スクール・オブ・ロック(School of Rock)のネタバレ解説まとめ

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『スクール・オブ・ロック』とは、リチャード・リンクレイター監督によるアメリカの映画。日本では2004年に公開。脚本は出演もしているネッド役のマイク・ホワイト手がける。バンドをクビになってしまい途方にくれていたギタリストのデューイが、一本の電話をきっかけに教師の友人ネッドになりすまして名門小学校の臨時教師となり、子どもたちと共にバンドバトルを目指すコメディである。

『スクール・オブ・ロック』の概要

『スクール・オブ・ロック』とは、『6才のボクが、大人になるまで』で第72回ゴールデングローブ賞・監督賞を受賞したリチャード・リンクレイター監督の作品。ロック音楽を愛する主人公デューイは、自ら作ったロックバンドから追い出されてしまう。そんなデューイは、金欲しさに友人になりすまして小学校の臨時教師になる。バンドは追い出されてしまったがロックに対する思いは消えていなかったデューイが、音楽の才能あふれる子や舞台のプロデュース能力に長けた子たちと共にバンドを組み、バンドバトル出場を果たすまでの話である。

Deep Purpleの『Smoke on the Water』やLed Zeppelinの『Immigrant Song』など、洋楽に詳しくなくとも一度はどこかで耳にしたことがあるような、有名ロックバンドの楽曲を多数使用。権利の許諾が難しいとされるLed Zeppelinの楽曲が使用されているのには、映画終盤のホールの場面のエキストラと共に主演のジャック・ブラックがビデオレターを送りお願いしたところ、許諾が降りたという逸話がある。また、主演のジャック・ブラック自身が歌い演奏しているだけでなく、子どもたちも実際に演奏しているジャック自身はTenacious D(テネイシャスD)というコメディバンドのメンバーでもあり、子ども達もミュージシャンである。

『スクール・オブ・ロック』のあらすじ・ストーリー

バンドを辞めさせられるまで

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ボーカルのテオよりも激しく歌うデューイ

ロックバンドNo Vacancy(ノー・ベイカンシー)に所属しているデューイ・フィン。ボーカルのテオにかぶせてしまうような激しいギタープレイや20分のギターソロ、突然の客席へのダイブなどで、客からだけでなくバンドメンバーからも煙たがられていた。

私生活では、代用教師をしている友人ネッド・シュニーブリーと、その恋人のパティ・ディ・マルコと同居していた。職も無く、家賃も負担せず、バンド活動に明け暮れるデューイにパティはあきれ果て、お金を入れないなら出て行ってほしいと訴える。友人であるネッドからも「とにかくお金を入れてくれないと僕がパティに捨てられてしまう」と言われ、ネッドの為についに職探しを約束した。

お金を稼ぐことを約束したデューイは、いい成績を残せばレコード契約にも繋げられるバンドバトルで優勝して賞金を獲得しようと意気込んでいた。しかしデューイの中では基本はまず良い本物の音楽で勝負しなければいけないと考え、テオの作る曲はダサいと思っていたので新しい曲を持参してバンド練習に向かった。
するとそこには新入りのスパイダーというギタリストがいた。「スパイダーは君の替わりで、バンド内で多数決をとって君はクビになったんだ」とテオはデューイに言った。デューイが「俺がメンバーを集めて作った俺のバンドなのに追い出すのか」と聞くと、テオは「君はいいギタープレイヤーだけれど、レコード契約に向けて今年こそは真剣にバンドバトルに臨みたいから、君の自分勝手な演奏は邪魔だ」と告げた。
デューイにとってテオのその姿勢は一番大切な(音楽)の部分を忘れている様に感じられた為、クビを受け入れ「俺は魂は売らない。新しいバンドを作って革命をおこしてやる」と言い残して帰ろうとした。帰り際腹いせにドラムセットを蹴るデューイだったが、メンバーは冷ややかな目で見ているだけだった。

