ブッダ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。

『ブッダ』の概要

『ブッダ』とは、漫画家の王者とも言える手塚治虫が、仏教の開祖である「釈迦」「仏」こと、ブッダの人生を事細かに描き出した作品。
作品は、ブッダが生まれる前から死んだ後まで描かれている。
ブッダだけに限らず、様々な人間ドラマが展開されており、世間から非常に高い評価を受けた。
本作はアメリカ合州国でも高評価を記録し、2004年と2005年のアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞している。
2500年前のインドが舞台で、ブッダはカースト制(上からバラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、スードラ)の中で、上から2番目であるクシャトリアの中でも王子という高位な地位で生まれた。ブッダは体が弱く、また、非常に哲学的な思想を持っており、悩みが多い青年に育っていくそんなブッダがどのように悟りを開き、人々にどのような影響を及ぼしたかが描かれている。
また、この作品は『手塚治虫のブッダ』の題名で全3部構成で順次アニメ映画化されており、第1部『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-』、第2部『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-』と続いている。

タッタとシッダルタ

『ブッダ』のあらすじ・ストーリー

2500年前のヒマラヤ。当時もっとも位の高い僧であったアシタは、カピラヴァストウという地方に強い力を感じて、弟子のナラダッタに調査するよう命じる。
ナラダッタがそこで出会ったのはタッタという少年で、彼は動物と意思疎通を交わしたり、動物の魂に乗り移り意のままに操るという能力を持っていた。

一方その頃カピラヴァストウの王妃マーヤは、脇に白い像が入ってくるという夢を何度も見る。やがてマーヤは妊娠し、一人の男の子を出産した。しかしマーヤは出産後まもなく熱病にかかり、「シッダルタ」という名を残して死亡する。シッダルタは後、「開いたもの・ブッダ」と呼ばれるようになる人物だった。

一方ナラダッタは、トラブルによって一人の奴隷の身分の少年が瀕死の状態に陥るという事態に見舞われていた。ナラダッタはタッタに動物に乗り移ってもらい、アシタに助言を求める。しかし長い道のりだった為タッタはかなりの数の動物を犠牲にしなければならなかった。
アシタはタッタが乗り移った鷹を見るなり事態を理解すると、少年を救う手立てを教える。反面弟子のナラダッタに対しては、一人の命に対して多くの命を犠牲にした罪を教えるため、「畜生道」を歩むことを命じる。
ナラダッタは途端に4本足となり、言葉を失って姿を消した。

死への関心と魔法使い

ブッダは死について大きな関心を抱いており、また同時に強い恐怖心を持っていた。野兎を射殺した級友が足を滑らせて亡くなり、周囲の大人が嘆き悲しんでいるのを見て、「死んでしまえばみな変わらない」と考えるようになる。
シッダルタは周囲の大人に「死んだらどこに行くのか」と問うたが、納得する答えは聞けなかった。
そこで国王は「魔法使い」と言われていた一人の老人と引き合わせる。老人はシッダルタに「野兎に乗り移れ」と命じ、死ぬ間際の体験を味わわせた。老人はシッダルタに「人の道を説け」と言い残すと姿を消す。
周囲の人間はシッダルタの事を「不思議な子」と認識するようになっていた。

シッダルタの出家

ある日大人になったタッタは動物に乗り移り、シッダルタを王宮から誘い出す。タッタはカピラヴァストウの敵国であるコーサラ国に深い恨みを抱いており、シッダルタを利用してコーサラを潰してもらおうと思っていた。
二人が連れ立って歩いていると、突如盗賊団に襲われる。シッダルタが身に着けていた貴金属を川に捨てると盗賊団はそれを追って川に飛び込んだが、そこはワニの巣くう場所だった為に皆命を落とす。ただ一人、女盗賊のミゲーラのみ助かった。シッダルタとミゲーラはやがて恋仲となる。
三人が歩いていると、口減らしの為に子供に捨てられた老婆と出会う。シッダルタは食料の為に親を捨てなければならないという状況にショックを受け、タッタが止めるのも聞かず王宮へと帰った。
その後シッダルタは6か月にわたって病を得る。回復した後も以前のような快活さはなく、心配した国王は婚約者となるヤショダラを連れてきた。
国の法により結婚を望むものは、決闘によって強さを認められなければならない。するとその決闘にシッダルタを慕うミゲーラが潜り込んできた。ミゲーラは八百長試合をしてシッダルタと一緒になろうと提案し、シッダルタも了承する。作戦は順調であったが、決勝戦の折ミゲーラの変装がとけてしまい、彼女はとらえられた挙句ひどい拷問を受けた。最終的には目を潰されて追放されるという事態に、シッダルタは激しい怒りを覚えたのである。

