龍が如く5 夢、叶えし者(Yakuza 5)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く5 夢、叶えし者』とは、セガゲームスが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第5作目に相当する作品である。キャッチコピーは「その生き様に 男たちの血が騒ぐ」。本作は前作『龍が如く4』で桐生一馬と仲間たちが東城会と上野誠和会の抗争事件を解決した後、日本各地を舞台に起きる極道たちの動乱の物語を描いており、新たな主人公に品田辰雄と澤村遥、さらに物語の舞台に大阪、福岡、名古屋、北海道が追加されているのが特徴となっている。

朴から万年筆をプレゼントされた次の日、堀江からの電話を受けてダイナチェアへと駆け付けた遥が目にしたものは、担架に乗せられて運ばれていく、亡骸となった朴の姿だった。

その後、遥は朴にブローチをプレゼントし、さらにふたりだけの時間を過ごしてからタクシーでの帰路に着いた。そのタクシーの車内で、朴は遥にブローチのお礼と早めのデビュー祝いとして万年筆を贈った後、自らの過去をこう語り始めた。朴もかつてはアイドルとして18歳でデビューしたことがあったが、なんとデビューする前に結婚しており、その夫が万年筆を朴に贈ったのだ。そして、その結婚はもちろん、自分が実は韓国籍であること、家庭に問題があったことを隠し続けて朴はアイドルを続けていたが、ある日、自分が妊娠していることに気づいてしまった。朴はアイドルを続けるためにすぐに中絶したが、夫はそれに反発して朴に初めて手を挙げ、さらに自分が傍にいたら朴の夢の妨げになるからと言って離婚し、そのまま去ってしまった。そして、これがきっかけとなって朴が既婚者であることが事務所にバレてしまい、スキャンダルを恐れて朴を芸能界から追放してしまったのだという。
その後、朴はアイドルとしてコンサートをやることが自分の夢だったと語り、遥には迷惑かもしれないけど、自分が叶えられなかったコンサートの夢を遥に叶えてほしいと打ち明けた。そんな朴の自分にかける思いを知った遥は、何としてもプリンセスリーグで優勝することを固く決意するのだった。

翌朝、遥の元に堀江から電話がかかってくる。切羽詰まった声で早くダイナチェアに来てくれと訴えてくる堀江に遥が首を傾げるが、堀江も電話の向こうでひどく混乱しているようで、とにかくダイナチェアへと来てくれとさらに訴えるだけしかない。何か只事ではないと悟った遥は、言われた通りすぐにダイナチェアへ向かうと、ダイナチェアのあるビルの前には大勢の野次馬と警官たちが屯していた。遥が警官のひとりに話を聞くと、このダイナチェアのビルで飛び降り自殺があったらしい。しかもその飛び降り自殺をしたというのが、あの朴だったというのだ。
いてもたってもいられなくなった遥が現場へ駆け込むと、ふたりの現場鑑識員が担架に朴と思しき遺体を乗せてどこかへ運んでいくところだった。「そんな……なんで……? 社長……」遥は泣きそうな声でそう呟いて、どこかへ運ばれていく担架をただただじっと見つめていた。

秋山駿編(第三部・下)

