に次元回廊脱出に成功した。しかし、脱出直後グレムト・ゲール(ガミラス軍銀河方面作戦司令官、階級は少将)率いるガミラス銀河方面軍艦隊の襲撃を受ける。しかし、その砲撃はEX178を真っ先に捉え撃沈したのだった。その上EX178撃沈をヤマトの仕業とし攻撃を再開させたのである。だがなぜか沖田は反撃を命じることなく逃走を指示した。その理由は程なく分かった、波動砲でこじ開けた次元の穴が元に戻るため収縮しガミラス艦隊もそれに巻き込まれ異次元へと消えていく(ゲールだけは間一髪ワープで難を逃れた)。沖田は収縮現象の危険性を見抜いていたのである。

その後結果としてヤマトに取り残されてしまったメルダは暫定的に捕虜として扱われることとなった。それからしばらくしてガミラス勢力圏付近において彼女を解放したのである。

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第1等デスラー十字勲章授与式の一幕。この際デスラーはドメルにヤマト討伐の命令を与えたのだった。

一方、デスラー総統は、ヤマト建造にイスカンダル星女王スターシャが、地球へ技術情報などを提供する形で関与していることを見抜き、ヤマト討伐を本格的に行うべく宇宙の狼の二つ名を持つ勇将エルク・ドメル(小マゼラン方面軍司令官、階級は中将)を派遣する。

片やヤマト艦内では“開かずの間の幽霊”の噂でもちっきりになっていた。なんでも目撃者の証言では「森船務長(雪)にそっくり」だったという。しかし、そのすべてが過労による幻覚と診断されてしまうのであった。

その一方で“バラン星(ガミラス銀河方面軍司令部がある星)”に到着したドメルは着任早々ヤマトを沈めるべく行動を開始する。その第一弾となったのが“次元潜航艦 UX-01(ガミラス側の最新兵器、亜空間潜航能力を持つ特殊潜航艦)”の投入だ。

銀河系辺境の原始星団宙域における戦闘の最中、沖田は持病である遊星爆弾症候群(遊星爆弾が原因であること以外一切不明とされている病気。免疫力の低下に伴う各種疾病の併発が症状として現れる)の悪化により倒れてしまう。ただちに緊急手術が行われる。戦況は膠着状態となっていたが、ガミラス艦と思しき反応が星系外へと転進していくのをレーダーがキャッチした。ただし、敵による欺瞞の可能性もあったため異次元ソナー(異次元や亜空間にいる敵を見つけ出すためのソナーシステム)による索敵が新見薫(ヤマト技術科情報長)から提案された。それに対し古代はコスモシーガル(汎用多目的機)を使用した亜空間ソノブイ(異次元や亜空間に潜む敵を見つけ出すソノブイ)による索敵を提案したが、デブリが多すぎて危険という理由から副長である真田志郎(ヤマト副長兼技術科技術長)により却下された。そんなところへ沖田の手術が成功したという報告が入る。徳川彦左衛門(ヤマト機関長)からの提案で古代が代表して様子を見に行くこととなった。病床の沖田を見舞う古代はある決意を持って医務室を後にする。

そんな中、亜空間ソナーによる索敵が始まった。しかし、それ自体が敵の罠でありヤマトの居場所を突き止めるためにカマをかけたのだ。敵の思惑に気づいたヤマトも急いで離脱するが位置を把握され、魚雷攻撃を受ける。一発は辛うじて回避するものの、二発目が至近距離で爆発。ヤマトにダメージを与え、少なからざる犠牲を出してしまう。そんな中、一機のコスモシーガルが命令を無視して発進した。古代が独断専行で対潜哨戒を実施するためである。周囲の空域にばら撒かれた亜空間ソノブイ。その威力は絶大で敵艦から発射された魚雷を発見、効率的な迎撃を可能とした。それのみならず敵艦のプローブ(索敵用端末)を発見し敵の目を潰すことにも成功したのである。結果ヤマトは敵の罠をくぐり抜け星系外へ逃走していった。

それからしばらく経ち、バラン星へミゼーラ・セレステラ(ガミラス帝国宣伝情報相)がやってきた。自身直属の部下であるミレーネル・リンケ(中央情報部特務官)の精神体をヤマトへ送り込むためである。バラン星には人間の精神体を任意の場所へ送り込める装置があり、それを利用したヤマト捕獲作戦の実施が目的だった。ミゼーラとミレーネルの二人は精神感応能力を持つ“ジレル人”であり、感応波を使用することにより対象人物の意識を操る能力を持つ。それゆえこの作戦が行われることになったのである。

