ヒカルの碁(ヒカ碁)のネタバレ解説まとめ

『ヒカルの碁』とは、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による日本の少年漫画。集英社「週刊少年ジャンプ」にて連載された人気漫画作品である。囲碁を題材にした作品で、小学生を中心に囲碁ブームを巻き起こした。
テレビアニメ、小説、ゲームなど、様々な形でのメディアミックスも行われている。
平安時代の最強棋士・藤原佐為に取り憑かれた進藤ヒカルが、囲碁を通して出会った人々との中で神の一手を目指して成長する物語。

佐為を失い、碁を止めていたヒカルだったが、伊角のたっての願いにより対局した碁の中で、自分の打ち筋の中に佐為を見つけた。
佐為に会うためには碁を打ち続けなければいけない。碁を打っていれば佐為と会える。碁を打ってもいいのだと感じたヒカルは、これからも一生を碁を打っていくことを決めた。

伊角との対局を終えたヒカルは、本因坊リーグ入りを決めたアキラに会いに日本棋院に向かった。
アキラを見つけたヒカルは、アキラの目の前に立ち、「オレ碁をやめない」と力強く宣言した。

小学6年の時に初めて会ってから互いに意識してきたアキラとヒカル。
再スタートと決意をアキラに伝えたヒカルの力強い言葉。

引用:ヒカルの碁 17巻

1人の天才だけでは名局は生まれんのじゃ。等しく才たけた者が2人いるんじゃよ、2人。2人揃ってはじめて神の一手にー

まだ佐為が現世に留まっていた時に、エレベーター前でヒカルとすれ違った桑原本因坊は、ヒカルの背後に凄まじい気配を感じた。
ヒカルには何かがあると感じた桑原は、それ以降ヒカルに注目するようになった。
ヒカルの新初段シリーズでもヒカルを評価し、それ以降もヒカルを見守ってきた。

手合いをサボり続けたヒカルが突然棋院に現れると、棋院の職員・坂巻はヒカルにこれまでの事情を聞こうと詰め寄るのだが、一緒にいた桑原はヒカルの目を見て、ヒカルが立ち直ったと悟り、坂巻の説教を止めてヒカルに先を急がせた。

その後、坂巻に語ったセリフ。
「のう坂巻さん、知っとるか?碁は2人で打つものなんじゃよ。碁は1人では打てんのじゃ。2人要るんじゃよ。1人の天才だけでは名局は生まれんのじゃ。等しく才たけた者が2人要るんじゃよ。2人。2人揃ってはじめて神の一手にー」

ヒカルを見守り続けヒカルの覚悟が決まったことを見抜いた桑原本因坊の名言。

引用:ヒカルの碁 17巻

…追って来い!

塔矢アキラは小学6年の時にヒカルと出会ってから常にヒカルを意識し続けてきた。
途中、ヒカルに失望した時もあったが、ヒカルが自分を追いかけてきているのを知り、ヒカルに追いつかれないよう上を目指して突っ走ってきた。
ヒカルが同じプロになり、ようやくヒカルとの直接対決が出来る機会が来ても、父・行洋の入院やヒカルの欠場などで対戦できずにいた。
ヒカルが手合いに来なくなって、葉瀬中を訪れヒカルに逃げられたりもしたが、自分が上に行けばヒカルも必ず追ってくると信じ、本因坊リーグ戦入りにまで上り詰めた。

本因坊入りを決めた対局が終わると、ヒカルが息を切らして自分の前に立ち、碁をやめないと宣言した。
ヒカルの決意を聞きそれを受け止めたアキラの強い言葉「…追って来い!」

引用:ヒカルの碁 17巻

人生遠回りは悪くない

和谷や越智、ヒカルの次の世代のプロ試験が始まった。
19歳となった伊角は、中国棋院での修行を終え、ヒカルとの対局を経て、今一度プロ試験に臨んだ。
中国棋院で、心のコントロールを習得した伊角は昨年までとは心構えも顔つきも違っていた。
伊角を見続けてきた院生師範・篠田が「週刊碁」の記者・天野に伊角について語った名言。

「天野さん、囲碁界では才能の開花は早くないとダメなように言われていますが私は成長のペースは人それぞれだと常々思っています。人生遠回りは悪くない」

院生1位と言われながら何度もプロ試験を落ちてしまった伊角が、ゆっくりと自分のペースで成長し続けていく姿を見守った篠田の名言。

引用:ヒカルの碁 17巻

…キミだよ。もう1人のキミだ。もう1人いるんだ、キミが。出会った頃の進藤ヒカル、彼がsaiだ。碁会所で2度ボクと打った。彼がsaiだ。キミを1番知っているボクだからわかる、ボクだけがわかる。キミの中に…もう1人いる。

佐為を失った悲しみから立ち直ったヒカルは、これまで以上に碁に励み、復帰した後は勝ち星を積み重ねていく。
名人戦1次予選トーナメントの1回戦、とうとうヒカルとアキラの直接対決が行われる。

