マン・オブ・スティール(DCEU)のネタバレ解説まとめ

『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。『スーパーマン』シリーズを含めると、本作は通算第6作目の作品だ。科学や文明が発達して人工生育が常識である、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」という子供が生まれた。のちに「スーパーマン」と呼ばれる彼は、子供のいなかった夫妻に育てられたのち、自分の出自を知るための旅にでる。

『マン・オブ・スティール』の概要

『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。
物語の始まりから新たに描かれる「リブート(再始動)」作品として製作されている。『スーパーマン』シリーズを含めると、通算第6作品目の映画だ。

科学や文明が発達した、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」では、人工生育が常識であった。
そこで、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」が生まれた。

だが、惑星クリプトンでは、資源の過度な採掘によるエネルギーの枯渇と、クリプトンの元老院に対してのゾット将軍のクーデターによって、滅びの道を歩むことになってしまう。
そうなる前に、クリプトン人を再生させようとするカル=エルの父「ジョー=エル」によって、カル=エルは宇宙船のポッドに乗せられ、地球に到着した。

カンザスに住む、子供がいなかったジョナサン・ケントとマーサ・ケントが、カル=エルを見つける。そして、カル=エルに「クラーク・ケント」と名付けて、我が子のように育てていく。
これは、のちにスーパーマンとして活躍するクラークが、自分の出自を知るための旅にでる物語。多くの人に慕われたスーパーマンが、なぜ地球に現れたのか、また彼の孤独な少年時代を知ることができる貴重な映画だ。

監督はザック・スナイダーで、クリストファー・ノーランが制作・原案を担当し、デヴィッド・S・ゴイヤーが原案・脚本を担当した。配給はワーナー・ブラザース。
興行収入は2013年8月28日時点で、北アメリカで2億9026万5876ドル、それ以外の国々で3億5950万ドルと、合わせて6億4976万5876ドルを売り上げた大人気作品だ。日本での興行収入は、9.74億円だった。

北アメリカでの公開初週末では、約1億1310万ドルを売り上げ、2013年6月公開作品としては『トイ・ストーリー3』の1億1030万ドルを抜いて歴代最高を記録した。
また、2013年公開作品としては、『アイアンマン3』の1億7410万ドルに次ぐ成績と、好成績を記録した。

『マン・オブ・スティール』のあらすじ・ストーリー

滅びゆく惑星クリプトン

我が子であるカル=エルとの別れを惜しむ「ララ・ロー=ヴァン」と、「ジョー=エル」の姿

科学や文明が発達し、人工生育が常識であった「惑星クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で誕生した子供がいた。
それは、ジョー=エルとララ・ロー=ヴァンの間に生まれた男の子、「カル=エル」だった。

だが、惑星クリプトンは埋蔵していたエネルギーが尽きたことにより、資源の過度な採掘が行われ、そのせいでさらにエネルギーが枯渇して爆発する直前まで追い込まれていた。
クリプトンの科学者でカル=エルの父「ジョー=エル」は、クリプトンの元老院に自分たちはもう助からないが、「コデックス(クリプトン人の遺伝情報が組み込まれた頭蓋骨状のもの。そこにはクリプトンの文明や文化も含まれている)」を、クリプトン人の希望となってくれると信じて我が子に一体化させ、黄色い太陽が回る若い惑星に送ってクリプトン人を再生させようと進言する。

その瞬間、クリプトンの元老院とジョー=エルの元へ、クリプトンの軍最高司令官「ゾット将軍」が武装した部下を引き連れて現れる。
ゾット将軍は「元老院は解散する」と告げた直後、クリプトンの元老院に対してクーデターを起こす。

ゾット将軍は友であるジョー=エルに、「故郷を衰退させた血脈(クリプトンの元老院たち)を断ち切り、子孫を救うために共に初めからやり直そう」協力を要請するが、彼から「同胞に手をかけたお前は友ではなく、ただの怪物だ」と言われて断られてしまう。
ジョー=エルはゾット将軍の部下たちに拘束されたが、抵抗して彼らを撃退した後、「ジェネシス・チェンバー(クリプトン人を人工的に生み出す装置のこと。コデックスから遺伝情報を読み取り、遺伝子操作して赤ん坊を育てる)」の中心部へ向かい、コデックスを手に入れる。

