「宇宙戦艦ヤマト2199」の第19話「彼らは来た」を旧作と比較!相違点まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』の第19話「彼らは来た」が旧作と比べてどのように違いがあるのかを比較してみました。旧作にあったヤマト艦内での水杯シーン・場面や戦闘時の沖田艦長の号令が、今作では描かれていないみたいですよ。

【第19話】『彼らは来た』

ついに大マゼラン銀河に到達したヤマト。デスラー総統はドメル将軍に再びヤマト迎撃の命を下す。そしてデスラーがドメルに下した密命とは!?

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タイトルは「彼らは来た」は第二次世界大戦ヨーロッパ戦線における天王山ノルマンディー上陸作戦を描いたパウル・カレル著の「彼らは来た」からでは…

まとめ者の勝手な見解です。。。

出典: twitter.com

パウル・カレル著の「彼らは来た」

※旧作【第21話】「ドメル艦隊!!決死の挑戦状」に相当

[軍事法廷にかけられるドメル]
●旧作:ドメルはバラン星基地崩壊と作戦失敗の責任を問われて本星で軍事法廷で裁かれ死刑判決が下った。デスラーの恩赦によって死刑は免れた。(旧作第21話)
●2199:今話には無い。ドメル上級大将への軍事法廷の描写はリメイク第17話「記憶の森から」の冒頭にある。裁判は旧作と違いデスラー暗殺容疑によるものだった。(リメイク第17話)

[ガミラス主力(基幹)艦隊]
●旧作:触れられていない。大マゼラン・小マゼランを支配する星間国家の宇宙艦隊がなぜ、ドメル七色星団以降、対ヤマト戦に登場しなかったのかという疑問が残ったまま物語は進行する。(旧作第21話)
●2199:バラン宙域での観艦式で集まった1万隻のガミラス基幹艦隊はバラン星のゲシュタムの門(超航法ネットワーク中枢)をヤマトに破壊され本国へ帰還するには通常のゲシュタム航法で90日を要する宙域にとり残された。

ツッコミどころであったなぜ最終決戦である七色星団会戦に4隻の空母とドメル指揮円盤しか登場しなかったのか?本星迎撃戦に一切ガミラス艦が登場しないのはなぜか?という疑問に2199リメイク版では回答を与えた。ガミラスの大艦隊は本星より8万光年強のかなたに取り残され、また本土防衛艦隊は親衛隊が牛耳っているためにドメルは数隻の艦隊で最終決戦に至った。

[ドメルに対するデスラーの命令]
●旧作:バラン星基地崩壊と作戦失敗の責任を問われ死刑判決が下ったドメルであったがヤマトを討てるのはドメルだけとするデスラーによって死刑は免除された。恩赦の条件としてデスラーはドメルに「大マゼラン雲に入る前にヤマトを撃破せよ」という命令を副総統ヒスを通じて伝えた。(旧作第21話)
●2199:暗殺容疑によって不愉快な思いをさせたとデスラーはドメルに対して直々に謝罪をする。バラン星の崩壊による銀河ネットワーク網の崩壊によりガミラス艦隊のほとんどの戦力の調達が出来ない中、デスラーはドメルに再度ヤマト討伐とユリーシャ奪取命令を出す。ヒスからは戦功によって妻エリーサの罪一等を減じられるだろうと告げられた。

[ザルツ人部隊の参加]
●旧作:無い。肌の色の違いは単なる設定変更であるため二等ガミラス人などの設定は無い。(旧作第21話)
●2199:ヤマトに乗るイスカンダル人(14話の精神攻撃の際に森雪をユリーシャ・イスカンダルと勘違いした)の奪取任務に地球人の肌の色に近いザルツ人部隊が参加する。

旧第一TVシリーズ低視聴率で話数カットとなった際、ボツとなったドリルミサイルによってヤマトに潜入する女性兵士イローゼの破壊工作のオマージュと考えられる。
また「ザルツ星義勇兵B特殊戦軍第442特務小隊」の名からヨーロッパ戦線で勇猛に戦ったアメリカ軍日系人部隊第442連隊から取ったのではないだろうか。第二次世界大戦(対日戦)中、米国の日系人はアメリカにおいて差別される対象であったが同胞のためにまたアメリカを愛することの証明としてアメリカ人以上に勇猛に戦った。