中学の三将戦以来、2年4か月ぶりの戦いが始まった。
お互い直接対決が待ちきれなかったかのように早碁で対局を進める。
どちらも譲らず激しい戦いが繰り広げられていた。昼休憩になり、周囲にいた棋士たちが対局室を出ると、ヒカルとアキラの2人だけになった。
ヒカルも昼にしようと席を立つと、アキラが小さく「…sai」と呟いた。
思わずヒカルが振り返るとアキラはそのまま言葉を続けた。
ヒカルと打っていて、ネットのsaiを思い出したというアキラの言葉にヒカルは残念だが自分はsaiではないと否定する。しかし、それでもアキラはsaiはヒカルだと言った。
「…キミだよ。もう1人のキミだ。もう1人いるんだ、キミが。出会った頃の進藤ヒカル、彼がsaiだ。碁会所で2度ボクと打った。彼がsaiだ。キミを1番知っているボクだからわかる。ボクだけがわかる。キミの中に…もう1人いる」

小学校6年で初めてヒカルに会った時からヒカルにこだわりヒカルを追いかけ続けてきたアキラだからこそ、佐為の存在に気づいた。
ヒカルと佐為の秘密に気づいたアキラの名言。

引用:ヒカルの碁 17巻

夢に佐為が現れ、ヒカルに扇子を託すシーン

アキラとの対局を終えた夜、ヒカルは夢を見た。
その中に佐為が現れ、懐かしい笑顔を見せてくれた。
ヒカルは喜び、これまでのこと、今日のこと、たくさんのことを話すが、佐為は何も話さずただ黙ってヒカルの話しに耳を傾けている。
話すことがたくさんありすぎて、全てが話せないヒカルは、佐為になんで消えたのかと問いただした。それでも佐為は何も言わずただヒカルを見つめていた。
アキラがヒカルの中にいた佐為に気づいたことを報告し終わると、ふと佐為は遠くを見つめ消えようとする。
ヒカルが佐為を引き止め「行くな、何か言えよ、消えるな!」と追いすがると、佐為はヒカルに佐為がいつも持っていた扇子を手渡した。

そこで夢から覚めたヒカルは、佐為を思って静かに涙を流した。

佐為からヒカルへ、神の一手への思いを託された。
連綿と続く神の一手へ繋がる道をヒカルが佐為から引き継ぐ名シーン。

引用:ヒカルの碁 17巻

一歩一歩行くさ。でも足は止めない。神の一手はオレが極めるんだ。

18歳以下の棋士を対象にした日中韓の国際棋戦・北斗杯が開催されることになった。
3人一組で行われる団体戦だ。

ヒカルは、名人戦予選でアキラと戦ってから、囲碁サロンでアキラと対局して腕を磨くようになっていた。
ヒカルは、またアキラと公式戦で戦いたいと話し、北斗杯予選で戦えると思いついた。しかし、アキラはこれまでの実績から予選は免除されており、既に選手に決定しているという。
その事実を知ったヒカルは不公平だと憤り、北斗杯の選手に決まるまでは囲碁サロンに来ないと宣言した。

実力も実績もあるアキラと対等ぶるな、常連客に怒られながらヒカルは「一歩一歩行くさ。でも足は止めない。神の一手はオレが極めるんだ」と決意を口にした。

ヒカルの碁への強い気持ちが現れた名言。

引用:ヒカルの碁 19巻

オレもそう思う

1年前、プロ試験の申し込みをするために棋院を訪れた門脇は、たまたま通りがかった院生に対局を申込み、腕試しをしようとした。
その院生がヒカルで、通りすがりの一局だからとヒカル本人ではなく、ヒカルは佐為に打たせていた。
門脇は院生らしからぬヒカルの強さに驚愕し、自分の勉強不足を恥じて1年勉強し直すことに決めた。

そして翌年、門脇がプロ試験を受験してみると、ヒカルが昨年のプロ試験で負けた者たちと対戦することができた。
ヒカルの強さを身を持って知っている門脇は、ヒカルが大島・福井・本田の3人に負けたことが信じられない。

プロ試験に合格し、同じくプロに合格を決めた伊角の新初段シリーズを観戦に来た門脇は、同じく日本棋院に来ていたヒカルを見つけ呼び止めた。
門脇はヒカルと1年前に対局したことやその時に、一回りも年若いヒカルに尊敬と憧れを抱いたことを話した。
しかし、プロになったヒカルの新初段シリーズやその後の不戦敗など、あの時のヒカルに抱いた憧れは今のヒカルに持ち続けていいのだろうかと、門脇はヒカルに問い自分の行き場のない思いを告げた。

その言葉を聞いたヒカルは、門脇を対局に誘った。
1年前、門脇と打った佐為と比べられてしまうこの対局をヒカルは大変な碁と認識し、気合を入れて対局に臨んだ。

終局し、ヒカルの勝利で終わり、門脇はヒカルと打てて良かったと口にしながら、さみしげな表情を見せた。
ヒカルは門脇に「…門脇さん、さっき、オレと打てて良かったって言ったけど本当はどう思ったの?」と問いかけた。門脇は慌てたようにヒカルは強い、自分の言葉は本音と言ったものの、「以前のキミの方が…それでもやっぱり強かったような…とは…」と本音を言った。
気にしないでくれと謝る門脇にヒカルは笑顔を向け「オレもそう思う」と答えた。

佐為の計り知れない強さを追い求めているのはヒカルも同じこと。
まだまだ佐為には及ばないヒカルの未熟さを指摘されたものの、佐為の強さを門脇に認められたようで、ヒカルは思わず笑みをこぼした。

佐為の強さを肯定するヒカルの名言。

引用:ヒカルの碁 20巻

どっちが強いかどっちが弱いか、はっきりさせてボクは上へ行く!

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