きっかけはホレス・グリーン学院からの電話

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学校に来たネッド(本当はデューイ)と話すロザリー校長

魂は売らないと言い残して家に帰ったデューイだったが、早速ギターを売ってお金にしようとしていた。買取業者に電話をかけるが、思ったような値段では売れなさそうだった。文句を言うも業者から電話を切られてしまった直後、そこへホレス・グリーン学院の女性校長ロザリー・マリンズから電話がかかった。
教師が足を骨折したため緊急で代わりの人が必要で、他校から推薦があったネッドに臨時で来てほしいというものだった。2~3週間の勤務で給料が週に650ドル(約74100円)と聞くやいなやデューイは、ネッド本人に電話を替わったふりをしてネッドになりすまし、学校へと行ってしまう。

デューイは、ロザリーが教室まで案内してくれている間「給料は現金で前払いでもらえるのか」や「早引できるか」とロザリーに聞いていた。ネッドになりすますことよりも、お金のことやその場から逃げ出すことをまず考えていたのだ。なのでロザリーは「ここは州内でも優秀な小学校で、職員も含め皆規律を守っているのだ」とデューイに釘を刺した。デューイは教室に入った後、黒板に自己紹介で名前を書くようロザリーに言われるが、なりすましている友人の名前(シュニーブリー)のスペルが書けず、ミスターSと呼んでくれとデューイは言った。

ロザリーが去った後は特に授業もせず、お腹が空いているので誰か食べ物を持っていないか聞いたり、二日酔いなので休憩だ、と言ったりして生徒を困惑させた。学級委員のサマー・ハサウェイが、ずっと休憩では評価がもらえなくなってしまうと言って前の先生のやり方を説明しようとした。しかしデューイは「これからは評価も減点もつけないしずっと休憩だ」と生徒に宣言する。デューイは時計を見続け、針が15時をさすのを今か今かと待った。そして15時の下校のチャイムが鳴ると、デューイは学校が終わったことをどの子ども達よりも喜んで真っ先に帰っていった。

その後デューイは新しいバンドメンバー募集の紙を電柱に貼る作業をした。しかし通行人は張り紙を見てもバカにしたり、紙についているデューイの連絡先を捨てたりするだけだった。本気でバンドメンバーになりたくて手に取る人はいなかったのだ。
家に戻ったデューイは「臨時教員として雇われたのでお金の工面ができるようになった」とネッドとパティに話した。そしてもう一度バンドをやろうと、かつて音楽をやっていたネッドに昔の写真を見せて誘った。しかしネッドは「いつまでも夢を追ってどうなる?音楽を諦めて僕は今の方が幸せだよ」と言い、パティと微笑みあっているだけだったので、デューイは怒りながらその場から去った。

子ども達の音楽の才能を発見~バンド活動のスタート

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ザックにエレキギターを弾いてみせる

次の日の学校でもデューイはずっと座っているだけだったので、生徒たちは何か教えてほしいとお願いした。デューイから出てきたのは「あきらめろ。夢を捨てろ」という言葉だった。

「人生で勝つのは無理だ。挑戦はできる。でも最後には負けるんだ。なぜかって?世界はボス(The Man)に支配されているからだ。ボスは一体誰なんだって?知らないのか?いたるところにいる。ホワイトハウスにいる奴や校長先生だってそうだ。オゾン層を壊す奴や森林の破壊者や野生動物を見せ物にする奴らだってそうだ。だが反抗の道はあった。それがロックだ。だがやはり無力だった。なぜかって?ボスにつぶされたんだよ、MTV(アメリカの若者向けの音楽専門チャンネル)にね!だから夢を追って時間を無駄にするな。クズ扱いされて簡単にグシャリとされてしまうんだ。だからあきらめて生きろ!」とデューイは一気に早口でまくしたてた。自分が作ったバンドからは追い出され、新しいバンドメンバーも集まらない中でデューイの持論が一気に出てきたのだった。子ども達はただ呆然と聞いているだけだった。

そんな風に子ども達にどなっている所へ校長のロザリーが入ってきた。もう10時を過ぎていて、火曜10時からは音楽の授業なので子ども達はもう移動しなければいけない、と伝えにきたのだった。デューイはびっくりしていきなり静かになり、落ち着いた声に戻してから皆に音楽の教室へ行くように言った。

その後皆が移動し、デューイはトイレにいたところ子ども達が演奏する音楽が聴こえてきた。教室まで覗きにいって見てみると、実は子ども達の中に音楽の才能に秀でた子が何人かいることにデューイは気づく。デューイはすぐに自分の車に楽器を取りに行った。

