ストリートファイターII(ストII、Street Fighter II)のネタバレ解説まとめ

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カプコンが1991年にアーケードゲームとして発売したゲーム、及びその移植作。
ストリートファイターシリーズの2作目であり、シリーズ最大のヒットを飛ばした。
1対1のストリートファイトによる世界大会を舞台に、個性豊かな総勢19人のキャラクターから1名を選び、試合での勝利を目指す。
別のプレイヤーとの「対戦」が好評を博した。

概要

プレイヤーは個性豊かなキャラクターの中から1人を選び、他のキャラクターを倒し世界大会優勝を目指す。
規定の人数を倒すことでボスキャラクターとなる四天王が現れ、ラスボスとなるベガ(一部作品では隠しボスもいる)を倒せばゲームクリアとなる。
本作は従来のアクションゲームとは違い、2人プレイは対戦専用であり、キャラクターごとの性能も大きく異なっている。
直接攻撃し合う「対戦」と、キャラクターごとの特徴から来る相性や読み合いが世界的な人気を博し、2度のアニメ化と2本のハリウッド映画が制作され、現在も各所で大会が行われている。

シリーズ作品解説

本作はユーザーの希望や対戦環境の整備を主な目的として、多数のマイナーアップデートバージョンがリリースされている。発売は全てカプコン。

『ストリートファイターII』

1991年稼働開始。プレイアブルキャラは8人。当時としてはプレイヤーキャラクター数が非常に多く、選択したキャラクター以外が敵として登場するアクションゲームも非常に珍しかった。
ゲーム中で操作できるキャラクターの内、自身が選択したキャラクターを除く7人に勝利すると、ボスキャラクター3名が画面に登場、この3名にも勝利することでラスボス・ベガが出現する。この際の演出も評価を受けた。
緻密なドット絵で描かれた大きなキャラクターが豊富なパターンで生き生きと動く様が多くのユーザーの心を惹きつけ、多くのプレイヤーに注目される。
開発段階から見込んでいた対戦用途でプレイする者も段々と現れ、後に続くアップデート版の下地を築いた。
発売当時は大ヒット作として非常に多様なゲーム機に移植され、中でもスーパーファミコン版は260万本を越えるヒット作となり、カプコンが発売したゲームソフトとしては最高の売上を記録した。
後のアップデート版と呼び分ける際は『初代』と呼ばれることが多い。本記事においても以降『ストリートファイターII』単体について言及する際は『初代』と表記する。

『ストリートファイターII'(ダッシュ)』

1992年発売。ボスキャラクターとして登場した4キャラをプレイヤーが操作可能な形に変更し、同キャラクターを用いた対戦が可能なように仕様変更されたバージョン。対戦におけるバランス調整を意識し、既存キャラクターにも細かな変更が多数施された。また、前作では重視されていなかったエンディングのグラフィックも大きく手直しされ、カタカナ表記に対応するなどのプレイフィーリングの向上も図られた。
CPU戦において同キャラ対戦が追加されたため、ボスキャラクターより前に戦う敵キャラクター数が8名に増加した。
前作に比べると目新しさに欠けるためか発売当時の移植作は非常に少なかった。
ファンの間では『ダッシュ』と略されることが多い。本記事においても以降は『ダッシュ』と表記する。

『ストリートファイターII'ターボ』

1992年発売。開発開始は次のバージョンである『スーパーストリートファイターII』の方が先だったと言われている。これは当時横行していた海賊版の一掃のために急遽開発が決定されたためとされる。
『ダッシュ』までに比べゲームスピードが約1.3倍と高速化されたのが特徴。ゲームスピードに引きずられプレイ時間が大きく減ることを危惧し、全体的な攻撃力が低めに設定され直した。また、『ダッシュ』とは違う2P用プレイヤーカラーが制作され、デフォルトカラーに設定された。
ゲームバランスに関する調整は前述の全体調整以外にも強すぎたキャラクターの弱体化、新必殺技の追加が行われた。前述の開発経緯もあってか、新規グラフィックの追加は殆ど行われず、追加された必殺技は後の印象とは大きく違う形となっている。
スーパーファミコン版(タイトルはダッシュが付かない『ストリートファイターIIターボ』)は『ダッシュ』を再現した「ノーマルモード」を搭載し210万本の大ヒットを飛ばした。また、メガドライブ版『ストリートファイターIIダッシュプラス』は本作を再現した「エキサイトモード」が搭載され、実質的に本作の移植作となっている。
ファンの間では『ターボ』と略されることが多い。本記事においても以降『ターボ』と表記する。

