トイ・ストーリー2(Toy Story 2)のネタバレ解説まとめ

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ジョン・ラセター監督による、生きたおもちゃたちの冒険を描くアニメ映画の2作目。アンディ少年の親友、カウボーイ人形のウッディは、実はプレミア人形。おもちゃ屋の社長にビジネスの道具として持ち去られた上、オフィスのおもちゃ達からいずれ持ち主から忘れられると聞き、帰るべきか迷います。一方、アンディの部屋では捜索隊が組まれてウッディの救出に向かうのでした。前作以上に見せ場もメッセージも盛り込まれています。

概要

1999年アメリカ公開。前作『トイ・ストーリー』に引き続き、ジョン・ラセター氏が監督を務め、ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞。元々はビデオソフト用の作品として、それもラセター氏抜きで制作が始まったものの、前作よりも作品の出来が落ちることを避けるべく、ラセター氏に応援を要請します。また一からやり直しで制作した結果、ビデオではなく劇場用の作品として完成しました。しかし、「アニメ映画の二作目はビデオソフト発売」というディズニーの慣例に背いたものであり、事実「ビデオを出すという契約だっただろう」と、一時的にディズニー側との関係が悪くなったとのこと。結果興行収入は前作を上回りました。日本公開は2000年。2009年には、前作と共にデジタル3D版が公開されています。

あらすじ

さらわれたカウボーイ

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アンディ・・・。

人間が見ていない時、おもちゃたちは自分の意思で動き回ります。そんな世界のアンディ少年の家では、恐竜人形のレックスが宇宙飛行士人形のバズ・ライトイヤー共々テレビゲームに興じるなど思い思いに過ごしていました。カウボーイ人形のウッディは、持ち主アンディとカウボーイキャンプに出掛けるのを楽しみにしていたのですが、出発前の遊びが元で右肩にほころびが生じてしまい、「壊れたら困るから」と置き去りにされます。意気消沈しながらも、置かれた本棚の上で、本来は鳴り物のおもちゃだったペンギン型の人形、ウィジーと再会。アンディのママが彼をヤードセールに売り出そうとしているのを知り、飼い犬と共に救出に向かうものの、アクシデントからウッディだけが放り出されて「ウッディ人形」を探していたおもちゃ屋トイ・バーンの店主にして社長のアルにより持ち去られるのでした。

ラウンドアップの仲間

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アルのオフィス(おもちゃ屋の向かい)で、ウッディはカウガール人形のジェシー、炭鉱夫人形のプロスペクター、馬の人形ブルズアイと出会います。ウッディはそこで、自分がおもちゃとして価値のある存在だと聞かされます。ジェシーらは『ラウンドアップ』という白黒時代の人形劇の登場人物とのこと。ウッディはその主人公で、彼を模したシャボン玉や貯金箱と言った関連商品が販売されるほどの人気でした。しかし時代は宇宙開発の最中。ロケットが上がるや子供たちは宇宙関連のおもちゃに飛びつき、『ラウンドアップ』は最終回を前に打ち切りになりました。以前バズににお気に入りの座を奪われた経験のあるウッディは「それ(子供の心が移ろいやすいこと)は分かるけど、自分には持ち主がいる」と帰ろうとします。それを聞いた途端、元気だったジェシーの態度が一変。

オフィスにて

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彼らメンバーは、ウッディも揃った状態で東京のおもちゃ博物館へ行くという契約が成されている身。逆に言えば全員そろっていないと東京へは行けず、ジェシーたちは別のウッディ人形が来るまで倉庫にしまわれる運命にありました。ウッディの方はと言えば、人形が揃ったと浮かれて写真撮影を試みるアルによってケースから出される際腕が完全にもげてしまい、彼に腕を回収されてしまいます。夜中にこっそりアルから腕を取り返そうとするも、急にテレビがついて取り返せず。テレビをつけたのは倉庫に行きたくないジェシーだと決めつけ、二人の仲は最悪になってしまうのでした。一方、ウッディがさらわれたことから手掛かりを探すアンディ家のおもちゃたち。アルの車から落ちた鳥の羽根からヒントを得、アルが自ら鶏の着ぐるみを着て店の宣伝CMに出演していたことを思い出し、バズをリーダーにMr.ポテトヘッド、スリンキー、レックス、ハムという捜索隊が組まれていました。

