ヒカルの碁(ヒカ碁)のネタバレ解説まとめ

『ヒカルの碁』とは、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による日本の少年漫画。集英社「週刊少年ジャンプ」にて連載された人気漫画作品である。囲碁を題材にした作品で、小学生を中心に囲碁ブームを巻き起こした。
テレビアニメ、小説、ゲームなど、様々な形でのメディアミックスも行われている。
平安時代の最強棋士・藤原佐為に取り憑かれた進藤ヒカルが、囲碁を通して出会った人々との中で神の一手を目指して成長する物語。

プロ試験予選をなんとか勝ち進んだものの、大人が苦手というヒカルの弱点を克服するために、同じ院生の和谷と伊角に連れられて碁会所廻りをするヒカルたち。強い相手を求めて紹介された先は、韓国人が経営する碁会所だった。

ヒカルはそこで韓国棋院の研究生・洪秀英とであった。

秀英はヒカルのことを馬鹿にした態度をとり、ヒカルはそれに怒り2人の勝負が始まった。
秀英有利に進む中、ヒカルが放った悪手と思われる一手が後に好手となり、ヒカルの優勢と変わっていく。
どちらも気を抜くことなく大熱戦を繰り広げるが結果はヒカルの1目半勝ち。
秀英はこみ上げる涙を堪える事ができず、大粒の涙を流しながら悔しさを噛み締めていた。
これまで順調に進んできた韓国棋院での修行の中で、スランプに陥り、悔しさを感じることもなく投げやりな碁を打つようになってしまった秀英。
しかし、ヒカルとの対局で自身の持てる力を出し切り負けたことで悔しさと向き合うことができ、立ち直ることができた。

そして秀英はヒカルに名を尋ね、その名を心に刻んだ。
国を越えてヒカルに新しいライバルが誕生した名シーン。

引用:ヒカルの碁 9巻

黙れ

プロ試験が始まり、誰もが他の受験者の動向が気になる。
伊角はヒカルと碁会所巡りをする中でヒカルの成長の速さを実感し、また、以前から言われていた塔矢アキラのライバルと言われているヒカルに底知れぬものを感じていた。
越智からヒカルの噂を聞き、動揺した伊角はヒカルとの対戦時、慎重になっていた。それでも実力的には伊角の方が上で、ヒカルには負けないと思ったその時、伊角は石を当て間違い、ハガシの反則をしてしまった。
その場ですぐに言えば良かったのに、ごまかせるのではないかと思ってしまった弱い心、ヒカルから指摘されそうになって投了を宣言したものの、後味の悪い碁のせいで、伊角もヒカルも調子を崩し、以降負けが続くようになってしまった。

ヒカルは佐為と対局し気持ちを持ち直したものの、伊角はなかなか立ち直れずに苦しんでいた。
そんな時、越智との対局があり、越智から侮辱され闘争心に火が付いた。
いつもの自分を取り戻し、越智との対局に勝利した伊角。この対局が伊角の立ち直るきっかけとなった。

いつもは温厚な伊角が越智の暴言に堪りかね静かに怒りを表した言葉「黙れ」。
その一言で、越智は萎縮し、伊角は自分は自分と悟ることができ勝利を勝ち取った。

引用:ヒカルの碁 10巻

プロ試験 ヒカルと和谷の対局

プロ試験26戦目。和谷が2敗、ヒカルが3敗で迎えた対局。和谷もヒカルもどちらも落とせない対局が始まる。
ヒカルが院生に入ってきた時から色々と面倒を見てくれた和谷との対局。
お互いプロを目指す者として弱者を蹴落として上に進まなければならない。
和谷はプロ試験4度目の受験で、師匠の森下から「プロへ来い」と激励を受けていた。

仲が良かった者同士の直接対決にヒカルは気まずさを感じていたが、対局室に入ったヒカルに和谷は「よぉ進藤 早くやろうぜ!」と笑顔を向けた。
和谷の笑顔に気合が入ったヒカルは盤面に向かった。

対局は和谷有利に進んでいく。ヒカルの黒を殺せれば和谷の勝ち。ヒカルが黒を生かせればヒカルの勝ち。
和谷はヒカルの黒には生きる道はないと勝利を確信した。

一方のヒカルも黒の生きる道はないのかと模索していた。
どこをどう探しても黒の生きる道は無い、と思ったが、佐為だったら黒を生かせる道を見つけられるのではと自分が佐為だったらとヒカルは考えてみた。
すると、どうしても見つけられなかった黒が生きる道をヒカルは見つけることができた。
ヒカルの一手に動揺したものの、和谷も黒を殺すべく打ち進むがヒカルの黒は生き、和谷は投了した。

仲の良かった者同士の潰し合いのはずだが、全力で打ち合いヒカルの強さを認めた和谷が「今日の一局はsai並みだったぜ」とヒカルの強さを讃えた。

プロ試験最終局を残しピリピリしたムードの中で、和谷の清々しい対局態度が印象に残る名シーン。

引用:ヒカルの碁 10巻

…何のハンデもナシに打ちたかったよ

ヒカルがプロ試験に合格し、新初段シリーズで塔矢行洋と対局することになった。
ヒカルは喜び、やる気に満ち溢れるが、塔矢行洋を意識する佐為は自分に打たせて欲しいとヒカルに頼み込む。
皆が見ている前、後に棋譜も残るこの対局で、自分の力として佐為に打たせるわけにはいかないヒカルは当然断るが、佐為は諦められずすねてしまう。