『スーパーストリートファイターII』

1993年に発売された。新規キャラクターが4名追加され、『ターボ』までとは違う新基板を用い、音声や演出が強化された。製作に1年をかけており、『ダッシュ』以上に微に入り細に入り調整が行われた。ゲームスピードは『ダッシュ』以前のものに戻り、プレイヤーカラーも8色に増加。本作以降、好みのカラーを自ら選ぶプレイヤーが増えた。
新キャラクター以外にも複数のキャラクターに技の変更や追加が行われ、『ターボ』で先行実装された必殺技も大きく調整された。
CPU戦では試合数が増えすぎるとプレイ時間が長くなり、ゲームセンターの収入に影響が出るため、16キャラ中12名と戦う形に変更された。終盤のボスキャラクター群のみ固定で、残りは複数パターンの中からランダムで選択される。
本作からラウンドで最初の攻撃を決めたプレイヤーに「ファーストアタックボーナス」、連続技を決めた際の「コンボボーナス」、攻撃を食らった・ガードした直後に必殺技を出した際の「リバーサルボーナス」、気絶状態から相手の攻撃を受ける前に回復した際の「リカバリーボーナス」が追加された。ボーナスは点数が入るだけで特にゲームで重要な意味を持たないが、「必殺技をリバーサルで出す」という行為が難しかったりするため、プレイヤーの技量を表すものでもあった。
演出面の変更で一番目立つのがキャラクターボイスである。『ターボ』まではスタッフが声優を勤めており、掛け声などの多くのボイスが複数キャラで共用されていた。対して本作では専門のボイスアクターを起用し、共用していたボイスもほとんどが差別化された。なお、資料が残されなかったため、本作のキャラクターボイス担当者はわかっていない。
グラフィックも背景が全面的にリファインされた他、一部キャラの彩色ミス等が手直しされた。新技は当然描き下ろしである。また、オープニングデモが大きく変更された。
本作のみのモードとして「トーナメントモード」が存在する。これは専用の基板と8台の筐体を利用した大会用のモードだが、多数流通していた通常筐体ではプレイすることができず、また8台もの筐体を占領する仕様がゲームセンターに受け入れられず、殆どプレイされなかった。
『ターボ』で高速な対戦環境になれたプレイヤーは本作のゲームスピードを「遅い」と感じ、シリーズ作の中ではヒットしたとは言い難いセールスとなった。
本作はファンの間で『スーパー』と略される。本記事においても以降『スーパー』と表記する。

『ストリートファイターII X(エックス)』

1994年に発売された。『スーパー』から約半年という短い期間で制作されたが、ゲージを貯めて放つ超必殺技「スーパーコンボ」を筆頭に『スーパー』以上の大規模な技の変更や追加がなされ、更に隠しキャラが追加された。
システム面ではゲームスピードが可変式となり、ゲームセンター側の設定によりプレイヤーがプレイ時にゲーム速度を選択することも可能となった点が革新的だった。また、投げ技に対しダメージを減少させる「投げ受け身」も実装された。
細かな点ではシリーズで初めて空中に浮いた相手に追撃が加えられるようになったが、使用できる技が非常に限定されており、追撃できるようになる条件も厳しくなっているため、基本的にはちょっとしたアクセントにとどまっている。
前述のキャラクターの他、既存キャラクター全てに性能を『スーパー』に近づけたスタイルが隠しキャラとして実装されている。ファンの間での隠しキャラの呼称は「S○○(キャラ名)」。これにより、プレイヤーキャラクターは一気に倍以上の33キャラとなった。
開発チームの執拗なまでのデバッグ、3年に渡り蓄積された開発ノウハウ、プレイヤーの意見を積極的に取り入れるロケテスト等が重なり、対戦ツールとしての評価・バランスの良さはシリーズ随一となった。対してゲームが複雑化し、ゲーム速度に柔軟に対応する必要が生まれた他、CPU戦ではボーナスステージが削除されるなどマイナス点もある。また、半年間での調整には流石に限界があったらしく、今までに比べ調整の甘い技も追加技を中心に存在し、バランスの良さとは裏腹に技の強弱はひどい状態にある。
できの良さと元の人気の高さから出回りが良かったことが幸いし、稼働開始とともに評価がうなぎのぼり。前作の不評を完全に覆し、20年以上のロングヒットを飛ばした。
発売当時の移植作は3DOというゲーム機規格に独占供給すると決めたため、1作のみとなった。他機種への移植は数年後にプレイステーション、セガサターンで発売されたコンピレーション作品「ストリートファイターコレクション」が最初となる。しかし、本作は息の長い人気からそれ以降の移植作が多い。著名なものとしてはゲームシステムの再現に注力したドリームキャスト版がある。

