地獄先生ぬ~べ~(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

『地獄先生ぬ~べ~』とは、真倉翔と岡野剛による漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。鬼の力を左手に宿す霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、妖怪や霊から生徒を守るアクションコメディーが主軸。オカルト、ギャグ、お色気、友情、成長、恋愛、バトル、都市伝説など多彩なジャンルを取り入れており、幅広い読者層の支持を得た。週刊少年ジャンプに1993年から1999年まで連載。JC全31巻。1996年から1997年にテレビアニメ化された。続編に『地獄先生ぬ~べ~NEO』がある。

『地獄先生ぬ~べ~』の概要

出典: www.youtube.com

『地獄先生ぬ~べ~』とは、真倉翔原作・岡野剛作画の漫画作品・及びそれを原作とするアニメ、ゲーム作品である。『週刊少年ジャンプ』で1993年から1999年まで連載された。JC(ジャンプコミックス)で全31巻、文庫版で全20巻。通称は『ぬ~べ~』。

左手に「鬼の手」を持つ霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、生徒を守る為に霊や妖怪と戦うのがメインのストーリーとなる。友情・勝利・努力という『ジャンプ』における定番のテーマに加え、ホラー、コメディ、お色気、教育、友情、バトル、成長など多彩な要素を盛り込んだ作品である。妖怪、悪霊との戦いだけではなく、怪奇現象や「A」、人面犬といった都市伝説要素、Xファイル的なもの(実際に世界中に報告される怪奇現象。人体発火や神隠し)など、多岐にわたるオカルト要素も盛り込まれている。基本的に一話完結だが、時折中編や長編も挟まれ、バトル展開が繰り広げられる。
登場する妖怪は必ずしも悪の存在ではなく、ゆきめや玉藻などぬ~べ~たちの仲間になる者も多い。
物語のベースには教育理論や道徳、人生論があり、各話ごとに教訓が盛り込まれているのも特徴である。単に「妖怪に襲われたけど助かった」との構図で終わらせず、生徒が妖怪との邂逅をきっかけに何かを学ぶことも多い。時に社会学、心理学といった専門知識を基にした話もあるが、子供向けに分かりやすく料理されている。
個性豊かなキャラクターも作品に彩を添えており、老若男女幅広い層に支持を得ることとなった。90年代後半の『ジャンプ』の人気を支えたヒット作である。

2014年3月集英社『グランドジャンプ』にて、新作読み切りの『地獄先生ぬ~べ~NEO』(以下『NEO』)が発表された。『ぬ~べ~』の時代から12年後の童守小を主な舞台に、教師となった郷子や新たな5年3組の生徒らと共にぬ~べ~が怪異現象に立ち向かう。『NEO』ではネグレクトやモンスターペアレント、ニートなど現代の大人の闇も取り上げている。郷子以外の『ぬ~べ~』5年3組の生徒も成長した姿でゲスト出演し、修行したぬ~べ~の新たな武器・「鬼の手NEO」が登場するなど新規ファンもオールドファンも十分楽しめる作品と言える。
2018年より『最強ジャンプ』で『NEO』に続く『地獄先生ぬ~べ~S』が連載中。

1996年4月から1997年6月までアニメ化された。アニメは全48話と、1998年8月のスペシャル版から成る。劇場版として『(超)劇場版!地獄先生ぬ~べ~』(1996年7月公開)、『地獄先生ぬ~べ~ 午前0時ぬ~べ~死す』(1997年3月公開)、『地獄先生ぬ~べ~ 恐怖の夏休み!!妖しの海の伝説!』(1997年7月公開)がある。
テレビアニメ版の続編として、3作のOVAも制作された。

テレビアニメ主題歌はOP『バリバリ最強NO.1』(作詞・作曲:川島だりあ・倉田冬樹・編曲:倉田冬樹・歌:FEEL SO BAD)、ED『ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~』(作詞:稲葉浩志・作曲:松本孝弘・編曲:稲葉浩志・松本孝弘・池田大介歌:B'z)『SPRIT』(作詞:水原由貴・作曲・編曲:小澤正澄・歌:PAMELAH)