「エレキギターはやったことがないがクラシックならある」や「電子キーボードはやったことないがピアノならある」等数人の子どもたちは基礎が既に出来ていたため、すぐにバンドとして演奏が出来た。そこでデューイは、勉強の一環のプロジェクトだと嘘を言って、みんなでバンドバトルに出場すると子ども達に言った。早めに準備すれば他校よりも有利だし、いい成績をおさめればハーバードにも有利だと言った。しかしばれると参加資格がなくなるので、親にも言わないようにと注意した(バンドバトルに参加すること自体をばれないようにするためである)。
初めはギターやドラム等バンドの主要パートが出来る子どもだけでやろうとしていたが、他の子ども達から「僕達は仲間はずれ?」と声が上がった。そこでデューイは「バンドに入らなくても仲間には入れるぞ」と言いコーラスが出来る子はいないか聞いた。マルタとアリシアが手を挙げた。マルタはミュージカル『Annie』の曲『Tomorrow』を、アリシアは賛美歌『Amazing Grace』を歌い、すぐにコーラスに採用になった。

その後昼食の時間になったので、デューイは食べながら他の子ども達の役割を考えた。そして午後から、舞台セット係や照明係、照明係に加え、商品企画やバンド名を考えるグルーピー(親衛隊)などの役柄を子ども達に割り当てていった。そしてデューイ自身はリードボーカル・キャプテンを担当し、バンドの方向性はすべてデューイに一任させるよう子ども達に宣言させた。ここから本格的なバンド活動がスタートしたのだった。

次の日、デューイが学校に着くとサマーが不満そうな顔で立っていた。親衛隊グルーピーに選ばれたのでネットで調べたところ、グルーピーがあまりいい意味ではなかった(バンドのメンバーと寝る女性の意味もある)ので怒っていたのだ。そこでデューイは、みんなが嫉妬するから言わないでいたとバンドマネージャーになってくれるようサマーをなだめた。「自分はロックするので忙しいから、君が皆を管理してほしい」と頼むと、サマーは快く引き受けた。

教室に入ると、デューイはまずバンド活動のはじめに「音楽に関して誰に影響を受けたか」を子ども達に聞いた。するとロックに関係の無い歌手ばかりがあげられた為、まず時間割から変えることにした。演奏の練習だけでなくロック音楽の理論の時間も設けた。するとギターを担当するザック・ムーニーハムが「バンドバトルで演奏する先生の自作曲を聴かせてほしい」と言った。突然聞かれて少し戸惑ったものの、舞台装置の動かし方・紙吹雪を出すポイント・楽器の演奏の仕方等細かく説明しながらデューイは歌い切った。自分が作ったバンドから追い出され、家では家賃を負担することを言われているデューイの状況を表した歌だった。子ども達はずっと静かに聴いていて、サマーからは気に入ったしウケそうだと評価をもらう。

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バンドバトル参加を呼びかけるデューイ

校外学習を口実にバンドバトルへ向けて始動する

昼食の時間になりデューイが食堂に行くと、校長のロザリーがいた。デューイは郊外学習に行くことが出来るかロザリーにに尋ねた。バンドバトルは学校外で行われるため、学校の外に出る口実が必要だったのだ。しかしロザリーは、代用教員は郊外学習をやらない決まりであることや、安全面に不安があること、親御さんへの理解を求めるのも難しいこと等を説明し許可は出来ないと言った。
そしてロザリーは同じ食堂にいた他の先生達にデューイを(なりすましているのでシュニーブリー先生として)紹介して去っていった。そのまま他の先生達と昼食を食べることになり、そこでデューイは「知能テストはどこのものがいいと思うか」を聞かれた。デューイは、テストには反対派で「子ども達は未来だ…」とWhitney Houstonの『Greatest Love of All』という歌の出だしの歌詞使ってそのまま答えた。他の先生達は何かの歌の歌詞ではないかと聞くが、デューイは違うと言った。

教室に戻ると、引き続きバンドの練習は続いた。デューイは、ドラム担当のフレディ・ジョーンズにもう少しドラムのつまみを締めて叩くように伝えたりリードギター担当のザックにもう少し力を抜いた姿勢で弾くよう言ったりして、少しずつ改良していった。その様子を、舞台係の一員を任されたトミカはじっと見つめていた。

