龍が如く5 夢、叶えし者(Yakuza 5)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く5 夢、叶えし者』とは、セガゲームスが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第5作目に相当する作品である。キャッチコピーは「その生き様に 男たちの血が騒ぐ」。本作は前作『龍が如く4』で桐生一馬と仲間たちが東城会と上野誠和会の抗争事件を解決した後、日本各地を舞台に起きる極道たちの動乱の物語を描いており、新たな主人公に品田辰雄と澤村遥、さらに物語の舞台に大阪、福岡、名古屋、北海道が追加されているのが特徴となっている。

森永の「全ての答えは東京にある」という言葉の真実を確かめるべく、桐生は静かに神室町へと旅立った。

それから2日後、桐生は芹沢と再び会った。芹沢は桐生に「近江のケツは自分たちで拭く。その後で東京で白黒つけよう」と渡瀬の伝言と、さらに相沢と思しき死体が犬吠山で発見されたことを伝えた。そして、会長代行の青山までもが死んで、大吾は未だ行方不明であることから東城会は最悪の事態に置かれていることを挙げ、芹沢は東城会に戻ったほうがいいんじゃないかと桐生を焚きつける。桐生はその焚き付けを無視して「俺の行く道は、俺が決める」と言い放ち、停めてあったタクシーへ乗り込んだ。すると芹沢は「好きにしろ。だがその前に、ラジオのニュースくらい聞くんだな」と言い残し、その場を去った。
それにつられて桐生がカーラジオの電源をつけると、北海道の札幌にて発砲殺人事件が起きたというニュースが流れてきた。さらに北海道警察がその事件の被害者を真島吾朗だと断定したことをニュースから聞いた瞬間、桐生は愕然となり、そして再び逆上してハンドルに自分の拳を叩きつけたのだった。その後桐生はアパートに戻って身支度を整え、玄関に置いてあった写真立ての中に収められていた、自分と、遥らアサガオの子供たちの集合写真を見て、こう囁きかけた。「すまない、遥……」その囁きの後に、桐生はアパートを静かに出て、東京へと向かったのだった。

冴島大河編(第二部)

出所前の最後の夜、戦友にして兄弟分である真島を誘って焼肉屋で夕食を楽しむ冴島。

焼肉屋でのひと時の後、バッティングセンターに冴島を呼び出した真島は、自分は年を取り、力が衰えてしまったことを打ち明ける。

「絶対に強いまま、東城会に戻ってくるんやで」という真島の言葉を胸に秘めて、冴島は迎えに来たパトカーへと乗り込み、網走に向かった。

25年前、上野誠和会の会長・上野吉春を襲撃し、その幹部組員18人を銃殺したことから「18人殺しの男」の異名で知られた極道・冴島大河は、25年もの長い獄中生活を経て、直系冴島組組長という大幹部として東城会に復帰した。そして冴島は、東城会をより強固な組織とするべく自分が若頭として就任することを新たな目標として掲げることになった。しかし、そのための「禊ぎ」として冴島は、25年前に自分が起こした事件の償いをするためにもう一度刑務所に入らなければならなくなった。そんな入所前の最後の時を神室町の焼肉屋で過ごす冴島と共に過ごす真島は、毎日が活き活きとしていた昔の頃に戻りたいとしきりに名残惜しんでいた。
それを見た冴島は、丸焦げになった1枚のホルモンを真島の皿に乗せた。丸焦げの肉をよこされた真島が文句を言うと、「そのホルモンと同じや。俺も、お前も」と、冴島は静かに言った後、真島にこう語った。肉は焼き過ぎると硬くなって食えなくなるが、ホルモンは焼きすぎても脂が落ちることで味が磨かれ、真っ黒に焦げても美味いことから、焼かれることに価値はある。つまり焼かれるホルモンのように自分たちを強くしていかなければならない、と。真島がそのためにもう1回務所に入るのかと尋ねると、冴島は頷いて「約束したんや……桐生と。東城会をもう一度強うするって。そのためやったら、あと1年や2年……自分を焼くくらいの価値はある」と、答えた。