朝帰りしてきた秋山を出迎えたのは、秘書の花の怒鳴りの電話と、みかじめ料をせびりに来た近江連合の構成員たちだった。

ダイナチェアで堀江から朴の謎の死について聞く秋山。その後彼は、朴の死の真相を解き明かすことを堀江と約束する。

向かった先のスタジオで遥と出会う秋山。前作の上野誠和会での事件以来となる彼女との再会に、秋山は非常に驚いた。

神室町の金融業「スカイファイナンス」の社長である秋山駿は、新たな事業を起こすために蒼天堀を訪れ、その雑居ビルの一室で新店舗を開こうとしていた。この日、一晩飲み歩いていた秋山は、朝帰りすると共にタバコを吹かしながら一息つこうとしていたところで、一本の電話がかかってくる。秋山が出てみると、「もう社長ぉ!! 朝まで携帯繋がらないってどういうことですかぁ!?」と、女の怒鳴り声が聞こえてきた。神室町のスカイファイナンス本店に残っている秘書の女性・花だった。秋山は気付いたら朝になっていたと誤魔化そうとするが、電話の向こうで花はさらにどうせまた飲み歩いていたんだろうと怒鳴り散らす。そして秋山は、新店舗の目処が立ったら日帰りで戻ってくるという約束を花と交わしていたが、結局すっぽかしてしまったので、花は店番として本店に泊まり込みするしかなかったのだという。
そんな秋山の体たらくに、花はさらに呆れ怒鳴り散らそうとした時、突然ドアを叩く音が聞こえた。秋山が花を無視してすぐさま電話を切ると、「やっと御在宅ですなぁ、スカイファイナンスはん」と、近江連合の極道で袴田と名乗る男がドアを開けて、部下たちと共に中へ踏み込んできた。袴田はスカイファイナンスの噂を知っているらしく、一兆円ほど融資しろと秋山に迫るが、秋山は呆れて「アンタ方相手にしてあげるほど暇じゃないんでね……お引き取り願えますか?」と、にべもなく断った。袴田たちは腹を立てて秋山に襲いかかるが、秋山はあっさりとこれらを返り討ちにする。そして袴田たちが捨て台詞を残して逃げ去った後、花からまた電話がかかってきた。「社長! よかった……あの、大変なことが……」と、先ほどとは打って変わって何か深刻そうな花の声に、秋山は訝しげになる。すると花は秋山に、ダイナチェアの堀江から朴が自殺したという知らせがあって、朴がスカイファイナンスから借りたという3億円のことで堀江が話がしたいらしいことを伝えてきた。

以前、金を融資した顧客である朴の突然の訃報に驚きながらも、秋山はすぐさまダイナチェアへと向かい、待っていた堀江が朴の自殺について話を聞いた。そして朴は仕事面こそ敵が多かったが自殺するような状況や理由がなく、さらに現場に残されていた「もう疲れました。ごめんなさい」という遺書も不自然だと感じた秋山は、朴の死が自殺だとは考えにくいと思った。そして自殺への疑問の決め手となったのは、朴が秋山から借りた3億円が金庫から消えていたことであり、秋山はもしかするとその金目当ての物盗りに出会して殺された可能性があるとも睨んだ。その後、秋山がレッスンスタジオへ向かうと、誰もいないスタジオの片隅に、遥が座り込んでいた。
「君は……遥ちゃんか!? 桐生さんとこの……!」と、遥の顔を見て、驚きを隠せない秋山。遥も秋山の顔を見て、以前の上野誠和会の事件の中で、偶然にも顔見知りとなった秋山との再会に驚いた。そこで秋山は、朴が遥のメジャーデビューの舞台となるコンサートの開催費用の工面のために東京までやってきて、その費用として3億円の融資を依頼してきたことを明かした。そして秋山は、遥に自分が叶えられなかった夢を託そうとする朴の覚悟が本物だと信じることができたからこそ、遥に朴の死は自殺じゃないと言って、遥と共に朴の死の真相を追うことを決意した。

