龍が如く0 誓いの場所(ZERO)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く0 誓いの場所』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第6作目に相当する作品である。キャッチコピーは「日本中が狂喜乱舞していた時代。「龍」の伝説はここから始まった」。本作は初代「龍が如く」より過去の時系列の物語となっており、主人公の桐生一馬と、シリーズの顔役のひとりである真島吾朗がそれぞれ「堂島の龍」と「嶋野の狂犬」の異名で知られる極道になるまでの姿を描いている。
『龍が如く0 誓いの場所』の概要
『龍が如く0 誓いの場所』は2014年8月24日のニコニコ生放送の「龍が如く特別番組 〜セクシー女優・男の出演者発表会〜」において最新作として発表され、その「0」のタイトル通りに1作目「龍が如く」よりも過去の話を描いた作品となっている。龍が如くシリーズの主役である桐生一馬と真島吾朗を主人公とし、桐生一馬編は神室町、真島吾朗編は蒼天堀と、それぞれ2都市を舞台にした物語が展開される。
そして本作のテーマは「金・女・暴力」で、特に金は本作において最も重要な要素として注目されている。さらにメインゲストとして小沢仁志、中野英雄、鶴見辰吾、井浦新、竹内力、渡哲也をはじめとした豪華俳優陣が出演し、本作の発表に先駆けて行われた「男の出演者オーディション」の合格者8名、「セクシー女優人気投票」の合格者30名がゲーム内に登場する。
龍が如くシリーズ恒例のやり込み要素であるダウンロードコンテンツと、過去作のセーブデータ引き継ぎは本作にも存在しており、難易度HARDまでの条件付きだが、「プレミアムアドベンチャー」でやり込んだデータを引き継ぐことができる。プロダクトプレイスメントも健在だが、本作の時代設定を反映して看板は昭和末期当時のものに差し替えられている。
そして、本作を皮切りに龍が如くシリーズは主に中華圏への海外展開がなされ、2015年6月、日本を含むアジア地域における出荷本数が50万本を突破した。
『龍が如く0 誓いの場所』のゲームシステム
バトルやアドベンチャーなど基本的なシステムは前作「龍が如く 維新!」から継承されたものが多く、その中でも「達成目録」に書かれた条件をクリアすると、経験値がアップしたり戦闘に使うスキルを習得したりなどの恩恵を受けることができるシステムとなっている。そして、このシステムは以降の作品でも引き継がれている。
経営シミュレーション

経営シミュレーション(桐生編)のワンシーン。とあるトラブルをきっかけに不動産経営という大仕事を任された桐生は、神室町の物件を巡るマネーゲームに挑んでいくことになる。

経営シミュレーション(真島編)のワンシーン。蒼天堀の閉店寸前のキャバクラの立て直しという大仕事を任された真島は、蒼天堀の夜の世界を牛耳ろうとするライバル店たちとの経営抗争に挑んでいく。
メインストーリーの他にもプレイできるサブイベントのひとつで、神室町での不動産経営(桐生)、蒼天堀でのキャバクラ経営(真島)をそれぞれ進めることで所持金を稼ぐことができる。ギャンブルや後項の戦闘でも金を稼ぐことはできるが、この経営シミュレーションはギャンブルや戦闘よりも効率よく所持金を稼げることがある。また、本作では所持金を支払って桐生と真島の能力を強化していくシステムがあるので、経営シミュレーションも含めて効率的に金を稼ぎつつ、どの能力にするか優先順位を決めて強化をしていくことが重要となる。
バトル

龍が如くシリーズのエピソード0である本作でも、迫力と爽快感あふれるバトルは健在である。

マコトを守りながら敵を倒しつつゴールを目指すエスコートバトル。マコトが捕まるとゲームオーバーとなるという、今までにないスリルと緊張感はプレイヤーにとってたまらないものとなるだろう。
「龍が如く」シリーズ恒例のゲームシステムで、敵の体力をゼロにし、ダウンさせるか撃退することで所持金を得て、特定の条件下の場合はボーナスとしてより多くの所持金を得ることができる。また、メインストーリーの中でのみだが、盲目の女性(マキムラマコト)を敵の追っ手や暗殺者から守りながら戦う「エスコートバトル」があり、盲目の女性を守りながら目標地点まで進めばクリアとなり、盲目の女性の体力がゼロになるか、敵に連れ去られるとその時点でゲームオーバーとなる。
バトルスタイルは前作「龍が如く 維新!」を踏襲する形で、桐生と真島ともに「ベース」「スピード」「パワー」とそれぞれ性能が異なる3つのスタイルを切り替えながら戦う仕様になった。また、腹部に銃や短刀による攻撃を受けると特殊な形でダウンするリアルな仕様になっている。
プレイスポット

