広瀬康一(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

広瀬康一(ひろせこういち)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』及びPart5『黄金の風』冒頭に登場するスタンド使いにして主人公の東方仗助の友人であり、語り部でもある。気弱な面もあるが、成長するスタンド「エコーズ」が目覚めてからは勇気を振り絞って敵に立ち向かうようになる。その姿勢は、戦い慣れしている空条承太郎にも一目置かれるものであった。普段は優しい性格で、読者を含めて共感を得やすいキャラクター。そのためか作中では癖の強い人物にも好かれる傾向にある。

広瀬康一のプロフィール・人物像

CV:梶裕貴(TVアニメ版)、朴璐美(ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』)、夏樹リオ(ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』未使用音源)
演:神木隆之介(実写映画版)

生年月日:1984年3月28日
身長:157cm

広瀬康一(ひろせ こういち)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』及びPart5『黄金の風』に登場するスタンド使いで、物語の語り部である。
杜王町に両親、姉と愛犬ポリスと住んでおり、ぶどうヶ丘高校に通う1年生。主人公の東方仗助(ひがしかた じょうすけ)の友人でもある。
冒頭で自身を「ま、おぼえてもらう必要はないですけど」と称している。気弱で臆病な一面もあるが、表裏のない優しくまっすぐな性格で、いざという時には恐怖心を押しのけて勇気を出すことも多い。その度胸が結果として敵を撃破することもあり、何度もスタンド使いと戦ってきた空条承太郎(くうじょう じょうたろう)をして「君は本当に頼もしいヤツだ。この街に来て、君に知り合えて本当に良かったと思ってるよ…」と言わしめた。
漫画家の岸辺露伴(きしべ ろはん)など癖の強い人物に好かれる傾向にあり、特に同級生の山岸由花子(やまぎしゆかこ)からは常軌を逸した愛情を寄せられていた。それでも、スタンド使いたちとの戦いの中で成長を遂げ、自身を脅してきた小林玉美(こばやし たまみ)を舎弟にし(というか、玉美が康一に恐れをなして舎弟となった)、由花子とは両思いになった。
その表裏のない性格や成長性などからもう一人の主人公とも目される。

広瀬康一の来歴・活躍

康一が出会った二人の男

仗助と承太郎の戦いに「何かが起きている」と感じる康一。

M県S市杜王町に住むぶどうヶ丘高校1年生の広瀬康一(ひろせ こういち)は、登校初日に二人の奇妙な男に出会った。
一人は空条承太郎(くうじょう じょうたろう)。「東方という家を知らないか」と聞いてきた承太郎は、190cmはあるだろう高身長とワイルドな風貌をしていたが、康一は彼に対してはおそれよりも知性と物静かな印象を受けた。
もう一人は康一と同級生で、承太郎が探していた東方仗助(ひがしかた じょうすけ)という少年だった。承太郎の祖父ジョセフ・ジョースターの隠し子だという仗助は、自身の出生についてはとうに納得しており、ジョースター家が隠し子騒動でもめていると聞くや「俺のせいで喧嘩になってすいません」と頭を下げた。リーゼントヘアに高身長とやや近寄りがたいいでたちだが、仗助は荒くれ者というわけではないようだった。
しかし、髪の毛を悪く言われた途端仗助は激昂した。絡んできたガラの悪い上級生の他、話の流れで「下らねー髪の話なんか」と言った承太郎に対して仗助が怒ると、上級生がいきなり吹っ飛ぶ現象が起きる。その他、血を出して吹っ飛んだはずの上級生の怪我が治り、鼻が変形する、上級生に投げつけられ甲羅が割れたはずの亀が無傷になるといった奇妙な出来事が起こった。承太郎は吹き飛ばなかったが、帽子が妙な形に変形した。何が起きているのかは分からなかったが、「何かが起きてる」ことは康一にも分かった。
承太郎は仗助だけではなく一部始終を見ていた康一にもジョセフが念写したという写真を見せ、杜王町に来たもう一つの理由を語る。息子の仗助を念写しようとしたら全くの別人が写った。承太郎が言うには「理由は分からないが、この街でヤバいことが起きている。この男を見かけることがあっても近づくな。警察に言っても無駄だ」とのことだった。また、その男は「スタンド使い」だと推測された。
康一には見えなかったが、承太郎と仗助は"個別の能力を持つ具現化された精神エネルギー"こと「スタンド」能力を有しており、これを使って戦っていたのだった(康一はスタンド使いではない為、スタンドが見えない)。承太郎のスタンドは数秒時を止める「スター・プラチナ」、仗助のスタンドは壊れた物を直し、怪我を治す「クレイジー・ダイヤモンド」であった。
杜王町は、サマーシーズンなどに観光客が多く訪れる開けた街だったが、1999年になってからの行方不明者が平均と比べて7倍から8倍いるという闇の記録もあった。仗助の祖父で警官の東方良平(ひがしかた りょうへい)が怪死する事態(実際には念写に写った敵スタンド使いアンジェロに倒された)も起きる。
仗助と承太郎に出会っただけに思われた康一だがそのまま仗助と友人関係になり、杜王町で起きる奇妙な事件に次々遭遇することとなる。