その後、冴島は適当に神室町をまわった後、最後に真島の待つバッティングセンターへと向かう。そこで真島はひとりバッティングに耽っていたが、空振りを連発するなど調子が芳しくなかった。らしくないと冴島が言うと、逆に真島は冴島に「お前は大丈夫なんか?」と問うてきた。25年もの間刑務所という過酷な環境で生きると共に鍛えられてきた冴島だったが、1度娑婆に出てからその鍛えられた体も鈍ってしまったことを、真島は懸念していた。だからこそ、たかが3年といってもその刑務所暮らしに耐えられるかどうか真島は聞いたが、冴島はその25年があるからこそ自分は心配ないと言った。すると、真島組の組員達が冴島が取り囲んできた。彼らは真島の命令を受け、冴島が刑務所暮らしができるかどうかを試すために集められたのだ。
そんな真島に「俺とここでやり合わんかったら、もう一生殴り合うことないのかもしれへんのやで?」と、冴島が問うたが、真島は構わずに組員たちに冴島の腕試しを命じた。そうして組員たちを全員倒した後、冴島は訝しげ表情で真島に「昔のお前やったら、真っ先に俺に殴りかかってきたはずや」と問うた。すると真島は「それがアカンねや、兄弟。俺はもう、お前の相手はできへんのや」と答え、神室町ヒルズの建設指示など東城会を裏で支える仕事を引き受け続ける中、いつの間にか年を取って、昔のような力を出せなくなってしまったからだと言った。だからこそ、真島は冴島には強いままでいてほしいと願っており、この腕試しで冴島が強いことを確認できたからこそ安心したとも言った。そして最後に「冴島……お前は東城会の力や。絶対に強いまま、神室町に戻ってくるんやで」と、真島は冴島の背を押して、警察に出頭していく彼を見送ったのだった。

網走刑務所の資材置き場にて、釘原たちにより傷を負わされて倒れている冴島。しかし冴島は、真島が待つ東城会へ1日も早く戻るために、釘原たちの暴行に耐え忍んでいた。

釘原によって傷害事件の犯人に仕立て上げられた馬場。駆けつけてきた冴島に自分は無実だと叫びながら、刑務官に連行されてしまう。

馬場の無実を晴らすべく刑務所内を奔走し、ついに自分のところに辿り着いた冴島たちを嘲笑いながら、釘原は傷害事件の真実を打ち明けた。

それから2年後。冴島は北海道の網走刑務所に収監されており、同房の仲間である馬場茂樹、大島平八郎、日村と交友を深めながら日々の務めを果たし続けていた。しかし、直系冴島組組長という東城会の大幹部としての経歴は、網走刑務所において一際目立ち過ぎるものとなっており、特に釘原広志という異様な風貌の囚人が冴島に目をつけてきていた。釘原は部下の囚人たちを使って、人気のない資材置き場で毎日のように執拗な暴行を冴島に加えてきていた。そんなある日、同じく釘原たちの暴行を受けるうちに気を失った冴島は、懲罰房のひとつで目を覚ました。その扉の小窓の向こうから、網走刑務所の副所長である高坂誠司が顔を覗かせて「どうして手を出さない。大人しくしてれば、仮釈放が早まるとでも思っているのか?」と、問いかけてきた。
さらに高坂は、どんな理由があるにせよ刑務所内の風紀を乱す囚人は模範囚としては認めず、特に極道のように出所してからも裏社会に関わろうとしている囚人ならば尚更だと言い放った。しかし、自分も刑務官である以上、むやみに暴行を受けている冴島は放っておけないとも高坂は言い、刑期終了までこの懲罰房に匿う措置を取ってやってもいいと冴島に持ちかけた。対する冴島はその持ちかけを拒否し、高坂の質問にすらまともに答えず、結局折れた彼によって馬場たちの房に戻されることになった。冴島は1日も早く出所して自分の家も同然である東城会を真島と共に支えることを目的としていた。そして、模範囚として仮釈放を受ける日が来るまでは些細な騒動を決して起こさないと心に決めており、その上で馬場たちに危害が及ばないようにして、冴島は釘原たちの暴行を甘んじて受け続けているのだった。

だがある日、そんな冴島の苦行を嘲笑うかのように事件が起きる。釘原の部下たちに資材置き場に連れ込まれた馬場が、暴行されそうになったところを木工作業用のノミで部下のひとりを刺してしまったというのだ。驚きを隠せない冴島は、大島と日村と共に刑務所の中を駆け回って情報を集め、ついにその傷害事件が釘原の仕組んだ狂言だったという事実を突き止める。「なんで馬場に手ぇ出した? お前の標的は俺のはずや」と、釘原を問い詰める冴島だが、釘原は「何言ってんのかさっぱりわからねぇなぁ〜。手ェ出されたのはこっちの方だろうが」と、おどけるばかりでまともに答えようとしない。
そこで冴島が、大島が見つけてきた凶器であるノミを釘原に見せ、このノミが釘原の持ち物であり、事件が起きた時、刑務所内の作業所から綺麗になくなっていたことを明かす。さらに冴島は、釘原が嫌がる馬場を脅して資材置き場に無理やり連れ出したという事実を挙げ、傷害事件は馬場を陥れるための狂言だと突き付けてから、彼に手を出した理由を話すよう釘原に迫った。すると釘原は嘲笑を浮かべて「アイツも大人しく言うこと聞いてれば、こんな目に遭わずに済んだってのに。生意気に反抗するからこんなことになるんだ」と言った。冴島が気色ばむと、釘原は事件の前日、馬場に冴島の寝首をかけと脅したことを話し、それを馬場が断ったから部下たちを使って狂言を仕組んだと得意げに説明した。

