バイオハザード RE:2(Biohazard RE:2)のネタバレ解説・考察まとめ

『バイオハザード RE:2』とは、2019年1月にカプコンから発売されたサバイバルホラーゲーム作品で、1998年に発売された『バイオハザード2』のリメイク版である。話の大筋に大きな変更はないが、主人公関係者の物語は大幅に変更された箇所もあった。ゾンビが溢れかえる街から脱出することを目的に、新米警察官のレオン・S・ケネディ目線と、失踪した兄を探しにやってきた女子大生のクレア・レッドフィールド目線、2人の主人公の物語が描かれる。よりリアルなゾンビやサバイバルホラーを体験出来るようになった。

『バイオハザード RE:2』の概要

レオンの物語と、クレアの物語。二つの物語を体験する事でラクーンシティで起きた惨劇についてわかっていく。

『バイオハザード RE:2』(英語版タイトル『RESIDENT EVIL2』)は、2019年1月25日にカプコン(CAPCOM)から発売されたサバイバルホラーゲームであり、1998年に発売された『バイオハザード2』のリメイク作品になる。

対応ハード機種はPlayStation 4、Xbox One、Microsoft Windowsになっており、国内での製品はCEROのレイティング区分がCERO:D(17才以上対象)に準拠した通常版『バイオハザード RE:2』と、CERO:Z(18才以上のみ対象)に準拠した『バイオハザード RE:2 Z Version』の2種類が発売。
『バイオハザード2』では英語版だけでの音声であったが、今回は日本語版音声も収録されている。

『バイオハザード2』のリメイク作品は、2002年の時点ではゲームキューブ版『バイオハザード2』がリメイクという位置づけになる予定だったが、当時開発中だった『バイオハザード4』の作業に支障が出るおそれがあるとして、シリーズ総括の三上真司から却下された。
2008年、シリーズ内の武器デザインなどを担当していた当時『バイオハザード5』のプロデューサーを務めていた竹内潤は、「『バイオハザード1』のように、いつか本作のリメイクをしたい」と話していた。その希望の通り、開発側も「リブートに近い」「『バイオハザード2』をリメイクするというより、第1作めの『バイオハザード』の続編を作る気持ちでやっている部分がある」と述べている。
『バイオハザード2』のリメイクの要望はかねてよりカプコンに多く寄せられており、2014年1月にはイタリアにてUnityを用いた非公式リメイク作品『Resident Evil 2 Reborn』の開発が開始されたが、カプコンとの話し合いを経て2015年8月には開発が中止。それと同時期に2015年8月から開発が開始され、完成まで3年が費やされた。その結果、発売前から言われていた通り"懐かしくも新しい"作品となっている。

ストーリーは大筋では大きな変更はなく、それぞれの目的でラクーンシティへやって来た主人公達が、既にバイオハザードが起きている街から脱出を果たす内容だ。
だが『バイオハザード7』で採用されたエンジンであるREエンジンを使用し、よりリアルな人物や物を描いている。一番多く出会うクリーチャーであるゾンビに対しても、オリジナル版と比べて強化された。それによりリアルなホラー体験を経験出来るようになり、更に一定の場所以外は常にプレイヤーを追いかけてくるクリーチャーであるタイラントの存在もプレイヤーに緊張感を与えることになる。

『バイオハザード RE:2』のあらすじ・ストーリー

レオン編

警察署からの脱出

新人のレオンを出迎えることを心待ちにしていた様子の警察署内。

警察学校を卒業したレオン・S・ケネディは、ラクーンシティ近郊で起きている猟奇殺人事件に興味を持ちラクーンシティ警察署に赴任希望を出していた。その希望は通りラクーンシティ警察署に勤務することになるが、赴任日に待機命令が出されて以降何の連絡がない。その事を疑問に思ったレオンは、自らラクーンシティに赴くことにする。
途中ガソリンを給油するため寄ったガソリンスタンドには、パトカーが一台停まっていた。ショップは暗く不審に思ったレオンは中に入ると、負傷した人物が首を押さえながら事務所の方向を指さす。不穏な物音をした方向へ行くと、一人の警察官が暴れている人間を押さえつけていた。声をかけるレオンに警察官が気を取られた時、彼が取り押さえていた人間が警察官を押し倒して彼の首筋に噛み付くと肉を引きちぎる。人間とは思えない姿、行動に驚くレオン。その姿はまるでゾンビと言われるクリーチャーのようだった。
自分の身も危ないことに気づいたレオンは、すぐに銃を取り出して威嚇を行うが相手は怯むことなく襲いかかってくる。仕方なく事務所からショップへと逃げると、いつの間にか店の中はゾンビの集団に溢れていた。
慌てて自分の車に戻ろうとするレオンだったが、そこに連絡が取れなくなった兄を探してラクーンシティにやってきた女子大生のクレア・レッドフィールドが入ってくる。
「撃たないで」と手を上げながら言うクレアに、「しゃがめ」とレオンが答えるとクレアを襲おうとしてきたゾンビを撃つ。そしてショップの外に出るが、ガソリンスタンドはゾンビが集まって来ている。二人はゾンビの群れを掻い潜りながら、警察官の乗ってきていたパトカーに乗り込みガソリンスタンドから脱出をしたのだった。