結局ヤショダラと結ばれることとなったシッダルタだったが、婚姻の儀式の夜、ミゲーラを探すため家を出ることを宣言する。引き留めるヤショダラだったが、思いの強さを感じ取って行かせてしまった。
外に出たシッダルタは国境付近でコーサラ国と揉めていることに気付く。実は婚姻の儀式中コーサラの者がシッダルタに留学を勧めていたが、シッダルタはそれを断ったのだ。コーサラ国王は「妻として貴族の身分の女を差し出せ」と要求してくる。シッダルタはそれを拒むこともできない自国の弱さにも嘆くのだった。
そんな時かつての魔法使いが再び姿を現し、シッダルタに出家するよう命じる。シッダルタは決意したが、ヤショダラが子を身籠っていることがわかり、出産までの暫くを王宮で過ごすこととなった。シッダルタは生まれくる子に「障壁」を意味する「ラーフラ」と名付けるようヤショダラに命じると、王宮の屋根で断食の修行を始めた。シッダルタは自分の出家を妨げる我が子さえ障壁だと思えたのである。
断食をやめるようヤショダラが呼びかけるも「悪魔よ去れ!」と妻に言葉を返すほど、シッダルタの決心は固かった。

ある時次期国王を約束されていた臣下の一人であるバンダカの策略により、シッダルタの元へ5人の僧が現れる。彼らはシッダルタに「共に苦行を行おう」と呼びかけ、シッダルタを屋根から降ろすことに成功した。
やがてヤショダラは男児を生み、約束通りラーフラと名付ける。そして我が子と対面したシッダルタは国王から王位を譲り受けることとなったが、その儀式の前日王宮を抜け出した。
愛馬カンタカに乗って遠い湖までやって来ると、シッダルタは髪を剃り落とし立派な僧となったのである。

一方企みを持っていたバンダカはヤショダラを妻にすることを望んでいたがかなわず、別の娘との間に息子となる「ダイバダッタ」をもうけた後、コーサラの兵から槍を受けて死亡した。

デーパとの出会い

出家したシッダルタは、とある猟師小屋に宿を請うた折に「苦行こそ至高」と考える修行僧「デーパ」と出会い、苦行の内容を教えてもらう。
すると猟師小屋の主人が「子供の中で最も手のかかるアッサジを連れて行ってくれないか」と頼んできた。二人は「面倒は見切れない」としてアッサジを引き取ることなく修行に入る。
デーパは「苦行こそ至高」と常に言っていたが、シッダルタは「死んだら終わりだ」と考えていた。
その時ミゲーラと共に盗賊団として身を立てていたタッタとその手下が現れ、シッダルタに王族に戻るよう要求する。シッダルタはそれをかたくなに拒否して逃げ出すと、手下が後を追いかけてきた。するとどこからかアッサジが現れ、シッダルタたちが隠れている方向とは違う方向を示して危機を救う。それでも二人は引き取るつもりはなかった。

