天才音楽家・ベートーヴェンを独自の解釈で描く…!!

言わずと知れた天才音楽家・ベートーヴェン。彼の半生をある男の数奇な運命と絡めて描く、『ルードウィヒ・B』と言う作品について紹介します。

あらすじ・ストーリー

ウィーンに生まれた貴族のフランツは父親に「ルードウィヒという名前の奴を許すな。お前の母親の仇だから」と教え込まれる。その8年後の1770年、ドイツの小さな町ボンにルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは生まれる。数年後、2人は出会い、事あるごとに因縁を重ねていく。

出典: ja.wikipedia.org

ベートーヴェン×手塚治虫、2人の天才のコラボ

作曲するベートーヴェン

困窮のさなかでもインスピレーションを得て作曲するベートーヴェン。彼の鬼気迫るような音楽への姿勢は、漫画に多数のジャンルを築いた天才・手塚治虫自身のそれと重なるものがあるのかもしれません…

呪われし美青年・フランツ

オーストリアの貴族。出生時、父親のペットである孔雀のルードウィヒが母親の横で大声を出したためショックで亡くなってしまい、それ以降、父にルードウィヒという名前の人間・動物を憎むように教え込まれた。数年後、ある事件で人を刺してしまい、父に勘当されてボンに行くことになる。そこでベートーヴェンと出会うことになり、以降彼を生涯の仇として因縁を重ねていく。

出典: ja.wikipedia.org

イケメン貴族でありながら、父親に刷り込まれた強迫観念に苦しむフランツ。この作品においてはベートーヴェンの聴覚を破壊した人間としても描かれています。

残念ながら未完…

この作品は『グリンゴ』『ネオ・ファウスト』と共に手塚の絶筆になった作品の一つである。手塚は胃癌で亡くなったが、まだ胃癌だとわかってない頃に、『コミックトム』編集者の竹尾修が手塚の仕事場に行くと「1時間描くともう疲れちゃって、横にならないとダメなんです。」と辛そうに仕事をしていたという。

出典: ja.wikipedia.org

そして、手塚は入院してからもベッドの上で仕事を続けた。入院後、竹尾が手塚の病室に行くと手塚は「ペンが重たくて、今の自分の状態だとペンが持てないんです」「代筆になっちゃってどうもすいません。本当にお疲れ様でした。」と優しい静かな口調で言い、原稿を渡した。それが竹尾が最後に聞いた手塚の言葉であった。原稿は『ルードウィヒ・B』の最後回(未完のため最後に描かれた回)になった。

出典: ja.wikipedia.org

あとがき

手塚治虫が最後の力を振り絞り描いた、『ベートーヴェン伝』。それゆえなのか鬼気迫るような筆致を感じ、殊にページをめくる手が止まらない作品となっています。

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