転落した堀江の近くにいたところを秋山に見咎められた荻田。その後、誤魔化せそうにもないと観念し、ふてぶてしい笑いと共にナイフを取り出す。

荻田を倒した後、堀江を助けるために救急車を呼ぼうとした秋山の前に、ひとりの銃を手にした大男が現れる。

大男に蹴りを繰り出す秋山。しかし大男にはこたえた様子が一向になく、この後そのまま秋山に襲いかかる。

そこで手始めにダイナチェアの調査を進めていく中、秋山と遥はダイナチェアの社長室で一通の封筒に入った手紙を発見する。この手紙は一体、とふたりが疑問に感じた時、ドサッ、と窓の向こうで、ビルの上から何かが落ちる音が聞こえてきた。ふたりが外を見てみると、誰かに上から突き落とされたらしい堀江が地面に倒れていた。秋山が状況を確かめに向かうと、その堀江の近くで何かを確かめていた荻田がいて、荻田は秋山に気づくと共に逃げ出そうとした。秋山が素早く回り込んでその逃走を阻止し、お前が堀江と朴をやったのかと訊ねると、「ちゃ、ちゃう! 俺は脅されただけや! 俺は何も悪くないんや!」と、荻田は後ずさりしながら叫んだ。それに秋山が勝手なことを言うなと切り捨てると、荻田は後ずさりをやめて、懐からナイフを抜き取った。「なら……もうこうするしかねえな……?」と、ふてぶてしい笑いと共に開き直る荻田に、「最初からそのつもりだったんだろ?」と、秋山は不敵な笑みで応じた後、荻田へと挑みかかった。
そして、荻田を叩き伏せた秋山は、堀江の無事を確認しようとしたが、背後から殺気を感じてすぐに振り返る。見ると、どこからかやってきたのか、黒いスーツを着た厳つい顔の大男が、拳銃を構えて立っていた。誰何する秋山に、「知る必要はない……今すぐ楽にしてやる」と、大男は低い声で恫喝すると、拳銃の引き金を引こうとした。すると、大男の頭上に消火器が落下し、消火器を頭にぶつけられた大男は拳銃を取り落とした。大男が上を向くと、遥が非常階段からこちらを見下ろしていた。消火器を落としてきた遥に大男が気を取られると、秋山が大男の懐に素早く飛び込んでくると共に、頭部めがけて蹴りを叩き込む。しかし、大男にはダメージにこたえた様子がない。それに驚いて秋山が距離をとると、大男は頭を左右に動かし、蹴りを受けた個所を軽く撫でると共にゆっくり構えた。秋山が目を瞠った時、大男は秋山に襲いかかってきた。

激しい戦いを繰り広げた後、大男は秋山の攻撃に思わず膝をついたが、それでもダメージにこたえた様子は見られなかった。再び頭を左右に動かしながら、何事もなかったかのようにゆっくりと立ち上がってくる大男を見て、「化けもんか……? タフだね、まったく……」と、秋山はぼやいた。大男は、いつの間にか立ち上がれるほどに回復した荻田が、ヨタヨタどこかへ逃げ去っていくのを見て、戦うのをやめた。そして大男は地面に落ちていた自分の拳銃を拾い上げて、「……その顔、覚えたで」と、言い残すと、荻田の後を追うようにしてその場から立ち去った。
それから堀江を救急車で病院へ運んだ後、秋山は警察に事情を説明するが、警察は荻田は事件の重要参考人として指名手配はするが、一度自殺と決めてしまった以上、朴の死と荻田と結びつけるのは難しいと消極的な態度で相手にせず、結局帰ってしまった。その後秋山は遥から、朴の遺書のことで「ニンベン師」と呼ばれる偽造屋が関わっていることを教えられ、その朴の遺書を誰が偽造したのかを突き止めるべく、調査を再開した。

秋山と出会った蒼天堀の偽造屋・ニンベン師。彼は依頼を受けて朴の遺書を偽造したことを告白するが、その依頼人の名前は聞いていないという。

手に汗握るプリンセスリーグの決勝戦の最終ラウンドで、遥は見事T-SETとの接戦を制し、優勝を飾った。

決勝戦の後、憎まれ口を叩きながらもT-SETは遥の実力を認め、心から評価した。

秋山は、蒼天堀の「クレスト」と呼ばれるバーのマスターがニンベン師の息子であることを突き止め、彼の口利きによってニンベン師に会うことができた。ニンベン師は朴の遺書を偽造したことを認めたが、その偽造を依頼した客の名前については聞いておらず、覚えていることがあるとするならばその客は、厳つい顔つきの極道風の大男だったという。その特徴を聞いた秋山は、ダイナチェアで出会ったあの大男かもしれないと踏むと、ニンベン師はその依頼人である大男は車で誰かと一緒に自分のところを訪れており、その一緒にいた誰かというのが大阪芸能の社長である勝矢直樹だと秋山に教えたのだった。