ナラダッタとダイバダッタ

一方ダイバダッタは父親がいないことをからかわれ、義父や同級生からひどいいじめを受けていた。
ある時級友と共に出かけたダイバダッタは、けがをした狐を助けてやる。その時暴れ象が一同に向かって突進してきたため、慌てて洞窟の中に身を潜めた。
彼らは水をめぐって争いに発展し、ダイバダッタは水を独り占めする為他の子供を殺してしまう。
そのことが露見すると八つ裂きの刑に処されることとなったが、怪我をした狐が現れてダイバダッタを救い、彼は狐に育てられた。
しかし間もなく狐は死に、一人ぼっちになったところにナラダッタが現れる。ダイバダッタは「強い者が勝ち、弱い者が滅びる」と教えられ、臆病な性格は徐々に変化していった。

アッサジを救うシッダルタ

修行をしていたシッダルタとデーパはある時、高熱を出して倒れているアッサジを見つけて近くの町まで運んだ。
その町では僧を認めていなかったため二人は門前払いされるが、シッダルタが「この子を治療できなければ代わりに自分が死ぬ」との約束で、中に入ることを許された。
シッダルタはアッサジの症状を破傷風だと見抜き、膿を焼き切って吸い出すという治療を行う。その最中アッサジは死の淵をさまよっていたが、その日を境に未来予知の能力を授かった。

シッダルタの献身によってアッサジは救われ、シッダルタの治療の様子をみていた町の娘「ヴィサーカー」はシッダルタに惚れ込む。デーパとアッサジから引き離されて一人になったシッダルタがそれを拒んで逃げ出した時、タッタ率いる盗賊団が町を襲う。
ヴィサーカーは殺されかけたところをシッダルタの言葉によって助けられた。シッダルタは「10年たったら国に帰る」とタッタに約束し、タッタは了承してその場を収めた。

ビンビサーラ王との交流

一方旅を続けていたデーパとアッサジは、とある場所で羊飼いに出会う。するとアッサジは「羊も羊飼いも全員死ぬ」と予言し、その通りになった。
以降もアッサジはたびたび予言を行い、それはすべて的中する。するとアッサジの噂を聞きつけたマガダ国の王「ビンビサーラ」は、彼を王宮に招いて予言をさせた。

ビンビサーラが余命を尋ねると、アッサジは「20年後あなたは息子に殺される」と予言した。ビンビサーラはアッサジ自身の余命を聞いてみると、顔色一つ変えず「8年と8か月」と答えたのである。ビンビサーラは予言の恐怖に苛まれることとなった。
やがてアッサジを追ってシッダルタが国にやって来た。ビンビサーラは一目でシッダルタが「ただものではない」と見抜き、自らの死の恐怖を打ち明ける。丁寧に話を聞いてやるシッダルタに対し、ビンビサーラは「開いたもの・ブッダ」と名付けるのだった。

やがて一年が過ぎたころ、修行の旅をしていたブッダ・アッサジ・デーパは、苦行者の聖地と言われる「苦行林」に向かうことを王に告げる。王は宝石を渡して修行の助けになるようはかろうとしたが、シッダルタは「食事以外の施しは受けられない」と辞する。王は宝石箱を池に放り、今度シッダルタが戻った時にはその宝石で堂を建てることを約束して送り出した。

悟りへの道

苦行林に着いたシッダルタは多くの修行僧が息絶えているのを見つける。その中にはかつてシッダルタに修行を勧めた5人の僧の内、一人が混ざっていた。デーパは「これこそ至高」と興奮気味だったが、シッダルタには理解できなかった。
修業を始めると、シッダルタは川辺でスジャータという少女と出会う。彼女は町の有力者の娘であり、過酷な断食で死にかけたブッダを救った。
そしてまたある時、タッタが重い病を得たミゲーラと共に丘の上に住んでいることを知る。ミゲーラは子を身籠ったが流産し、肥立ちが悪かった為全身を酷い膿に覆われてしまったのだ。シッダルタは意を決して口から膿を吸い出し、一年に渡って治療を施す。やがてミゲーラは回復したが、シッダルタは「穢れた」として首から下を埋められる苦行を課せられた。
危ういところをアッサジに救われると、シッダルタはアッサジに「死の恐怖に打ち勝つにはどうすればよいか」を尋ねる。アッサジは「何も考えないこと」だと教えた。以降シッダルタは「デーパと分かり合えることはない」と悟り、アッサジと二人で修業を行うこととなる。