バッド・カンパニー戦

仗助との帰宅途中、康一は地元で幽霊屋敷と呼ばれる家の窓に人影を見た。誰か引っ越してきたのかもしれないと思った康一だが、近所に越してきた仗助は荒れ放題の家が売れるわけがないし、ホームレス対策で不動産関係者が見回っていると言った。
幽霊でも見たのかと門のところから中を覗き込んだ康一は、いきなり門に首を挟まれてしまう。門を閉めたのは、虹村億泰(にじむら おくやす)という少年だった。億泰は、「ここは俺の親父が買った家だ」と言う。突如矢が飛んで来て康一の喉を貫いた。矢を放ったのは、億泰の兄の形兆(けいちょう)だった。形兆は、「自分たちの目的の為に使えるかもしれないと踏み、そいつ(康一)を射抜いた」と語る。
康一に刺さった矢は、スタンド能力を引き出す力があるが、適性がなければ死んでしまう。喉という急所を射抜かれたこともあり、仗助は康一の怪我を治そうとするが、億泰に阻まれ戦闘となった。億泰のスタンドは右手で何でも削り取る「ザ・ハンド」で、空間を削り取ることで瞬間移動もできる。兄の形兆をして「思い出してもゾッとする」と言わしめる強力なスタンドだが、頭の悪い億泰は自滅する形で敗れた。
兄のスタンド「バッド・カンパニー」に始末されそうだった億泰を助け、仗助は虹村邸に入る。康一は部屋の中央に横たえられていた。明らかに罠であった。億泰は仗助が自身の怪我を治せないのを承知で自分を助けたことに疑問を持ちつつ、「一回だけ借りを返す」と言って康一と仗助の距離を縮めた。
傷を治された康一は意識を取り戻す。形兆がバッド・カンパニーで攻撃を仕掛けてきた。見た目には"おもちゃの兵隊"で構成された一個師団のようだったが、使用する武器の破壊力は本物の重火器に匹敵し、康一を庇う仗助を追い詰めていく。そんな中、康一がバッドカンパニーを視認している(=スタンド能力が覚醒している)ことが明らかとなる。
康一にスタンド能力が目覚めたらしいことを知った形兆は姿を現し、スタンドを見せろと言ってきた。スタンドの出し方が分からない康一だったが、バッド・カンパニーに攻撃されて、咄嗟に「身を守ろう」と考えたことでスタンドが発現する。それは卵のような形をしていた。卵の表面にひびは入ったが、何も出てこなかった。
形兆は康一のスタンドに興味を持ちつつ、まずは邪魔な仗助を片付ける為にバッド・カンパニーに攻撃を命じる。康一は仗助にスタンドを引っ込めるよう言われたが、やり方が分からなかった。仗助が卵を蹴ったことで本体である康一も吹き飛ばされ卵のスタンドも引っ込んだ。
康一が初めて目の当たりにしたスタンド戦は、「バッド・カンパニーの放ったミサイルをクレイジー・ダイヤモンドで直し、逆行させる」形で形兆にダメージを与え、仗助の勝利で終わった。
仗助は「早くこの家を出ようぜ」と言ったが、康一は「僕を貫いた矢はどうするの」かと尋ねた。自分は仗助に治してもらえたが、適性のない者が矢で射抜かれたら死んでしまうことを知った康一は犠牲者が増えるのを懸念していた。億泰が言うにはこの家には父親がいるはずだが、康一は「今は(父親はこの家に)いないと思う」と言い、自分だけでも弓と矢を探しに向かった。仗助は怖がりながらも他者の為に勇気を振り絞る康一に感服し、「一緒に弓と矢を探そう」と言った。
弓と矢は2階の一室の壁に掛けてあったが、仗助らは何かの気配を感じ取る。鎖の音がした。康一は「やっぱり怖い」と言うが、仗助に「1・2・3でドアを蹴飛ばして開けるんだ。脅かすんだぜ。そしたら俺が飛んでって弓と矢ん所へ行ってヘシ折るからよ」と言われドアを蹴破る。
突如、康一の足を何かが掴んだ。スタンドではなく生身の肉の塊であった。クレイジー・ダイヤモンドでちぎってもすぐに再生する。康一を掴んだのは、醜い肉の塊であった。重傷を負った形兆が現れて説明をする。その肉の塊こそ、虹村兄弟の父であった。
妻の死後、経営していた会社が倒産し、虹村父は仕事が長続きせずに息子たちにいら立ちをぶつけるようになった。そんな中、虹村父は吸血鬼のDIOの配下となり、多額の報酬を得るようになる。DIOは、信用できない部下には自らの細胞である肉の芽を埋め込んで操っていた。虹村父もまたそうして操られていた部下の一人で、DIOの死に伴い肉の芽が暴走。虹村父は何をしても死なず、息子たちの顔も分からないほど知能が減退した肉の塊となってしまった。その後10年間、虹村父は同じ箱の中を無駄にかき回している。形兆は10年かけて調査を進め、スタンドやDIOを倒した承太郎のことについての情報を得る。更にスタンドを引き出す特殊な力を持つ矢の存在を知ると、八方手を尽くしてこれを入手した。
スタンド使いを増やすのは、父を人として死なせてやりたいとの気持ちからだった。仗助は、「しつけ」と称し形兆が父を殴り、蹴りつけるさまを見て形兆に向かっていく。狙いは弓と矢ではなく、箱だった。クレイジー・ダイヤモンドで箱を殴ると、中にあったものが復元された。それは、幸福だったころの虹村家の写真だった。
復活した写真を手に号泣する虹村父を見て、康一は虹村父が姿こそ変わり果て、今のことは分からなくてもずっと息子たちを探していたことを悟る。仗助は虹村父を治すスタンド使いを探すことの協力を買って出、億泰も「もうスタンド使いを増やすのはやめよう」と言うが、適性のない者を何人も殺してしまった形兆は「もう戻れない」と言った。
その時、かつて形兆により矢で射抜かれて生まれたスタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」がその場に現れる。コンセントから出て億泰を攻撃しようとしたレッド・ホット・チリ・ペッパーだが、弟を庇った形兆の腹を貫く。形兆はバッド・カンパニーを動かそうとしたが、レッド・ホット・チリ・ペッパーには電気を吸収してパワーアップする性質があり、形兆による反撃を許さなかった。レッド・ホット・チリ・ペッパーは形兆と弓と矢を電気にし、コンセントに消える。仗助たちが屋外に出ると、形兆は電線の上で感電死していた。
兄の死を「当然の報い」と言いながらも自分を庇ってくれた事実を口にする億泰に仗助は「確かにおめーの兄貴はおめーを庇ったよ」と声を掛ける。
その後、億泰は仗助、康一と打ち解け友人となった。