対局当日、幽玄の間に入った佐為はヒカルが座る位置に陣取り動かない。ヒカルは佐為に退くように強く言い、仕方なく佐為は席からどいた。しかし、佐為が塔矢行洋をライバル視し、対局したがっていた事を知っていたヒカルは、15目のハンデを背負わせて佐為が打つことを許した。
5冠を持つ塔矢行洋に15目の差をつけて勝つのは佐為だとしても難しいこと。無謀、勇み足と言われる手を多発して対局を続ける。
対局を別室で見ていた棋士たちはヒカルの打つ手に疑問を持ちながら対局を見守っていた。

塔矢行洋もヒカルの碁に疑問を持ちながら打ち続ける。結局、対局は佐為の中押し負けで終わった。
対局が終わった時、行洋はヒカルが何かのハンデを背負って戦っていることを見抜き、「…なんのハンデもナシに打ちたかったよ」とヒカルに言った。

息子アキラとヒカルの関わりを知り、ヒカルに興味を持ち、純粋にヒカルの力を知りたくてヒカルを対局相手に指名した塔矢行洋。
ヒカルが隠す何かを見抜いた塔矢行洋の名言。

引用:ヒカルの碁 12巻

自分にとって本当にコワイ奴は下から来るんだ

アマチュア囲碁フェスティバルを見に行ったヒカルと佐為は、そこで、新かやの碁盤を本かやと偽り高額で売ったり、ニセ本因坊秀策の署名を書込み高額な値をつけて売ろうとしていた悪質業者や御器曽プロを排除する手伝いをしてくれた倉田厚プロと出会った。

倉田のことを知らないというヒカルに、倉田はヒカルが打ち負かした御器曽はやられごろのプロで、それを倒したくらいで自慢しない方がいいと助言する。
上を倒すのはそんなに難しくないと語る倉田は、「自分にとって本当にコワイ奴は下から来るんだ。だからオレは塔矢行洋より塔矢アキラがコワイ。下との戦いは死に物狂いになる」と話した。

若手のトップと言われる倉田の思いが伝わる名言。

引用:ヒカルの碁 12巻

佐為と塔矢行洋の対決シーン

塔矢行洋が心臓の発作を起こし入院したため、ヒカルは行洋の容態が気になり病院を訪れた。入院中だけの手慰みとしていたが、行洋がネット碁をしていることを知ったヒカルは、行洋と2人になった時に佐為と対戦して欲しいと頼み込んだ。
ネットで名を馳せたsaiのことを知っていた行洋だが、本当の名も明かさず姿も見せようとしない佐為との対戦には難色を示していた。
しかし、ヒカルがあまりにも熱心に頼み込んだため、十段戦の合間の気晴らしとして打つことにした。
あまり乗り気ではない様子にヒカルは思わず真剣に打って欲しい、と言ってしまった。自分が負ける様なヒカルの口ぶりにプライドが傷つけられた行洋は、佐為に負けたら棋士を引退すると宣言してしまった。
慌てるヒカルだが、いくら言葉を重ねても行洋の意思は変わらなかった。

一方の佐為は、行洋がそこまでの決意で自分との戦いに臨んでくれることに歓喜していた。

対局当日、約束の時間。
パソコンの前に座ったヒカルに覆いかぶさるように大きく腕を広げ、行洋の対面に座った。

今世に表れライバルとこだわっていた塔矢行洋との初めての互先、佐為の気迫が伝わってくる名シーン。

引用:ヒカルの碁 13巻

これが私の碁だ、名人塔矢行洋の。容赦はせん、必ず勝って 名を名乗らせてやる

佐為と塔矢行洋の対局が始まった。
ネットのsaiがただならぬ相手と知りつつも、5冠を持つ自分が無様な碁を打つわけにはいかないと、行洋は十段戦の緊張を保ったまま佐為との対局に臨んだ。
一見佐為優勢に見えていた対局も、手が進むうちに、佐為が仕掛けた一手がいつのまにか働きを失っていた。

自分の碁にプライドを持ちこれまで勝ち進んで来た、名人・塔矢行洋の強さと自信が溢れ出た名言。

引用:ヒカルの碁 13巻

今わかった 神はこの一局をヒカルに見せるため私に千年の時を長らえさせたのだ

佐為と塔矢行洋のネットでの対局は、佐為の勝利で終わった。
行洋との一戦に力を出し切り、満足していた佐為にヒカルは、行洋が違う一手を指していたら、佐為が敗北していたという一手を指摘した。
佐為や行洋が気付かなかった一手を見つけたヒカルの成長を驚くとともに、なぜ自分がヒカルに取り憑いたのか、神の采配を理解した佐為の一言。
「今わかった。神はこの一局をヒカルに見せるため私に千年の時を長らえさせたのだ」
碁の神様に愛されたヒカルの成長のために自分が存在していたと理解した佐為の名言。

引用:ヒカルの碁 14巻

saiともう一度打たせてくれ、ネットでいいから、名をあかせとは言わぬから

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