『地獄先生ぬ~べ~』のあらすじ・ストーリー

童守小学校5年3組に赴任してきた教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介。普段はドジでスケベ、間抜けな面を持つぬ~べ~だが、悪霊や妖怪から命がけで生徒を守る霊能力教師だった。強い霊力と生徒を想う優しい心、左手に封じた鬼の力を持つぬ~べ~の戦いを描く。
イタコの力を持つ少女・葉月いずなの他、ぬ~べ~を愛する雪女のゆきめ、人間の持つ感情・愛の力を学ぶため人間界に溶け込む妖狐の玉藻といった妖怪の仲間も登場する。

『地獄先生ぬ~べ~NEO』あらすじ

『ぬ~べ~』から12年。かつての童守小5年3組生徒・稲葉郷子は、臨時教師として母校の童守小に赴任。自分たちの頃とは違い、冷めた態度で大人を信じない生徒たちとはすれ違いから来る衝突もあったが、再び童守小に赴任してきたぬ~べ~の言葉で救われる。生徒たちは、心霊や妖怪絡みの事件の中で少しずつ郷子やぬ~べ~を信じるようになる。
ぬ~べ~は鬼の手の鬼・覇鬼が妹の眠鬼と共に地獄に帰った後、大天狗から蓄気法なる技を授けられていた。蓄気法を駆使してパワーアップしたぬ~べ~は、蓄気法による最大の技・鬼の手NEOを切り札とし、心霊や妖怪に関わる事件に関わっていく。

やがて、ぬ~べ~たちはヴィムクなる組織との関わりを持つようになる。ヴィムクは境壊法術なる術でこの世とあの世の境を破壊し、大羅刹鬼天帝なる存在をこの世に呼び出そうとしていた。大企業の社長や財政界にも息のかかる強大なヴィムクのトップは、地獄人と呼ばれる存在で、けた違いの力を持った鬼・羅刹と契約をし、超能力を駆使する。その力はぬ~べ~たちをはるかに超えるものだった。

『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物・キャラクター 主人公・鵺野鳴介(ぬえの めいすけ)/ぬ~べ~

声:置鮎龍太郎/瀧本富士子(少年時代)
演:丸山隆平/和歌山耀人(少年時代)

主人公。童守小学校5年3組の担任教師。通称はぬ~べ~。日本で唯一の霊能力教師である。左手に鬼の力を封じた「鬼の手」を持つ。通常、鬼の手は霊障なので見ることはできないが、封印を解くと実体化する。普段は黒い手袋をして隠している。白衣観音経を用いた除霊も行うが、アニメでは実在する経典の使用が困難だったのか、架空の経文を唱えている。

基本的には穏やかで優しい性格。強い責任感・正義感を持って行動する半面、スケベ、ドジ、間抜けな面もある。生徒からは、普段の少しドジな面を踏まえて「0能力(れいのうりょく)教師」と親しみを込めて呼ばれることもあるが、霊能力・除霊に関しては一流で、童守小以外からの除霊の相談・依頼を受けることも多い。まれにだが、妖怪自身が依頼をする事もある。
中学時代から様々なスポーツをこなしており、抜群の運動神経を持つ。運転免許はあるが、車の運転は下手で、条件付きで幽霊にサポートしてもらうほど。
女性にはモテないとの設定だが、二枚目的なルックスや抜群の運動神経、優しい性格故に読者から「ぬ~べ~がモテないのはおかしい」との指摘を受けたことがある。作者はこれに対し「幽霊の話しかしないからモテない」と発言している。事実、作中では怖がりの律子に心霊に関する話をして嫌われる描写が存在する。

父は霊媒師の無限界時空。ぬ~べ~が幼い頃、時空は人助けの為に除霊を行い、報酬を受け取らなかった。その為生活が困窮し、ぬ~べ~の母は医者に診せることもできずに世を去った。「人間、馬鹿になって人を救え」という母の最期の言葉が、今のぬ~べ~の人格形成に影響を与えている。小学生時代は霊能力のせいでいじめられていたぬ~べ~だったが、担任教師の美奈子により自分の能力を肯定的にとらえ、卑下することなく成長することができた。守り切れなかった生徒もいたが、そのことで思い悩むことはあっても、生徒を含め他者を救うスタンスは変わらない。

人間に悪意や敵意を持つ霊や妖怪には容赦ないが、人間に好意的な妖怪や霊には排除することなく受け入れる。相手が妖怪であっても悩みを聞き、哀しい事情を持つ霊や妖怪を鬼の手で斬ることをためらう描写も多い。玉藻やゆきめとの交流の中、「人間と共に暮らす内に人間の心が目覚めて理解し合えるようになる」との確信を抱くようになり、この想いが地獄の鬼をも変えることとなる。

