宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

「地球の危機〜対異星人 戦闘の記録〜」(ちきゅうのきき〜たいいせいじん せんとうのきろく〜)

2191年4月1日のガミラス艦隊発見を発端としたガミラスとの遭遇に関する一連の出来事を綴った政府広報の記録映像の名称であり、一種のプロパガンダ映画。
映像では、突如太陽系へ進攻してきたガミラスの宇宙船による先遣艦ムラサメへの先制攻撃で機関長の山崎以外の乗組員全員が戦死したことを伝え、軍務局長の芹沢がガミラスの非人道的な行為を訴える場面が映されている。
真相は全くの真逆であり、先に攻撃したのは地球側だった。中央司令部からの命令に対し沖田が「性急に過ぎる」と拒否したため艦隊司令から解任更迭し、芹沢自らがムラサメに攻撃を命令している。その結果ムラサメは撃沈、乗組員も機関長の山崎以外全員戦死。その後事実を知る総ての者達に箝口令を敷き、事実を闇に葬り去った。

『宇宙戦艦ヤマト2199』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

沖田十三「数えたくはないな、いや数えてはならんのだ」

第7話”太陽系赤道祭”における一コマでのセリフ。

旧知の仲である徳川機関長と酒を酌み交わしながら、昔を振り返り語り合う中、嘗ての戦闘で散っていった若い命を偲ぶ際徳川の言葉「今までどれだけの若い者がわしらより先に逝きましたかな?」に対する返答の言葉がこれである。生きてさえいればそれぞれの人生を歩んでいたはずの戦死者を、単なる統計上の数字へと葬り去ってしまう人間の業に対する戒めと言える。

ヴォルフ・フラーケン「狩りを始めよう」

第13話、一向に動きを見せないヤマトに対し鎌を掛けるべく一旦自分達が星系を立ち去った様に見せかける。その後ヤマトは物の見事に引っ掛かり、次元アクティブソナーを使用した。その結果、ヤマトの所在位置が判明する。副官ハイニの「やりますか?やりますね!」の言葉に対しフラーケンは不敵な笑みを浮かべ宣言する。「狩りを始めよう」。

沖田十三「死中に活を見出さねば、 この包囲を破ることはできない!」

出典: 0taku.livedoor.biz

第15話、中性子星カレル163宙域での戦闘時、圧倒的戦力でヤマト包囲網を縮め迫りくるドメル艦隊に対し、浮足立つ乗組員を諌めながら発したセリフ。正に歴戦の武士だからこその胆力を示すセリフと言える。

エルク・ドメル「ドメラーズは退かん!」

第15話、中性子星カレル163宙域においてヤマトと接敵したドメル艦隊。圧倒的不利な状況下、文字通り死中に活を求め自身の艦ドメラーズIII世に向かってくるヤマト。転進を進言するゲールに対し、ドメルは言い放つ、「退くな! ドメラーズは退かん!」。

ドメル艦隊将兵、ガミラス国歌斉唱

第19話、ヤマト討伐を命じられたドメルに与えられた戦力は空母3隻と戦闘空母1隻、そして自艦ドメラーズIII世のみ。そして将兵も老兵と少年兵の寄せ集め。その上ユリーシャ確保という特殊任務もあるため、任務が困難を極める事は火を見るよりも明らかだった。

そのユリーシャ確保の任務を請け負うのが、次元潜航艦UX-01とザルツ人で編成された特務部隊である”B特殊戦群第442特務小隊”である。地球人に近い外見を持つため潜入任務に向いていたのが彼等ザルツ人だった。無論ガミラス軍人の中には異民族に対する不信感が根強く、当然彼等442特務小隊を目の当たりにした”フォムト・バーガー”少佐はあからさまに不信感を隠そうとしない。そんな時、特務小隊の一員である”ノラン・オシェット”伍長が口ずさんだのがガミラス国歌だった。

それに続いて442特務小隊隊員が、そしてドメルが歌い出す。やがて歌声は伝搬し、気が付けばそこに集った艦隊全将兵が等しくガミラス国歌を歌っているのだった。

沖田十三「地球はすぐ後ろにある!」

第22話、イスカンダル及び大ガミラス帝星が存在するサレザー恒星系へ最後のワープ実施直前、沖田が全乗組員へ与えた訓示。決戦を前に沖田の断固たる決意が込められた訓示である。

全文:「 諸君!地球は我々の遥か後方16万光年にある。だが、そんなものはただの数字に過ぎない、地球はすぐ後ろにある!後ろにあって諸君らの帰りを待っている。ヤマトはこれより最終目的地のあるサレザー恒星系に到達する、そこは目的地であり敵地でもあるのだ、だが我々はイスカンダルへの道を選ぶ。それはそこに希望があるからだ、そしてその希望を手にヤマトが帰るのを待っているからだ。ヤマトはこれよりワープに入る、イスカンダルへ向けた最後の大ワープだ!総員第1種戦闘配置のままワープに備えよ」。

アベルト・デスラー「私は戦争をしているのだ!」

出典: 0taku.livedoor.biz

第25話、白兵戦によるヤマト制圧に失敗し、自艦デウスーラII世に戻るや間髪入れずヤマトへの攻撃を開始するデスラー。しかし荷電粒子砲は亜空間に於いて威力を失うと知るやデスラーは躊躇せずデスラー砲による攻撃に切り替える。

だが、亜空間でのデスラー砲使用のリスクを懸念するが故にヴェルテ・タランはデスラーを諌めようと苦言を呈する。しかし、そんなタランに対しデスラーは拳銃の銃口を向け一言放つ。「邪魔をするなタラン…私は戦争をしているのだ!」。

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