ストリートファイターZERO(ストZERO、Street Fighter ZERO)のネタバレ解説まとめ

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カプコンが1995年にリリースを開始したアーケードゲームシリーズ、及びその移植作。
ストリートファイターシリーズの3作目。
『ストリートファイター』の後、『ストリートファイターII』の前に位置する架空の時間軸を舞台に、CPU戦を勝ち抜いていく。
人気作となり、シリーズ3作品がリリースされ、最終的には総勢39人のキャラクターが登場する大型作品となった。

概要

キャラクターを1人選び、試合に勝利してエンディングを目指すオーソドックスな対戦格闘ゲーム。
前作『ストリートファイターII』シリーズから大きく装いを変え、キャラクターも約半分が入れ替えられた状態でリリースされた。
これまでの作品と違い、家庭用移植を前提に作成されたため、ゲームセンターでの可動から1年以内に家庭用が発売され、追加キャラクターなどの家庭用独自要素も効果を発揮し多くのユーザーを引きつけることに成功した。
『ストリートファイターII』や同じくカプコン製作の『ヴァンパイア』シリーズで培われた開発技術と調整ノウハウが活かされ、ゲームセンターでの対戦も大いに盛り上がった。
シリーズ作毎に新たなフィーチャーや隠し要素を搭載し、ユーザーの興味を引くことにも成功した。
海外では「ZERO」という単語にネガティブなイメージがあるため、『ストリートファイターALPHA』シリーズとして展開された。システムなどに登場する「ZERO」という単語も基本的に「ALPHA」へと置き換えられている。

シリーズ作品解説

シリーズ作品はファンの間で慣例的に『ストリートファイター』の語を抜いて略されるため、以下の記述では適宜略称で記述する。

『ストリートファイターZERO』

シリーズ第一作。10人の基本キャラクター+隠しキャラクター3の13キャラクターが使用できる。
『ストリートファイターII』とは大きく違う見た目のキャラクターや軽快な操作性から、リリース当初は否定的なプレイヤーもいたが、プレイしやすく手軽で派手な対戦が出来るとしてユーザーの人気を呼んだ。
カプコン製作の対戦格闘ゲーム『ヴァンパイア』のチェーンコンボを発展させた「ZEROコンボ」や、ガードキャンセル(ガード中に相手に攻撃する反撃行動)の「ZEROカウンター」、相手にダウンを奪われた際に起き上がり方を変更できる「ダウン回避」が追加された。
超必殺技にあたる「スーパーコンボ」に使用するゲージが最大3レベルまで貯められるようになり、スーパーコンボに必殺技の弱中強にあたる1から3までのスーパーコンボレベルが導入された。レベル1は早い段階から使用できる代わりに威力が低く、レベル3はなかなか使用できない代わりに威力が高い。
隠しモードとして2対1でボスキャラクターと戦う「ドラマチックバトル」が搭載されている。

『ストリートファイターZERO2』

シリーズ第二作。1996年稼働。登場キャラクターは『ZERO』の13人に5人を追加し、18人に増えた。前作と違って使用可能な隠しキャラクターはいないが、ボスとして隠しキャラクターが1人登場する。
前作からの変更点として、「ZEROコンボ」の削除、「ZEROカウンター」の種類がパンチとキックの2種類に増加、ダウン回避のバリエーション増加、通常よりも自由度の高いコンボが繰り出せる特殊モードに移行する「オリジナルコンボ」の追加があげられる。
海外版では1人の隠しキャラが追加され、一部既存キャラクターの性能違い「EXキャラクター」も実装された。

『ストリートファイターZERO2ALPHA』

『ZERO2』海外版『ALPHA2』の追加キャラが日本のゲーム雑誌で取り上げられ、話題を呼んだため制作されたマイナーチェンジ版。『ZERO2』海外版で追加されたキャラクターの他、「EXキャラクター」が増やされた。画面構成も若干変更された他、「ZEROカウンター」の仕様変更、「オリジナルコンボ」の発動方法の変更が行われた。
また、追加キャラクターには新規エンディングが追加されており、『ZERO』で搭載されていた「ドラマチックバトル」、1本勝負で試合間の体力回復が無いまま連戦する「サバイバルモード」、プレイできるのは1戦のみだが通常プレイではなかなか登場させられない隠しボスと戦うことが出来る「新・豪鬼モード」の3つの隠しモードが追加された。
タイトルを『ストリートファイターZERO2'』として、新キャラクターを追加した調整版が家庭用ハード向けコンピレーションソフト『ストリートファイターコレクション』に収録された。同作は後に単品で廉価版として再発された。

