龍が如く5 夢、叶えし者(Yakuza 5)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く5 夢、叶えし者』とは、セガゲームスが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第5作目に相当する作品である。キャッチコピーは「その生き様に 男たちの血が騒ぐ」。本作は前作『龍が如く4』で桐生一馬と仲間たちが東城会と上野誠和会の抗争事件を解決した後、日本各地を舞台に起きる極道たちの動乱の物語を描いており、新たな主人公に品田辰雄と澤村遥、さらに物語の舞台に大阪、福岡、名古屋、北海道が追加されているのが特徴となっている。

作中に服役していた網走刑務所を脱走し、そこから札幌の月見野を目指していたが、その道中の雪山で遭難してしまった冴島。そんな彼を助けたのが、雪山の麓にある小さな集落に住む奥寺という初老の猟師だった。極寒の雪山で暮らしていくことの厳しさを通して命の尊さを冴島に語る奥寺だが、その一方で雪山に姿を表す伝説の巨大熊「ヤマオロシ」を、危険を顧みずにひとりで追い続けていた。そんな奥寺の姿に訝しげになった冴島は、彼がなぜ熊を追い続けるかの理由を探るべく、過酷な雪山での猟師サバイバルに挑んでいくことになる。

猟銃を構えて野生動物に挑む冴島。狩りの対象となる野生動物はウサギやテンなどの小型の動物から、シカやクマなどの大型の動物まで存在する。

罠も仕掛けることができるが、これで捕えることができるのは小型の獲物でしかない。雪山へさらに挑んでいくための食糧を少しでも多く集めるべく、こまめに仕掛けていくのがポイントとなる。

このアナザードラマの舞台となる雪山での行動中は寒さによって徐々に体力が減少していくため、食料となるアイテムを持っていくか、雪山で獲物を仕留めて直接食材を手に入れて適度に体力を回復させる必要がある。また、雪山の各所には壊れた猟師小屋があり、「修理キット」と呼ばれるアイテムを使って修理をすることで利用可能となり、ここで休むことで体力を回復させると共に活動の拠点とすることができる。獲物となる野生動物は頭部を撃てば一撃で仕留めることができ、頭部以外を撃つと負傷状態になって動きが鈍くなるが、逃げられてしまう恐れがある。特に鹿や熊といった、体力の多い大型の獲物となると逃げられるはもちろん、反撃される危険性もあるので、なるべく頭部を狙って撃つのがポイントとなる。ちなみに獲物は猟銃で仕留める以外にも、「狩猟罠」というアイテムを使って罠を仕掛けて獲ることもできるが、この罠ではウサギやキツネといった小型の獲物しか獲ることができない。

澤村遥:アイドルへの道

アイドルの登竜門である「プリンセスリーグ」に参加し、決勝まで勝ち進んでいく遥。

遥の前に対戦相手として立ち塞がるアイドルユニット「T-SET」。不敵で高圧的な態度を遥に見せつけてくるが、その態度に見合う実力は決して伊達ではない。

大阪・蒼天堀にある芸能事務所「ダイナチェア」の女社長・朴美麗に才能を見出され、ダイナチェアに所属してアイドルへの道を歩き始める遥。その中で彼女は、「プリンセスリーグ」と呼ばれる関西でNo.1アイドルを決めるための番組の噂を耳にする。優勝者となったアイドルには、大手レコード会社からのメジャーデビューが約束されることから、プリンセスリーグはアイドルにとって登竜門と言っても過言ではない存在だった。自身にアイドルの才能を見出してくれた朴の信頼と期待に応えるべく、遥もプリンセスリーグへの出場を決意し、必死の猛特訓の日々を送った末についに決勝戦へと辿り着く。しかしそこへ、ダイナチェアのライバル事務所「大阪芸能」所属のアイドルユニット「T-SET」が現れ、最大のライバルとして遥の前に立ち塞がった。