[瞬間物質移送器]
●旧作:ドメルが長年構想しガミラスの兵器開発部に開発させていた物質移送空間発生装置。七色星団会戦で初めて実戦投入された。(旧作第21話)
●2199:名称は「瞬間物質移送器」では無く「物質転送機」。最高機密の試作兵器。タラン(ヴェルテ・タラン:タラン兄弟の兄)が兵器開発局を説き伏せドメルに供与した。転送の原理は艦の波動主機を一時的に過付加状態で駆動、波動主機の外部に次元の重複領域を拡張させそれを物質転送波(ゲシュタムの穴)として照射する。ゲシュタムジャンプ(ワープ)機能を持たない小型兵器をゲシュタムジャンプ(ワープ)させることが可能となる。

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[ドリルミサイル]
●旧作:ガミラス兵器開発部でヤマト対策兵器として急遽特別に開発された兵器。波動砲を封じ込め同時に爆発しヤマトを撃破することを目的とした兵器である。(旧作第21話)
●2199:小惑星鉱山用の特殊削岩弾を爆装したもの。もともと兵器ではない。ドメルが対ヤマト最終決戦用に急造したもの。

旧作は制作当初はドリルミサイルにガミラスの破壊工作員たちが乗り込み、着弾後にヤマトを内部から攪乱するというエピソードが予定されていたが、放送期間の短縮により省略された。前述の出入口はそのためのものであるが、このエピソードが割愛されたために単純な弱点となってしまった。しかし、ひおあきらの描く漫画版では割愛されず、ほぼ当初のままに描かれている。《wikipediaより》

[ガミラス星のある恒星系の名]
●旧作:サンザー太陽系という名である。ガミラス星はサンザー太陽系の第8番惑星である。
●2199:リメイク版ではサンザーではなくサレザー恒星系となっている。この名はヤマトの航路検討時にゲットーよって語られた。ちなみにガミラス星はサレザー恒星系第4惑星となっている。

旧作ヒット当時から「サンザー」ではなく「サレザー」という表記やナレーションなどがありリメイク版で新たに変更した名称ではない。

[ドメル艦隊との決戦場・七色星団]
●旧作:七色星団の正式名称は「七色混成発光星域」。七色星団はそれぞれ違った習性に基づく6つの星と、ガス状の暗黒星雲とからなる混成星団。ドメルはガミラスの命運を懸けたヤマトとの最終決戦の場として七色星団を選択し、ヤマトへ挑戦状を送った。ヤマト艦長沖田も避けることのできない決戦としてドメルからの挑戦を受ける。(旧作第21話)
●2199:イスカンダルへの航路上にある大マゼラン銀河の先端に位置するタランチュラ星雲の一角で7つの恒星(縮退星)で形成されている。濃密な星間物質やイオン乱流が吹き荒れる環境で、レーダーにも障害が発生し、宇宙航海に長けているガミラス軍のバーガーに「通るのは自殺行為」言わしめるほどの難所である。沖田はガミラスの敵将がドメル(沖田はこの時点では名前を知らない)でなければ敵は迂回ルートを通ると予想すると読み、ドメルはヤマトの艦長なら七色星団を突き進むと読み結果としてドメルが読み勝った。旧作のように挑戦状を送り決戦場所を指定していするくだりは無い。

2199版では旧作のように「七色混成発光星域」という名称は両陣営とも使っていない。

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[七色星団会戦のドメル艦隊各指揮官]
●旧作:ルビー戦線から召集された第1空母隊長ゲットー、サファイア戦線集された第2空母隊長バーガー、ダイア戦線から第3空母隊長クロイツ、オメガ戦線から召集された戦闘空母隊長ハイデルンという陣容。艦載機で出撃するなど艦長ではないと思われるがどういう立場なのか疑問だらけの設定である。(旧作第21話)
●2199:ゲットー、バーガー、クロイツ、ハイデルンはドメル幕僚団のメンバー。旧作のように七色星団会戦で召集されたのではなくドメルの幕僚として常に行動を共にしている。

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[七色星団会戦でのドメル艦隊の構成]
●旧作:三段空母(正式名称は多層式宇宙空母)3隻と戦闘空母1隻、ドメラーズ2世(旧作第21話)
●2199:ガイペロン級多層式航宙母艦3隻(艦名:バルグレイ、ランベア、シュデルグ)、ゲルバデス級航宙戦闘母艦(艦名ダロルド)、ゼルグート級一等航宙戦艦(艦名:ドメラーズⅢ世)の五隻の艦。偵察と別任務で次元潜行艦UX-01も参加している。

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