車内で二人は互いに自己紹介をする。クレアの兄も警察官であることがわかり、警察署に着けば何が起きているのかわかると希望を持った。しかし辿り着いたラクーンシティはゾンビや無人の車が大量に乗り捨てられている状態で、思わず自分達以外生存者はいないのではないかと不安が襲う。
これ以上車で移動が出来ない場所まで来るとレオンはクレアに「ここからは歩きだな」と告げた。クレアはゾンビ達の姿を「走りじゃなくて?」と言い返すが、すぐに二人が乗っていたパトカーはゾンビの群れに包囲されてしまう。車内からも出られなくなってしまった二人は焦るが、そこへトラックが突っ込んできた。その衝撃でゾンビ達を巻き込みながらも、パトカーから飛び出すことが出来たレオン。パトカーが爆発してしまい、クレアの無事を確かめるために名前を叫ぶとクレアから返事がある。しかしレオンの元へは爆発の影響で行けないことを言うと、二人は警察署で再会する事を誓うのだった。

ゾンビに囲まれた状態から、警察署に辿り着くレオン。街の中はゾンビに溢れており、本当に生存者がいるのか、ますます不安になってしまう。警察署の中も叫んで誰かいないのかを確認するが、誰からも反応はなかった。
レオンは警察署のロビーにあったパソコンを使い、他にも生存者がいないかを探すため防犯カメラの映像を確認する。するとゾンビに追われている警察官の姿が映り、彼は防犯カメラに向かって自分の手帳を見せながら「脱出の方法を見つけた」と仲間に呼びかけていた。警察官のいる場所へ向かうことを決めたレオンだったが、そこへ行くには下りているシャッターを開ける必要がある。電源を押してみるが少ししか開かなかったため、レオンは這ってシャッターを潜った。暗い廊下を進み警察官のいる場所まで向かうとそこもシャッターで区切られており、警察官が必死に「開けてくれ!」と下りているシャッターを叩いて叫んでいる。彼を救うために急いでシャッターを開けるが半分ほどしか開かず、レオンは彼の体を強引に引っ張り部屋の中に入れようとした。しかし間に合わず、警察官はレオンの目の前でゾンビ達に襲われて絶命してしまうのだった。
警察官がカメラに向けていた手帳を取ると、レオンが入ってきた部屋のドアが叩かれる音がする。するとゾンビが部屋に入ってきて、レオンに襲いかかってきた。ゾンビを撃退しロビーに戻ろうとするレオンだったが、警察署の窓は破かれ外からゾンビが入り、更に倒れていた遺体が起き上がるとゾンビになって襲いかかってくる。レオンは急ぎロビーへと繋がるシャッターの前まで戻ってきた。焦りながら這ってロビーに戻ろうとするが、ゾンビに足を掴まれ動けなくなる。そこへ腹部を負傷した警察官がやってきてレオンを引っ張り救ってくれると、シャッターを下ろしてゾンビを撃退したのだった。