それから6年が過ぎ、アッサジの死ぬ日がやって来た。シッダルタはアッサジを運命から救うため縄で気に縛り付けて監視するが、少しうたた寝をした隙に狼に食い殺されてしまう。
さらにシッダルタに恋心を抱いていたスジャータは美しい娘に成長しており、思いを告げる。しかしシッダルタが受け入れることはなく、ショックを受けたスジャータは毒蛇にかまれて死んでしまったのだった。
シッダルタは霊力を使ってたくさんの魂が集まる場所へスジャータを探しに行く。すると魔法使い「ブラフマン」が現れて、「あの魂の塊は宇宙と呼ばれている」と説明した。さらにブラフマンは「どれか一つ魂を連れ帰ればスジャータは蘇る」と助言し、シッダルタはスジャータを救うことができた。彼女の父はシッダルタに霊を言おうとしたが、既にその姿はなかった。

宇宙の存在を認識したシッダルタは悟りを開きかける。そこへ現れたデーパによって故郷の国が滅ぼされたと聞いたシッダルタは、巨大な苦しみを抱えつつも悟りの道を選んだのである。

シッダルタの終わりとブッダの始まり

ある日ブッダはコーサラ国に近いアンガという小さな国に住んでいた「ヤタラ」という男に声を掛けられる。
彼は奴隷身分の両親から生まれた野生児であったが、コーサラのルリ王子とふとしたことからかかわりを持つようになった。やがてヤタラはルリ王子に忠誠を誓い、その母である王妃ともかかわりを持つ。王妃はかつて奴隷身分だったが、貴族の娘の代わりに差し出されたのだ。ところがその秘密がばれてしまい王妃は死んでしまう。信頼や情を抱いていたヤタラは深く嘆き悲しんでいたのだった。
シッダルタはヤタラに対して教えを説き、ヤタラはその言葉に感銘を受け去っていった。やがて魔法使いのブラフマンが現れて、悟りを開いたことを祝してしるしを与えた。シッダルタは以降ブッダと名乗ることとなった。

アナンダの旅

悟りを開いたブッダはタッタやダイバダッタなど、昔からのなじみの人々の諍いを解決してまわる。やがて悪魔に憑りつかれていたアナンダを始めとした大勢の弟子を連れて、ビンビサーラ王のところに帰還した。
ビンビサーラ王は自分の死の予言が刻一刻と迫っており、ブッダはそんな王を励ます。一方で息子のアジャセ王子はブッダの事が気に入らなかった。そしてある日大勢の前で説法をしようとしたブッダを弓で射かけ、瀕死の重傷を負わせたのである。ブッダは懸命な治療によって一命をとりとめたが、回復後には国で蔓延していた病にかかってしまう。
ブッダはアナンダに「未来を見るもの」を探すよう命じて、アナンダを送り出した。悪魔に憑りつかれていた間の悪行に苦しめられながらも、アナンダは使命を果たして大勢の者を連れて帰還する。

ルリ王子の変化

suma719
suma719
@suma719

Related Articles関連記事

浜崎あゆみ(Ayumi Hamasaki)とは【徹底解説まとめ】

浜崎あゆみ(Ayumi Hamasaki)とは【徹底解説まとめ】

浜崎あゆみとは、キッズモデル・アイドル時代を経て1998年に歌手デビューした福岡県出身のミュージシャン。自らが作詞を手掛ける事が多く、そのストレートな表現で若者たちの心を魅了した。後に総売上枚数が5000万枚を突破し、ソロアーティスト及び女性アーティストとして史上初の快挙を成し遂げた。また、楽曲のみならず彼女のファッションやメイクをお手本にする若者たちが急増し、女子高生のカリスマ的存在に。ファッションリーダーとして、ネイルアート、大きなサングラス、豹柄などを流行させ社会現象となった。

Read Article

韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

日本でも幅広い世代から高い人気度を誇るK-POPや韓流ドラマ。2016年デビューのガールズグループ「TWICE」に日本人メンバーが3人選ばれたことで、K-POPアイドルを目指す日本人が急増した。韓国の芸能市場にとっても、日本人メンバーの存在は日本進出の大きな足掛かりとなるため重要視されている。またK-POPアイドルに限らず、韓国芸能界で活躍する日本人は多い。

Read Article

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家を紹介!