冴島に叩き伏せられる釘原。だが釘原は不気味な笑いを浮かべ、こうして冴島が自分に手を出してくるのを待ち続けていたと言い放つ。

釘原との騒動の後、房に戻った冴島のもとに新聞が送られる。その新聞には、札幌で真島が死んだという驚きの急報があった。

冴島と馬場を呼び出す高坂。所長が何者かに殺されたということを皮切りに、高坂はふたりにさらなる驚きの急報を告げて行く。

怒りを禁じ得なくなった冴島が「お前……屑の中でも最低の屑や……」と、低い声で吐き捨てると、釘原は「屑に最高も最低もねぇだろうがよ!? 所詮アイツも人殺し……ここにいる全員屑なんだよ! 俺もお前もなぁ!?」と、盛大に笑い飛ばした。すると堪えきれなくなった冴島が、釘原めがけて拳を振るった。大島と日村が目をむいて驚き、釘原はまるでこの時を待っていたかのように「やっと手ェ出したな……? 何万回殴られてもやり返さなかったくせに、あんなバカひとりに手ェ出されただけでキレやがって……」と、勝ち誇って言い放った。その釘原の勝ち誇りの言葉を「じゃかましいわ。お前にキレとるんやない。俺は自分に怒っとんのや」と冴島は一蹴した。
冴島はこれまでは自分のことしか考えていなく、結果として馬場を釘原たちに好きにさせてしまったことで、自分に対して怒っていた。そして、馬場のように仲間だと認めた人間を見捨てていけるほど自分は人間できていなく、きっちり馬場が受けた痛みを釘原にも味わってもらうと言い放った後、冴島は上着を脱ぎ捨てて背中の虎の刺青を曝け出した。その冴島の気迫に一瞬圧倒されかけた釘原だが、次の瞬間には気のふれた笑いを浮かべて、「やれるもんならやってもらおうじゃねぇか……! 久々の喧嘩、楽しませてもらうぜぇぇ!!」と、冴島に襲いかかった。

激闘の末、冴島は釘原を下した。しかし、釘原は負けたにも関わらずなおも勝ち誇り、笑い続けている。それに冴島が気色ばむと、釘原は「この勝負……俺の勝ちだ……!!」と、言い放った。この激闘の場には大島と日村の他にも、多くの囚人が野次馬となって見に来ており、冴島が釘原に暴行を加えたことはこれで言い逃れできない事実となった。だいぶ手こずらされたが、この事実を作り出せたことで自分の目的は達成できたと釘原は言った。
訝しげになる冴島に、釘原は勝ち誇りながら自分がなぜ冴島に暴行を加えてきたのかについてこう話した。自分の目的は冴島の刑期を伸ばすことであり、殺すつもりなら最初からそうしている。こうして何度も暴行を加え、さらに狂言を仕組んで馬場を陥れたのも冴島が手を出してくるのを狙い続けていたにすぎない。そしてそれらの自分の行動は、上からそうしろと命令されただけのことだ、と。それに驚き、さらに気色ばむ冴島は、誰に命令されたと釘原に迫るが、騒ぎを聞きつけた高坂ら刑務官たちがその場に割って入った。そして刑務官たちに騒ぎの張本人と認識された冴島の姿を見て、「これで仮釈放はなしだぁ……! あと1年、俺らと仲良くやろうぜぇ、冴島の旦那ぁ〜〜!!」と、釘原は馬鹿笑いし続けたのだった。

そして冴島は連行されたが、その先は懲罰房ではなく、高坂の部屋だった。高坂は冴島にふたつの書類を見せた。ひとつは高坂自身が数日前から認めていた冴島の仮釈放申請書と、もうひとつはその前に所長あてに届けられたという、東城会の冴島への破門状だった。破門状を見て驚きを隠せない冴島に、もう極道ではなくなった冴島をこれ以上収監する理由はないと高坂は言い、仮釈放を受け入れるよう勧めた。しかし冴島は「アホらし」と仮釈放を辞退し、刑務官に連れられて大島たちの待つ房へと戻った。
その後、馬場の濡れ衣は晴れ、冴島も暴行事件については不問となったが、自分の戻る場所である東城会に追放された今、宛てが完全になくなってしまった。そんな冴島に追い打ちをかけるように、ある新聞が送られてくる。その新聞に大々的に報じられているのは、札幌に起きた発砲事件で真島が死んだということだった。愕然となる冴島だが、その直後に高坂に馬場ともども呼び出される。高坂はつい先ほど冴島の仮釈放申請が却下され、そして真島の死亡に関与しているのが、馬場がかつて所属していた札幌の極道組織・北方組の組長である北方大蔵だということを伝えた。

