アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（MCU）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
「アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）」は2018年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・スタジオ製作。2008年の『アイアンマン』から続くマーベル・シネマティック・ユニバース作品の第19作目にして集大成となる「アベンジャーズ」シリーズの第3作。
シリーズ最大のスーパーヴィランのサノスとの闘いが描かれる。舞台は全宇宙のあらゆる場所で、シリーズで最もスケールの大きい闘いが展開。
現在、世界で史上最も成功したスーパーヒーロー映画。
地球のワカンダでは国王ティ・チャラ（ブラックパンサー）と妹シュリは、スティーブ達を歓迎していた。スティーブはワカンダで治療を受けていた親友のバッキー・バーンズとの再会を喜ぶ。
天才科学者のシュリがヴィジョンの体を調べたところ、マインド・ストーンのみを取り出してヴィジョンを助けることは可能だと判明。ただし、時間がかかるという。
そこにブラック・オーダーの軍勢が姿を表した。ティ・チャラは闘いに備えて準備を始める。ヴィジョンはワカンダの施設内でマインド・ストーンを取り出す施術を受け、ワンダはその場で待機してストーンが取り出されたら直ちに破壊することになった。
ヴィジョンのストーンを取り出す時間を稼ぐため、ティ・チャラは正面から敵を倒すことを決意する。
ティ・チャラの合図に国を囲むバリアの一部が解除され、そこに攻め込んでくる敵を迎え撃つ。一同は必死に闘うがブラック・オーダーの軍勢の数が多すぎるため、徐々に追い込まれていく。
地球／ワカンダ、ソーの帰還
そこにビフレストの光が降り注ぎ、ストームブレイカーを手に入れたソー達が地球に戻ってきた。ソーは圧倒的な力でサノスの軍隊を蹴散らし、形勢は逆転した。
ブラック・オーダーは新たな巨大兵器を投入したのを、ワンダが見てヴィジョンの元を離れ加勢する。ワンダの能力により多くの仲間を救ったが、ヴィジョンはコーヴァス・グレイブの襲撃を受けてしまう。
しかし、シュリの応戦や仲間の協力で襲撃者を全て撃退し、ブラックオーダーを全て倒すことに成功した。
闘いに勝利したかに思えたが、急に辺り一帯の様子に異変が生じたことをスティーブ達は感じ取った。
地球／ワカンダ、サノスとすべてのインフィニティ・ストーン
5つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスが、遂にワカンダに現れた。一同は足止めに向かうが誰も歯が立たない。
ヴィジョンはワンダにマインド・ストーンの破壊を懇願する。ワンダは苦悩しながらも願いを受け入れマインド・ストーンを破壊した。ヴィジョンはストーンもろとも爆発し砕け散った。
これでサノスの計画を阻止したかに思えた。しかし、サノスはタイム・ストーンを操り、ヴィジョンとマインド・ストーンの時間を巻き戻し再生させた。
再生したヴィジョンからマインド・ストーンを奪い、サノスは6つのインフィニティ・ストーンを手に入れた。
そこにソーが襲い掛かり、サノスの胸を貫く。致命傷を負ったかに思えたサノスだったが、「やるなら、頭を攻撃するべきだったな」と嘲笑う。
ダメージは負っても、指を鳴らすには十分だった。サノスはインフィニティ・ガントレットの指を鳴らす。
塵となり消える人々
次の瞬間、バッキーが唐突に全身が塵となって消えた。続けてティ・チャラ、ワンダ、サム、グルートが次々と消えていった。
タイタンではマンティス、ドラックス、クイルが同様に消えていった。そして、ストレンジやトニーも消えた。ネビュラが「やってしまった」と語る。宇宙の生命体の半分が消えたのだ。
ワカンダ、タイタンのどちらでも一同は消えていった仲間達の跡を見つめ絶望するしかなかった。彼らは敗北した。
その頃、サノスはどこかの静かな山奥らしき場所に移動していた（ソーから受けた胸の傷は消えていた）。使命を果たし終え、物憂げな表情を浮かべながら、美しい景色をただ眺めていた。
『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の登場人物・キャラクター
初代アベンジャーズ
トニー・スターク / アイアンマン
演 - ロバート・ダウニー・Jr / 藤原啓治
現在のアベンジャーズのリーダーにしてスポンサー。天才科学者・大富豪・プレイボーイ・博愛主義者を自称する。
元は軍事兵器産業会社スターク・インダストリーズ（現在はクリーンエネルギー産業会社）の社長だったが、現在はオーナーとなり、自ら開発したパワードスーツをまとってアイアンマンとして闘う。『スパイダーマン/ホームカミング』にて長年恋仲だったペッパー・ポッツと結婚し幸せに暮らしていた。
かつてニューヨークでロキの指揮するサノス軍と闘って以降、宇宙人の侵略を恐れてアイアンマンスーツの開発を進めていて、現在まで50種類のスーツを新たに開発している。