自分が赴任されるレオン・S・ケネディであることと、これまでの経緯を助けてくれた警察官に話すレオン。負傷している警察官の名前はマービン・ブラナーであり、レオンの先輩であった。彼は脱出方法を探っていた警察官の手帳を見ると、このゾンビだらけの警察署から脱出する方法がここに書かれていると推理する。その手帳に書かれているイラストを頼りに、レオンは一人ゾンビだらけになった警察署を探索することにした。
以前は美術館として使用されていた警察署の建物は、その当時の名残で地下通路が残っている。しかし地下通路を探すためには警察署内にあるメダルを三つ探し、その三つのメダルをロビーに設置されている女神像に嵌る必要があると警察官の手帳に書かれていた。探索を続けていると、マービンからレオンに「すぐに戻ってこい」という通信が入る。マービンの元へ戻ると、彼は防犯カメラに映った映像を見せた。その映像にはクレアが映っており、レオンは喜ぶ。マービンからクレアが今いる場所の行き方を聞くと、レオンはクレアの元へ向かう。
その途中、救助にきていたヘリコプターが警察署にぶつかってきた。その衝撃に驚きヘリコプターが壁に突っ込んでいる姿を確認するレオンだったが、すぐに下からクレアに声をかけられてクレアの元へ急ぐ。二人は無事に再会出来たことを喜ぶ。しかし二人の間を隔てる扉は開かず、クレアは警察署内に入れない。レオンはクレアに行方不明の兄のことを尋ねるが、そちらも手かがりはないと言われる。「希望を捨てるな」と励まそうとしたレオンだったが、警察署にぶつかったヘリコプターが爆発を起こしその音で一気にゾンビ達が集まってきてしまった。また再会の約束を交わして、二人は別れることになる。
マービンに報告をしようと通信機を取り出し話しかけるレオンだったが、マービンからの応答はない。嫌な予感がして慌ててロビーに戻るが、マービンはまだ生きていた。その事に安堵し、レオンは再度警察署内の探索に出る。そしてメダルを三つ集めて、地下通路への道を開くとすぐにマービンを連れ出そうとするが、マービンは頑なに拒否をした。そして「お前だけでも生き残れ」とレオンに託し、レオンは一人地下通路へと入っていく。

エイダとの出会い

FBI捜査官のエイダと出会うが、初めはまったく相手にされないレオン。

レオンは外に通じていると思われる地下通路を進んでいくと、上からうめき声が聞こえてきた。「何の音だ?」と疑問に思いながらも進むレオンの前に、異形のクリーチャーが突如現れ今自分がいる階層より下へと落とされる。
そのクリーチャーは右肩が異常に盛り上がっており人間でないことは一目でわかるが、先程まで戦っていたゾンビとも明らかに見た目が違う。「痛い」などの言葉を繰り返し呟きながらレオンに襲いかかってくるクリーチャーに、レオンは立ち向かう。なんとかクリーチャーを退けることに成功したレオンの目の前に、上の階層から誰かが階段を下ろしてくれる。自分以外にも生存者がいることを感じながら、レオンは先を進む事にした。
そうしてレオンは地下通路を抜けると、警察署の駐車場に辿り着く。すぐに外に出るためのシャッターに近づくが、側にある機械にカードキーを通さないと開かない仕組みになっている事に気付いた。そんなレオンの背後に、人間と同じようにゾンビと化した犬が迫っておりレオンは襲われる。思わず銃を落としてしまったレオンは、片手で犬が自身に噛み付かないように押さえながらもう片方の手で拳銃を拾おうとした。しかしそれより早く犬がレオンの首筋に顔を近づけるが、そこへ拳銃の発砲音が響き犬は撃たれてレオンの体の上に倒れる。
犬を押しどけて発砲音のした方向へ目を向けると、そこには一人の女性が立っていた。すぐに拳銃をとり構えるレオンだったが、女は自分はFBIだから銃を向けるのをやめるように命令をし、更にまだ生き残っていた犬にトドメをさす。面を食らっているレオンは皮肉っぽく「どうも」と礼を告げるが、女は「よくそんなんで今まで生きて来られたわね」と嫌味を返す。

状況が理解出来ないレオンは女に対して質問を繰り返すが、女は何も答えずにそのまま去って行ってしまった。女が消えた留置所へレオンも追いかけるが、女の姿はどこにもいない。しかし留置所にまだゾンビにされていない生存者を発見することになる。
ベン・ベルトリッチと名乗った男は、レオンに「自分を留置所から出してくれたら、自分の持っている駐車場のカードキーを渡す」と取引を持ちかけてきた。しかし新米警察官であるレオンにその権限はない上、ベンが何らかの罪を犯し留置所に入っていると考えたレオンはそのことを指摘する。するとベンから返ってきた答えは驚くものだった。ベンはラクーンシティの警察署署長が不正を働いているその証拠を握ったがために、何の罪もないのに留置所に入れられたと言うのだ。だがベンの言っていることには何の確証もないため、レオンはまず署長に確認をすると答えるが遠くから何かの音がする。その音に怯え出したベンは恐慌状態になり、必死にレオンにここからだすように訴えるが、留置所の壁から現れた謎の腕により捕まれベンは頭を粉砕され殺されてしまう。

