アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー（MCU）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

地球のニューヨークにある魔術師スティーブン・ストレンジ（ドクター・ストレンジ）とウォンの屋敷に、空からハルクが降ってきた。ヘイムダルにより転送されたハルクは変身が解け、ブルース・バナーの姿に戻る。

混乱しながら「サノスが来る」と語るバナーを見て、ストレンジとウォンは異常事態を察する。
バナーから事情を聞いたストレンジは、アベンジャーズのリーダーであるトニー・スターク（アイアンマン）に接触し話をする。
それはインフィニティ・ストーンと呼ばれた6つのストーン全てを手に入れれば、全能の力を得られるという話だった。6つのうち1つはストレンジが守り、もう1つは人造人間のヴィジョンに宿っている。

トニーはストレンジからマインド・ストーンの護衛を依頼される。3年近く地球を離れていたバナーとソーは知らなかったが、アベンジャーズは内乱の末分裂しており、ヴィジョンとも連絡が取れずにいる。
唯一ヴィジョンを見つけられる者がいるとすれば、スティーブ・ロジャース（キャプテン・アメリカ）だけだった。

地球／ニューヨーク、Qシップ襲来

そんな中、宇宙船「Qシップ」がニューヨーク上空に出現。ブラック・オーダーの闇魔術師エボニー・マウと、怪力の巨漢カル・オブシディアンがストレンジを襲撃してきた。

ストレンジとウォンは、タイム・ストーンを守るため立ち向かうため戦う。バナーもハルクに変身して共闘しようとするが、ハルクが変身を拒否し闘えない。
一方、スパイダーセンスによりQシップの襲来にいち早く気付いたピーター・パーカー（スパイダーマン）は、すぐにスパイダーマンとなってトニー達に加勢した。

激戦の結果、片腕を切り落とされたカル・オブシディアンは、ウォンにより北極に転移させられる。しかし、ストレンジはエボニー・マウによってQシップに拉致されてしまう。
ストレンジを救助しようとパーカーがQシップを追う。遅れてトニーもQシップに追いつき、ストレンジの救出に向かった。

一方ウォンはニューヨークに展開されていた魔法人のサクタムを守るため地上に残り、バナーはスティーブに助けを求めた。

宇宙／ソー、GoTGと対面

その頃、宇宙ではピーター・クイル率いる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー（通称GoTG）」は、ソーの乗っていた宇宙船ステイツマンの救助に向かっていた。
しかし、現場は宇宙船の残骸とアスガルドの民の遺体が宇宙空間をただよっていた。その中の1人がGoTGの宇宙船ミラノ号に激突する。重傷を負いながらもなんとか生きていたソーだった。
救助を受けたソーはGoTGのメンバーに事情を話す。メンバーの一人ガモーラはサノスの義理の娘だと知り驚くが、責めることはなかった。

ガモーラはサノスの目的は、「人口過多の宇宙のバランスを完全に保つために、全生命の半分を消し去ること」だと語った。
そしてサノスが自らの手でインフィニティ・ストーンを集めるべく行動を開始したことを知って、ガモーラは事態の深刻さを察する。

話し合った結果、GoTGのロケットとグルート、ソーの3人はサノスを倒す武器を手に入れるため、アスガルドの武器を長年作り続けているドワーフが暮らす惑星「ニダベリア」へ向かうことになる。
残りのGoTGメンバーは、ミラノ号でリアリティ・ストーンを保管するタニリーア・ティヴァン（コレクター）の住む惑星「ノーウェア」へと向かう。

地球／スコットランドでの闘い

地球のスコットランドにいた人造人間であるヴィジョンは、自身の額に埋め込まれていたマインド・ストーンが何かに反応していることを察知する。
恋人のワンダ・マキシモフ（スカーレット・ウィッチ）に落ち着かせてもらうが、テレビでニューヨークに宇宙船Qシップが現れたことと、トニーが行方不明になったと知る。それによりヴィジョンはストーンの反応は、この事件を告げていたと確信する。

ヴィジョンは仲間の危機を知り助けに向かおうとするが、彼が傷つくことを恐れるワンダは彼を制止する。
しかし、そこにブラック・オーダーのコーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイトが現れ、コーヴァス・グレイヴの槍がヴィジョンを貫く。