コデックスを狙うゾット将軍の部隊からの追跡を撒き、ジョー=エルは妻のララ・ロー=ヴァンが待つ宇宙船のポッドの発射台へ到着した。
ジョー=エルはカル=エルにコデックスを一体化させ、ララ・ロー=ヴァンが決めた、太陽の光を受けて地球人以上の身体能力と科学力を得る自分たちクリプトン人が、さらに超人的な身体能力・科学力を得ることができる黄色い太陽が回る地球へ送り込もうとしていた。
しかしララ・ロー=ヴァンは、地球人にカル=エルがクリプトン人だと知られたら、化け物と罵られ殺されてしまうかもしれないことや、地球に無事辿り着けなかったら宇宙で死んでしまうかもしれないことを考えて決心が揺らいでしまう。

ジョー=エルは悲観的になるララ・ロー=ヴァンに、きっとカル=エルは地球人にとって救世主となる、クリプトン人の望みを未来に繋げられると言って慰める。
その間にもゾット将軍率いる部隊が乗る戦艦艇が迫ってきており、ジョー=エルたちは我が子に泣く泣く別れを告げ、カル=エルに「Sの文字が書かれたコマンドキー(エル家の紋章が刻まれた補助記憶装置のこと。宇宙船の起動コードやジョー=エルの意識情報が内蔵されている)」とクリプトン人の夢と希望を託し、宇宙船のポッドに乗せて地球に向かって発射させる。

武装したジョー=エルは、発射直前に襲ってきたゾット将軍と戦い、彼に止めを刺そうとしていた。しかし発射直後、ジョー=エルは我が子を乗せた宇宙船のポッドを見送っていた隙を突かれ、ゾット将軍に刺されて死んでしまう。

ジョー=エルの遺体に駆け寄ったララ・ロー=ヴァンから、ゾット将軍はコデックスと一体化したのがカル=エルという赤ん坊だと知り、すぐに戦艦艇に命じて宇宙船を墜落させようとする。

ファントム・ゾーンへ移送されるゾット将軍が、カル=エルを必ず見つけると訴えるシーン

だが、それは失敗に終わった。ゾット将軍は自身が起こしたクーデターを鎮圧されたのち、生き残ったクリプトンの元老院によって、宇宙の墓場と呼ばれる「ファントム・ゾーン(クリプトンの犯罪者を投獄するために用いられる宇宙空間。監獄のようなもの)」に300サイクル(300年ほど)の刑に処された。

ファントム・ゾーンへ移送される直前、ゾット将軍はララ・ロー=ヴァンに、「必ずお前の息子を見つけてやる」と何度も強く訴える。
ゾット将軍とその部下たちがファントム・ゾーンへ移送された後、ララ・ロー=ヴァンはカル=エルに「いい世界を作ってね」と希望を託し、滅びゆく惑星クリプトンと運命を共にする。

養父に告げられた、カル=エル(クラーク・ケント)の使命

自分の超人的なパワーを使って、スクールバスごと同級生を助けたクラーク

地球に無事着いたカル=エルは成長し、海底油田で石油の掘削機が爆発寸前だったところを、自分の超人的なパワーを使って駆けつけ、作業員を救出する。
作業員が沿岸警備隊のヘリに全員乗った後、カル=エルは石油の掘削機の爆発に巻き込まれ、海に投げ出されてどんどん沈んでいってしまう。

カル=エルは海の中へ沈んでいく時、他の人間とは違うパワーを持つ自分に戸惑った少年時代を思い出し、意識を取り戻す。
海から近場の港まで泳いだカル=エルは、港のすぐ近くに住む家の車のトランクから、男性用の服を見つけて着替え、街に出て最初に見たスクールバスをきっかけに再び少年時代を思い出す。

カル=エルが乗ったポッドはアメリカのカンザス州のスモールヴィルに激突し、カンザスで農場を営みながら暮らしていたジョナサン・ケントに発見され、子供のいなかったジョナサンとその妻・マーサに我が子のように育てられた。
カル=エルは「クラーク・ケント」と名付けられ、すくすく成長していった。

だが、人とは違う超能力を持つクラークを、同級生たちは変な奴だと言っていじめていた。
放課後、クラークと彼をいじめる同級生たちが乗ったスクールバスは、タイヤが突如パンクし、制御不能になって橋の上から川へ落ちた。