高坂に教えられた、スノーモービルが停めてある刑務所の裏門へと向かう冴島と馬場の行く手を、100人の武装した囚人たちが遮ってくる。

100人の囚人たちを呼び寄せたのは、釘原だった。冴島と馬場の脱獄を事前に察知していた彼は、その100人の囚人たちを使って冴島と馬場を葬ろうとする。

真島の死の真相を掴む為に生きて札幌へ向かうべく、冴島は馬場と共に釘原たちに決戦を挑んだ。

驚きを隠せない冴島と馬場に、高坂は「今回の一件、あらかじめ全てが仕組まれていた事のように感じる」と切り出してから、このようなことも話した。今から半年前、釘原がこの網走刑務所にやってくると共に始まった、刑期延長を目的とした釘原たちの冴島への暴行と、冴島の破門と仮釈放の申請却下。さらに仮釈放の申請却下は、東城会や近江連合のように法務省に手を回せるほどの力を持った組織でないとできないことだ。よって、それらはすべて、冴島をこの刑務所から出さず、東城会にも復帰させないかのように仕組まれたと高坂には感じられるという。こうした高坂の話から、東城会の内部に裏切り者がいて、釘原は裏切り者が送り込んできた足止め役で、破門と仮釈放の申請却下もその裏切り者が仕組んだことだと冴島は推測した。
そして高坂は、仮釈放の申請却下の理由を聞きに東京へ向かった所長が何者かに殺されたことと、時を同じくして100人近くの囚人が刑務所へ移送されてくることを冴島と馬場に話した。特に移送されてくる囚人100人は通常では考えられない数字であり、恐らくこれも裏切り者が仕組んだことだと高坂は危惧する。そこで高坂は、馬場と共に冴島に一刻も早くこの刑務所から脱獄しろと言って、刑務所に停めてあるスノーモービルの鍵を手渡したのだった。

その夜、冴島と馬場は、高坂から教えられたスノーモービルが停めてある刑務所の裏門を目指して運動場へ向かった。しかしその時、運動場の真ん中に、ひとりの刑務官の死体が転がっているのをふたりは見つける。冴島と馬場が目を疑った時、辺りから100人の囚人たちが現れ、こちらを取り囲んできた。その時近くの監視塔から高坂が「逃げろ冴島ー!! 逃げるんだぁっ!!」と、必死の形相で叫んできた。それに冴島が振り返った時、高坂は背後から何者かに刺されて倒れてしまった。その後ろから「どこに行くつもりだ冴島ぁ〜!?」と、叫んで現れたのは、釘原だった。
高坂を刺した釘原は、気色ばむ冴島と、自分の部下である100人の囚人たちを見下ろしながら「テメェに逃げられちまったら、せっかく呼び寄せた兵隊たち無駄になっちまうじゃねえかよぉ!! もっと俺らと仲良く楽しもうぜぇ〜!?」と、気のふれた笑いを浮かべて叫んできた。どうやら戦いは避けられそうにないと覚悟を決めた冴島は、刺客の囚人たちを馬場と共に見据えて、こう吠えた。「よう聞けや!! この世には死ぬよりつらい生き方があるっちゅうこと、その身体に教えたるわ!! 生き残ったこと後悔させたる……お前らが死ぬ瞬間までずっとなぁ!!!」その闘志を滾らせた咆哮の後、冴島は馬場と共に刺客の囚人たちに向かって突撃した。

刑務所を脱出した後、馬場とはぐれてしまった冴島の前に1匹の巨大熊が現れる。その巨大熊との激闘を制した冴島は力尽きてしまうが、その後に雪山の麓の集落であるマタギに助けられた。