傷つきながらも応戦するのが精いっぱいのヴィジョンとワンダだったが、そこに突如としてある男が暗闇から姿を現す。アベンジャーズの内乱で戦犯として指名手配されていたスティーブ・ロジャースだった。
更にそこにナターシャ・ロマノフ（ブラック・ウィドウ）とサム・ウィルソン（ファルコン）も駆けつけ、ブラック・オーダーの撃退に成功する。

地球／アベンジャーズ本部にて

スティーブはバナーの連絡を受け、ヴィジョン達の救助に駆けつけたのだと言う。難を逃れたヴィジョンとワンダは、スティーブ達とアメリカのアベンジャーズ本部へと赴く。
そこに米軍大佐ジェームズ・"ローディ"・ローズ（ウォーマシン）がおり、事態を把握していた。

ローディはサディアス・“サンダーボルト”・ロス国務長官とホログラムで会議をしていたが、そこにスティーブ達が姿を現す。ロスはスティーブを未だに犯罪者と見なしていたため、協力は得られそうになかった。

ヴィジョンはサノスがストーンを手に入れる前に破壊すべきだと主張する。しかし、ストーンを破壊できるワンダは、ヴィジョンのストーンが破壊されればヴィジョンも死んでしまうため拒絶する。
意見が割れる中、ヴィジョンを誕生させた1人であるバナーは、ヴィジョンのストーンのみを取り出して彼を生存させることは可能かもしれないと提案する。

一同はサノスに対抗する戦力とストーンを取り出す技術環境を得るため、最大の先進国ワカンダへ向け出発した。

宇宙／Qシップ船内での闘い

Qシップ内でストレンジはエボニー・マウから、ストーンを渡すように迫られていた。ストレンジのストーンは封印が施されており、ストレンジが死ねば解除が難しくなるためであった。

Qシップ内に潜入したトニーとパーカーは、パーカー発案の救助作戦を敢行する。トニーが突如Qシップに穴を開けたことで、エボニー・マウは宇宙空間へ放り出され死亡した。
ストレンジも同様に吹き飛ばされそうになったが、パーカーが救助する。

Qシップは、自動操縦でサノスの故郷の惑星タイタンへ向かっていた。ストレンジは行き先を変更して地球に戻るべきだと主張するが、トニーはタイタンでサノスに奇襲を掛けることを提案する。
ストレンジは渋々同意し、Qシップは惑星タイタンへ向かった。

宇宙／惑星ノーウェア、リアリティ・ストーン

GoTGのミラノ号は惑星ノーウェアに到着するが、既に何者かに破壊された後だった。4人が物陰に隠れて様子をうかがっていると、話し声が聞こえた。
リアリティ・ストーンを保管していたタニリーア・ティヴァン（コレクター）が、サノスから尋問を受けていた。

ガモーラは気づかれる前に一気に距離を詰め、サノスに斬りかかる。首と心臓に傷を負ったサノスはその場に倒れた。
あっけなくサノスを殺せたと思ったが束の間、サノスの声と共に辺り一帯の風景が焼野原に変わっていく。サノスの遺体は消え、傷一つない本物が姿を現した。
左手のガントレットには既にリアリティ・ストーンが装備されていた。ガモーラ達が見ていた風景はストーンの力による幻覚だった。

GoTGは慌てて応戦するがあっさり倒され、ガモーラはサノスに攫われてしまった。

宇宙／惑星ニダベリア、ストームブレイカーの作成

ソー達は惑星ニダベリアに到着するが、既にそこは壊滅しておりドワーフはエイトリ1人しかいなかった。
エイトリから事情を聞くと、サノスはドワーフ達にインフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮する手袋インフィニティ・ガントレットを作らせた後、両手を潰したエイトリのみを残して虐殺したという。

このエイトリと協力して作る新しい武器は、アスガルドの史上最強の武器の戦斧ストームブレイカー。しかし、この武器を作るためには、ニダベリア星の周囲を囲むリングを動かして星のエネルギーで炉を加熱しなければならない。
ソーは腕力を活かし、GoTGのポッドを遠心力で加速させリングを動かす。しかし、今度は星のエネルギーを放出するためのゲートが壊れて閉じてしまう。