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家を紹介!

トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。

Read Article

火の鳥(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

火の鳥(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

漫画界の巨匠、手塚治虫の描く壮大な物語が『火の鳥』だ。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。

Read Article

ブラック・ジャック(BLACK JACK)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ブラック・ジャック(BLACK JACK)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。

Read Article

三つ目がとおる(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

三つ目がとおる(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

Read Article

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』。一話完結の作品の中に完璧な人間ドラマを描きだす手塚治虫は間違いなく天才だったといえるでしょう。漫画を読んだことのない人はもちろん、ある人にとってもブラック・ジャックは謎の多い人物です。今回は間黒男がいかにして伝説の無免許医ブラック・ジャックになったのか、ブラック・ジャックとはいったい何者なのか、その本性に迫ります。

Read Article

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『火の鳥』はあの『鉄腕アトム』を生み出した漫画界の巨匠、手塚治虫による『火の鳥(不死鳥)』を題材とした長編漫画である。日本の漫画文化を代表する作品の一つ。仏教の「六道輪廻」の考え方を軸に「死と再生」を主なテーマとした壮大なストーリーとなっている。 全12編ともなる独立したストーリーの舞台が過去と未来を行き来する独特な構成や、宗教思想と漫画の融合が当時画期的であり、現在でも数々の作品に影響を与え続けている。 この記事では、生命の本質や人間の業を説くような火の鳥の名セリフの数々を紹介する。

Read Article

奇子(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

奇子(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『奇子』とは手塚治虫が小学館『ビッグコミック』に1972年1月25日号から1973年6月25日に連載していた漫画作品。戦後史最大の闇とされた下川事件をモデルにした事件を核に、旧家一族の愛憎劇を絡めた物語となっている。第二次世界大戦直後、天外仁朗(じろう)が外地から復員すると、実家には末の妹・奇子(あやこ)が増えていた。実は奇子は仁朗の義姉と彼の父親の不義の子であり、彼女の存在が家族間に緊張を生む。一方仁朗はGHQのスパイに成り下がり、司令部からの命令で様々な汚れ仕事や諜報活動に手を染めていく。

Read Article

アドルフに告ぐ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アドルフに告ぐ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アドルフに告ぐ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた第二次世界大戦中のドイツと日本、そして3人のアドルフについての漫画作品である。『週刊文春』にて1983年1月6日〜1985年5月30日まで連載された。ヒットラー、カウフマン、カミル、3人のアドルフの人生が入り混じり、狂言回しの峠草平を中心に物語が進んでいく。1986年度の第10回講談社漫画賞一般部門を受賞し、手塚治虫の作品の中でもトップクラスの名作である。

Read Article

ジャングル大帝(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ジャングル大帝(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジャングル大帝』とは、手塚治虫による日本の漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。 壮大な自然を舞台に、主人公のレオを中心とした物語で、その中で動物たちの弱肉強食や人間の欲望、自然の脅威や素晴らしさを知ることができる。学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて連載された。アニメ作品も制作されており、手塚治虫初期の代表作であると共に、現代アニメの基礎となった作品である。

Read Article

どろろ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

どろろ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。

Read Article

七色いんこ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

七色いんこ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『七色いんこ』とは1981年より手塚治虫が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画、およびそれを原作とした舞台作品。シェイクスピアなどの海外古典から近代演劇まで、実在の演劇をベースにした1話完結の犯罪活劇。 七色いんこは、代役専門の天才役者。本人そっくりのメーキャップに、時には本人以上の演技力で観客を魅了する一方、劇場内の金持ちから金品を巧みに奪う泥棒でもある。警察から送り込まれた射撃・格闘に秀でた刑事、千里万里子(せんり まりこ)は七色いんこを追ううちに次第に彼に好意を抱くようになる。