馬場と共に辿り着いた札幌の月見野で北方を探す冴島だが、冴島の存在に気づいた北方組の組員たちの妨害と襲撃に遭う。

ついに北方の元に辿り着いた冴島。冴島を待っていたらしい北方は、真島に何があったかはもちろん、五分の盃についても冴島に話し始める。

そして大激闘の末に、冴島と馬場は刺客の囚人たちと釘原を打ち倒した。釘原は地面に倒れ、苦悶と驚愕に顔を歪めて「そんな……あり得ない……!!」と呻き、膝をついた馬場は辺りを見回して「信じられない……この人数相手に、勝つなんて……!」と、同じく苦悶と驚愕に顔を歪めた。そんな中冴島は、地面に倒れた釘原の右手首を何度も容赦なく踏みつけた。容赦なく腕を踏みつけられ、骨と肉を砕かれる激痛に絶叫する釘原。冴島は釘原を見下ろして「後の処理は自分でせえ。お前は極道相手に戦争吹っかけたんや……こんくらいの覚悟、できとったはずやろ」と吐き捨ててから、馬場と共に改めて裏門へと向かおうとする。
すると、苦悶と憎悪に顔を歪めて、釘原が起き上がってきた。「ク、クソがぁ……行かせてたまるかよぉぉ……!!! し、死ねえ……冴島ぁーっ!!!」憎悪を滾らせたその叫びの後、釘原は懐に隠し持っていた拳銃を引き抜き、最後の悪あがきとして冴島に向けて発砲しようとした。しかしその直後、釘原は背後から何者かの銃撃を胸に受けて、そのまま絶命して崩れ落ちた。その釘原の向こうに立っていた人影を見て、冴島と馬場は目を疑った。「刑務官の拳銃って、旧式で使いにくいんだよなぁ〜。当たんないかと思ったよ」と、ぼやきながら冴島と馬場に笑いかけたその人物は、日村だった。騒ぎを聞きつけた日村は、刑務官の拳銃をこっそりと盗み出して、冴島と馬場の窮地を救いにやってきたのだ。

そして日村のおかげで刑務所を脱出できた冴島と馬場は、スノーモービルに乗って夜の雪山を突っ走って街を目指すが、その道中で馬場が誤って転落してしまう。それに気づいた冴島もスノーモービルから落ちてしまい、雪山のど真ん中に投げ出されてしまった。馬場を探そうとする冴島だが、その前に2メートルほどの大きさを誇る巨大熊が現れる。そして、死闘の末にその巨大熊もどうにか撃退した冴島だったが、これまでの戦いと寒さの疲れによって力尽きて、その場に倒れこんでしまった。
こうして雪山で遭難しかけた冴島だったが、雪山の麓の集落で猟師として暮らす奥寺に助けられ、さらに奥寺と、集落に住む同じ猟師の櫻井、集落の長である仁科たちの協力も得て馬場を発見、救出することができた。その後、馬場が回復するまで集落で過ごしてから、冴島は奥寺たちに礼を言って、馬場と共に北方組の縄張りである北海道の歓楽街・月見野へと向かった。そこで北方に会うべく、冴島は馬場と共に月見野の各所を回って情報収集していくと、北方組がシノギとして月見野の一角で裏カジノを経営していることを突き止める。潜入した裏カジノで冴島は北方組の組員たちと小競り合いになるが、組員たちを叩き伏せたところで、北方が大路公園で開かれる北海道の伝統行事・雪まつりに参加するという情報を入手した。

雪まつりの当日、冴島は雪まつりへと向かうが、裏カジノでの騒ぎを聞きつけた北方組の組員たちの襲撃を受ける。襲い来る組員たちを蹴散らしながら、冴島が北方の元へと辿り着くと、北方は「こうして会えて嬉しいぜ。ずっとアンタのこと待ってたんだ」と、意味ありげなセリフを投げかけてくる。それに訝しげになる冴島に、北方は冴島が真島の死の真相を突き止めるために自分のところへやってくることを予想していたと明かし、その真島の死について自分も伝えなければならないことがあると言ってから、冴島にこう語り始めた。
真島は大吾の命令で北方組と五分の盃を交わすべくこの月見野を訪れており、北方はその真島と会談を交わしていた。そして北方は真島と会談を交わしただけで真島の殺害には関与していなく、何より協力関係を結ぶために真島が自分に頭を下げてきたからこそ、北方には彼を殺す理由がないというのだ。そうして五分の盃を受け入れることを決意し、そのために別の日に会談の約束をして真島と会った北方だったが、彼が妙に黙り込んでいるという不自然な様子に気づいた。その時真島は、北方に「この盃、交わしたらアカン」と言った。さらに真島は、この盃交渉の裏に大吾とは別の誰かの思惑を感じるとも言っていて、このまま東城会と北方組が盃を交わすと、その誰かの思惑通りに事が運んでしまうかもしれないと危惧していたらしいというのだ。

突然、どこからか飛んできた銃弾に倒れる北方。その時冴島は、向かいのビルに不審な人影が動いたのを目撃した。

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