『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』でソコヴィア協定（アベンジャーズが国連の管理下に入るという協定）を提起された際にはソコヴィアに対する責任と自責から真っ先に賛同し、賛否をめぐって最も信頼する仲間だったスティーブ・ロジャースと対立し、決別。
アイアンマン Mk.50 ブリーディングエッジアーマー
本作で初登場した最新のパワードスーツ。カラーリングは赤と金で、赤色の面積が多い。特殊発電機関アークリアクターをエネルギー源とする。今までのスーツと異なり、鉄やチタンではなくナノマシンで構成されているため、様々な形状に変化が可能な他、破損しても修復する万能スーツ。ただし、ダメージを受け過ぎるとナノ粒子が減少していき、体を覆う面積が少なくなっていく。性質上、体積がほとんどなく普段は手のひらサイズほどで胸部に装着している。
本作では背部ジェットスラスター、エネルギーブレード、エネルギーキャノンなどが登場する。
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
演 - クリス・エヴァンス / 中村悠一
第二次世界大戦中に超人兵士を生み出すために開発された血清の人体実験によりパワーを得た兵士。特殊能力は持たないが人間としては地上最強の身体能力を持つ。
実年齢は2018年時点でちょうど100歳だが、約70年間氷漬けで眠っていたことと超人血清の効果で、身体能力は全く衰えていない。
性格は真面目で責任感が強く誠実だが、軍や政府に馴染めず、かつてS.H.I.E.L.D.に裏切られた経験から組織の傘下に入ることをどうしても受け入れられない。
かつてはトニーと共同でアベンジャーズのリーダーだったが、『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』でソコヴィア協定などをめぐってトニーと対立することになり、結果としてアベンジャーズは分裂、愛用していた星条旗の盾も手放すことになる（そのため、本作ではキャプテン・アメリカと呼称されない）。アメリカ政府からは戦犯として国際指名手配され追われることになり身を潜めるが、それでも彼を慕う者は多い。トニーとは決別したが、自分を必要とするときは必ず駆けつけることを約束し、トニーに携帯電話を送っている。
本作では先述の携帯電話でバナーから呼び出され、スコットランドでブラック・オーダーの襲撃を受けたヴィジョンとワンダを助けるために駆けつける。長年逃亡の身であったため顔はアゴ髭に覆われ、キャプテン・アメリカのスーツもボロボロになっている。サノスの侵攻に対抗するため、かつて助けられたワカンダのティ・チャラから新しい盾を受け取って闘う。
星条旗盾
「キャプテン・アメリカ」の名を象徴する武器。第二次世界大戦中から愛用していた、絶対に壊れないヴィブラニウム合金でできた盾だが、『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』でトニーと決別した際に自ら放棄する。本作では登場しない。
ワカンダの盾
本作でティ・チャラから受け取った新しい盾。言及はされていないが、ワカンダ製であるためヴィブラニウムが使われていると思われる。両手の甲に装着して使用し、盾というよりはガントレットに近い。
ソー・オーディンソン
演 - クリス・ヘムズワース / 三宅健太
地球から遠く離れた星・アスガルドの王にして雷を操る力を持つ雷神。約1500年生きている。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にて愛用のハンマーであるムジョルニアとアスガルドを失い、生き残った民を率いて地球に移住してくるが、宇宙空間でサノスの襲撃を受ける。
親友や弟や民の半分を殺されたことで、サノスを必ず自らの手で殺すと復讐（アベンジ）を誓う。
宇宙船を破壊され宇宙を漂っていたところ、GoTGの宇宙船ミラノ号に拾われ、メンバーと対面。共通の敵サノスを倒すために共闘。
長髪だったが、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』で短髪となった他、実の姉であるヘラとの闘いで右目を失う。本作ではロケットから機械の義眼を与えられ、右目の視力は回復する。性格は豪快で非常に前向きであり、どれだけサノスに苦しめられても決して闘志を失わない。
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目次 - Contents
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の概要
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の用語
- インフィニティ・ストーン
- パワー・ストーン
- スペース・ストーン
- リアリティ・ストーン
- ソウル・ストーン
- タイム・ストーン
- マインド・ストーン
- アベンジャーズ
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- 魔術師
- S.H.I.E.L.D.