あまりの出来事に対応が出来なかったレオンは呆然とベンの死体を見ているが、そこへ再度駐車場で会った女が現れる。質問をするレオンに彼女は「ベンは自分の情報提供者だった」と言い、またもや何も言わずに去ろうとする。何も言わない女に苛立ちが募ったレオンは思わず彼女の腕を掴み「名前すら知らない」と、自分の名前を告げた。女はレオンの手を振り払いそのまま去って行くかのように思われたが、最後に「エイダ。エイダ・ウォンよ」と自身の名を告げてレオンの前から去っていく。
レオンは警察署から脱出するために、必要な駐車場のカードキーを手に入れようとする。だが駐車場のカードキーは、留置所の中にあるベンの遺体が持っている。留置所の鍵を開けるための電源を入れることにするが、留置所の電源は故障しており、修理するためには特注部品が二つ必要であった。
特注部品が置いてある場所は変電室と時計台だ。まずは変電室へ行き特注部品を一つ手に入れると同時に、時計台へ向かうため警察署へ戻れるように電気を入れる。すると電気がついたことにより、今まで大人しかったゾンビや犬達が動きだしレオンは襲撃を受けた。襲撃をかわしながら警察署に戻ったレオンは、時計台へと向かうため再度警察署内を探索する。そこでゾンビに変貌してしまったマービンを倒し、このラクーンシティに起きていることを明らかにする決意を固めた。

時計台へ向かうため燃えているヘリコプターを消火させレオンは道を作るが、その壊れたヘリコプターを持ち上げて新たなクリチャーが現れてしまう。それはベンの頭を片手で破裂させた人物で、見た目は屈強な男にしか見えないが、ありとあらゆる武器が効かず人間とはとても思えない。それからその不死身のクリーチャー、通称タイラントにずっと追われ続けることになるレオン。その状態で時計台に辿り着き、残り一つの特注部品を手に入れて留置所へ戻った。無事に留置所の電源を入れ牢の扉を開けると、ベンが持っていた駐車場のカードキーと彼が調べていた事件に関するテープを手に入れる。テープの内容はラクーンシティに大規模な援助を行なっている企業であるアンブレラ社が、警察を使って何か危険なことをしているという内容だった。
驚くレオンだったが、留置所の電源が入ったことにより勾留されていたゾンビ達も牢から解き放たれてしまう。急いで留置所から逃げ出したレオンだったが、ずっと自分を追いかけていたタイラントに捕まってしまった。そこへ車に乗ったエイダがタイラントに突っ込み、レオンを助け出す。何度も助けているせいか、エイダはレオンに対して厳しい態度を取る。車に轢かれている状態でも動き出そうとするタイラントに、エイダは「どいつもこいつも死なない奴ばかり」と呆れた口調で呟き車を爆発させた。
ようやく静かになった状態で、ベンが残していたテープの内容についてエイダに詰め寄るレオン。エイダは「まずテープの内容を聞いてから」と答えて、レオンからテープを預かるとテープの内容を確認する。その間にレオンは駐車場のカードキーを使い、駐車場のシャッターを開けてエイダと共に警察署を出るのであった。

下水道からの脱出

ウィルスの影響で巨大化したワニから逃げる事になるレオン。

ベンの取材内容が入っているテープを聞き終えたエイダに、「欲しかった情報はそれか?」と尋ねるレオン。「違う」と答えるエイダだったが、エイダが調べていることに関係はあるようだ。
ラクーンシティの街に出た二人だったが、道が途中で崩れているためこれ以上は先に進めない。仕方がないので崩れていない街のガンショップを通って、先に進もうと提案するエイダ。
ガンショップの中に入った二人の前に、ガンショップ店主が銃を向けて威嚇をする。レオンは銃を構えるが、奥からゾンピに変貌しかけているガンショップ店主の娘がやってきた。すぐに撃退しようとするエイダだったが、ガンショップ店主が庇いレオンもエイダを止める。ガンショップ店主は泣きながら娘を抱きしめて「我が家の天使だった。なんでこんなことになったんだ」と項垂れた。「もう放っておいてくれ」とガンショップ店主はレオンとエイダに言って、娘と共に店の奥へと消えていく。少しの時間の後に銃の発砲音が響き、レオンは彼から言われた言葉とゾンビ化する前に自身の娘を殺した事を察し胸が締め付けられる思いだった。店の中を通って街の奥へと進むことになる二人だったが、今まで何も話さなかったエイダに真剣に向き合って、レオンは「今このラクーンシティで何が起きているのか」を尋ねた。「弱い人達を守るために警察官になった」と語るレオンの真剣な様子に、エイダも腹を決めてレオンに全てを話す決意をする。

