ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説まとめ

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つ。黒いマント姿につぎはぎの顔の天才無免許医師が、法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。

『ブラック・ジャック』の概要

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫原作の日本の漫画作品。秋田書店の『週刊少年チャンピオン』で、1973年から1978年にかけて連載され、その後、1979年から1983年にかけて不定期に連載された全242話。2015年9月時点で単行本の国内累計発行部数は4564万部、全世界累計発行部数は1億7600万部を記録している。
無免許ながら、神業のような医術で命を救う事で世界中に名を知られたブラック・ジャックは、黒いマント姿につぎはぎの顔の天才無免許外科医。法外な治療費を請求し、様々な怪我や難病を治療してゆく人間ドラマである。
1960年代終盤の劇画ブームや『週刊少年ジャンプ』の新人発掘路線により、手塚治虫は過去の漫画家というレッテルが貼られ、ヒット作品を出せなくなっていた。1973年には虫プロ商事と虫プロダクションが倒産してしまい、手塚治虫はまさにどん底にいた。当初、『週刊少年チャンピオン』編集部は、「漫画家生活30周年記念作品」というテーマで、手塚治虫オールスター出演の作品の予定で短期で終了する予定であった。連載が始まっても、巻頭カラーもなく地味な扱いが続き、人気は低くほぼ最下位であったが、その後、じりじりと順位を上げて、50話「めぐり会い」で2位に浮上、以降は軌道に乗った。当時連載中であった『ドカベン』『がきデカ』『マカロニほうれん荘』といった超ヒット作には及ばなかったものの、『週刊少年チャンピオン』の黄金時代を10年近く支える長期連載作となり、手塚治虫の1970年代の最大ヒット作となった。また、本作品によって「医療マンガ」のジャンルが形成されるきっかけになった金字塔でもある。手塚治虫自身も『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』『火の鳥』『ブッダ』を同時連載させて大ヒットし、漫画家として大復活を遂げ、虫プロ倒産からたった4年後に、新しい虫プロを立て直す事となった。
手塚は医師免許を持ってはいたが、外科医としての臨床経験がほとんどなく、現実の医学とは著しくかけ離れた設定のエピソードも多い。本作の連載に当たり、医学書を買い込んで独学したり、医療関係者に取材したりしたものの、架空の治療法・病気も何度となく登場し、治療困難な症例として扱われているものが、実際には連載当時の医療技術でも治療可能な症例であったり、医学用語間違いなどのミスも多発していた。作者の手塚自身は「医療技術の紹介ではなく、医者の使命とは患者の治療なのか幸福なのかそのジレンマ」を描くのが主旨であったと語っている。
一話完結ながら、壮大なスケールの話からほんの数時間のドラマを扱う話もあり、ブラック・ジャックの元に舞い込むさまざまな依頼と、患者およびその周辺の人間関係を通じて、生とは何か、死とは何かを問いかける作品で、患者に対する接し方や生命に対する哲学的なまなざしなどは、いまなお現役医師にもリスペクトされている。

『ブラック・ジャック』のあらすじ・ストーリー

日本人である以外、素性が分からない天才外科医ブラック・ジャック。その手術の腕は神業とさえ呼ばれている。人里離れた荒野の診療所に、自ら命を助けた助手のピノコとともに、ひっそりと暮らす彼の元には、あらゆる医者から見放された患者たちが、最後の望みを託してやってくる。死の危機にさらされた重症の患者を、いつも奇跡的に助けるが、その代価として、いつも莫大な代金を請求するため、医学界ではその存在すらも否定されているのであった。

ちぢむ!!

第3位:ちぢむ!!(少年チャンピオンコミックス第6巻)

戸隠先生に呼ばれてアフリカまでやって来たブラック・ジャックは、動物が縮んで行く奇病を目にします。そして戸隠先生も、その奇病に冒されている事を告白します。奇病の研究を一度は断ったブラック・ジャックですが、戸隠先生に脅され、この地に留まって正体を突き止めようとします。

飢饉の酷い場所に感染者が多い事実を突き止めたのが精一杯だったブラック・ジャックは、戸隠先生の身体に何度もメスを入れて奇病の進行を防ごうと試みました。しかし、望む様な結果が出ませんでした。
奇病への対処
先生は奇病の原因を自然のしくみと定義しますが、ブラック・ジャックは納得しません。しかし、動物達が奇病で死んだ仲間を食べる様子を見て、免疫血清を閃きます。免疫血清を作ったブラック・ジャックは戸隠先生の処へ持って行きますが、既に全身が縮んだ戸隠先生は、この血清を拒否します。

戸隠先生はこの奇病を人口が爆発する危惧から、生き物たちが食糧を分かち合う為には身体を小さくしなければならないと言う神の警告と定めて死んで行きます。納得しないブラック・ジャックが医者の存在意義を唱えた名言が感動を呼ぶ、名シーンとなった作品です。
医者はなんのためにあるんだ

山手線の哲

第16位:山手線の哲(少年チャンピオン第18巻)


掏摸師

山手線の哲と呼ばれる掏摸師は、警視庁の友引警部から、永年睨まれています。ある日、哲は、その筋の男から財布をスリましたが、その男達に絡まれ、両手の親指と人差し指を切断されてしまいます。
哲の現行犯逮捕を狙う警部は、無免許で送検すると永年脅しているブラック・ジャックに、指の再生手術を依頼します。ラストシーンで哲が発する、警部との奇妙な友情が現れた時のセリフです。ブラック・ジャックは大金をせしめる無免許医師の割には、無料も同然の報酬で手術をする神回が多いですが、本編もそのひとつです。

