ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)のネタバレ解説まとめ

2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。
ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。
バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。

あらすじ・ストーリー

地方検事ハービー・デントの死から8年。新たに制定されたデント法により、ゴッサム・シティに蔓延る犯罪者は次々と逮捕されていった。
一方、バットマンに扮しゴッサムの悪と戦ってきたブルース・ウェインは、想いを寄せていたレイチェル・ドーズを亡くしたショックから、バットマンとしての活動を引退。ウェイン産業の会長という職務からも遠ざかっていた。

そんな中、ウェイン産業役員のジョン・ダゲットからの依頼で、ウェイン邸に忍び込んだ女怪盗セリーナ・カイルは、ブルースの指紋をコピーし盗み出す。
しかしセリーナがダゲットの部下に指紋のコピーを渡すと、ダゲットの傭兵に囲まれてしまう。裏切られたと知ったセリーナは、密かにゴッサム市警を呼び、彼らが傭兵たちと銃撃戦をしている間に逃亡する。
市警の陣頭指揮を執っていた警察本部長ジェームズ・ゴードンは傭兵たちに捕らえられ、彼らを率いていた男ベインの前に連れ出される。何とか脱出したゴードンだが、重傷を負った彼は入院を余儀なくされる。

ゴッサム市警のジョン・ブレイク巡査から事態を聞いたブルースは、バットマンとして復帰する。
ベインは証券取引所を襲撃し、ブルースの指紋を利用して彼を破産させる。そこにバットマンが現れ、逃亡するベインたちを追跡する。
ゴッサム市警もベインたちを追跡していたが、バットマンをデント殺害の犯人だと思っている市警は、ベインではなくバットマンを追い始める。そのせいで、バットマンはベインを取り逃してしまう。

破産したことにより、ウェイン産業の会長職を退くことになったブルース。
もしダゲットが会長に就任すれば、ウェイン産業が保持している核融合炉を悪用されるかもしれない。憂慮したブルースは、信頼できる役員のミランダ・テイトに会長職を継がせる。
セリーナやベインを利用して会社を乗っ取ろうとしたダゲットの計画は失敗し、彼はベインに殺害される。ベインは、かつてゴッサムを壊滅させようとした男ラーズ・アル・グールの遺志を継ぐ者であった。

ベインはセリーナを利用してバットマンをおびき出し、圧倒的なパワーで叩き伏せる。重傷を負ったバットマンは、「奈落」と呼ばれる国外の地下牢獄に収監されてしまう。
ベインはゴッサム・シティの警官のほとんどを街の地下道におびき寄せ、地上への出入り口を爆破し閉じ込めることに成功。
さらにウェイン産業の持つ核融合炉を強奪し、中性子爆弾へと作り変える。そして公衆の面前で、爆弾製造の罪をゴッサム市長に着せ、彼を殺害。中性子爆弾を停止できる唯一の人物であるパヴェル博士も殺害する。
またベインは、ゴードンから奪ったスピーチ原稿を大衆に向けて読み上げる。そこには、市民が英雄視しているハービー・デントが殺人犯であったこと、その罪をバットマンが被っていること、警察本部長であるゴードンがその事実を知りつつ隠蔽してきたことが記されていた。

これらのベインの扇動により、ゴッサムの貧困層が富裕層への反乱を起こし、ゴッサムは無政府状態に陥る。
誰かが市外へ逃亡したり、外部から警察や軍が入り込めば、中性子爆弾を爆破すると宣言するベイン。そのため、ゴッサムは外部から完全に隔絶されてしまう。
しかし実は起爆装置は静かに作動しており、数日でゴッサムは壊滅する運命にあった。

何とか「奈落」から帰還したブルースは、ゴードン、ブレイク、セリーナらと合流し、ゴッサムを救うために行動を共にする。
バットマンとなったブルースは、セリーナに市民の避難を手助けをするよう頼む。一度は逃亡を考えるセリーナだったが、ブルースの頼み通り市民の避難経路を確保する。