練習後、デューイは子ども達におすすめの歌手のCDを渡して下校させていた。RushのCDを渡されたフレディは、ずっとこんな風に音楽だけやって怠けるのか、とデューイに聞いた。デューイは「怠けてるんじゃなくて音楽の創造をしているんだ。ずっとそれをやる」と言ったので、フレディは嬉しそうに帰っていった。ザックはJimi HendrixのCDをデューイに渡されて鼓舞されるも、クールな表情で帰っていった。そこへ、ずっと練習を見つめていたトミカが来て「舞台係は嫌で自分も歌いたい」と打ち明けた。デューイが歌ってみてと言うとトミカは恥ずかしそうに黙ったままだったが、少しするとAretha Franklinの『Chain of Fools』を見事に歌いデューイを驚かせた。そしてトミカは、舞台係としてではなくコーラスとして舞台にあがれることになった。

皆でロックを生み出し、いざ選考会へ

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不治の病にかかったふりをする子ども達

次の日も授業は続いた。デューイは「ロックはボスに逆らうためにやるんだ」と子ども達に説いて、そこからくる怒りを表現するように言った。お小遣いなし、お手伝い、いじめっ子等を子ども達は挙げ、デューイがそれをロックとして即興で歌にしていった。デューイの演奏を聴き、子ども達は自然に笑顔になっていった。
昼食の時間、デューイが他の先生達と一緒に食堂にいたところ、ザックがやってきて「さっきの授業はとてもクールだった」と言った。ザックは父親に「ロックなんてやるな、勉強や手伝いが終わってから課題の曲だけをやれ」と言われており、先ほどの授業で感銘を受けていた。他の先生達の前で褒められ、デューイは誇らしげな顔になった。

その後も、ロック音楽の歴史の授業、ドラムスティックのまわし方の練習、コーラスの踊りの練習、ベースギターのロックする顔の練習、バンドのマーク考案、ギターの演奏スタイルの勉強、衣装サンプルの作成、音楽ビジネスについての学習、動きをつけてキーボードを弾く練習、ドラムの演奏方法の練習等をし、それぞれが少しずつバンドとして成長していった。

先生達が集まって休憩しているところにロザリーが入ってきて、今度父母会が開かれるので全員発表をするように言った。予想もしていなかった父母会の話を聞いて、デューイは持っていた熱い飲み物のコップでやけどしそうになるほど驚いた。バンドバトルをプロジェクトと称して、親にも言わないようにと子ども達に念をさし皆で内緒でやっていたからだ。ロザリーはさらに「父母達のあら捜しに対してやりすぎなほど準備してほしい。防御は最大の攻撃なり」と言った。
ロザリーの発言がいつも堅いので、デューイは「ロザリーはいつもあんな感じなのか」と他の先生達に聞いてみた。すると一人の先生が「ロザリーはいつも堅い感じだけど、同窓会のディナーの時には酔ってテーブルクロスを振り回し、Stevie Nicks(アメリカのロック女性歌手)のまねをしたこともあった」と言った。いつものロザリーの姿とは正反対の行動を聞き、デューイは非常に驚いた。

その後、デューイと子ども達は授業の時間帯に学校を抜け出すことに成功した。バンドバトルの選考会に出るためだった。実際に演奏したり歌ったりするメンバーは会場へ向かい、残りの子ども達は教室で授業が行われている工作をして、学校に居ないことがばれないようにしていた。会場に来ていたバンドは大人のバンドばかりで、子どもばかりのバンドであることをからかわれてしまう。
そんな中で緊張したコーラスのトミカが「歌えない」とデューイに訴えた。隅へ行って話を聞くと「緊張しているし、自分は太っているからみんなに笑われる」とトミカは言った。そこでデューイは、以前トミカが歌ってくれたAretha Franklinのことを例に出し「Aretha Franklinは大柄な女性だけど、ステージに上がって歌い出せば笑ったりする人なんていないだろう?」と、トミカを勇気付けた。すばらしい歌声をもっているんだからと褒められたトミカは、歌うことを決意する。
元いた場所に戻ると、今度はドラムのフレディが居なくなっていた。他のバンドの大人に誘われてどこかへ行ってしまったのだ。デューイが外へ出て探すと、フレディはワゴンの中で大人たちとトランプをして遊んでいた。連れて行った大人を諭した後、フレディにも「いい演奏をするのが重要だから、まじめにやれ」と言い会場に戻った。