- ソコヴィア協定
- ヴィブラニウム
- ワカンダ王国
- アスガルド
- ヒドラ
- スターク・インダストリーズ
- 超人血清
- ブラック・オーダー
- 装備・武器
- インフィニティ・ガントレット
- アイアンマン Mk.50 ブリーディングエッジアーマー
- ムジョルニア
- 虹の橋の剣
- ストームブレイカー
- ハルクバスター2.0
- ウォーマシン Mk.4
- アイアン・スパイダー・スーツ
- 星条旗盾
- ワカンダの盾
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』のあらすじ・ストーリー
- 宇宙／オープニング、スペース・ストーン
- 地球／ハルクの帰還、トニーとストレンジの対面
- 地球／ニューヨーク、Qシップ襲来
- 宇宙／ソー、GoTGと対面
- 地球／スコットランドでの闘い
- 地球／アベンジャーズ本部にて
- 宇宙／Qシップ船内での闘い
- 宇宙／惑星ノーウェア、リアリティ・ストーン
- 宇宙／惑星ニダベリア、ストームブレイカーの作成
- 宇宙／サンクチュアリII船内にて
- 宇宙／惑星タイタン、トニー一行とGoTGの対面
- 宇宙／惑星ヴォーミア、ソウル・ストーン
- 宇宙／惑星タイタン、サノスとの決戦
- 地球／ワカンダ、ブラック・オーダーとの決戦
- 地球／ワカンダ、ソーの帰還
- 地球／ワカンダ、サノスとすべてのインフィニティ・ストーン
- 塵となり消える人々
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の登場人物・キャラクター
- 初代アベンジャーズ
- トニー・スターク / アイアンマン
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
- ソー・オーディンソン
- ブルース・バナー / ハルク
- ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
- 新アベンジャーズ
- ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ
- ヴィジョン
- ジェームズ・"ローディ"・ローズ / ウォーマシン
- サム・ウィルソン / ファルコン
- バッキー・バーンズ / ウィンター・ソルジャー / ホワイトウルフ
- ピーター・パーカー / スパイダーマン / アイアン・スパイダー
- 魔術師
- スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
- ウォン
- ワカンダ関連
- ティ・チャラ / ブラックパンサー
- シュリ
- オコエ
- エムバク
- アヨ
- アスガルド関連
- ロキ
- ヘイムダル
- エイトリ
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- ピーター・クイル / スター・ロード
- ドラックス・ザ・デストロイヤー
- マンティス
- グルート
- ロケット・ラクーン
- ガモーラ
- ネビュラ
- ヴィラン
- サノス
- ブラック・オーダー
- エボニー・マウ
- プロキシマ・ミッドナイト
- コーヴァス・グレイブ
- カル・オブシディアン
- アウトライダーズ
- ジェネラル・アウトライダー
- S.H.I.E.L.D.関連
- ニック・フューリー
- マリア・ヒル
- その他
- ペッパー・ポッツ
- タニリーア・ティヴァン / コレクター
- サディアス・“サンダーボルト”・ロス
- F.R.I.D.A.Y. （フライデー）
- ネッド
- ヨハン・シュミット / レッドスカル
- スクールバスの運転手
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- スティーブ・ロジャースの登場
- ソウル・ストーンの犠牲
- ティ・チャラ「ワカンダ・フォーエバー！」
- 「命に大小はない」
- サノス、指を鳴らす
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- スパイダーマンのアベンジャーズ加入
- 惑星ノーウェア
- 日産・インフィニティ
- キャプテン・マーベル
- ホークアイの不在
- 『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（Avengers: Infinity War）』の音楽・挿入歌
- アラン・シルヴェストリ『Avengers: Infinity War' Main Theme』
- スピナーズ『Rubberband Man』
- ルドウィグ・ゴランソン『Theme from Black Panther』