一方、遥はプリンセスリーグの決勝戦に出場していて、その決勝戦のファイナルラウンドの直前に中井から「朴が死んだのに出場するとは、小さい事務所はなりふり構ってられないらしい」「朴が死んでせいせいした人間もいるし、案外犯人はダイナチェアにいるかも」などと、朴をだしにする形で挑発をかけてくる。そんな中井の悪どい挑発に堪えきれなくなった遥は「私がT-SETに勝ったら、二度と私たちに構わないでください」と啖呵を切ってしまう。
すると中井はしてやったりと言わんばかりに笑って「お前が負けたら、T-SETの後輩としてウチに移籍してもらう。アイツらが姉さんになったら、今以上に可愛がってもらえるでぇ」と、言い放つ。これに一瞬愕然となるも、もう後戻りができなくなった遥は、覚悟を決めて頷いた。その後、中井から話を聞いたらしいまいとあずさも、今まで以上に言葉で遥を嬲りにかかってきたが、遥は決して怯まずに「私……負けません。社長のためにも、絶対に負けるわけにはいきませんから!」と、まいとあずさの言葉を一蹴する。その遥の威勢を前に、まいとあずさは嘲りの笑いを顔から消した。「いいわよ……そのかわりウチに来たら、たっぷり可愛がってあげる。今の言葉、高くつくからね」と、あずさが遥に向かって吐き捨てた後、ファイナルラウンドは始まった。

そして歌とダンスによる熱戦の末、ファイナルラウンドは見事遥に軍配が上がり、プリンセスリーグの優勝者は遥となった。ファイナルラウンドの後、まいとあずさは自分たちの敗北を信じられないでいたが、遥の実力と気概は理解できたようで、それぞれこう言ってきた。「悔しいけどさ……あんたのパフォーマンス、観てて惹きこまれた。とってもよかったよ」「あたしたちも、楽してここまで来たわけじゃない。だから分かる。あのパフォーマンスができるようになるまで、どれだけ練習を積まなきゃいけないかがさ。相当の根性がなきゃ、ああはいかない」
そう言い残して立ち去ろうとするまいとあずさに、遥はありがとうと呼び止めた後、「私……多分、決勝戦があなたたちじゃなかったら、ここまで頑張れなかったと思う! だから……だから……」と、自分の気持ちを伝えようとするが、感涙に囚われるあまりうまくできない。そんな遥を馬鹿だと言いながらも、こんなことでいちいち泣いてたら芸能界はやっていけないけど、それこそが遥の魅力なのだろうとまいとあずさは穏やかな表情で褒め称えた。そして、そのやり取りを近くに隠れて聞いていた中井の表情も、どこか清々しいものに感じられた。

秋山と会談する勝矢。かつて俳優として活動していた過去と経験を活かし、秋山にそう簡単に手の内を見せない。

勝矢との会談から帰ってきた秋山の前に突然現れた芹沢。芹沢は朴を殺した犯人が荻田であり、その背後に逢坂興業がいることを秋山に教える。

逢坂興業の事務所の敷地の一角に倒れていた荻田。朴の手紙を奪えなかった責任として金井に制裁を下され、左腕を切断されるという無残な有様となっていた。

一方、大阪芸能を訪れた秋山は、勝矢と面会していた。秋山は朴の死について何か知っていることはないかと単刀直入に勝矢に尋ねるが、勝矢は朴の自殺については自分も信じられないとは思っているが、自分は彼女の死については関与していないし、何も知らないと否定する。そこで秋山は、偽造された遺書について、依頼人である大男と一緒に勝矢がいたことを持ち出すが、それでも勝矢は「さあ、わかりませんね。冗談はお控え願いたい」と落ち着き払った態度で否定する。そして、自分は芸能事務所の社長を務めている以上色々な人間と関わることがあり、もしかするとその中に朴を殺した人間がいるかもしれないと締めくくってから、勝矢は1000万円分の小切手を秋山に渡し、これでお引き取り願いたいと言った。
小切手を見て、口止め料のつもりかと秋山が訝しげになると、勝矢は「身に覚えのない噂だとしても、人ひとりの死に関わっているなどと騒がれては商売に支障がありますからね。大阪芸能という組織のトップとしてその噂の火種、買い取れるものなら買い取りたい……そういうことです」と答えた。自分は金欲しさのためにここへ来たんじゃないと反論した後、秋山はこれ以上は話にはならないと判断して席を立ち上がり、小切手を受け取らずにそのまま立ち去った。