しかし会場では既に片づけが始まり、選考会は終わってしまっていた。責任者を呼び1曲だけでも演奏させてほしいとデューイは懇願するも、子どもが演奏するなんて冗談かと言われてしまう。デューイは椅子を投げながら抗議したが、警備員を呼ばれてしまい何も言えなくなる。
車に戻ってどうしようか皆で話しているとサマーがいい案を思いついた。それは自分達は不治の病で、もうこの先演奏できるかもわからないと嘘をつくというものだった。そしてデューイは責任者にもう一度会いに行った。「自分は聖マルガリータ病院で音楽を教えていて、何かを楽しみに待てば子ども達が元気が出るか思いバンドに誘った。子ども達は不治の病ボスニサカライ(ボスに逆らい)症で、死ぬ前にバンドバトルに出るのが夢だったんだ。」と大きな嘘をついて責任者を説得したところ、バンドバトルに出られることになった。
帰りの車では、Led Zeppelinの『Immigrant Song』を大音量でかけて、皆で喜びを分かち合った。デューイは名案を思いついたサマーに、A+に金の星50個の評価をあげると言った。当初評価や減点を気にしていたサマーだったが「評価のためにやったことじゃないから要らないわ」と笑顔で返した。

バンド名の決定~校長ロザリーの本当の姿

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好きな歌手の曲がかかり上機嫌になるロザリー

デューイは教室に戻り良い気分でギターを弾いていると、サマーたちがバンド名を考えたと言ってきた。それは「School of Rock(ロックの学校)」というものだった。それが気に入ったデューイは即興で歌を披露したが、校長のロザリーが近づいてきたのが分かったのですぐに歌をやめ、子ども達にも楽器を片付けて席につくように急いで指示した。
数学を勉強するふりをしているところへロザリーが入ってきて「この教室から音楽が聴こえてくると言う先生がいる」と言った。デューイは「聴き間違いじゃないか」と知らないふりをするが、教壇の横においてあるギターをロザリーに見つけられてしまう。とっさにデューイは「退屈な授業の時に歌いながら勉強することがあったんだ」と嘘をつく。するとロザリーはその教育方法を見学したいと言ってそのまま教室にいることになってしまった。困ったデューイは即興で数学を教える歌を歌ったが、それは「3-4は?」や「6×10億は?」など、どれも簡単な問題を歌にしただけのものだった。

その後学校から帰る時間になり、デューイとロザリーが一緒に校舎から出てきた。そしてロザリーは「あなたの音楽による教育法は少し特殊だ」とデューイに言った。デューイは、シュトラウセンブルガーという架空の先生の名を上げてその人の最先端の実験的教育なんだと答えたが、「この学校ではそういったものは導入していないので学校のカリキュラムに従ってほしい」とロザリーは釘を刺した。適当にその場しのぎで作っただけの数学の歌だった為、デューイはこの忠告をすぐに受け入れた。
デューイが分かってくれたと理解したロザリーはすぐに校舎に戻ろうとしたが、デューイが呼び止めた。以前、他の先生がロザリーの陽気な一面のことを話していたので、それを見てみたいと思い、このタイミングで「君の教育哲学をもっと聞きたいので、コーヒーでもどうか」と誘った。ロザリーはその誘いに非常に驚いていたが、それを了承した。