クラークはスクールバスごと運転手と同級生たちを救出し、自分をいじめた同級生の男の子も助けた。同級生の男の子の母親は、自分の息子を助けたクラークの超能力を怖がり、それは神のせいだとジョナサンに訴える。

クラークに超能力の事は秘密だと言う養父・ジョナサンと、人が死にそうでも力を使っちゃダメなのかと訴えるクラーク

ジョナサンとマーサは、我が子の超能力を怖がる同級生の母親を宥め、家へ帰した。
ジョナサンはその後、家の外に停めた車の荷台に座るクラークに、超能力の事は他の人には知られちゃいけないと話した。

それに対しクラークは、人が死にそうだったのに、力を使って助けちゃいけなかったのかと訴える。
ジョナサンはクラークに、「お前の力が世間に知られれば、人間という概念が覆されることになる。人は理解できないものを怖がるから、お前の力を恐れる人々も出てきてしまう」と話した後、納屋の床下に隠した宇宙船のポッドとコマンドキーを見せる。

クラークはそこで初めて、ジョナサンの口から自分が地球人ではない、宇宙のどこかから来た存在だということを知る。
ジョナサンは驚くクラークに、「実の父親は何か理由があってクラークを地球へ送った、その秘密を一生かけてでも突き止めろ。それがお前の使命だ」と告げる。

クラークに託されたクリプトン人の夢と、亡き父の願い

ジョー=エルのホログラムから、自分の出自を知ったクラーク

こうしてクラークは、自分の出生を知るために、名前や経歴を偽って1人で各地を旅する生活を送っていく。
バーで働いていた際、クラークは客として来ていた軍人たちが、「軍が氷の下に埋まっている謎の物体を発見したらしい」と噂していたことを偶然聞き、その現場に向かうことにした。

クラーク同様、デイリー・プラネット新聞社のロイス・レインは、謎の物体について現場にいるアメリカ軍のネイサン・ハーディー大佐へ取材しようと向かっていた。
ロイスはハーディ大佐と、アメリカ軍に協力する科学者「エミール・ハミルトン博士」に会った日の夜、極寒の夜に薄着で氷山を登るクラークの姿を見つけ、彼の後を追う。

クラークと、彼の後を追ったロイスは、氷山の奥にあった巨大な宇宙船を見つける。
クラークは、ジョナサンから受け取ったコマンドキーを宇宙船にはめて起動させると、ジョー=エルの意識がプログラムとして残存しており、彼のホログラムを見て追いかけていく。

ロイスは宇宙船の警備システムに遭遇し、好奇心に駆られて写真を撮ったその瞬間、警備システムに襲われてしまう。
ロイスの悲鳴を聞きつけたクラークは、彼女を襲う警備システムを壊して助ける。

ロイスは腹を負傷し、出血が酷いその部分を、クラークは目から放つ熱線を使って応急処置を施した。その直後、突如宇宙船は地上へ浮上する。
氷漬けになっていた宇宙船は、クラークを乗せたままどこかへ消え去り、氷山に残されたロイスはその後、無事救助されてこの一件を記事にする。

だが、ロイスは自分が書いた記事「クラークという宇宙人がいた」ということを、彼女の上司であるペリー・ホワイトに見せたが、全く相手にされなかった。
その頃、クラークは再びジョー=エルのホログラムと会い、彼が実の父親であることと、自分の出自を知った。

10万年もの間、ずっと繁栄してきた惑星クリプトンは、科学や文明が発達したことにより人工生育が可能になったが、天然資源が枯渇して地殻が不安定な状態に陥った。
やがてゾット将軍によるクーデターが起きたが、それより前に惑星クリプトンの破滅を予感していたジョー=エルとララ・ロー=ヴァンは、せめてクラークだけでも救おうと地球へ送り込んだ。

ジェネシス・チェンバーによって、人工的に生み出されたクリプトン人の子供には、それぞれ労働者・指導者・戦士などの役割が与えられていた。
ゾット将軍もジョー=エルもそのうちの1人、ジョー=エルは子供には与えられた義務以外にも、もっと他の選択肢やチャンスがあっても良いのではないかと考えた。

そしてジョー=エルは、地球と惑星クリプトン両方の子供であるクラークに、両方の世界の最善を併せ持つ存在となるよう願った。それはクリプトン人にとっての夢だったからだ。