エイダの話した内容は、ラクーンシティに多額の寄付をしている大手企業のアンブレラ社の製薬部門で、人間を死なない兵器に変えるウィルスを開発し生物兵器が作っているということ。そしてラクーンシティをこのような地獄に変えた人物は、"Gウィルス"を開発したアンブレラ社の研究員であるウィリアム・バーキンとアネット・バーキンの夫婦であることを知らされる。エイダの仕事はアンブレラ社で開発されている"Gウィルス"というウィルスについて調べ、入手することだった。
あまりの内容に驚きを隠せないレオンだったが、ラクーンシティの地下水道からアンブレラ社の研究施設へと向かえる事をエイダから教えてもらい、ラクーンシティとアンブレラ社の癒着が本物であることを納得する。

そして二人が地下水道を進んでいくと、白衣の女性と出会う。エイダはすぐに銃を構えレオンに「彼女がアネット・バーキンよ」と伝えた。逃げ出すアネットを追う二人だったが、途中アネットが銃を構えてエイダに向かって発砲する。思わずエイダを庇い、被弾してしまうレオン。エイダは「銃を持ってるなんて反則よ」と毒づきながら、気絶してしまったレオンの手当てをし自分のコートを彼にかけ、そのままレオンを安静にしておくと一人アネットを追う。
地下水道の中もゾンビに溢れており、エイダはゾンビの群れを掻い潜りアネットを追跡するが、警察署駐車場で倒したはずのタイラントもエイダを追いかけて現れる。不死身のタイラントを撒き、アネットにもう少しで追いつくところで彼女の罠にかかりエイダは地下水道の奥へと落ちていってしまう。左足に鉄骨が刺さって動けない状況になってしまい、エイダは思わず「肝心な時にいないのね」と皮肉混じりに呟きながら出入り口を見つめる。が、彼女の耳に不気味な怪物の呻き声が響いてきて、思わずそちらを凝視した。

レオンが意識を取り戻した。自分にかけられたエイダのコートに気付き、彼女を探すがエイダは見つからない。エイダを探すため地下水道の探索を開始するレオン。しばらく探すと彼女が怪我をして動けなくなっている状態になっていることを、遠くから発見する。彼女の元へ向かうため、レオンは地下水道の先に進むための鍵を探す。
地下水道に発生した新たなクリーチャーの脅威を退けながら鍵を集めるレオン。その最中地下水道で倒れていたアンブレラ社の私設部隊である傭兵達の遺体から入手したビデオテープで、何故ラクーンシティにウィルスが漏れたのかを知ることになる。ウィリアムからウィルスを回収しようとした私設部隊の傭兵が、クリーチャーとなってしまったウィリアムに襲われ、その際に漏れたウィルスがネズミを媒体にして街全体に広がってしまったのだ。ラクーンシティがゾンビに溢れる街になった真相に驚くレオンだったが、まずはエイダの救出のため全ての鍵を集めてエイダがいるエリアへの扉を開ける。急いで彼女の元へ駆けつけようとするレオンだったが、エイダのいる場所の扉は電源が落ちているせいか扉が開かない。変電室へと向かい電源を入れると、レオンは警察署から脱出する際退けたはずのクリーチャーが現れた。しかしその姿は残っていた人間らしい部位がなくなり、よりクリーチャーへと近づいている。変異したクリーチャーをコンテナを使い、撃退したレオンは再度エイダがいる場所へと急いで向かった。
倒れて動けないエイダに駆け寄るレオンに、エイダは自分の太ももに刺さった鉄骨を自分では抜けないから抜くようにレオンに頼む。「無理だ」と答えるレオンだったが、「このままじゃ動けない。早く」とエイダに促され、レオンは彼女の太ももから鉄骨を抜いて手当をする。肩を貸そうとするレオンにエイダは「調子に乗らないで」と彼を一蹴して、一人で歩き始めた。
この後どうするかを尋ねるレオンに、エイダはこのままケーブルカーを使いアンブレラの研究施設へと向かうと告げる。

Gウィルスの確保

互いの想いを言葉にはせず、伝え合う二人。

レオンとエイダはケーブルカーに乗り、アンブレラ社の研究施設である"NEST"へと向かった。
「もうラクーンシティへは戻ってくることは出来ない」と告げるエイダに、レオンは同意してケーブルカーを動かす。
エイダは「怪我をした自分では"NEST" を探索することは出来ない。だからGウィルスの確保をあなたに頼みたい」とレオンに話した。弱気なエイダの発言に驚いたレオンは彼女を励ますように言葉を告げるが、エイダはレオンの言葉を自分の唇を押し当てて黙らせる。
そして全てをレオンに託し、エイダはケーブルカーに残ることになった。