『ハイパーストリートファイターII』

2003年発売。アップデート作としては初めて家庭用ゲーム機向けに製作された。総集編的作品で、『初代』から『X』までの全シリーズの最終バージョンにおけるキャラクターを使用できる。一部の重篤な不具合と、脱出が難しい連携に関わる技に関してのみ修正が図られているが、原則的にほぼ各作品の性能そのままで使用できる。更に、前述の『X』に登場した『スーパー』に近づけたスタイルも隠し要素として使用できるようになっている。これにより、『初代』から登場しているキャラクターは6タイプ、『ダッシュ』から操作可能になったキャラクターは5タイプ、『スーパー』から登場したキャラも3タイプのキャラクターが搭載されている。さらなる隠し要素として『X』で発生した重篤ではないもののプレイスタイルを一変させるレベルの不具合を修正していないキャラクターも選択できるようになっている。これにより、実質登場キャラクター数は81キャラクターに達した。
基本的には『X』をベースとしたシステムに以前のキャラクターを落とし込んでいるため、過去作品のキャラクターは本来の挙動とは若干動作が違うキャラクターが多い。また、『X』で発生していたゲーム速度の不具合が改善されているなど、システムにも細かな修正が施されている。同一キャラクターのバージョン違いが多岐にわたるため、ファンはそれぞれを呼び分ける呼称として『初代』から順に「N」「D」「T」「S」「X」の略称を用いるようになった。『X』における『スーパー』に近いスタイルは本作においては「XS」と略されるが、『X』においては従来通り「S」と呼ばれている。
旧来の基板の在庫を用いてアーケード版もリリースされ、発売から長い時間が経ち故障なども目立っていた『X』の代替品として設置するゲームセンターも多かった。
バランス調整より懐かしの作品のキャラクターを自由に使えることが売りとなっており、対戦環境はあまり重視されていない。しかし完全に再現せずに一部の技に調整がかかり、更に不具合修正に失敗したと思しき別の不具合が発生している。コアな格闘ゲームプレイヤーは不具合やバランスの悪さもゲームの一部として検証し積極的に利用しようとする傾向があるため、これらの変更や調整、修正点はゲームセンターで対戦を続けていたヘビーユーザーからの受けが悪かった。対して懐かしの作品をかなり忠実に再現している点が評価され、ゲームセンターでは多くのプレイヤーを惹きつけ、『X』と並行して10年以上に渡り現役で稼働するロングラン製品となった。2014年にはネット配信により複数種類のゲームがプレイできる筐体『NESiCA』に移植され、全国の多くのゲームセンターでプレイが可能となった。

『ウルトラストリートファイターII』

2017年発売。14年ぶりの純粋なアップデート版となる。Nintendo Switch向け作品。『X』をベースに対戦グラフィックを現代の映像環境に合わせ書き直した他、新キャラクター2名を追加。でインターネットを用いた通信対戦にも対応し、協力プレイで強力なボスキャラクターと対決する「バディファイト」、Nintendo Switchのコントローラーのモーションセンサーを利用し、リュウになりきってシャドルー兵と戦う「放て!波Do拳」、高解像度のアートワークが閲覧できる「ギャラリー」を搭載。

世界観

本作では全キャラクターを主人公としてプレイできること、及びゲームプレイに集中できることを理由として、明白なストーリーラインは敷かれておらず、各キャラクターのエンディングにて簡潔に述べられるにとどまっている。
そのため、各キャラクター間で若干解釈の変わる描写もみられる。

ストリートファイト

町中で対戦する総合格闘技。試合は1対1で行われる。
様々な格闘技の選手が集まり、ストリートファイト独自のルールで対戦する。そのため、出身格闘技では反則となる技も使える。
度々世界規模の大会が開かれており、人々に人気を博している。
活躍すると注目が集まるため、名声を求めて参加する選手も多いが、世界を転戦し、自分より強い相手を探す求道者的選手も多い。
ソビエト連邦はストリートファイトを通じた国際交流を得ようとしている。
また、その規模の大きさに目をつけた犯罪組織が絡むこともある。

シャドルー

要人暗殺から兵器の売買まであらゆる悪に手を染める秘密結社。
本拠地はタイにある。
本作ボスキャラクターであるバイソン、バルログ、サガット、ベガはシャドルーの幹部であり、四天王と呼ばれる。
四天王の戦闘能力が非常に高い上、部下として洗脳した格闘家を運用しており、実働能力は非常に高い。
本作の舞台となるストリートファイトの大会を運営しており、シャドルーを追うために大会に参加した選手もいる。
また、メディア化作品では黒幕として事件を起こす組織として描かれる事が多い。
明白なストーリーが決められているわけではないこともあり、後のシリーズに比べて存在感が薄くなっている。

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@keeper

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