「スペースハリアー」をはじめとした懐かしのゲームが、本作を通してゲームセンターで遊ぶことができる。

「キャットファイト」では、セクシーで躍動感溢れる女たちの戦いを楽しむことができる。
「龍が如く」シリーズ恒例の要素で、ゲームセンターやカラオケでミニゲームをすることができる。本作は「ディスコ」「テレクラ」「個室ビデオ」といった、1980年代に沿った新スポットが登場している。さらにゲームセンターでは「スペースハリアー」「ファンタジーゾーン」「スーパーハングオン」「アウトライン」といった1980年代に流行したゲームが並んでいる。そして他にも、女同士の戦いによるギャンブル「キャットファイト」や、ミニ四駆に似たマシンを使ったレースゲーム「ポケットサーキット」なども新たに登場する。
Vitaとのクロスプレイ

前作「龍が如く 維新!」と同じく、PS Vitaでのミニゲームで稼いだ金を本編に反映させるVitaとのクロスプレイ(連動機能)が存在する。さらにVitaで有料のダウンロードパックを購入することで「アラジンA」「スーパーモンキーボール スペシャル」「SF特攻空母ベルーガ」「セガ麻雀MJ Single」「コラムス」といった5つのゲームで遊ぶことができる。
『龍が如く0 誓いの場所』のあらすじ・ストーリー
桐生一馬編・起
第一章「盃の掟」