浦島太郎

目を覚ました患者

大正13年に起きた炭鉱の爆発事故に当時15歳の少年が巻き込まれ、以来55年間眠ったままとなっていた。病院は

です。病院は、殺し屋ドクター・キリコを呼んでいました。
年月が経ったとは言え、顔は少年のままでした。ブラック・ジャックがドクター・キリコの仕事を阻止しようと手術に挑み、手術は成功します。しかし、意識の目覚めた少年に55年の歳月が襲い掛かり、みるみるうちに老化し、老衰で死亡します。助けるべきだったのか?そっとしておくべきだったのか?ブラック・ジャックとドクター・キリコが葛藤に迷い込むセリフです。

畸形嚢種

ピノコを組み立てるブラック・ジャック

ブラック・ジャックの元に、おかめの面を被って素性を隠した畸形嚢種の患者が運び込まれた。とても高貴な身分の18歳の女性である。ブラック・ジャックが彼女の手術を開始すると、不思議な事に、メスが曲がったり、手術道具がひっくり返ったりと、奇怪な現象が起き始める。畸形嚢種が切られてしまうと思い、抵抗していたのであった。対話に成功し、殺すわけではないと説得したブラック・ジャックは、畸形嚢種を女性の体内から除去して培養液に浸す。女性は廃棄してほしいと言うが、後日、ブラック・ジャックは培養液から畸形嚢種を取り出し、身体のパーツを取り出して人間として組み立てはじめる。こうしてピノコが誕生する。手術中「おまえはりっぱに一人前の肉体に…仕上がるはずなんだ!」と声をかけるブラック・ジャックは、事故で身体がバラバラになった過去の自分を見い出しており、手術でピノコを創り上げる場面は、ブラック・ジャックの中でも屈指の名シーンとなっている。

二度死んだ少年

「死刑にするために助けたんじゃない!!」
「どうしてわざわざ2回も殺すんだっ なぜあのまま死なせてやらなかった!?」
このセリフが有名なエピソードである。
ニューヨークのハーレムで父親を殺した少年が逃げて警察に追い詰められ、ビルから投身自殺を図った。心臓停止状態だが、かすかに脳波が計測できる。そこで、これまで一度も手術で患者を死なせたことのない世界的な外科医であるゲーブル教授が執刀して手術をする事となった。少年の蘇生手術を開始するが、想定以上に状態が悪く、少年は脳死状態になってしまう。そこでゲーブル教授は、恥を忍んで目の敵にし、軽蔑している無免許医師であるブラック・ジャックに頼み込み、執刀を依頼する。ブラック・ジャックの神技的な医術で少年は蘇生して助かったのであった。
後日、裁判にかけられる少年ハリー・ジェームスは、有罪となり、正義の名の元死刑を宣告された。傍聴席で裁判を傍聴していたブラック・ジャックは法廷で、わざわざ裁判をするために生き返らせ、そして再度死刑に処すことへの憤りをストレートに、やり切れない司法制度への怒りと医療への冒涜を叫ぶ。

『ブラック・ジャック』の登場人物・キャラクター

ブラック・ジャック

CV:伊武雅之『100万年地球の旅 バンダーブック』(1978年)、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980年)/野沢那智『海底超特急マリンエクスプレス』(1979年)、『鉄腕アトム』(第2作)(1981年)『ブレーメン4 地獄の中の天使たち』(1981年)/大塚明夫 - OVA版以降のアニメ作品(1993年以降)/間黒男時代-関智一(高校時代) - テレビアニメ版(2005年)/百々麻子(幼少時代) - テレビアニメ版(2005年)、劇場アニメ『ふたりの黒い医者』(2005年)、テレビアニメ版『21』(2006年)/梅原裕一郎(大学時代) - 『ヤング ブラック・ジャック』(2015年)/岸田森 - ラジオドラマ『ブラック・ジャック』(1977年)/時任三郎 - ラジオドラマ『ブラック・ジャック』(1993年)/神谷浩史 - ゲーム『アトム:時空の果て』(2017年)/東山奈央 - ゲーム『絵師神の絆』(2019年)
演:宍戸錠 - 映画『瞳の中の訪問者』(1977年)/加山雄三 - テレビドラマ『加山雄三のブラック・ジャック』(1981年)/隆大介 - オリジナルビデオ版(1996年)/本木雅弘 - TBSスペシャルドラマ版(2000年・2001年)/岡田将生 - 日本テレビスペシャルドラマ版(2011年)
ブラック・ジャックはあだ名であり、本名は間 黒男という。医師として天才的な技術を持ち、どんな困難な症例も鮮やかに手術をするが、報酬が高い無免許外科医。専門は外科であるが、一般外科だけでなく、心臓外科や脳外科、さらに、内科、眼科、薬学など外科以外の専門領域にも造詣が深く、幅広く対応できる。世界的に有名で、医師たちにも広く名を知られている。高い報酬を要求したり、人体実験すれすれの治療を行うため、一部の医師たちは彼を敵視しているが、患者を救いたいという意志は誰よりも強い。トレードマークは黒いコートに顔を斜めに走る傷跡。幼いころに、母親といっしょに不発弾による事故に巻き込まれ、自身は死線をさまようほどの大怪我を負い、母親は亡くなってしまったが、本間丈太郎医師による大手術でブラック・ジャックの命は奇跡的に助かった。そのときについた手術跡によってつぎはぎの顔になり、体中に傷跡が残っている。
どこに行くにも黒いコートやスーツを着ており、コートの内側にはメスや鉗子など医療器具を携帯し、医薬品も収納している。襲われたときなどにメスを投げて使用する。冷徹な反面、義理堅い一面もあり、世話になった人物、恩人、その肉親、ピノコと親しい人物などに対しては無償あるいは低額で治療する。

ピノコ

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