レオンは一人"NEST"を探索開始する。"Gウィルス"が保管されている東エリアに行くためには、今のレオンが持っている"NEST"のキーでは開かない。そのため東エリアへ行くため、レオンは"NEST"を探索してキーを管理者クラスまでグレードアップさせる手を探す。
アンブレラ社が開発した植物のクリーチャーによって、イビーというクリーチャーとされたアンブレラ社職員を退けながら先へと進むレオン。管理者クラスのキーを持っていた遺体からキーを取ると、タイラントが再度現れレオンを追いかけてくる。
レオンはすぐに"Gウィルス"が保管されていた東エリアへと逃げ込む。そこには"Gウィルス"のこれまでの進化の過程が研究結果として展示されている。
最奥に保管されていた"Gウィルス"を確保するレオン。その帰り道に警察署、地下水道で撃退したクリーチャーが現れた。そのクリーチャーの後を追って現れたアネットがそのクリーチャーに対して「ウィリアム」と告げる。

何度も戦いを繰り返してきたクリーチャーは、"Gウィルス"を作った本人であるウィリアム・バーキンであった。彼はアンブレラ社に自分の研究結果である"Gウィルス"を奪われそうになった際、射殺され死にそうになったため"Gウィルス"を自身に投与しクリーチャーになってしまったのだ。そんな彼を止めるため、アネットはウィリアムに硫酸弾を撃つ。しかしそれでも死なかったウィリアムは、アネットに攻撃を喰らわせ吹き飛ばす。ウィリアムを外に出させるわけにはいかないアネットは、レオンと一緒にウィリアムを施設の地下へと落とす仕掛けを作動させた。
完全に理性を無くしたクリーチャーになってしまったウィリアムと二人で地下に落とされてしまったレオンは、ウィリアムを倒すことを決意する。直接攻撃に加えて、施設にあるボンベを破壊してレオンに投げる攻撃を繰り出すウィリアムに、レオンは彼の弱点である剥き出しにされた目玉を攻撃しウィリアムを撃退した。
地下から上にレオンが戻ると、息も絶え絶えのアネットから衝撃の事実を聞く。
「あなたはあの女に騙されてる。あの女は産業スパイよ」

エイダとの別れ

エイダの正体を知り、互いに銃を向け合うレオンとエイダ。

"Gウィルス"を入手したレオンは、アネットが仕掛けた研究施設の自爆行為に巻き込まれないために脱出を図る。
脱出経路の途中でケーブルカーで待っていたはずのエイダが、"Gウィルス"とレオンの到着を待っていた。アネットの言葉によりレオンはエイダのことを疑うが、信じたい気持ちもあり彼女に真実を話すように告げる。するとエイダは「こんなことになって残念」と言いながら、レオンに銃口を向けた。レオンも続けてエイダへと銃口を向け返す。"Gウィルス"を渡すように要求するエイダに、レオンはその要求を拒む。「何故だ」と疑問を口にするレオンに、エイダは「仕事だから」と答える。
緊迫した空気の中、一発の銃声が響いた。それは瀕死状態だったアネットが放ったもので、彼女は絶対に"Gウィルス"を外に出さないという使命を持ってエイダに向けて銃を撃ちそのまま命を落とす。エイダは銃弾を避けた勢いでフェンスから落ち地下深くへと落下しそうになるが、レオンはエイダの手を握り彼女を助ける。「離して」と言うエイダだが、レオンは手を離さない。レオンのポーチから"Gウィルス"が落ちていった。このままではレオンも一緒に落ちてしまうと察したエイダは、自らレオンの手を離す。「エイダー!」と叫ぶレオンだったが、研究施設の崩壊はどんどん進んでいく。エイダの落ちていった地下から目を離し、顔を上げたレオンは決意を秘めた目をしていた。生きて研究施設を脱出するため、レオンは動き出す。

脱出中、研究施設のモニターが映りそこには警察署で別れたクレアが映し出された。驚く二人。何故ここにいるのか、お互いの事情はわからないが「研究施設がすぐに爆発するから早く脱出するんだ」と促すレオンにクレアは「脱出手段は用意してある」と答えたが回線が切れてしまい、映像は映らなくなってしまう。
更に途中でタイラントが現れまたもやレオンを追いかけ始めた。タイラントの攻撃により、通常の通路から落とされたがレオンは諦めずに脱出への道を進んでいく。巨大なエスカレーターで移動している最中、ついにタイラントと戦うことになるレオン。タイラントに攻撃を加えていくと、タイラントはスーパータイラントと呼ばれる肉体戦闘強化された状態になってしまい、レオンは追い詰められてしまう。そこへどこからかロケットランチャーが入ったケースが投げ入れられた。
「これで貸し借りはなしよ、レオン」
ロケットランチャーを投げ入れた人物はそう呟き、姿をくらます。
レオンはどこから誰が投げ入れたかわからないロケットランチャーを使い、スーパータイラントの上半身を吹き飛ばし撃破した。