『ストリートファイターZERO3』

1998年稼働のシリーズ三作目。2年のブランクを置き、多数の要素が加えられた。新キャラクターが6人、隠しキャラクターが3人で、総キャラクター数は28人。前作で好評を受けた追加キャラ「春日野さくら」を主役に据えた外伝漫画からもキャラクターが登場するなど、登場人物のバリエーションはストリートファイターシリーズ内でも随一である。
新フィーチャーとして「ISM」が追加。これはキャラクタータイプを「X-ISM」「Z-ISM」「V-ISM」の3種類から選ぶことで、同じキャラクターでも「ISM」次第で全く違う個性を発揮するというシステム。
作品全体としては自由な空中コンボと空中投げが追加され、ジャンプ中の攻防が激しくなった。これに伴い、空中での受け身がシリーズでは初めて手動式となった。
「ガードゲージ」と「ガードクラッシュ」が追加された。ガードゲージはガードを行う度に減少するゲージで、言うなればガードの耐久力。これがゼロになるとガードクラッシュが発生し、一定時間無防備になってしまう。一度ガードクラッシュを起こすとガードゲージが短くなるため、さらに苦しい戦いを強いられるようになる。

『ストリートファイターZERO3↑』

『ZERO3』家庭用で追加された4名のキャラをアーケードに逆移植した作品。使用基板が変更となった影響で、動作に遅延が発生する。また、隠しキャラとしてCPU専用キャラクターが使用できる他、家庭用モードで育成した、バランスを大きく逸脱したキャラクターも使用可能となっているためゲームセンターでの評価は低かった。
『ZERO3↑』が移植された際には更に3名のキャラが追加され、家庭用最終作となった『ストリートファイターZERO3↑↑』でも1キャラクターが追加、最終的に登場キャラクターは計39キャラとなった。

『ストリートファイターZERO ファイターズジェネレーション』

2006年発売。『ストリートファイターZERO』シリーズ3+1作品に加え、1997年にリリースされた『ポケットファイター』を収録している他、『ALPHA2』『ZERO2'』『ZERO3↑』を隠しゲームとして収録している。ただし、隠しゲームに関しては純粋な移植ではなく元となったゲームに追加要素・変更要素を挿入した形となっているため、オリジナルとは挙動が異なる。
アーケード版の移植を前提としているため、家庭用『ZERO3↑』及び家庭用専売の『ZERO3↑↑』で追加された4キャラクターは使用できない。
シリーズの全てを漏らさず収録とはならなかったが、それでもシリーズを7作も収録した豊富なボリュームやオリジナルBGM以外にも移植アレンジ版、更には関連作にあたる『ストリートファイターII』と『スーパーパズルファイターIIX』などのBGMまで収録されたサウンドテスト、様々な隠し要素が評価されている。

世界観

シャドルー

『ストリートファイターII』で登場した秘密結社。様々な犯罪に手を染める危険な組織で、強力な武力を持つ。
特に総帥・ベガを守る「ベガ親衛隊」は全員美しい女性ながら、一人一人が武装した相手を全く寄せ付けない高い戦闘能力を誇る。本作では『ストリートファイターII』で描かれなかった組織の背景が伺えるストーリーが展開される。
『ストリートファイターII』と『ストリートファイターZERO』シリーズはパラレルの関係にあるため、『ZERO3』では『ストリートファイターII』を待たず壊滅することとなる。

殺意の波動

本シリーズで初登場した概念。殺意や憎しみなどの感情が生み出す闇の力とでも言うべき存在。囚われたものは赤黒いオーラを放つようになり目から瞳が消える。一度殺意の波動が暴走するともとに戻るのは非常に難しいと言われている。
一見すると殺意に押され全てを破壊するような言動を見せるが、その実は強者を求め、悪の力を滅せんとする側面が強く、ストーリーではベガを倒そうと動き出す描写が見られる。

サイキョー流

『ZERO』で隠しキャラクターとして登場したダンが打ち立てた我流の格闘技。漢字表記は「最強流」。
リュウとケンの師匠・剛拳の元で修行を積んでいたが、途中で破門されたダン。彼は我流で修業を続け、剛拳の教えを自分なりに改良し、オリジナルの格闘スタイルを作り上げる。しかしその完成形は「挑発を重視する」など問題点も多く、実践的な評価は低い。
初出は『ZERO2』のエンディング。門下生もそれなりにいる他、ダンは交流の深い春日野さくらやブランカを勝手に門下生と位置づけている。
『ZERO3』の隠しモード「サイキョーモード」の名称はここから取られた。
本作以降、シリーズの初心者向けコンテンツに「サイキョー流」の名が使用されるようになった。

ゲームシステム

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