自分の出自を知ったクラーク、エル家の紋章が入ったスーツを着て飛び立とうとするシーン

ジョー=エルは、誰にでも善の力が宿っているという信念の証たるエル家の紋章「S」を見せ、クラークにその事を人間に伝えて導けと告げる。
クラークは、ジョー=エルから託されたエル家の紋章が入ったスーツを着て、彼が言った「黄色い太陽の光を受けて得た、超能力(怪力・超感覚・透視能力・目から放つ熱線・飛行能力)の限界」を確かめるべく、宇宙船から外へ飛び立っていく。

そしてクラークは、太陽を見つめて目を瞑り、ジョー=エルが最後に言った言葉を思い出す。
それは、「人間は超能力を持つクラークに憧れ、あとを追うだろう。躓き転びながらも、やがて共に光に包まれる時がきたら、彼らを助けて共に奇跡を起こせ」という、ジョー=エルの願いがこもった言葉である。

クラークはマーサと愛犬が待つ家の近くにあるジョナサンの墓へ行くと、独自に調査して自分に会いに来たロイスと再会する。
ロイスはクラークという、人助けをする宇宙人がいることを記事にしたいと言うが、クラークはこれを拒否する。

クラークは超能力のことについて、養父のジョナサンとよく言い合いをしていた。家族でドライブに行った日、そのことでまた喧嘩し、ちゃんと和解することもできないまま、家族と周辺の人を守ったジョナサンは竜巻に巻き込まれて死んでしまった。

だからクラークは、ジョナサンを守れなかったことを悔やみ、せめてもの償いとして彼との約束を守り、超能力を封印して誰にも正体を明かさないことにした。
クラークからこの話を聞いたロイスは、彼に取材することをやめ、ネットに記事を流したことを怒るペリーの指示に従い、3週間の停職処分を受ける。

クラークは改めて、ジョナサン亡き後、1人で農場を切り盛りしている養母・マーサと愛犬が待つ家へ帰り、「自分の出自が分かった」と彼女に報告する。
クラークとの再会を喜ぶマーサは、いつかきっと人々がクラークの存在を認めてくれることを願いながらも、自分の出自を知ったクラークがどこかへ行ってしまうのではないかと不安だった。

クラークはマーサの愛情を知り、彼女を抱きよせて「僕はどこにも行かない、約束するよ」と誓うのだった。

地球に飛来したゾット将軍による警告

自分が出来る限りの事で、地球を助けることを決めたクラークが、アメリカ軍に捕まったシーン

その日の夜、ニュースで地球に巨大な宇宙船が飛来したと報じられた。それと同時に、突如世界中の電波がジャックされ、「君たちは1人ではない」と謎の言葉が繰り返し発せられる。

その後、ゾット将軍はジャックした世界中の電波を通じて、「私はゾット将軍だ。遥か彼方の世界から星の海原を乗り越え、諸君のもとへやってきた。我が同胞が1人、以前から地球に潜んでいる、その者を我々に引き渡してほしい。彼の居場所を知る者に告げる、この星の未来は君の手にある」と世界中の人々に告げる。

そしてさらに、ゾット将軍はこのメッセージを聞いているクラークに向けて、「24時間以内に降伏せよ、さもなくばこの世界に災いが及ぶだろう」と、彼を脅すメッセージを残した。
翌朝、ニュース番組はゾット将軍によるメッセージと、彼が探す人物をロイスが知っているという話題で持ちきりだった。

ロイスがネットに記事を流すよう頼んだ男が、マスコミにその事を話してしまったからだ。
ペリーはその番組を見たロイスに、地球の存亡がかかっているのだから、駆けつけるFBIに知っている情報を話せ。じゃないと反逆罪で捕まるぞ」と警告する。

ゾット将軍とマスコミに話した男のせいで、ロイスはFBIに捕まってしまう。
ゾット将軍の事も、自分をいじめてきた地球人の事もどちらも信用できないクラークは、地球を救うために名乗り出るかどうか悩む。

悩んだ末、クラークはジョナサンとの会話や、相談に行った教会の牧師の助言に後押しされ、自分が出来る限りの事で地球を助けることにした。
クラークはスーツに着替え、捕まったロイスがいるアメリカ軍の基地へ向かい、アメリカ軍の「スワンウィック将軍」に、自分がゾット将軍に投降する代わりに彼女と話をさせて欲しいと要求する。

ゾット将軍の真の狙い

クラークとロイス、ファオラ=ウルによってゾット将軍の元へ連れ去られるシーン

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