エレベーターがたどり着いた先には、列車がやってきておりレオンは慌ててその列車に乗り込む。そして彼女からもらった"NEST"へ入るためのキーを見つめ、「忘れなきゃな」と呟いてそれを捨てた。
そして列車の内部へ入るとそこにはクレアと見知らぬ少女がいた。少女はシェリーと言う名前で、クレアが保護したそうだ。無事に再会出来たことにほっとひと段落をする三人だったが、突如列車が大きな揺れに襲われる。
レオンは様子を見てくるとクレアとシェリーに告げ、最後尾の車両へ向かった。そこには"Gウィルス"を自ら投与し、もはや制御のつかないクリーチャーとなってしまったウィリアムがシェリーを求めてやってきている。レオンは彼の執念に対して諦めるように告げて、自身の持っている全ての武器を使い彼にダメージを与えた。
クレアとシェリーもやってきて、ウィリアムがいる車両を切り離そうとする。レオンはそれを邪魔されないように鉄骨で、彼の剥き出しになった目玉に思いっきり刺してクレア達のいる車両へと戻った。
ウィリアムの乗った車両はみるみるスピードを落として、研究施設の自爆の爆発に巻き込まれていく。

研究施設から脱出した三人は、道を当てもなく歩いていく。やってきたトラックに乗せてもらおうと提案をするが、クレアが「もし感染が広まっていたら?」と、こそっとレオンに伝える。レオンも警戒して自分がトラックの運転手に対して手を上げるが、トラックの運転手はレオンに対して親指を下に向けて去っていく。ゾンビではないことはわかり、駆け寄ってきたクレア達に「良い奴だった」と肩をすくめながら答える。
安心しながらも本当にこれで終わったのか疑問を持つクレアに、レオンはラクーンシティに起きたこと、アンブレラ社が行った生物兵器について、真実を求めていくことを誓ったのだった。

クレア編

警察署探索

たまたま訪れたガソリンスタンドでゾンビ達の群れに襲われるクレア。

両親を早くに失い、兄からの仕送りで生活しているクレア・レッドフィールドは、ラクーンシティで警察官をやっている兄と連絡がとれなくなったことを不審に思いラクーンシティへやってきた。
ラクーンシティに無事に来れたことを、ガソリンスタンドの電話ボックスから報告するクレアは「皆、心配症なんだから」と笑いながら出てくると、ガソリンスタンドのショップから物音が響いてくる。何かあったのかとクレアはガソリンスタンドのショップへ入っていく。
そこには首に手を当ててうずくまっている男がいた。怪我をしているようなので、慌てて駆け寄るクレアに男は無言で更にショップの奥を指さす。それに促されるようにクレアは奥へと進んでいった。そこには暴れる男とそれを押さえている保安官がいる。クレアが声をかけると保安官は「大丈夫だ、早くここを離れるように」と言うが、暴れていた男が保安官を押し倒して彼の首元に噛みつき肉を引きちぎった。
目の前の光景に驚いたクレアは持っていた銃を暴れていた男に向けて、「動かないで」と警告するが男には届かない。クレアはすぐにショップから出ようとするが、先程まで首を押さえていた男も異常な様子になっており、ショップ内はいつの間にかゾンビが溢れていた。ゾンビ達をかわしながらショップの外へ出るため扉に辿り着くと、そこには銃を構えた若い男性がやってくる。クレアは思わず「撃たないで」と言い手をあげると、男は「しゃがめ」と言いクレアを襲ってきたゾンビに銃を撃つ。礼を言うクレアに、「礼はまだ早い」と答えた男。二人は多くのゾンビに囲まれていたのだ。
男は保安官が乗って来ていたパトカーに逃げ込むようにクレアに言うと、クレアはゾンビ達を避けながらパトカーの中へ逃げ込む。そして男がパトカーを運転してガソリンスタンドから脱出をした。