コーヒーを頼める店と言うよりは、ロックな格好の人たちがお酒を飲みにいく様な街の反対側の店へ連れていかれた為、ロザリーは少し戸惑っていた。店員にコーヒーは置いてないかとロザリーは聞いたが、無いと言われたので仕方なく出てきたビールを飲んだ。
一口飲んでから「自分達の学校がシュニーブリー先生が今までいた他の学校と比べてどうか」とデューイに聞いた。ロザリーにとって、他の先生しかも他校にいたことのある先生と学校外で話すのは珍しかったので、ずっと聞いてみたかったのだ。デューイ自身はもちろん他の学校で働いたことなどなかったが、ネッドのふりをしているので「あなた学校はの今までの中で一番だ」とでたらめに言ってロザリーの気分を良くし、そこへ更にジュークボックスでロック女性歌手Stevie Nicksの曲(ロザリーが好きな歌手)を選択して店内にかけた。デューイの予想通りロザリーは陽気になってきて、昔街にStevie Nicksがコンサートをしにきた時のことを話し出した。
踊り出すほど陽気になってきた上にコンサートの話をロザリーがしたので、このタイミングを見計らってデューイは、教育的なクラシックコンサートへ子ども達と行ってもいいかとロザリーに尋ねた。更に押し引きで「でも臨時教員は校外学習だめだったんでしたよね」とデューイが悲しそうに言うと、お酒と曲で陽気になっていたロザリーは、例外もありだと認めてくれた。これでバンドバトルのために校外に出る都合がついたのだった。

2人はその後車で学校に戻ったのだが、着いたとたんロザリーはデューイに歌うのをやめる様に言い、いつもの堅い感じに戻っていた(それまでデューイが歌いながら運転していた)。店でビールは飲んだものの、学校に着いたのでしっかりしなければならないとロザリーは切り替えたのだ。そして「誘ってもらって楽しかった。6年間学校に居て他の先生に学校の外へ誘われたのは初めてだ」とデューイに打ち明けた。「他の先生は少し怖がっているだけかもしれないよ」とデューイが慰めると、ロザリーは「きっと自分は嫌われているし嫌な女なんだ」と少し声を大きくして言った。昔は自分もひょうきんな人だったのだが、名門小学校の校長はそれでは務まらない、子どものことになると親御さんたちにはユーモアは通じないし、ミスをしたらまず校長である自分のクビがとぶので、何でも完璧に堅物にならざるを得なかったんだと、まくしたてて話した。ロザリーは学校生活で相当プレッシャーを感じていたので、お酒も飲んでデューイと話ができたこの機会に一気に噴き出してきたのだ。
デューイはロザリーの剣幕に驚いたが、ロザリーの本心や本来の姿が感じられたので黙って聞いていた。そして「そんなことはない。僕から見ると先生はとてもクールだ」とデューイが答えると、ロザリーは褒められたことが嬉しかったと同時に驚いたので黙りこんでしまった。

バンドバトルの前日夜の父母会で真相が発覚

次の日、デューイとサマーがバトルに持っていく持ち物をチェックしていると、衣装係のビリーが衣装が完成したと報告してきた。それはあまりバンドのテイストに合わないものだった。ビリーが「なら制服で出ればいいじゃないか」と少し怒ると「それもいいかもしれない」と考えていたところに、デューイが聴いた事のない曲が聴こえてきた。その曲は、リードギターのザックが自分で作った曲で、学校では良い成績をとっているけど暗記ばかりで頭はぼんやりするだけ、というザック自身の状況をうまく表した歌詞だった。
デューイは「お互いの曲を演奏するのがバンドのスタイルだ」と言い、早速その曲をみんなで合わせて練習し始めた。クビにさせられた前のバンドでは、デューイはボーカルのテオの曲がダサいと思って自分の新しい曲を作って行き、一方テオはテオで「デューイの自分勝手な演奏はバンドに邪魔だ」とデューイ抜きで多数決でクビにするという、お互いがお互いを認め合うことがない状態だった。それを改めて今の新しいバンドでは、出来あがったザックのすばらしい曲も覚えてお互いを理解しようとし始めたのだ。練習を重ねてコーラスや歌詞も少し変えながらどんどん形になっていった。
明日がついにバトルの日という前日、帰る前の子ども達にデューイはロックバンドAC/DCの言葉をかけて今までの頑張りを褒め励ました。“今夜かき鳴らそうギターの限り ロックするやつら 敬礼するぜ”と皆で敬礼ポーズをして別れた。