除霊に関する人助けは利他主義を貫いており、無償で行う。悪質な霊能力の使い方が許せないだけで、霊能力を使った金儲け自体は否定していない。イタコの術を使って大金持ちになる、とのいずなの夢に対しては「もっと修行を積むように」と進言している。

『NEO』では37歳になっており、九州への赴任から11年後に童守小に戻って5年3組の担任となった。同クラスで教員となった稲葉郷子と再会している(*)。妻となったゆきめは社長としての仕事が忙しく、単身赴任のような身だと周りには語っていた。その為、独身時代のように給食以外ではカップ麺を食べるなどしている模様。
指導方法が生徒の気持ちに合わせて腰を据えるといったベテラン教師のものになっており、教師として赴任した郷子を励ますなど既に卒業した教え子にもエールを送る。
謎の男・丑光が教師として赴任してきたことをきっかけに、謎の宗教組織ヴィムクの陰謀に巻き込まれる。大羅刹鬼天帝の復活を阻止するために戦うこととなる。ゆきめや霊能力者カルラ・シン、鬼三兄弟の協力もあり、鬼天帝の体を乗っ取った真の黒幕。地獄人ラミアとの戦いに勝利した。
『NEO』では覇鬼と眠鬼が「地獄で異変が起きている」と言って地獄に帰った為、大天狗の下で修行し、「鬼の手NEO」を使用する。

ぬ~べ~の使用する霊能力・術

霊感能力(れいかんのうりょく)

近くに霊や妖怪が現れた時に、霊気や妖気を感じ取ることができる。場合によっては妖気からその妖怪が何なのかを特定することも可能。水晶玉を通してより正確な霊視をする事もある。一時的に一般人に霊視能力を与えたり、霊を一般人に見せることもできる。
強い霊感は霊を引き付け、霊障に遭いやすくなるため、必要が泣ければ力を制御し、霊視をしないようにしている。

幽体離脱(ゆうたいりだつ)

自分の肉体から幽体・魂ごと抜け出すことによる分身術。陰神の術ともいう。幽体の量を調整すれば、実際よりも若い姿で離脱できる。作中では中学生の姿で水泳部員の霊と競泳をした。自分だけではなく他者に対しても行うことができ、鬼の手で幽体を引き出したこともある。
幽体はシルバーコードと呼ばれる命綱で肉体を繋がっており、これが切れると死んでしまう。意図せず幽体離脱を売るケースもあるが、この場合は幽体剥離という。長時間幽体を失長時間幽体を失ったマンだと死に至る。「自分がもう一人いる」と噂されるドッペルゲンガーは、剥がれた幽体が本体の意思を無視して勝手に移動する現象である。

他者への憑依(たしゃへのひょうい)

生きている他者に乗り移る術。自身がいない最中、童守中学の妖怪騒ぎに関わり危機にい陥ったいずなにポケベルで口寄せをするよう指示をし、幽体離脱でいずなに憑依したことがある。

降霊術(こうれいじゅつ)

呼び出したい霊を呼び寄せることができる。いずなの口寄せもこれに類似する。

反魂の術(はんごんのじゅつ)

大昔の高僧が生み出した死者を蘇らせる術。神を神とも思わぬ禁忌の術でもある。遠足の下見に来た際遭難し、孤立したぬ~べ~が自我を保つ為の話し相手として白骨死体に反魂の術を使い蘇らせた。生きる気力を取り戻させることが術の効果を長続きさせる鍵であり、この時蘇らせた死者・杉田琴美に食べることや遊ぶことなどを教え順調に生き永らえさせた。遭難状態から脱した時にぬ~べ~が隠し持っていた遺書を発見した。琴美は自殺した時の絶望を思い出し、再び骨となって崩れ去った。

陽神の術(ようしんのじゅつ)

気を練り、実態を伴った本人そっくりの分身を作り出す術。高い霊能力や霊能者としての才能を持った者だけが使える術。
ぬ~べ~が何かの理由で身動きができない時などに使う。分身なので痛みを感じず、怪我をする事も死ぬこともないが、妖気をまとった攻撃を受けるとダメージを負う。服も気で作ったもので、イメージによっては子供になったり大人になったりもできる。
作中ではぬ~べ~の他玉藻、木下あゆみが使用している。

感知能力(かんちのうりょく)

えどのゆうき
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@edono78

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