桐生の初登場シーン。後に「堂島の龍」という伝説の極道として名を馳せることになるが、この頃の彼はまだ堂島組のいち若衆というしがない身分である。

錦山の初登場シーン。初代「龍が如く」でラスボスとして登場した彼だが、この頃の錦山は桐生の良き相棒で親友となっている。
Related Articles関連記事
龍が如く3(ゲーム)のネタバレ解説まとめ
『龍が如く3』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第3作目に相当する作品である。キャッチコピーは「伝説の龍が帰ってきた」。本作は前作「龍が如く2」にて近江連合との戦いを終えた桐生一馬が、生まれ育った沖縄へと帰ってからの物語を描いており、その物語の舞台として東京と沖縄のふたつが選ばれているのが特徴となっている。
Read Article
龍が如く6 命の詩。(ゲーム)のネタバレ解説まとめ
アクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第7作目。 今作は、「龍が如く5」における東城会と近江連合の一大抗争から1年が経った後、失踪した少女・遥の行方を追い、主人公の桐生一馬が東京の神室町から広島の尾道仁涯町へと旅に出る姿を描いている。
Read Article
龍が如く 維新!(ISHIN)のネタバレ解説まとめ
PS3・PS4対応のアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品。 今作は、主人公の桐生一馬を坂本龍馬(斉藤一)としてキャラ設定を変え、坂本龍馬が生きた幕末の時代を舞台にしたアクションアドベンチャーとなっている。 キャッチコピーは「かつて日本には、英雄がいた。」。
Read Article
龍が如く1(初代・極)のネタバレ解説まとめ
セガの大ヒットシリーズ初作品にして、累計販売本数100万本を記録したキラータイトル、『龍が如く(Yakuza)』のポイント解説。キャッチコピーは「伝説の男と100億の少女」。ゲームでスポットを当てられる事がほとんどなかった「日本の裏社会」「極道の世界」をテーマにした硬派なストーリー、爽快なアクション、笑いありの豊富なお遊び要素で注目されているシリーズの第1作です。
Read Article
龍が如く4 伝説を継ぐもの(ゲーム)のネタバレ解説まとめ
『龍が如く4 伝説を継ぐもの』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」のシリーズの第4作目に相当する作品である。キャッチコピーは「それは熱き男達の、奇跡の記録」。主人公の桐生一馬が東城会で起きた内乱を収めた後からの物語を描いており、従来の主人公である桐生一馬に加え、秋山駿、冴島大河、谷村正義と3人の主人公とその物語が追加されているのが特徴となっている。
Read Article
龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)のネタバレ解説まとめ
『龍が如く OF THE END』とはアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品で、2011年6月9日に発売されたPlayStation3用ゲームソフト。キャッチコピーは「伝説の男達、最後のケジメ」。本作は「龍が如く4 伝説を継ぐもの」後の神室町を舞台にしており、バイオハザードが発生した神室町を舞台に桐生一馬ら主人公たちが銃を手に戦いながら、事件の真相を追う姿を描いている。
Read Article
龍が如く2(極2)のネタバレ解説まとめ
『龍が如く』シリーズの2作目となる『龍が如く2(Yakuza 2)』のポイント解説。キャッチコピーは「そして本物の龍は、唯一孤高の伝説となる」。続編の見本とも言うべき完成度で高評価を得た本作では、大阪・蒼天堀と関西の龍”郷田龍司”が登場。関東と関西を舞台に2匹の龍が死闘を繰り広げます。
Read Article
龍が如く5 夢、叶えし者(ゲーム)のネタバレ解説まとめ
『龍が如く5 夢、叶えし者』とは、セガゲームスが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第5作目に相当する作品である。キャッチコピーは「その生き様に 男たちの血が騒ぐ」。本作は前作『龍が如く4』で桐生一馬と仲間たちが東城会と上野誠和会の抗争事件を解決した後、日本各地を舞台に起きる極道たちの動乱の物語を描いており、新たな主人公に品田辰雄と澤村遥、さらに物語の舞台に大阪、福岡、名古屋、北海道が追加されているのが特徴となっている。
Read Article
龍が如く 見参!(KENZAN)のネタバレ解説まとめ
アクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品。 今作は、主人公の桐生一馬を宮本武蔵としてキャラ設定を変え、宮本武蔵が生きた日本の歴史を舞台にしたアクションアドベンチャーとなっている。 キャッチコピーは「桐生一馬之介。またの名を、宮本武蔵。」。
Read Article
龍が如くシリーズの刺青・入れ墨まとめ
『龍が如く』とは、任侠の世界に生きる男たちの生き様を描いたゲームである。 作品には、多くの魅力的な男達が登場し、セガゲームスを代表する作品となった。その後、多くの続編が制作された。 桐生や真島などのメインキャラクターからモブキャラクターまで、『龍が如く』に登場する刺青をまとめた。
Read Article
『龍が如く』シリーズにおいて"堂島の龍"と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬の人生
セガが送る人気作品「龍が如く」。この歴代主人公を務める極道・桐生一馬。不器用だが実直で、けっして曲がらない「信念」を持つ、作中屈指の「漢」。彼は圧倒的な強さとまっすぐな心で、極道や警察、犯罪組織を巻き込んだ数々の事件を解決に導いていく。「堂島の龍」と呼ばれた伝説の極道の人柄、人生について解説する。
Read Article
龍が如く7 光と闇の行方(ゲーム)のネタバレ解説まとめ
