「宇宙戦艦ヤマト2199」の第3話「木星圏脱出」を旧作と比較!相違点まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』の第3話「木星圏脱出」が旧作とどういった点で違うのか探るべく、比較しました。友軍機が見送りに来たりと、旧作にはなかった場面・シーンが追加で描かれていたりするみたいです。

【第3話】『木星圏脱出』

ヤマトがワープのテストを実施したところ、思いもよらず木星付近にワープアウトしてしまう。第1テレビシリーズで登場した木星の浮遊大陸というロマンチックな設定を残しつつも、自然に生まれた大陸ではなく人工的に持ち込まれたものとして理屈を付ける。ここでの見どころは、もちろん初のワープと波動砲発射である。

出典: movieandtv.blog85.fc2.com

木星圏脱出

※旧作【第4話】「驚異の世界!!光を飛び越えたヤマト」、旧作【第5話】「浮遊大陸脱出!!危機を呼ぶ波動砲!!」に相当

[友軍艦による見送り]
●旧作:無し
●2199:国連宇宙海軍・極東方面空間戦闘群・連合宇宙艦隊・第一艦隊の旗艦[キリシマ(識別番号はBBS-555)]による見送り。艦橋には『国連宇宙軍・空間防衛総隊司令官 土方竜』と『キリシマ艦長 山南修』の姿あり。

ヤマトを見送るキリシマ

旧作には無い描写。

キリシマがヤマトに送った発光信号

「貴艦の健闘と航海の無事を祈る」

[ワープテスト区間]
●旧作:惑星の重力場の影響を受けない月と火星の間が選ばれた
●2199:火星軌道から天王星軌道

2199:しかし天皇制軌道ではなく木星にワープアウトしてしまう。原因は不明、真田は「予定ルート上に未知の障害物を感知し回避した」と推測している。

[ワープについて]
●旧作:ワープとは時間軸を通らずに飛び越える空間歪曲型ワープ
●2199:人工ワームホールを形成して亜空間トンネルを設置するワームホール型ワープ

宇宙戦艦ヤマト2199 ワープ

[ワープテスト直前の敵艦の出現]
●旧作:ガミラス高速空母が月軌道上に現れワープテスト前のヤマトを艦載機のミサイルによって攻撃。ガミラス高速空母の艦載機はヤマト艦載機(ブラックタイガー)に迎撃され全滅、対艦ミサイルを発射するも、命中直前にヤマトはワープ。
●2199:無し

当然ながら2199では傷ついたヤマト艦載機(ブラックタイガー山本機)のワープ前の着艦描写もない。

[森雪サービスシーン]
●旧作:あり
●2199:あり

[ワープテスト後の艦損傷]
●旧作:4話、後部の装甲板の損傷。5話、エネルギー伝導管の損傷。
●2199:エンジントラブル

[木星の重力場]
●旧作:航行中、エネルギー伝導管のトラブルで推進力不足のヤマトは木星重力にとらえられのメタンの海に。
●2199:原因不明で木星にワープアウト。エンジントラブルの為、木星重力につかまる。

出典: blogs.yahoo.co.jp

木星重力につかまるヤマト

[浮遊大陸]
●旧作:木星のメタンの大気を回遊。オーストラリア大陸程度の大きさで密林が存在する。アナライザーが「おびただしい水蒸気、メタン67%、炭酸ガス21%」と大気を分析。
●2199:最大長3622kmに及ぶオーストラリア大陸に匹敵する規模を誇る大陸。ガミラスの地球ガミラスホーミングの試験場としてガミラス本星外殻を移植したもの。表面には地球を蝕む敵性植物と同じものが繁殖。重力制御により木星表面に浮かぶ。気温も大気圧も木星表面とは異なり、大気成分はメタン67%、窒素6%、二酸化炭素21%他、アセトアルデヒド、エタノールなどで構成されている。

11話において「ガミラス人」は、生物学的に地球人類と遺伝子配列まで完全に同一であることが判明。故に、地球人類が生存できない環境では、同様にガミラス人も生存できない。この時点ではガミラスフォーミングの真意はわからない。

出典: blogs.yahoo.co.jp

浮遊大陸

娘ヒルデ・シュルツからのメールを観るヴァルケ・シュルツ

出典: himarin.net

娘ヒルデ・シュルツからのメールを観るヴァルケ・シュルツ

[浮遊大陸での戦闘]
●旧作:ガミラス木星浮遊大陸前線基地の偵察機を古代搭乗のコスモゼロで迎撃撃墜。その後ヤマトに対して基地からのミサイル攻撃。
●2199:木星の浮遊大陸基地に配備されていたクリピテラ級航宙駆逐艦3隻とデストリア級航宙重巡洋艦1隻が不時着したヤマトを迎撃。

出典: kyowju.exblog.jp

クリピテラ級航宙駆逐艦3隻とデストリア級航宙重巡洋艦1隻

[波動砲について]
●旧作:波動エンジンで生み出される全エネルギーをそのまま使用し、小宇宙1つ分に匹敵するエネルギーを溜め込んで一気に一方方向へ押し出す兵器。(波動砲の発射されたエネルギー流の中にはタキオン粒子で覆われた3次元空間があり、この空間は周囲の空間連続体と比べて非常に不安定なもので、攻撃を受けた目標は周囲の時空間が歪曲して崩壊・誘爆に至る。)
●2199:正式名称は「次元波動爆縮放射機」。タキオン粒子を放射するというものではなく、波動エンジン内で発生した余剰次元を射線上に展開し、発生した超重力で形成されたマイクロブラックホールが放つホーキング輻射による兵器。

[波動砲発射スキーム]

[旧作]
1)波動エンジン以外の全機能停止。
2)エンジン内の圧力を上げ、非常弁を全て閉鎖。
3)波動砲へのエネルギー伝導管の回路を開き強制注入機を作動、エンジン内のタキオン粒子を波動砲のエネルギー充填用シリンダー内の薬室(タキオン圧力調節室)へ注入。
4)薬室内圧力が限界に近づくタイミングで、シリンダー底板の制御ボルトのセーフティロックボルトを解除。
5)操艦を航海長から戦闘班長へ委譲し、艦首を目標方向へ合わせる。
6)「ターゲットスコープ オープン」の号令で、ターゲットスコープとトリガーがセットされ、電影クロスゲージの明度を調整した後、目標の種類と距離を読み上げる。
7)発射10秒前の段階で、「対ショック・対閃光防御」の号令がかかり、第一艦橋など窓のある部屋にいる乗員は対閃光ゴーグルを装着、発射の反動に備えた防御姿勢をとる。
8)戦闘班長が秒読みを始め、「発射」の合図と同時にトリガーを引き、連動した突入ボルトが後方から前方の制御ボルトをシリンダー内へ押し込む形で突入する。
9)制御ボルトにより、一気に前方へ押し出された高圧縮タキオン粒子はバーストセクションで解放され、タキオンバースト波動流となって艦首に大きく開いた発射口から前方へ噴射される。

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