「宇宙戦艦ヤマト2199」の第18話「昏き光を超えて」を旧作と比較!相違点まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』の第18話「昏き光を超えて」が旧作とどう違うのかを比較してみました。今作ではデスラー暗殺計画の首謀者が明らかになったり、バラン星の崩壊シーン・場面が描かれているようですが、旧作にはそのどちらの描写もないといった違いがあるみたいです。

【第18話】『昏き光を超えて』

亜空間ゲートを使いバラン星へたどり着いたヤマト。そこには1万隻に及ぶガミラスの大艦隊が集結していた。だが大マゼラン銀河到達には、バラン星のゲートを通過しなければならない。沖田は死中に活を見出すべくガミラス艦隊を強行突破する策に出る。

出典: www.bandaivisual.co.jp

旧第20話のバラン星崩壊を再現した第18話。

出典: movieandtv.blog85.fc2.com

出典: forum.evageeks.org

※旧作【第20話】「バラン星に太陽が落下する日!!」に相当

ドメルとの本格的な初戦闘とバラン星の戦闘として作戦中の中止命令によってヤマトをうち損じるリメイク15話と、ヤマトによってバラン星が壊滅する様を描いたリメイク18話を合わせた2話で旧作第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」に相当するものと考えられます。

[バラン星]
●旧作:恒星や衛星を持たない浮遊惑星で地熱を利用する植物などの生物が存在する。難揮発性物質から構成される地球型惑星である。
●2199:恒星や衛星を持たないという点では旧作と同じ浮遊惑星だが、主にガスで木星型惑星である。太古にアケーリアス文明が褐色矮星を改造してできた天体であり、中心部にゲートシステムのためのエネルギープラントを持つ人工天体で、バラン星を中心とした超空間ネットワークが張り巡らされている。

旧作ではヤマトクルーが宇宙服などを装着していないことから、大気は地球と同様と推定される。ビーメラ星同様、地球型惑星を支配下に置きながら、なぜわざわざ地球を侵略しに来たのかというツッコミはしてはいけない。ヤマトファンなら愛で乗り切るところだ。リメイクではバラン鎮守府がバリアのようなもので覆われているためガミラス人は宇宙服なしでも大丈夫なようだ。

[バラン星のガミラス基地]
●旧作:赤道付近に存在するガミラス軍の太陽系侵攻の重要拠点、銀河方面軍前線基地がある。
●2199:ガス惑星バランの浮遊大陸にバラン鎮守府がある。バリアのようなもので覆われている。バラン星は超空間ネットワーク網の制御とエネルギー供給を担っている亜空間ゲート網の中心的存在で星間国家の運用する上で重要拠点である。

[ガミラス宇宙軍艦艇による観艦式]
●旧作:無し。
●2199:ガミラス艦艇1万隻以上が観艦式のためバラン宙域に集結。ゼーリックはデスラー暗殺を集結したガミラス軍に告げ、隠ぺい体質を批判し全軍を掌握しクーデターを完了させようともくろむ。

[ヤマトのバラン星偵察]
●旧作:古代とアナライザーの100式探索艇と加藤のブラックタイガーによって偵察する。
●2199:ガミラス軍鹵獲機で状況偵察とマゼラン側のゲートの確認を3時間以内で行うというミッション。この強行偵察は航空隊の篠原が行う。

旧作では偵察の際バラン原住生物の死骸を見た古代が正義感から攻撃を主張(ガミラス軍が殺した証拠はない)する。沖田は後顧の憂いを絶つということで攻撃を承認する。※実は原住生物の虐殺された姿を見て使命感に駆られたヤマトにバラン基地攻撃を決断させるドメルの作戦であった。

[バラン星中心部の人工物]
●旧作:無し。バラン星を回る小型の恒星がガミラスの作った人工太陽という設定であった。
●2199:偵察によりバラン中心部に人工物があることが判明する。後の分析で亜空間ゲートシステムのためのエネルギープラントとわかる。

[ガミラス大艦隊の強行突破]
●旧作:無い。艦艇数は多いと思われるがヤマトとガミラスの大艦隊との戦闘描写はない。
●2199:鹵獲機での偵察によりバラン星付近にガミラスの大艦隊(1万隻以上)が集結していることがわかる。ヤマト幹部達はゲートの使用を断念せざるを得ないと考えるが、沖田は「敵中に活路を見出す」と考え敵中突破を決行する。

旧作では無駄な戦闘を避け逃走作戦が印象的な沖田の作戦であったがリメイク15話同様ひおあきら版を思わせる敵中突破が多い。

喰いやぶれっ!

[デスラー暗殺計画(クーデター)の首謀者]
●旧作:無し。初期プロットにはヒスのデスラー暗殺計画が描かれる案もあったが視聴率低迷のため話数カットでお蔵入りとなる。
●2199:18話の段階ではゼーリックが首謀者であると発覚する。デスラーはバラン星での観艦式でゼーリックがガミラス艦隊に向けた演説中、通信に割り込みゼーリックが暗殺計画の首謀者であることを暴露した。なお今回のクーデターは事前にセレステラによって察知されておりデスラーは退屈しのぎになったという認識である。

[ゲール采配]
●旧作:終始日和見的で矮小な男として描かれている。
●2199:日和見的な性格は旧作と同じだが、密集する艦隊をヤマト迎撃のため散開させようとしたり(ゼーリックに否定されるが…)、反乱者ゼーリックを自分の判断で射殺した後、1万の艦隊の指揮を取るなど実は能力があるのではないかという描写が印象的であった。

これは個人的感想ですw

[バラン星崩壊]
●旧作:無い。波動砲でバラン星を回る人工太陽とその破片によるガミラス基地の破壊のみでバラン星は健在。
●2199:ヤマトにバラン星を強行突破しようとするヤマトの波動砲によって制御不能に陥り爆縮崩壊した。

[重力アンカー解除]
●旧作:TVヤマト2シリーズ第12話で空洞惑星に閉じ込められたヤマトが重力アンカーを外した状態で波動砲を撃ち脱出した。
●2199:敵大艦隊の追撃を防ぐため、亜空間ゲートを背にした状態で波動砲をバラン星中心部のゲートへエネルギー供給するコアに発射しこれを破壊、と同時に重力アンカー解除し後ろ向きにゲートに突入した。

リメイク版『2199』の重力アンカーはヤマト2の第12話のオマージュ。
『2199』では、波動砲発射の際における艦の駐退機となっており、艦体を空間に固定する役目を持つ。《wikipediaより》

[艦長代理の任命]
●旧作:沖田から艦長代理を任命される。
●2199:艦長に何かあり艦長業務が遂行できない場合は次官が任務を引き継ぐと職務規定上決まっているため艦長代理の任命はない。

[人類滅亡まであと…]
●旧作:253日(旧20話)
●2199:273日

JewelRookn4
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