それから秋山が雑居ビルの自室に戻ると、そこには芹沢がいた。「お待ちしてましたよ、秋山社長」と、タバコをふかしながら秋山を出迎えた芹沢は、朴を殺した犯人は荻田で、その荻田のバックにいるのは近江連合のフロント企業にして主力の極道組織「逢坂興業」であり、そして荻田と一緒に行動していたのが逢坂興業の若頭である金井嘉門という男だと教えた。さらに、ニンベン師を使って朴の遺書を偽造したのも金井だと教えてきた芹沢は、自分たち警察が荻田と共に金井を追っている以上、秋山には逢坂興業にクビを突っ込まないでほしいと警告してきた。その警告に秋山は「俺にはクビを突っ込めと言っているようにしか聞こえないんだけどさ」と言うと、芹沢はまともに答えずにそのまま立ち去った。
それに秋山が不可解な気分になっていると、またも袴田が部下たちを引き連れて現れた。この前の仕返しをさせてもらうと息巻く袴田は、問答無用で部下たちと共に秋山に襲いかかるが、逆に返り討ちにあった。そして秋山は袴田から蒼天堀の外れに逢坂興業の事務所があることを教えてもらうと、すぐさま逢坂興業の事務所へと向かった。

そこで待ち受けていた逢坂興業の構成員たちを蹴散らして事務所の中を進んでいくと、血まみれになって倒れている荻田を発見した。荻田は全身に暴行による傷を負っている上に、左腕を切断されるという無残な有様だった。その有様に驚く秋山に、荻田はひどく怯えた様子で「た、頼む……助けてくれ。全部話す……アンタにも、警察にも……! だから俺を、こっから連れ出してくれ……!!」と、懇願してから、自分が知っていることを話し始める。朴を殺したのは自分だと荻田は認め、さらに前々から逢坂興業系の闇金にかなりの借金をしており、朴に契約を解除されてから荻田は首が回らなくなってしまった。そんな中で荻田は金井と出会い、朴の別れた夫の手紙を奪えばその借金を帳消しにしてやってもいいと言われたので、早速その手紙を探しにダイナチェアへと戻った。
しかし、ダイナチェアのどこを探しても見つからなく、荻田は金井と共に戻ってきた朴を捕まえて手紙の在り処を聞き出そうとしたが、朴は答えずに逃げてしまった。このまま逃げられたら自分は大変なことになると感じた荻田は、無我夢中で朴を追いかけ、捕まえたが、その際に誤って彼女の頭部を廊下に叩きつけてしまい、殺害してしまったのだ。

再び秋山の前に現れる大男こと逢坂興業の若頭・金井。朴の手紙を持っているのが遥だと突き止めたことを秋山に宣言した後、秋山の足止めと始末を部下たちに命じて去っていく。

気を失った遥を抱えてダイナチェアに現れた勝矢。驚く秋山たちに、勝矢は自分の裏の顔は逢坂興業の会長、そして近江連合の本部長であることを告白する。

目を覚ました遥は、勝矢に電話で朴の手紙を渡すよう要求される。遥は強気になって断るが、勝矢は桐生とアサガオの名前を出して遥に脅迫をかけてきた。

そして、朴の自殺の偽装をして時間稼ぎを行ってから、改めて荻田は金井と共に手紙探しを再開し、堀江にも手紙がどこにあるのかを尋ねようとした。しかし、堀江も知らないの一点張りで、金井とダイナチェアのビルの屋上で揉み合っているうちに突き落とされてしまったのだという。そして荻田によると、逢坂興業は朴の別れた元夫を探していて、手紙を手掛かりにして居所を突き止めようとしており、荻田はその手紙の入手に失敗した責任を取らされる形で逢坂興業の制裁を受けることとなったのだ。
こうして全てを話した荻田は、秋山に自分も被害者だから助けてくれと惨めたらしく哀願したが、秋山は「お前に被害者ヅラされちゃ朴さんが浮かばれねえよ」と切り捨て、今から自分は騒ぎを起こすからその隙に勝手に逃げろと言い残して、事務所の奥へと向かった。その後、さらに現れる逢坂興業の構成員を蹴散らしながら、秋山はついにあの厳つい顔の大男で、逢坂興業の若頭・金井嘉門と対峙した。「あんたのことは調べさせてもらったで、秋山はん。確か、神室町の金貸しらしいなぁ。何の用や?」と、ふてぶてしい表情でそう問うてくる金井に対し、「あんたをぶちのめしに来たんだ……朴さんによろしく言われてね」と、秋山は威勢良く言い放つ。
その威勢ある言葉を無視して、金井は朴の元夫の手紙の居所を秋山に尋ねるが、秋山は知っていたとしても渡さないと切り捨てる。すると金井は「それやったらやっぱり、あんたに用はないのぉ」と、ふてぶてしい笑いを浮かべてそう言い放ち、遥ならばその手紙の居所を知っているかもしれず、今頃自分の部下が捕まえに行っている頃だと豪語した。それに秋山が驚いた時、先に始末した荻田の死体を秋山への見せしめとばかりにその場に投げ捨てた金井は、部下たちに秋山の始末を任せてその場を去っていった。