Read Article

ばるぼら(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ばるぼら(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ばるぼら』とは、手塚治虫によって『ビッグコミック』で連載された、芸術を題材とした大人向けの漫画。「耽美派の天才」と呼ばれる主人公の小説家が、アルコール依存症のフーテン娘バルボラと出会ったことで芸術家としての絶頂を味わい、そして転落するまでを描いている。男女の性愛だけでなく、異常性欲、黒魔術、薬物といったアングラ要素が満載の、いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品のひとつだ。 2020年、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で映画化されたことで話題になった。

Read Article

ユニコ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ユニコ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ユニコ』とは手塚治虫がサンリオより出版の『リリカ』で1976年11月から1979年3月まで、小学館より出版の『小学一年生』で1980年5月号から1983年7月号まで連載した児童向けファンタジー漫画である。1981年には『ユニコ』、1983年には『ユニコ 魔法の島へ』のタイトルで映画化した。 一角獣の子どもユニコは、いじわるなビーナスに神の国を追い出され、西風の精に運ばれ様々な時空を旅することとなる。不思議な魔法を使えるユニコは、訪れる先で様々な人々と交流し、彼らに愛と友情を届けていく。

Read Article

上を下へのジレッタ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

上を下へのジレッタ(手塚治虫)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『上を下へのジレッタ』とは、手塚治虫がバーチャルリアリティーのような妄想世界「ジレッタ」を巡る騒動を描いたブラックユーモア漫画。才能と野心あふれるプロデューサー門前市郎(もんぜん いちろう)が「空腹の間だけ絶世の美女になる」という特異体質を持つ越後君子(えちご きみこ)と、その恋人の山辺音彦(やまべ おとひこ)を利用して名誉欲を満たそうと七転八倒する物語。 手塚作品の中では知名度は高くないが、2017年には妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』のタイトルで舞台化され、横山裕が主演を務めた。

Read Article

タトゥー・刺青を公言している女性芸能人まとめ

タトゥー・刺青を公言している女性芸能人まとめ

かつて日本では極道関係者や罪人が「刺青」を入れていたことから、「刺青」は忌避すべきものという風習が根強く存在してきた。しかし海外文化の流入が盛んになり、ファッションの一部として「タトゥー」「刺青」を入れる芸能人や著名人が増えてきている。本記事では「タトゥー」「刺青」を公言している女性芸能人をまとめて紹介する。

Read Article

【劣化】浜崎あゆみが激太り!?“あまりにもふくよかな腹”を徹底検証!【二重アゴ】

【劣化】浜崎あゆみが激太り!?“あまりにもふくよかな腹”を徹底検証!【二重アゴ】

歌手の浜崎あゆみが“激太り”していると話題になっている。その証拠だとされる画像や動画は数多く存在し、一部のファンの間では「劣化した」、「外国のおばあさんみたい」と悪い意味での話題と化している。 実際に浜崎あゆみは太ったのかどうか、画像や動画と共に検証していく。

Read Article

NEW
【純粋無垢】徹底紹介!浜崎あゆみが長瀬智也に書いた詞!【切なさ炸裂】

【純粋無垢】徹底紹介!浜崎あゆみが長瀬智也に書いた詞!【切なさ炸裂】

「平成の歌姫」として知られる浜崎あゆみが、同い年のジャニーズタレントの長瀬智也と交際していたことは、ファンの間では有名な話である。 結局2人の関係はうまくいかずに別れることとなったが、浜崎の発表した曲の中には長瀬との関係をうかがわせるようなものも少なからず存在している。ここでは、独断と偏見で浜崎の想いの詰まった詞を紹介する。

Read Article

【整形・豊胸?】Mステ登場の浜崎あゆみにネットざわつく【ミュージックステーション】

【整形・豊胸?】Mステ登場の浜崎あゆみにネットざわつく【ミュージックステーション】

2017年の『ミュージックステーション』3時間スペシャルに登場した浜崎あゆみの姿に、ネットが大きくざわついた。浜崎あゆみの鼻に違和感を覚えた視聴者が多かったようで、「整形なのでは」という声が噴出。また胸を大きく露出させた衣装に「豊胸か?」という声も相次いだ。