テレビ番組に出演する遥。適切な選択肢を選んでいくことで自分のアイドルの能力をアップしていくことができる。

参加できるテレビ番組やイベントの一覧は、このスケジュールで確認できる。

このアナザードラマではメインとなるプリンセスリーグを勝ち抜くために、遥のアイドルの能力アップと、ダイナチェアの事務所のレベルを上げていくべく「お仕事ミッション」に挑戦していくことになる。仕事の内容はライブやダンス以外に、握手会や雑誌インタビュー、テレビ番組への出演などがある。そして「お仕事ミッション」と並ぶこのアナザードラマの主要素として、蒼天堀にいるダンサーたちと対戦して遥の能力を上げていくと共に、ダンサーたちとダンスを通して友情を育んでいく「ダンスバトルストーリー」がある。

品田辰雄:一打の代償

名古屋・錦栄町で暮らす品田は、かつてプロ野球界で名を馳せた強豪チーム「名古屋ワイバーンズ」の主力バッターとして名を馳せていた。しかしある日、身に覚えのない野球賭博の疑いをかけられて名古屋ワイバーンズを追放され、さらに野球選手としての資格を剥奪されてしまう。その後、品田はその素性を隠して錦栄町で暮らしているが、困窮しきった生活をなんとか立て直すにこっそりバッティングセンターへと向かって景品狙いに挑んでいた。そんなある日、品田は高校時代のチームメイトである白河と偶然の再会を果たし、彼に次々と奇妙な条件つきのバッティング勝負を挑まれることになる。たったひとつの疑いで人生の全てを捧げていた野球を奪われるという苦く辛い過去から、品田は一度は野球から目をそらし続けていた。しかし、それでも野球への情熱を捨てきれない品田は、自ら進んでバットを手にして白河との勝負に応じると共に、今まで目を逸らし続けた自分の過去と向き合う孤独な戦いを始めるのだった。

これがバッティングバトルの画面。4つのボタンに応じたカーソルをよく見てボールを打ち返さなければならないため、この操作に慣れるのが最大のポイントとなっている。

ドラマを進めていくたびに、品田の前にさまざまな対戦相手が登場し、殴り合いの一切ない野球の勝負が繰り広げられる。

このアナザードラマでは白河との勝負をきっかけに、殴り合いは一切なしで様々な相手との野球のみで勝負を繰り広げる「バッティングバトル」がメインの要素となる。品田は元プロ野球選手という経歴から、桐生、冴島、秋山のミニゲームにおけるバッティングとは少々システムが異なるという特徴がある。その具体的な内容として、○、×、△、□と4つのボタンに対応した「スイングカーソル」があり、この4つのカーソルの中にボールが入ってきたタイミングに合わせてボタンを押して打つことでホームランとなる。また、球がスローモーションに見える専用のシステム「ヒートアイ」をタイミングよく発動することで、打つ確率をさらに高めることができる。

『龍が如く5 夢、叶えし者』のあらすじ・ストーリー

桐生一馬編(第一部)

東京からはるばる福岡まで訪れてきた大吾。彼は福岡を縄張りとする極道組織・山笠組と五分の盃を交わすことが目的で、その山笠組の組長である班目と狭いリムジンの車内で会談していた。