教室を出るとロザリーが居たので、教育的コンサートに行くとした校外学習(本当はバンドバトル参戦)を許可してくれたことは覚えているか確認すると、ロザリーは忘れてしまっていた。デューイは一緒にお酒を飲んだときに例外もありだと認めてくれたじゃないかと話すと、ロザリーは「今は今夜の父母会のことで頭がいっぱいだ」と追い詰められてる様子で、不安なので一緒についてきてくれないかとデューイに頼んだ。だがバンド練習のことがばれるので父母会には参加したくなかったデューイは、自分は出席しない予定だと話した。しかし「あなたも先生なんだから出なければいけないのよ」とロザリーに諭され、ロザリーを迎えにいってからまた学校へ行くことになった。

家へ帰り、父母会用の服に着替えて準備していると、ホレス・グリーン学院からネッド宛に小切手が届いていることにネッド自身が気づいた。当然ネッドにとっては働いた覚えの無い学校なので、電話しようとするとデューイが急いで止めに入った。そしてデューイは、給料に目がくらみネッドになりすまして働いていることや、演奏が上手な子ども達がいたこと、子ども達と出る大事なバンドバトルの日が明日なんだと一気に説明したので、ネッドは非常に混乱した。
そこへパティが帰って来た音が聞こえ「パティには言わないように」とデューイは急いで言った。パティが部屋に入ると、無言でデューイとネッドが突っ立っていたためパティは何か変だと感じ「どうしたの?」と聞いた。するとデューイが「俺がホットなデートに行くだけだよ」と言いすぐにその場を去ってしまった。パティは何かがおかしいと感じ、ネッドの方へ近づきながら再度「どうしたの」と聞くと、ぎこちない笑顔を浮かべながら「別に何も」とネッドは言うが、いつもパティの言うことを聞いていたネッドには、その詰め寄りに抗えるはずもなかった。

デューイとロザリーは父母会に合わせて学校に到着したが、着くや否やデューイは「自分は中に入れない、教師じゃないし偽者なんだ」と話した。学校の前に保護者たちのたくさんの車がとまっているのを実際に見て、ついにばれてしまうのではないかと窮地に追い込まれ思い逃げたい一心だったのだ。しかしロザリーは、臨時教師であることを恥ずかしく思って自分は本物の教師じゃないとデューイは言っているだけだと思い「臨時教師も立派ないち教師だ」とデューイを励まし中に入るように促した。

教室では大勢の保護者と子ども達が居て、デューイは何の教科を教えているかくらいしか説明が出来なかった。そして切り上げようとしたところザックの父親が「うちの子は最近音楽のことばかり話すがあなたの影響か?」と言った。デューイは、子ども達と何をやっているかを話すのは教育法の守秘義務に反し、違反すると教師組合から追い出されてしまうので言えないとありえない嘘をついた。おかしなことを言うデューイに保護者たちが不信感を抱いてざわついていると、トミカがプロジェクト(バンドバトルに出ること)のことを話したらいいんじゃないかと言った。他の子ども達からも声が上がりデューイが慌て始めたところへ、ネッドやパティが警察をつれて現れた。
もう廊下のところまで警察が来ているのが分かったデューイは、「本当にすばらしい子ども達をみなさんはお持ちだ」と保護者達に必死で呼びかけた。10歳にして次代のJimi Hendrix並に能力のあるザックや、プロ顔負けの照明プランを3日間で作ってしまったゴードンたちの名を上げ、本当に心からすばらしい子ども達だと思っていることを最後に訴えたのだ。
そして警察が教室に入ってきたため、デューイは自分はネッド・シュニーブリーではないとことを打ち明けた。自分の名前はデューイ・フィンといい「教員免許は無いが本当にお子さん達と触れ合ったのだ」と言うと、保護者達がみな恐ろしい顔をしていた(本当はいい時間をすごしたという意味で言ったのだが、英語原文touchedだと触ったということで性的に接触したと言う意味に解釈されてしまった)。保護者達が大騒ぎになったので、デューイは走ってその場から逃げだした。

その後デューイが家に帰ると早速パティと口論になった。それを止めてくれたネッドに「君と違って僕は音楽を簡単にあきらめられなくて必死だったんだ」と言った。しかしネッドは「自分も音楽が恋しいがあきらめた。君は不運なだけだというけど実力が無いのかもしれない。あきらめも必要だ」と話す。自分にとって音楽はすべてなのでどうすればいいのかとデューイが聞くと、ネッドは「はっきりはわからないけど出て行ってほしい」と言うだけだった。

バンドバトル当日、子ども達の決断は

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