パトカーの中で二人は互いに自己紹介をする。男の名前はレオン・ケネディといい、ラクーンシティで警察官として勤務する予定だったがいつまで経っても連絡がなかったため様子を見にやってきたのだった。
クレアも自身の兄がラクーンシティの警察官であり、連絡がとれなくなったからやってきたことを告げる。ラクーンシティの警察署へ行けば何かがわかると考えた二人は、パトカーで進める場所までやってきた。
「ここからは歩きだな」と言うレオンに、クレアは街中に溢れるゾンビの姿を見て、「走りの間違いじゃない?」と答える。そこへ大勢のゾンビがパトカーを囲んできた。パトカーから出られなくなった二人に、大きなクラクションを鳴らしながらトラックが走ってくる。「何かに掴まれ」と言うレオンに従い、クレアは掴まりながらトラックがパトカーにぶつかった衝撃を耐えた。
そしてぶつかった衝撃で爆発したパトカーから投げ出されたクレア。炎を上げるパトカーを見てレオンの安否を気遣うが、レオンは無事である事がわかり安堵する。しかし互いに大勢のゾンビに囲まれている状況になっており、二人は警察署で落ち合おうと約束をして一旦別れることになった。

ラクーンシティはゾンビに溢れており、クレアは生存者は自分達だけしかいないんじゃないかと不安に思いながらも警察署に辿り着く。警察署に入り、誰かいないかを探すクレアであったが、クレアの声に答える声はなかった。そこで目についた受付に置いてあったパソコンに目を向けたクレアは、監視カメラの映像がこのパソコンから見れるのではないかと考え生存者を探す。そこに映し出されたのは、ゾンビに追われながらも「脱出手段を見つけた」とカメラに向かって手帳を見せ叫ぶ警察官だった。クレアはすぐに警察官がいる封鎖されたエリアへと行こうとするが、そこはシャッターが降りており開けようとしても僅かしか開かない。這いながらシャッターをくぐると、クレアは封鎖されたエリアへ向かっていく。

そこは電源も落ちており暗い通路が続いていた。先へ進んでいくと更にシャッターで区切られた先で、警察官が「開けてくれ」とシャッターを叩きながら叫んでいる。クレアはすぐにシャッターを開けるが、先程のシャッターと同じように僅かにしか開かない。開いた隙間から警察官の体を掴み助けようとするが、警察官はゾンビに掴まり噛まれて絶命してしまった。クレアは警察官の手帳を入手し、先程通った道に発生したゾンビ達をかわしながら警察署ロビーへ戻る。最後に這ってシャッターを抜けようとするが、クレアもゾンビに足を掴まれてしまった。掴まれた手を外そうともがくが、ゾンビの力が強くクレアは焦る。そこへ一人の警察官がクレアの体を引っ張り出し、ゾンビの頭が潰れるようにシャッターを降ろす。
クレアを助けてくれたのはラクーンシティ警察署所属の警官マービン・グラナーだった。彼は腹部に怪我をしている状態だったが、クレアが入手した手帳が警察署から脱出する地下通路を示したものだと説明をしてくれる。そしてクレアは兄のことを尋ねると、クレアの兄は長期休暇を取りヨーロッパへ行っていることを知らされた。ラクーンシティに兄がいないことを知ったクレアは、まず負傷しているマービンを病院で診てもらうためにも警察署からの脱出を決意する。

地下通路への道を開くための鍵になるメダルを集めている途中、マービンからクレアに連絡が入った。警察署に見知らぬ男がやってきているというもので、クレアが確認するとその人物はレオンで彼が生きていることに喜ぶ。マービンがレオンのいる位置を教えてくれ、クレアはレオンに会いに行く。レオンに会いに向かっているとやってきたヘリコプターが、警察署に突っ込んでくるという事故に行き当たるが、レオンに「クレア」と呼ばれクレアはレオンの元へと向かった。
再会に喜び合う二人だったが、レオンが警察署に入るには施錠された扉の鍵が必要でクレアは持っていない。しかも事故に遭ったヘリコプターが爆発してしまい、その爆音で大量のゾンビが起き上がり二人に迫ってくる。レオンの無事を祈るクレアに、また再会することを言い合い二人は別れたのだった。
マービンに連絡を取るクレアだったが、マービンからの応答がない。不安になったクレアはマービンの様子を見に、ゾンビ達を退けながら警察署ロビーへ戻ってくる。マービンは辛そうな表情で倒れていたが、まだ生きている。クレアは急いで残りのメダルを集め、地下通路へ続く道を開いたのだった。
マービンと共に脱出しようとするが、マービンは「自分はもう助からない。お前だけでも生き残れ」とクレアに言い、彼の意思の強さを感じたクレアは地下通路への道に歩き出す。

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