一方イスカンダルへの道を急ぐヤマトにおいても次元潜航艦の存在を警戒し対潜哨戒飛行を実施させていたのだった。その偵察機には古代(前回の独断専行により戦術長権限を停止されている)と雪(電探に精通しているための人選)が搭乗していた。そんな任務の最中、突然ヤマトからの通信が途絶えてしまう。急ぎヤマトへ戻るも、艦内に人の気配も無いありさまだ。しかもヤマトは何処へともなく動き出す。要するにミゼーラの作戦が実行に移されたのである。

ヤマトのコントロールをとりもどすべく行動を開始する古代と雪、しかし彼等もミレーネルによる精神感応波を浴び幻覚の中に入ってしまう。古代は死亡したはずの両親や親戚、そして兄守とも幻覚で再会した。雪は幻覚の中でもう一人の自分と出会う、その様子を見たミレーネルの表情が一変する。もう一人の雪と思われたのがイスカンダルからの使者(ユリーシャ)だったためである。我に返った雪の前には岬 百合亜(ヤマト船務科員)が立っていたのだがいつもの彼女とは様子が違っていた。しかしヤマトがワープ体制に入ると知るや、百合亜からの提案で波動コアを抜き取るべく機関室へ急ぐ。

機関室に到着した雪、そこには幻覚に取り込まれた乗組員達が一堂に会していたのである。ギリギリのタイミングで波動エンジンを停止させる。波動コアを抜き出すも再び幻覚が彼女を襲う。一方古代は自らの意思で幻覚を破り波動エンジン内に突入、雪を連れ出す。その直後百合亜が波動エンジンを再起動させ、ミレーネルの意識体を焼き尽くした。これによりヤマトは危機を脱することが出来たのである。

また大ガミラス帝星ではヘルム・ゼーリック国家元帥(ガミラス帝国軍中央軍総監)が何事か企んでいたのであるが、それは後々に判明する。

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原因不明のトラブルで爆発轟沈するデスラー総統座乗艦デウスーラI世。その直後「デスラー総統死す」の凶報が大ガミラス帝星を震撼させた。

結果的には失敗に終わったものの次元潜航艦UX-01などによる戦力評価でヤマトの戦力を見定めたドメルはヤマトを確実に仕留めるべく、策を巡らせる。一方ガミラス側に於いても国家の根幹を揺るがす大事件が発生した。秘密裏にバラン星視察へ向かうデスラー総統座乗艦デウスーラI世が突然原因不明の動力機関暴走による爆発が原因により轟沈、「デスラー総統死す」の凶報は瞬く間に帝星ガミラスを震撼させたのだ。

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中性子星カレル163宙域の攻防、死中に活を求め敵旗艦ドメラーズIII世に肉薄するヤマト。

そんな事などつゆ知らず、ヤマトが“ビーメラ4”へ向かうと知るや遂に決行されるヤマト討伐作戦。それは正にドメルの真骨頂ともいえる作戦だった。
威力偵察という嫌がらせでヤマト乗組員を精神的に追い詰めた上で頃合いを見て仕掛けたのである。さらに逃走経路を割り出してビーメラ星系の手前にある“中性子星カレル163”に誘き出し、包囲殲滅するという内容なのだ。

しかも二重三重に伏兵を配する周到さでさしものヤマトも最後の時を迎えるかと思われた。

しかし、思わぬ形でヤマトは救われる事となる。ドメルに突如第一級優先通信で帰還命令が下された為なのだ。いま一歩のところまでヤマトを追い詰めたドメルは反論するものの、レドフ・ヒス副総統(ガミラス帝国のNo.2である人物)はただ一方的に命令を伝えるだけだったのだ。

しかし、そんな事情など知らぬヤマト乗組員たちは引き上げていく敵艦隊を呆然と見送るだけだった。

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ビーメラ4を目前に「沖田艦長過労で倒れる」の報を聞くや、これを好機とばかりに決行されるクーデター

文字通り九死に一生を得たヤマトは傷付いた艦体を癒やしつつビーメラ4(ビーメラ恒星系第4惑星)へと向かう。だがその最中、沖田艦長が再び過労で倒れてしまう(劇中では過労で済まされているものの、実際には持病である遊星爆弾症候群が影響しているものと思われる)。これを千載一遇の好機とばかりに薫達“イズモ計画派(イズモ計画、すなわち“選ばれた人間達による地球脱出及び他惑星への移住”を推進する計画を支持する派閥)”はクーデター決行によりヤマトを掌握し、ビーメラ4への移住を進めるべく遂に行動を開始する。その中には新見に勧誘され、クーデター側についた島の姿もあった。ビーメラ4到着後、調査の為古代は平田一(ヤマト主計科主計長)や百合亜、そしてアナライザー(AUO9 ヤマトの自律型サブフレーム)を伴いヤマトから離脱した。