『龍が如く7 光と闇の行方』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如くシリーズ」の第7作目に当たる作品である。キャッチコピーは「ゲームに飽いた人たちへ」。本作は、龍が如くの主人公であった桐生一馬に代わり春日一番が主人公となり、彼が刑務所というどん底に突き落とされてから本物の龍になるまでの姿を描いている。重くハードなストーリー展開はそのままに、これまでの喧嘩アクションに新しくライブコマンドRPGバトルが加わり、これまでのシリーズとは全く異なったRPG作品となっている。
Read Article
龍が如くシリーズの代紋まとめ
『龍が如く』とは、任侠の世界に生きる男たちの生き様を描く大人気ゲームである。 魅力的な男達が登場する『龍が如くシリーズ』では、様々な組や組織が登場する。主人公である桐生一馬が所属していた堂島組、桐生のライバルである真島吾朗が組長を務める真島組など、『龍が如く』の主要組織の代紋をまとめた。
Read Article
【未プレイ者必見!】『龍が如く』ヒートアクションまとめ
大人気シリーズ『龍が如く』の魅力の1つであるヒートアクションまとめ。 戦闘を飽きさせない、多種多様なヒートアクションを紹介します。
Read Article
【龍が如く】オッサンだけじゃない! 『龍が如く』シリーズの若いイケメンキャラまとめ
渋いオッサンがたくさん登場する『龍が如く』の、若いイケメンキャラまとめ。 硬派なイメージのある作品ですが、硬派=オッサンというわけではモチロンありません。若いキャラも登場しますし、全員が主人公の桐生さんに負けないくらいの精神を持っています。このまとめでは龍が如くシリーズに登場する若いイケメン達を紹介します。
Read Article
『龍が如く』シリーズの作りこまれ過ぎているサブイベント4選
育成・経営・etc... 『龍が如く』シリーズのサブイベントの内、別のゲームかと思うほど作りこまれたイベントの紹介まとめ。 ミニゲームが好きな人にオススメです。
Read Article
【厳選!】これなんてエロゲ?『龍が如く』シリーズのセクシー画像まとめ
重厚で硬派なストーリーと、おふざけ感たっぷりのサブイベントで有名な『龍が如く』。 大人の雰囲気を持ったゲームですが、それ故にセクシーorエロチックなシーンもたっぷりあります。
Read Article
格闘技をテーマにした龍が如く『クロヒョウ』紹介
『龍が如く』シリーズの番外編、『クロヒョウ』の紹介まとめ。 登場人物やシステムが一新され、新たな世界観を持った作品となっています。
Read Article
知っている? 『龍が如く』シリーズが守り続けている3つのコンセプト
セガの大人気タイトル『龍が如く』。 このシリーズには一貫して守られ続けている3つのコンセプトがあります。 これを知っていれば龍が如くをもっと楽しめるかも!?
Read Article
「龍が如く」各シリーズごとの面白さ・ネタまとめ
「龍が如く」シリーズは、歌舞伎町を中心に繰り広げられる極道の世界を再現したアクションRPGです。シリーズ最新作の6の発売を控える前に、今までにリリースされた各シリーズごとのポイントをまとめてみました。実は今でこそ有名なあの人や、あんなことやこんなことなど、とにかくネタも満載なんです!
Read Article
【龍が如く】もはやキャラ崩壊! 伝説の極道、桐生一馬のネタセリフ【画像&解説付き】
極道をテーマにしたゲーム『龍が如く』シリーズ。 硬派なゲームの印象がありますが、実はお遊び要素・おふざけ要素もかなり強く、バカゲー的な楽しさも兼ね備えています。 このまとめでは豊富なセリフ選択肢の中から、ネタ系セリフを紹介していきます。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『龍が如く0 誓いの場所』の概要
- 『龍が如く0 誓いの場所』のゲームシステム
- 経営シミュレーション
- バトル
- プレイスポット
- Vitaとのクロスプレイ
- 『龍が如く0 誓いの場所』のあらすじ・ストーリー
- 桐生一馬編・起
- 第一章「盃の掟」
- 第二章「闇の不動産王」
- 真島吾朗編・起
- 第三章「輝く監獄」
- 第四章「極道の証明」
- 桐生一馬編・承
- 第五章「白への道」
- 第六章「極道たちの生き様」
- 真島吾朗編・承
- 第七章「黒の流儀」
- 第八章「争奪戦」
- 桐生一馬編・転
- 第九章「大包囲網」
- 第十章「男の値段」
- 真島吾朗編・転
- 第十一章「ドブ川の底」
- 第十二章「欲望の巣窟」
- 桐生一馬編・結
- 第十三章「罪と罰」
- 第十四章「不滅の絆」
- 真島吾朗編・結
- 第十五章「木洩れ陽」
- 第十六章「愛の証」
- 完結編
- 最終章「白と黒」
- 『龍が如く0 誓いの場所』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 桐生一馬(きりゅう かずま)
- 真島吾朗(まじま ごろう)
- サブキャラクター(桐生一馬編)
- 久瀬大作(くぜ だいさく)
- 阿波野大樹(あわの ひろき)
- 渋澤啓司(しぶさわ けいじ)
- 立華鉄(たちばな てつ)
- 尾田純(おだ じゅん)
- 堂島宗兵(どうじま そうへい)
- 錦山彰(にしきやま あきら)
- 柏木修(かしわぎ おさむ)
- 風間新太郎(かざま しんたろう)
- 世良勝(せら まさる)
- 二井原隆(にいはら たかし)
- 麗奈(れいな)
- サブキャラクター(真島吾朗編)
- 佐川司(さがわ つかさ)
- マキムラマコト
- 李文海(リー・ウェンハイ)
- 西谷誉(にしたに ほまれ)
- 嶋野太(しまの ふとし)
- ビリケン
- 山形(やまがた)
- 『龍が如く0 誓いの場所』の世界観・用語
- 神室町21世紀再開発計画(かむろちょうにじゅういっせいきかいはつけいかく)
- カラの一坪(からのひとつぼ)
- 立華不動産(たちばなふどうさん)
- グランド
- 『龍が如く0 誓いの場所』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- シリーズお馴染みのキャラクターたちの若き頃
- 堂島大吾:「若様」と呼ばれた少年
- 田中シンジ:極道を憎む暴走族
- 郷田龍司:ボンタン狩りの小学生
- プロデューサー代役を任された桐生
- 心優しいSM女王
- 蒼天堀の名物「オバタリアン」
- 真島、宗教団体へ潜入
- 『龍が如く0 誓いの場所』の主題歌・挿入歌
- OP
- 湘南乃風:バブル
- ED
- 湘南乃風:紅