部下たちを全員倒した秋山は、すぐに遥の携帯に電話するが、電話に出たのは山浦だった。山浦によると、先ほどダイナチェアに極道たちが押し寄せて、遥をさらっていったというのだ。さらに警察に通報したら遥を殺すと脅しをかけられたので、山浦はどうすればいいのかわからずクリスティーナと共におろおろしているという。それから秋山が急ぎダイナチェアへと戻る中、遥は逢坂興業の本部の一室に囚われており、逢坂興業の構成員たちに手紙の在り処を教えるよう執拗に迫られていた。そこへ戻ってきた金井も加わり、「大人しゅう吐けや……持っとるんやろ? 出さな社長の二の舞やぞ」と、さらに脅しをかけていると、誰かが金井の肩に手をかける。金井が邪魔するなとその手を振り払うと共に拳を振り上げかけた時、その誰かは金井の顔面に鋭い拳の一撃を叩き込んだ。
「悪いな……俺もお前相手に手加減できる余裕はねぇんだ」そう言い放ったその誰かは、なんと勝矢だった。そして勝矢の姿を見た瞬間、遥は急に糸が切れたように気を失ってしまった。その後、気を失った遥を抱えて、勝矢がダイナチェアへと現れた。驚く秋山、そして山浦とクリスティーナに、勝矢は部下である金井の不始末を詫びた後、自分は大阪芸能の社長であると共に、逢坂興業の会長にして近江連合の本部長であることを明かした。その勝矢の裏の顔に驚きのあまり息を呑みながら、秋山は勝矢に朴の別れた元夫について訊ねると、勝矢は朴の元夫は、あの真島であると告白した。それに秋山がさらなる驚きを隠せないでいると、自分たち逢坂興業はどうしても真島を探し出さなければならなく、そのためにも真島の手紙を渡してほしいと秋山に頼んだが、秋山はこれを拒否する。しかし勝矢は手紙を渡したほうがお互いのためだと取り合わず、遥が目を覚ました時、手紙を持っているなら渡すように伝えてほしいと言い残して、ダイナチェアを後にした。

その後、目を覚ました遥は、携帯に見知らぬ電話番号が書かれたメールが送られていることに気づいた。その番号に電話してみると、「澤村遥さんですね? 大阪芸能の社長の勝矢です」と、勝矢の声が聞こえた。驚く遥に、勝矢は朴の元夫の手紙を持っているなら渡してほしいと頼んだが、遥は拒否した。すると勝矢は、遥が桐生に娘同然の存在として育てられたこと、さらに彼と共に沖縄のアサガオで一緒に暮らしたことを挙げて、手紙を渡さないなら桐生やアサガオに手を出すことも厭わないと脅迫してきた。
これに言葉に詰まった遥は、手紙を渡すことを了解したが、代わりにもう自分たちには関わるなと要求するが、「現実的には無理ですよ」と、勝矢は一蹴する。遥とはいつか同じ業界の仕事仲間としてどこかで会うことがあり、その時自分に笑顔のひとつやふたつを振る舞えないようじゃ生き残れないと言い、それが遥が首を突っ込んだ芸能界という世界だとも勝矢は言い放った。それに返す言葉がなくなり押し黙る遥に、手紙の受け渡し場所として新大阪駅の23番ホームを選び、自分もひとりで受け取りに行くから、遥もそこまでひとりで来てほしいと告げてから勝矢は電話を切った。

朴の手紙を奪うべく、新大阪駅へとひとりで向かった遥を金井と部下たちが襲う。その遥の窮地を救いに颯爽と現れた秋山は、遥の夢を守るべく金井たちに戦いを挑んだ。

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