会談の後、滞在先であるホテルには戻らずに1台のタクシーを拾う大吾。

大吾が拾ったそのタクシーの運転手こそが、桐生一馬だった。

九州最大の歓楽街として知られる福岡の永洲街にて、関東最大の極道組織・東城会の六代目会長の堂島大吾は、永洲街を拠点とする極道組織・山笠組の組長の斑目忠とリムジンの中で会談をしていた。リムジンで戻ってきたところで東城会と山笠組の組員たちに物々しい雰囲気で出迎えられる中、大吾は斑目に「それでは斑目組長……“例の件”、ご検討ください」と一礼する。すると斑目は「なかなか信用できる御方のようだ」と大吾に言った。リムジンを降りようとした大吾が振り返ると、本来の会談の場であるホテルではなく、護衛も同席できない狭い車の中で会談がしたいという自分の要求を大吾が受け入れたことを斑目は評価した。
それに対して大吾は、自分と斑目にとってこの会談はそれほど重要なものであり、福岡においては斑目と山笠組の決めたルールに従うつもりだと言った。3万人の組員を誇る東城会のトップである大吾が、500人に満たない組員の山笠組のトップである自分に従うのかと斑目が驚いたように言うと、「それが五分の盃というものだと」と、大吾は冷静に応じた。「なるほど……度胸だけではなく、礼節も弁えてる。その若さで、東城会の金代紋を背負うだけのことはありますな」と、斑目は大吾をさらに評価し、大吾が言った「例の件」である五分の盃については前向きに検討させてもらうと約束したのだった。

そして、会談を終えた大吾のところへ「ご無事で何よりです、会長。先方がホテルでの会合をキャンセルしてきた時はどうなることかと思いました」と、ひとりの男が駆け寄ってくる。その男は東城会の本部長で堂島の秘書を務める青山稔だった。青山の言葉に「相手もそんなに馬鹿じゃない。むやみに手、出してくるはずもない」と大吾は返し、本当なら山笠組には交わせないはずの盃をこちらが無理やり交わそうとしているようなものだからこそ、多少のリスクは覚悟の上だとも言った。するとそこへ、青山が呼んだ車がやってきて、青山は余所の街に長居するのは危険だから、拠点のホテルへ早く戻ろうと大吾に進言する。
しかし大吾は、せっかく福岡まで来たからこそ独りで息抜きがしたいと車に乗ることを断り、すぐに戻るから付き添いはいらないと付け足して青山と別れた。大吾が向かった先はタクシー乗り場で、客待ちの列を作るタクシーのうち1台にいる運転手に乗せてくれと声をかけた。「……前の車からお願いします。そういう決まりなんで」と、サングラスとマスクで素顔を隠したその運転手は断ろうとするが、「どうしてもこの車がいいんだ。客の希望があれば、理由もなく乗車拒否することはできなかったはずだが」と大吾は引こうとしない。結局運転手は折れて、ドアを開けて大吾を乗せると、適当に流してくれという彼の希望に応えてタクシーを静かに走らせたのだった。

ハンドルを握る運転手に向かって、大吾は独り言と称してこのようなことを運転手に語り始めた。東城会と対をなす勢力である関西最大の極道組織・近江連合の七代目会長が危篤の身となり、近いうちに七代目会長と五分の盃を交わしたことで保たれていた平和が終わってしまう。そして、七代目会長が取り決めた東城会との五分の盃に同意していない近江連合の組員たちが一斉に動き出し、極道たちによる本州全土を巻き込んだ大戦争がいずれ始まることになるという。そこで大吾はその全面戦争に備え、山笠組を仲間へ引き入れるべく盃交渉のためにこの永洲街を訪れていたのだった。
すると運転手は、大吾の話が最後まで終わらないうちに、人気の少ない通りで突然タクシーを止めた。まだ降りるとは言っていないと訝しむ大吾に、「お代はいりません……これ以上、目的地のないドライブにはお付き合いできません」と、運転手はドアを開け、素っ気なく大吾に降りるよう促す。大吾が仕方がないとばかりにタクシーを降りると、「これでも俺なりに精一杯、茨の道を歩いているつもりなんですよ……四代目」と、運転手に向かってそう言い残し、どこかへ歩き去っていった。そして運転手は、そのまま何事もなかったかのようにタクシーを走らせた。そう、その運転手こそが、大吾の戦友にして兄弟分であり、「堂島の龍」の異名を持つ東城会四代目会長・桐生一馬だったのだ。

福岡まで流れ着いてきた自分を拾ってくれた恩人である永洲タクシーの社長・中嶋洋太郎との夕食に付き合う桐生。

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