宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

惑星・天体(大マゼラン銀河)

大マゼラン銀河

目的地であるイスカンダル星を擁する銀河宇宙。直径約15000光年。ハッフル宇宙望遠鏡を使用した観測の結果その中央部は2億5000万周期で一回転していることが判明している。

タランチュラ星雲(タランチュラせいうん)

大マゼラン銀河の先端に位置する星雲。濃密な星間物質やイオンの嵐が吹き荒れている七色星団を有している。ユリーシャがヤマト艦首から眺め、サーシャと一緒に帰れなかったことを憂えていた(第19話)。

七色星団(なないろせいだん)

タランチュラ星雲内に存在する宇宙の難所。7つの縮退星(恒星とも言われている)で構成された星団で、宇宙ジェットの噴出も観測されており、外見上はイオン乱流の嵐が吹きすさぶ雲海である。星雲を通過する上での最短コースだが、同時に星雲内で最も危険な宙域でもあり、しかも全体領域が広いためワープで一足飛びに通過することも不可能。常識で考えるなら迂回すべき宙域だが、沖田は先を急ぎ、かつ敵の裏をかく意味でもあえて突破を決断した。しかし、その決断はドメルに読まれており、七色星団はヤマトと待ち受けていたドメル艦隊の決戦場となった。またレーダーも通用せず、その決戦は旧時代の海戦さながら目視による近接戦闘で行われた(第20話)。

惑星レプタポーダ(わくせいレプタポーダ)

大マゼラン銀河の辺境惑星。一面砂漠の荒れ果てた星で、ガミラスの第十七収容所が設営されている。 なお、“第十七収容所”とはガミラスの反体制派や戦争捕虜が収容されている収容所。渓谷の間に建設されており、脱走は不可能となっている。また所長のデバルゾ・ボーゼンにより私物化されており、囚人への虐待が日常化している(第21話)。

自由浮遊惑星カッパドギア(じゆうふゆうわくせいカッパドギア)

タランチュラ星雲の近辺に存在する惑星。ヤマトがダガーム艦隊から逃れる為に利用した。クラゲに酷似したエネルギー捕食生命体である宇宙生物メデューラの巣でもある。ヤマトのワープによって発生した重力干渉波が原因で地表面が爆発したのだった(劇場版『星巡る方舟』)。

サレザー恒星系(サレザーこうせいけい)

旧作における太陽系サンザー。地球から16万8千光年の距離に位置し、目的地であるイスカンダルや敵母星である大ガミラス帝星を擁する恒星系である。

惑星エピドラ(わくせいエピドラ)

第5惑星。土星に形状が似た赤い惑星。ヤマトがサレザー恒星系にワープアウトした宙域。第二バレラスから発射されたデスラー砲の直撃を受け崩壊していった(第23話)。

大ガミラス帝星(だいガミラスていせい)

第4惑星、およびそれを本星とする星間国家。当初地球もガミラス星の正確な位置を知らず、銀河系(天の川銀河)に存在するものと考えられてきた。しかし、実際には目的地であるイスカンダルと二重惑星を構成していたのである。即ちイスカンダルへ向かうということは敵の牙城に自ら飛び込む事と同意義なのだ(第23話)。

第二バレラス(だいにバレラス)

ガミラス星とイスカンダル星の中間、ラグランジュポイントL1において建造中の空間機動要塞都市。
イスカンダルへの遷都を見越して、ガミラスの新たなる帝都として建造された。

イスカンダル王星(イスカンダルおうせい)

第4惑星。王都の名称は「イスク・サン・アリア」。当初は大マゼラン銀河内に存在する以上正確な位置は解っていなかったが、惑星レプタポーダ強制収容所解放後、ガミラスの母星である大ガミラス帝星と二重惑星を構成している事実が発覚する。旧作同様無人の廃都と化してはいるものの地殻変動や津波などは起きていない(第24話)。

その他銀河系外空間

惑星ジャンブロウ(わくせいジャンブロウ)

劇場版『星巡る方舟』に登場。
ヤマトが迷い込んだ薄鈍色の異空間にただ1つ存在する星。ガトランティスからは「静謐の星」と呼ばれる。
表面は液体だが、その内部は2層構造となっており、液体の下にも空洞がある。その空洞内は、神話の世界のような情景で、地球のアマゾンに酷似したジャングルを持つ。劇中では桐生の記憶から作られていると推測されている(劇中彼女が親と共にアマゾンを訪れた事があると自身で言及している)。
その正体は、古代アケーリアス文明の遺跡にしてジレル人の聖地である恒星間播種船「シャンブロウ」であり、本作のサブタイトルとなっている「星巡る方舟」である。薄鈍色の異空間自体が巨大な宇宙船の内部であり、惑星はその一部に過ぎない。長きにわたり眠りについていたが、古代、バーガー、レーレライの3人が手を携えることで目覚め、真の姿を現した。

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@minami616y2

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