地下に閉じ込められていた警官隊を解放したバットマンは、ベイン率いる傭兵たちとの最終決戦に臨む。数千人がぶつかり合ったゴッサム市庁舎前は、まさに戦場と化した。
ベインを追い詰めるバットマンだったが、ベインが人質に取っていたはずのミランダに脇腹を刺されてしまう。彼女こそ、ラーズ・アル・グールの遺児タリア・アル・グールであり、ゴッサム壊滅を企てる真の首謀者だった。

タリアは中性子爆弾を遠隔操作で爆破しようとするが、ゴードンの活躍によって阻止される。直接操作して起爆することにしたタリアは、爆弾を積んだトラックを追う。
バットマンに止めを刺そうとするベイン。だがバットポッドに乗って現れたセリーナによって、ブラスト砲で撃たれ死亡する。

セリーナに助けられたバットマンは、飛行艇「ザ・バット」で爆弾を積んだトラックを追跡する。
トラックを運転し追跡を逃れようとするタリアだが、トラックはクラッシュ。タリアも死亡してしまう。しかし、爆弾の起爆装置は止まらなかった。

バットマンは「ザ・バット」で爆弾を街から遠く離れた海上へと運び、自らを犠牲にして爆発させる。命と引き換えにゴッサムを救ったバットマンは英雄と称えられた。
しかしブルースは、未完成だったはずの「ザ・バット」の自動操縦機能を密かに完成させており、爆発前に脱出していた。
彼は今度こそバットマンを引退し、セリーナと共に優雅な旅行を楽しんでいた。

一方、警察を辞職したブレイクは、ブルースから渡されたメモを頼りにどこかを目指していた。
着いた先はバットマンの秘密基地「バットケイブ」であり、それは“ロビン”・ジョン・ブレイクが新たなヒーローとしてゴッサムに降り立つことを意味していた。

主な登場人物・キャラクター

ブルース・ウェイン/バットマン 出演:クリスチャン・ベール(劇場版吹替:檀臣幸)

ウェイン・エンタープライズ会長。
バットマンに扮し、ゴッサム・シティの犯罪者と戦ってきたが、想いを寄せる女性の死をきっかけに活動を引退していた。
しかしゴッサムが再び危機に晒されていることを知り、バットマンとして蘇ることを決意する。

ベイン 出演:トム・ハーディ(劇場版吹替:山路和弘)

暗殺集団「影の同盟」の元メンバー。
「影の同盟」リーダーであったラーズ・アル・グール亡き後、彼の遺志を継ぎ、ゴッサム・シティの壊滅を企てる。
バットマンを凌駕する格闘術を持つだけでなく、ゴッサム市民を扇動して反乱を起こさせるほどの知略家でもある。

セリーナ・カイル/キャットウーマン 出演:アン・ハサウェイ(劇場版吹替:園崎未恵)

女怪盗。
貧困層に生まれ、生きるために泥棒という道を選ぶ。欲にまみれた富裕層だけを狙い、貧しい者に分け与える、いわゆる義賊である。
高い身体能力を持ち、頭部に装着している暗視ゴーグルで獲物を狙う。

ジェームズ・ゴードン 出演:ゲイリー・オールドマン(劇場版吹替:納谷六朗)

ゴッサム市警本部長。
実直で正義感が強く、本部長となっても積極的に現場で陣頭指揮を執る。
ハービー・デントが犯した罪をバットマンが被っていることを知る数少ない一人であり、バットマンの親友として、いつか真実を世間に公表しなければならないと思っている。

ジョン・ブレイク 出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(劇場版吹替:土田大)

ゴッサム市警巡査。本名はロビン・ジョン・ブレイク。
ゴードンの下で働く警官であり、彼に似た熱血漢である。
バットマンの正体がブルースであることを知っており、引退していた彼が復帰するきっかけを作る。
その活躍がブルースの目に留まり、ゴッサムを守る新たなヒーローとして見出される。

アルフレッド・ペニーワース 出演:マイケル・ケイン(劇場版吹替:小川真司)

ウェイン家の老執事。
バットマンとしての活動もサポートしていたが、ブルースがバットマンを引退してからは彼の身の回りの世話に徹していた。
しかしブルースが再び戦いの中に身を投じてしまったことを悲しみ、自分がいなくなることで目が覚めるだろうと、自らウェイン家を去る。

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