帰らない決意

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プロの修理屋により手入れや修繕がされて新品同様になったウッディは浮かれますが、ジェシーはそんな彼に辛く当たります。プロスペクターに言われて話し合いを試みますが、聞かされたのはジェシーの辛い過去でした。ジェシーの持ち主であったエミリーが成長と共に自分を忘れて、遂には捨てたという記憶。「おもちゃがずっと忘れずにいる友情を、子供は簡単に忘れてしまう」という事実です。それでも家に戻ろうとしたウッディに、プロスペクターは「アンディもいずれ大人になり、お前を忘れる」と告げるのでした。その一言でウッディは東京行きを決意。アルの方も東京の博物館との正式契約が決まり、その日の便で日本へ行くことになります。アルのいない間、ウッディ捜索隊はトイ・バーンに到着。そこでバズは、ゲームに使われていた「反重力ベルト」を着けたバズ人形を見つけ、ベルトを失敬しようとして逆に反重力ベルト着用人形により捕まり箱の中に梱包されてしまいます。もう一人のバズは、トイ・バーンの入り口でバズのゲームの攻略本を見つけたレックスに(別物のバズだと気づいていない)「ザーグ(バズ・ライトイヤーというキャラクターの敵で、ゲームのラスボス)の倒し方が分かった」と言われて、車でウッディを捜索する皆について行きます。出発前のオフィスでウッディ捜索隊と『ラウンドアップ』のメンバーが鉢合わせしますが、ウッディは「アンディの家には帰らない」ときっぱり言うのでした。

追跡

そこに、箱詰めにされたはずのバズが登場。ウッディは自分のおもちゃとしての価値について語りますが、バズはそんなウッディに「君は人形劇のヒーローではなく、アンディの一番の友達」との意味を込め、「お前はおもちゃだ!」と激しく言い聞かせます。一度は「残る」としたウッディが見たのは、テレビ画面の中、落ち込んだ少年の心を癒すウッディ人形の姿でした。そしてウッディは「おもちゃの本当の喜びはガラス越しに子供を眺めることではなく、一緒に遊ぶこと」だと思い出します。皆を倉庫行きにさせないためにジェシー、ブルズアイ、プロスペクターを共にアンディの家に連れて帰ることを選択。しかし、子供と遊んだ経験を持たないプロスペクターは博物館行きを望んでおり、ウッディが逃げ出さないよう説得や夜中にテレビをつける裏工作をしていたのでした。アルが来たことによりウッディ達は箱に入れられて出発開始。バズたちは近場に停めてあったピザプラネット(一作目にも登場した、ピザチェーン店)の宅配トラックを全員で運転し、空港まで追いかけます。

おもちゃたちの攻防

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手荷物検査場の中、皆で手分けしウッディたちの入ったケースを探しますが、プロスペクターによる妨害で難航。ウッディはプロスペクターの手にしたつるはしで再び右肩に傷をつけられますが、仲間の協力でプロスペクターの動きをカメラのフラッシュで封じ、捕獲に成功。「いつか捨てられる!」となおもわめき続けるプロスペクターを「子供と遊ぶことの楽しさを知るべき」として、子供の物と思しき荷物に括り付けました。ブルズアイを助け出しますが、ケースが飛行場に通ずる滑り台を通り人間に出くわしたため、ジェシーのことは救いきれず。それでも諦めず、ウッディはケースが運び込まれた飛行機にまでジェシーを迎えに行きました。まだ心が揺れていたジェシーでしたが、「絶対アンディは遊んでくれる」「妹もいる」の言葉でやっとその気になります。しかし、抜け出すタイミングを計っているうちに飛行機のハッチが閉められ離陸が始まってしまいました。

一緒に帰ろう

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まだ車輪が格納される前だったのでそこから抜け出そうとしますが、離陸寸前でスピードを上げる飛行機の生み出す風圧により、危うくウッディが落ちそうになります。そこに、ブルズアイに乗ったバズが現れたことから、ウッディは脱出計画を思い付きました。背中の紐を目いっぱい伸ばし、先端の輪を金具に引っ掛け、振り子のように揺れながらブルズアイに飛び移るという物。怯むジェシーに、『ラウンドアップ』の最終回を一緒に演じると思えばいい、打ち切りになって話が分からないというなら、一緒に作ろうと言い聞かせ、作戦は成功。二人がブルズアイに飛び移ったと同時に、飛行機は飛んで行きました。キャンプから帰ったアンディは新しいおもちゃに感激し、早速ごっこ遊びを開始。後日、アンディに腕を治してもらったウッディは、武骨に膨らんだ右腕を「強そうだ」を気に入り、よちよち歩きを始めたアンディの妹、モリーとアンディの成長に想いを馳せながら、「アンディが大人になるまで、今を精一杯楽しむ」とバズ共々誓うのでした。

登場人物

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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