【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

「ジョジョの奇妙な冒険」に登場し、初代・ジョジョとの死闘を繰り広げ、血の因縁を作り上げた巨悪、ディオ・ブランドー。底なしの野心のため、人間を辞めて怪物へと変貌した彼の奇妙な人生と「悪のカリスマ」として多くの人々を突き動かした、彼が持つ独特の魅力について、解説する。

「ジョジョの奇妙な冒険」とは

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『ジョジョの奇妙な冒険』とは、1986年から週刊少年ジャンプにて連載されている荒木飛呂彦氏による漫画作品。
ジョースター家の一族と宿敵・ディオ・ブランドーの因縁、戦いを描く大長編物語である。
バトル漫画でありながら、ホラーテイストな独特の絵柄や擬音、ポージングなどの演出が特徴的。
能力を使った相手との読み合いや裏をかく心理戦が見どころで、特に物語後半で登場する精神を具現化したヴィジョン「スタンド」は本作を象徴する存在である。
時代ごとに主人公が変わっていくのも大きな特徴(各ストーリーのまとまりを「部」と呼ぶ)である。
ゲームやアニメ、実写映画など様々なメディア展開を続けており、いまだなお根強い人気を誇っている。

ディオ・ブランドーとは

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「ジョジョの奇妙な冒険」の始まりとなる第1部「ファントムブラッド」にて登場する宿敵。
主人公であるジョナサン・ジョースターの友人でありながら、やがて人類の存続を脅かす怪物へと変貌する。
容姿端麗で光沢のある金髪と、白い肌、鋭い眼差しが特徴的。
高い知性とカリスマ性、そして絶対的なプライドを併せ持つ。
上昇志向が非常に強く、極度の負けず嫌い。このことから、目的を果たすためならどんな汚い手でも使うという、冷酷な一面を持つ。

第1部「ファントムブラッド」での活躍

ジョースター家の養子となるまで

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ジョージ・ジョースター卿の事故現場に遭遇した、ディオの父・ダリオ(画像中央)

イギリスの貧民街に生まれるも、早くにして母は他界。父・ダリオと二人で暮らしていたが、酒に溺れる父はディオに暴力を振るい、ディオもまた父を「名誉など存在しないクズ」と嫌悪していた。
母親のことは心から愛していたディオだったが、父親が酒を買う金のために母の形見のドレスを売るよう命じたことで、父を殺害することを決意。少しずつ毒を盛り、病気に見せかけて父を殺害する。
息子の手によって薬を盛られたと知らない父・ダリオは、死ぬ間際にかつて恩を売っていたジョースター卿の養子になるよう、ディオに告げる。
ダリオは生前、馬車が事故を起こし崖下へと転落している現場に遭遇していた。生存者を救う気などなく、死体から金目のものを奪おうと馬車に近付くダリオだったが、一人だけ息のあった男・ジョージ・ジョースターに「命の恩人」と勘違いされる。
ダリオはとっさの機転で嘘をつき、まんまとジョースター卿にとっての恩人となり、恩を売ることに成功していた。
父のことを嫌悪していたディオだったが「世界一の金持ちになってやる」という欲望と、荒んだ生活の中で抱いた「誰にも負けない男になる」という野心によって、ジョースター家の養子になることを決意。どんな手を使ってでもジョースター家を乗っ取り、莫大な財産を我が物にしようと考えていた。
「ジョジョの奇妙な冒険」で脈々と続いていく「ジョースターの血筋」とディオの因縁は、ここから始まって行く。