その直後、最初に薫が副長である真田の説得を試みるも立て板に水の如く失敗に終わる。その結果そこに現れた“伊東真也(ヤマト保安部保安長)”達により真田の身柄が拘束されてしまう。結局新見達はそれをきっかけに体制が整わないまま、なし崩し的にクーデター実行に踏み切ったのである。保安部を中心としたクーデター実働部隊がヤマト各所を掌握していく中、伊東は雪をユリーシャ・イスカンダルと認識し対応する(雪の経歴や、ヤマト乗組への経緯等に不明な箇所が多すぎた為)。雪の所持していたメッセージカプセルを突き付け、「地球のものじゃない」と言い放つ。

一方、ビーメラ4探索に出た古代はその最中かつてこの地に栄えていた先代文明の遺跡を発見。イスカンダルからのメッセージカプセル(波動コア)によく似た物を回収した。

またヤマト艦内におけるクーデターは転換点を迎える。艦内の一区画に隔離された雪と山本玲(ヤマト航空隊パイロット)達が独自に行動を開始、探査に出た古代達と連絡を取ったのだ。そして島も伊東の指示に対して反旗を翻すと同時に星名透(ヤマト保安部保安員)も“本来の任務”に戻る、即ちクーデターの鎮圧だった(彼は国連宇宙局・極東管区幕僚監部・作戦部6課に所属しており、藤堂極東管区行政長官直属直属の部下である。藤堂からの命令でイズモ計画派の内偵及び監視の任務に就いていた)。何を隠そう島は星名の協力者としてダブルスパイの役割を果たしていたのである。結果反乱は流血を見ること無く早期の終結を迎えた。

出典: 0taku.livedoor.biz

百合亜の意識を乗っ取り覚醒したユリーシャ・イスカンダル。彼女の存在がヤマトに波紋を呼ぶ。

一方、大ガミラス帝星に於いては茶番劇とも言える弾劾裁判が行われていた、無論被告人はデスラー総統暗殺首謀者と目されたドメルである。判決は当然死刑、もう一人の首謀者ディッツ提督も収監された(それもこれもデスラー総統のバラン星視察を知っていたのはドメルとディッツ提督の2名のみということから容疑がかけられたため)。

ヤマト側においても百合亜の意識を乗っ取る形でイスカンダルからの最初の使者であったイスカンダル第三皇女“ユリーシャ・イスカンダル”が覚醒(開かずの間の幽霊も実は彼女の精神体だった)。そんな中、ビーメラ4において入手していたカプセルを調査の結果、超空間ゲートとその制御衛星を発見、制御に成功する。

丁度その頃、デスラーやドメルといった邪魔者を尽く排除し意気上がるゼーリックは自身の権勢を誇示するかの様にガミラス艦隊の大半数万隻をバラン星に集結させ、一大観艦式を開催しその勢いを持って大ガミラス帝星に攻め入ろうと目論む。
しかし、そこに突如天の川銀河方面のゲートから現れたヤマトにより彼の目算、即ち強大な軍事力を背景に帝国の簒奪を実現させる事が大幅に狂うこととなる。

更にそこへ死んだ筈のデスラーから通信が入った。何を隠そう、デスラー暗殺及びドメル排除を画策したゼーリックの目論見は既に筒抜けだったのである(死んだのもいわゆる影武者であった)。慌てて取り繕うも子飼いである筈のゲール(ゲール個人としてデスラーに対する忠誠心が全てに勝った為、デスラー暗殺を試みたゼーリックに対する殺意を抱いた)に殺害される形でゼーリックの野望は潰えたのだった。

その混乱に乗じて、ヤマトはバラン星に対し波動砲を使用しマゼラン銀河側のゲートに突入直後破壊、漸く大マゼラン銀河へ到達した。

出典: otanews.livedoor.biz

七色星団に於いてドメルとの決戦に臨むヤマト。だがドメルの知略は着実にヤマトを追い詰めていく。

ヤマトは大マゼランの入り口であるタランチュラ星雲にある七色星団においてドメルとの決戦に臨み、多くの犠牲を払いつつ辛勝を収めるものの、戦闘の中で雪がユリーシャと誤認され敵に拉致される。そんな混乱の中でユリーシャの意識は本来の肉体へ戻り、傷心に打ち拉がれる古代の前に現れた。その姿は正に雪と瓜二つだったのである。

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