Read Article

タトゥーを入れている芸能人・歌手まとめ【安室奈美恵、ワンオクほか】

タトゥーを入れている芸能人・歌手まとめ【安室奈美恵、ワンオクほか】

海外アーティストはもとより、日本の芸能人・歌手でもタトゥーを入れていることを公言する人が多くなっている。あまり目立たないワンポイントものや自分の星座のモチーフ、恋人とお揃いのものまで、その種類は様々だ。本記事では海外アーティストも含め、タトゥーを入れている芸能人・歌手の情報をまとめて紹介する。

Read Article

してる?してない?浜崎あゆみの整形疑惑を徹底検証!

してる?してない?浜崎あゆみの整形疑惑を徹底検証!

「平成の歌姫」とも呼ばれる、絶大な人気を誇るアーティスト浜崎あゆみ。そんな彼女に昔から取り沙汰されているのが、「整形しているのではないか」という指摘である。 以前の写真と顔が違うという者もいれば、成長に従い顔立ちが変わることなど珍しくないという者もいる。ここでは、そんな賛否両論の浜崎あゆみ整形疑惑について紹介する。

Read Article

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

田中圭一先生と言えば、漫画界の巨匠・手塚治虫先生の絵柄で下ネタギャグな作風を確立したパイオニア。その田中先生が現在webサイト「ぐるなび」にて、漫画家ご本人とそのご家族にまつわる“食”にスポットを当てたエッセイ漫画を連載しており、これが大変おもしろい!ですのでこちらでは、田中先生の作品を通して、ご自身も漫画家や他分野で活躍されているご家族も紹介させて頂きます。

Read Article

【ayu愛してるんだ】誤爆ツイートで熱愛発覚!浜崎あゆみと浦田直也の交際事情まとめ

【ayu愛してるんだ】誤爆ツイートで熱愛発覚!浜崎あゆみと浦田直也の交際事情まとめ

平成の歌姫として君臨してきた浜崎あゆみ。そんな彼女と、AAAの元メンバー・浦田直也とはもともと仲が良く、互いのことを「姉」「弟」と呼び合っていたようです。それだけならまだしも、ツイートでは「付き合っているのでは?」と匂わせるような発言が多く、ついには浦田直也があゆへの想いを誤爆ツイートしたことで熱愛が発覚しました。これに対し、ファンからは厳しい声が挙がっています。まぁ、そりゃそうなりますわな。

Read Article

浜崎あゆみが不調…CD売り上げ数とライブ動員数低迷で大変そうな件

浜崎あゆみが不調…CD売り上げ数とライブ動員数低迷で大変そうな件

1998年に19歳で歌手としてデビューを果たした浜崎あゆみ。独特の歌声やファッションセンスなどが話題を呼び、当時はメディアに引っ張りだこ!その圧倒的カリスマ性で特に若い世代を中心に絶大な支持を得てきました。そんな彼女、いつの頃からかCD売り上げ数やライブの観客動員数が低迷し、かなり大変な状況にあるようです。この記事では、その内容やネット民の反応についてまとめました。

Read Article

まるで魔法!フォトショ詐欺な芸能人の比較画像まとめ【浜崎あゆみ・前田敦子など】

まるで魔法!フォトショ詐欺な芸能人の比較画像まとめ【浜崎あゆみ・前田敦子など】

写真の補正や修正・加工が簡単に行えるフォトショップ。肌の質感をよくしたり脚を長く見せたり胸を大きくしたりと、自然に顔や体を整形できてしまう魔法のアイテムですよね。雑誌などではお人形のようにキレイな芸能人も、実はフォトショの効果が大きいだけかもしれません。ここでは詐欺レベルな修正をしている芸能人の比較画像をまとめました。

Read Article

目次 - Contents