「宇宙戦艦ヤマト2199」の第8話「星に願いを」を旧作と比較!相違点まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』の第8話「星に願いを」について、旧作と比べてどんな相違点があるのかまとめてみました。デスラーの演説の有無や戦闘時の描写がいろいろと違っているみたいですね。

【第8話】『星に願いを』

旧第9話「回転防禦!!アステロイド・ベルト!!」のシュルツとの最後の戦いと、旧第11話「決断!!ガミラス絶対防衛線突入!!」のデスラー機雷(本作ではデスラー魚雷)と、旧第12話「絶体絶命!!オリオンの願い星、地獄星」のガス生命体と恒星との挟み撃ちとを組み合わせたスリリングな一編。旧第9話のアステロイドシップ計画のように、今となっては活用が難しいアイデアを捨てる一方で、使えるネタは上手く組み合わせており感心する。

出典: movieandtv.blog85.fc2.com

【第8話】『星に願いを』

※旧作【第9話】「回転防禦!!アステロイド・ベルト!!」、旧作【第11話】「決断!!ガミラス絶対防衛線突入!!」、旧作【第12話】「絶体絶命!!オリオンの願い星、地獄星」に相当

[首都バレラスでのデスラーの演説]
●旧作:無し。
●2199:立体映像などを使いガミラス臣民(二等臣民も含む)に向け演説。原稿はセレステラが作成。

出典: s.webry.info

大ガミラス帝国宣伝情報相ミーゼラ・セレステラ

[ガミラス冥王星基地を脱出した残存艦艇によるヤマト攻撃]
●旧作:レーダーの艦影や8話の冥王星基地からの艦隊脱出描写から30隻以上の大艦隊による戦闘と思われる。
●2199:無し。また脱出できたのはシュルツの座乗するガイデロール級航宙戦艦『シュバリエル』一艦のみ。ヤマト後方を追尾中。

[ヤマトのアステロイドベルトへの退避]
●旧作:損傷修復中で戦闘を避けるためアステロイドベルトに退避。
●2199:無し。

2199では旧第9話に相当するシュルツとの戦闘はカット。
旧作では第10番惑星の成れの果てなどとの解説があり現実のアステロイドベルトとは違うものである。実在のアステロイドベルトは火星と木星の間にある小惑星帯のこと。冥王星基地を過ぎたヤマトの近くの小惑星帯であればエッジワース・カイパーベルトではないだろうか?

[アステロイドシップ防御(アステロイドシップ計画の実施)]
●旧作:アステロイドベルトの岩盤を装着し小惑星に偽装。
●2199:無し。

2199では旧第9話に相当するシュルツとの戦闘はカット。旧作では太陽圏での戦闘だが2199では太陽圏をすでにの脱している。

[装着岩盤(アステロイドリング)での(回転)防御]
●旧作:装着岩盤によるガミラス艦砲撃への防御が限界に達しそうであるため、反重力感応機によって岩盤を操作。岩盤を回転させ敵砲撃から防御と攻撃をする。
●2199:無し。

2199では旧第9話に相当するシュルツとの戦闘はカット。

[ガミラス艦隊の体当たり特攻]
●旧作:死をかけて栄光を手にするため特攻を決意。ガミラス艦隊全艦が特攻。この戦いでシュルツ戦死。
●2199:無し。

2199では旧第9話に相当するシュルツとの戦闘はカット。

[副総統ヒスによるヤマトのおろかな航海経過報告]
●旧作:ヤマトのワープ、波動砲などを報告。波動砲をピストルと表現しデスラーに戒められた。
●2199:無し。(副総統ヒスの台詞は建国1000年、デスラー紀元103年の閣僚を代表した祝辞に変更。)

出典: s.webry.info

副総統レドフ・ヒス

[デスラー機雷による封鎖線(絶対防衛線)]
●旧作:デスラーの名を冠した機雷。タラン将軍が説明。
●2199:無し。(デスラーの名を冠した兵器としてはガス状生命体を搭載するデスラー魚雷に設定変更され登場。またタランのセリフはガミラス同化政策に関するものへ変更された。)

2199では旧第11話のデスラー機雷に相当するのストーリーはカット。

出典: s.webry.info

軍需国防相ヴェルテ・タラン

旧作「第一シリーズ」と「さらば」以降のタランのキャラクターデザインの違いを2199ではヴェルテ・タランとガルデ・タランの兄弟であったと設定を再構築。

出典: s.webry.info

中央軍総監ヘルム・ゼーリック

[小マゼラン外縁部での敵の侵入]
●旧作:無し。ガミラスが地球以外の勢力と戦闘中(地球攻略戦線(銀河方面)の他に、サファイヤ・ルビー・ダイヤ・オメガの4つの戦線を持っていた。)であることは推測できるが全話を通して具体的に触れられることは無かった。
●2199:ゼーリックを諌める時のガル・ディッツの話の中で語られた蛮族(敵)の存在。

蛮族は後に○○○○○○○であることが後話で明らかとなる

出典: s.webry.info

航宙艦隊総司令ガル・ディッツ

出典: s.webry.info

参謀次長 ガルデ・タラン

旧作「第一シリーズ」と「さらば」以降のタランのキャラクターデザインの違いを2199ではヴェルテ・タランとガルデ・タランの兄弟であったと設定を再構築。

[下品な言動によってデスラーによって消される高官]
●旧作:ヤマトの無事を祈って乾杯といったデスラーに対し総統も相当冗談がお好きでと発言。
●2199:機雷作戦は2199ではカットされているためガス生命体作戦時にこのシーンは移動となった。

[デスラーからのヤマトへの祝電]
●旧作:沖田宛にデスラーから祝電が送られる。この時デスラーの名をヤマト側は知る。
●2199:無し。

2199では旧第11話のデスラー機雷に相当するのストーリーはカット。

出典: blog.livedoor.jp

大ガミラス帝国宣伝情報相ミーゼラ・セレステラ

出典: s.webry.info

親衛隊長官ハイドム・ギムレー

[古代と森の艦橋後部展望室での冒頭と終盤のやり取り]
●旧作:森がオリオン座のα星に願いをすることをきっかけとした会話。
●2199:無し。ヤマトは地球より約8.6光年のシリウス星系を18Sノットで航行中。VLB望遠鏡による観測限界点であるため、8年前のガミラス攻撃前の青い地球を最後に観るというシーンに変更された。

旧作のこの描写の不明点として、窓の形状から艦橋後部の展望室だと思われるのであるが、それでは進行方向のα星は見ないはずで冒頭のα星に願掛けをする森の描写はおかしい。

9ygavacho34
9ygavacho34
@9ygavacho34

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