炉を加熱し武器を生成するためには数分間絞りを開かなければならないため、ソーが手動で放出口をこじ開けに行った。しかし放出口を直接こじ開ければ、ソー自身がエネルギーを直接受けることになり、強靭な肉体のソーでも体が焼けてしまう。

ソーの命がけの意志に感服したエイトリは、技術を活かして斧の金属部分を作り上げる。しかし、このままでは武器として扱えないため斧の柄が必要だった。
その時見ているだけだったグルートはソーの姿を見て表情を一変させ、高熱に灼かれながら自らの腕を柄として提供し斧を完成させる。

宇宙／サンクチュアリII船内にて

サノスに誘拐されたガモーラは、サノスの巨大宇宙船「サンクチュアリII」に連れて来られた。サノスはガモーラに憎悪をぶつけられるが、自身の行動は正当なものだと信じて疑わない。
サノスはガモーラが知っていると察したソウル・ストーンの在り処を聞くため、船内のある場所へ移動した。

そこには自分と同様にサノスに拾われ義娘として育てられた、義妹のネビュラが拷問を受けていた。ネビュラが拷問を受け苦しむのに耐えかね、ガモーラはソウル・ストーンの在り処を白状する。満足したサノスは拷問を止め、ガモーラと共にストーンの存在する惑星ヴォーミアへ向かった。

二人が去った後、ネビュラはサンクチュアリIIから脱走する。そしてGoTGのマンティスに急いで連絡し、「今すぐタイタンへ向かって！」と告げた。

宇宙／惑星タイタン、トニー一行とGoTGの対面

サノスの故郷である惑星タイタンにトニーとストレンジ、パーカーの乗るQシップが到着した。その後、どうやってサノスを待ち伏せるかを議論していると、トニー達をサノスの仲間だと誤解したGoTGのクイル達が襲ってきた。
一触即発となるが互いの共通の敵がサノスだと分かり、協力してサノスを倒す計画を練ることになる。

意見はまとまらなかったが、ストレンジはストーンの力で未来を予知した。ストレンジが予知した約1400万通りの未来のうち、勝てる未来が1つだけあると語った。

宇宙／惑星ヴォーミア、ソウル・ストーン

ヴォーミアでソウル・ストーンを守るストーンキーパーで、ヒドラの総統レッドスカルが現れる。レッドスカルはストーンの入手方法をガモーラとサノスに教える。

それは「自分が愛する者を犠牲にすること」だった。ガモーラは誰も愛さないサノスには手に入れられないと勝ち誇っていた。しかし、振り向いたサノスは深い悲しみの表情を浮かべ涙を流していた。
悲しみを噛みしめながらサノスはガモーラを深い崖底に突き落とし殺害した。冷酷な殺戮者に思えたサノスは、ガモーラを本当に娘として愛していたのだった。

これによりサノスはソウル・ストーンを手に入れ、自身の故郷である惑星タイタンへ向かった。

宇宙／惑星タイタン、サノスとの決戦

4つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスが、タイタンに現れる。待ち構えていたトニー達との戦いが始まった。

全員が総力を尽くしてサノスの動きを止め、インフィニティ・ガントレットを奪うという作戦だった。途中でネビュラが飛び入りでトニー達に加勢し、もう少しでガントレットを奪える状況まで追い詰める。
そこでクイルはガモーラがいないことに気づき、サノスにガモーラはどこにいるのか聞いた。そしてサノスがガモーラを殺したことを察したクイルは、サノスに怒りのまま突撃する。
これにより、今まで抑えられていたサノスの意識が戻り、形勢が逆転してしまう。そして度重なるダメージの結果、トニーはサノスに体を貫かれる。

トニーを助けるためストレンジはストーンを手放すから、スタークを助けてほしいと告げる。交渉は成立し、ストレンジはタイム・ストーンを手放した。
トニーは辛うじて一命をとりとめたが、残りはヴィジョンのマインド・ストーンただ1つとなった。

地球／ワカンダ、ブラック・オーダーとの決戦