レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ

2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。

『レ・ミゼラブル』のあらすじ・ストーリー

舞台はフランス。仮出獄したジャンバルジャンはまた盗みを働いてしまうが、慈悲深い司教によって助けられる。この経験から彼は生まれ変わるのだと、神の前で誓う。
数年後、人望が高い市長となったジャンバルジャンは体を売っているファンティーヌと出会う。彼女はひどい病気になりながらも娘のコゼットのために仕事を続けていた。そんな彼女を助けたバルジャンであるが、前科者であることがジャベール警部にばれ、追われる身となる。逃げながらもファンティーヌの娘、コゼットとの生活が始まる。
数年後、大人になったコゼットは青年マリウスと運命的な出会いを果たし、互いに惹かれあっていくが、時代はフランス革命の時期になり、学生運動をしていたマリウスはその波に流されていく。マリウスのために命をかける、友人のエポニーヌやバルジャン。そしてバルジャンが彼を助け、コゼットとマリウスが幸せに結ばれるのを見ながら死を迎える。
バルジャンは法を犯しながらも更生し、本当の正義を求めている男、ジャベールは法こそが正義だと信じ、法を犯したバルジャンを追い続ける男という、二人の男性が軸となり物語は進んでいく。

『レ・ミゼラブル』の登場人物・キャラクター

ジャンバルジャン(ヒュー・ジャックマン)

この映画の主人公。パンを盗んだ罪とその脱獄の罪による19年間の牢獄生活を終え、仮出獄されるが、放浪していたところを司教に助けられ、新しい人生を歩むことを決める。しかし仮出獄の身で逃げ出してしまったことによって一生追われる身となってしまう。そのため名前を変え、深い慈悲の心を持ち、別人として生き、社会的に高い地位を獲得していく。やがてファンティーヌから子供を預かり、その子をわが身をかけて助けていく。

ジャベール(ラッセル・クロウ)

ジャンバルジャンを一生をかけて追い続ける警部。ジャンバルジャンとは対照的に描かれており、法こそ正義だ、という生き方で厳格な人物である。しかし、その正義さゆえに、作品ラストでバルジャンの慈悲の心を受け取ってしまった彼は、本当の正義という意味がわからなくなり、自殺する。

ファンティーヌ(アンハサウェイ)

我が子、コゼットのために命をかける強い女性。自分ではコゼットを育てることができないと感じ、子供を他の家に預け、自分の体を売ってそのお金を、養育費として支払う生活を続けている。彼女がジャンバルジャンに会ったことにより、長い休息を取ることができるのだが、体を売り続けていた彼女の体は限界を迎え、死を迎えてしまう。

コゼット(アマンダ・セイフライド)

ファンティーヌの娘。幼少期は意地悪な家庭に預けられるが、バルジャンに引き取られたことで新たな人生を歩む。学生運動に参加しているマリウスと恋に落ちる。

エポニーヌ(サマンサ・バークス)

幼少期はコゼットが育てられた家の娘として大切に育てられる。しかし、成長するとマリウスに恋心が芽生え、コゼットとの宿命を感じることになる。やがて、彼女自身も学生運動に参加し、革命の波に流されることになる。政府軍との戦いで、愛するマリウスの盾となり、銃に撃たれ死んでしまう。

『レ・ミゼラブル』のエピソード・逸話

この作品はミュージカル作品であるが、台詞なしで全て歌によって進んでいく。
また通常のミュージカル映画は、映像と歌をバラバラに撮影し、合成するのだが、この作品はほぼ全ての楽曲が映像とともに同時に歌われて撮影された。そのため、非常にリアルに撮られており、臨場感がある。

ファンティーヌが自分の髪を切ってお金に変えるシーンがあるのだが、ファンティーヌ役のアンハサウェイは実際に作品の中で自分の髪を切り落としている。

キーワード

フランス革命

18世紀にフランスで起きた市民革命。バスティースの襲撃を筆頭にフランス全土で暴動が繰り広げられる。この作品ではバスティース牢獄が出てきたり、実際に存在した将軍の名前を引用している。また、映画の中では実際のフランス革命ではなく、それに付随する形で行われた学生による革命、暴動が描かれる。

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