養子となり、ジョースター家の乗っ取りを画策

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ジョナサン・ジョースターとディオの出会い

ジョースター家へとやってきたディオは、第1部の主人公であるジョナサン・ジョースターと出会う。
初めて出会うディオに、ジョナサンは早く仲良くなろうと友好的に接し、愛犬であるダニーを紹介する。
だが、ジョナサンが見ている前で、ディオは近寄ってきたダニーに蹴りを放った。
困惑するジョナサンに対し「犬が怖いんじゃない。人に媚を売る態度に虫唾が走る」と威嚇する。
ディオは、ジョナサンに対し精神的、立場的優位に立つため、その凶暴性をあらわにしていく。
ジョナサンの父であるジョージ・ジョースター卿の前ではあくまで賢く礼儀正しい姿を演じるディオだったが、ジョナサンの前では度々、凶悪な本性をさらけ出していく。
ディオは勉強や食事マナーをあっという間に身につけ、養父であるジョースター卿からも信頼を得ていく。
その一方で、ジョナサンは私生活でディオと比較され、精神的に追い詰められていく。
ディオはこの他にも、ジョナサンの周りの友人らにも「彼は嘘つきだ」と悪い噂を広めるなど、味方を奪うことで徹底的にジョナサンを孤立させていった。

ジョナサンの大切な恋人・エリナをも奪うディオ

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無理矢理、エリナのファーストキスを奪うディオ

勉強、運動能力、そして友人の数まで、何から何までディオに勝てないジョナサンは孤独な日々を送っていた。
だが、やがてジョナサンの前にエリナと名乗る少女が現れる。
彼女はかつて、いじめられていたところをジョナサンによって救われていた。そして二人は次第に親密な仲となる。
互いに恋心を抱き、惹かれ合うジョナサンとエリナだったが、ディオはこれにも目をつけた。
ある日エリナを襲い、無理矢理に彼女の唇を奪うディオ。これによってさらにジョナサンを精神的に追い詰めようとした。
だが初めてのキスを奪われたエリナは、自身の唇をあえて「泥水」で洗い、ディオに心までは屈さない姿勢を見せた。
この行為にディオは激昂し、思わずエリナに手を上げる。

初めてのジョジョへの敗北

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エリナをも傷付けたディオに対し、ついにジョナサンの怒りが爆発する

ディオがエリナに行った乱暴はジョナサンの耳にも届いた。
愛する人までをも傷付けられ、激しく怒るジョナサン。
そんな彼に対し、あくまディオは冷静に対処し、迎え撃つ。
ジョナサンを完膚なきまでに叩きのめすことで、ディオは彼の精神に「絶対に勝てない」という気持ちを植え付けようとした。
最初は優勢だったディオだが、ジョナサンは顔面を殴られつつも反撃に転じてくる。
激しい怒りを爆発させたジョナサンによって、逆に滅多打ちにされるディオ。
心の中で見下していたジョナサンに遂に「敗北」したことでプライドを傷付けられたディオは、初めての悔し涙を流した。

成人し「財産乗っ取り」のために動き出す

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ディオが薬と毒をすり替える現場を取り押さえるジョナサン

エリナを巡る激しい喧嘩の後、ジョナサンとディオの関係は徐々にだが良好なものへと変わっていった。
だが、それはあくまでディオがジョナサンの友人として「演技」をしていただけであり、ディオの中にある「ジョースター家の乗っ取り」という野心は消えていなかった。
成人したことにより財産に関して法的に干渉する権利を得たため、ディオは幼い頃から抱いていた計画を実行に移す。
それは、かつて自身の父・ダリオを殺害した際と同様、病死に見せかけてジョースター卿を殺害するというものだった。
薬と毒をすり替えることでジョースター卿を衰弱させることに成功していたディオだったが、そのさなか、ジョナサンが偶然にもディオの父・ダリオがジョースター卿に宛てた手紙を発見する。
それは自身の病状から死が近いということと、ディオを養子にしてほしいと願う「ダリオの遺言状」だった。
遺言状の中に書かれていた病状が、ジョースター卿の病状と酷似していることに気付いたジョナサンは、ディオが父・ダリオを毒殺したこと、そしてジョースター卿までも毒殺しようとしていることに勘付く。

ジョナサンを殺すために「石仮面」の利用を決意

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ジョナサンが研究を続けていた「石仮面」。ディオはこれをジョナサンの殺害に利用しようとする

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