ザ・ロック戦

新品の自転車で通学する途中、よそ見をしていて道路上にあった袋を轢いてしまう。中には子猫が入っていたらしく、血がにじみ出してきた。動揺する康一に、小林玉美(こばやし たまみ)と名乗る男が話しかけてきた。
康一は玉美に聞かれるまま名前を言い、彼の隣に座らされる。「猫の埋葬をしてやるから、金を出せ」「君は悪くない。だが、俺の猫を殺しといて行っちまうつもりかよ?」と玉美が脅してきた。玉美がしていることは、明らかに恐喝だったが、「"罪悪感"てあんだろ?銭払うことで心の罪悪感って奴にかかった錠が外れんなら財布出しちまった方がいいじゃねえか?」と言葉巧みであった。しかも、康一の胸には錠前のようなものが出現した。重い錠前は玉美のスタンド「ザ・ロック」だった。玉美は4カ月ほど前形兆に会い、スタンドに目覚めた。「初めは訳が分からなかったが、うまく使えば一生食うに困らないと気付いた」と玉美は言う。
改めて金を要求されるが、「払えません」と言った途端に錠前がさらに重くなる。ザ・ロックは、罪の意識に応じて錠前が大きくなり、重くなって対象にのしかかるスタンドだった。「罪悪感がある限り絶対に外れない」と言い、玉美は康一からスニーカーを買うための金を奪った。
仗助と億泰がそこに現れる。友人の康一がタカられている上、相手がスタンド使いとあっては見過ごせないとして助けに入ったのだった。「俺は遊びでやってんじゃねーんだ!」と怒る玉美は、康一から奪った7000円は「金がない」という嘘の分だと言い、「猫を引いた分は50万払え」と要求してきた。
怒った億泰に殴られた玉美はわざと大げさに転んで「前歯が折れた」と騒ぐ。罪の意識を感じた途端、億泰にも錠前がかかってしまった。錠前をつけられた者が玉美に攻撃をすると、ダメージは錠前に跳ね返ってくるらしい。
康一の轢いた袋の中身が本物の猫ではないことが明らかになり、玉美の歯も仗助の能力で治った。その途端、康一と億泰から錠前が外れた。仗助に脅されたことで玉美は財布を置いて逃げ去ったが、7000円は切れ端のみであった。
放課後、嫌な気持ちを抱えたまま康一が帰宅すると家の中に玉美がいて、康一の母の肩を揉んでいた。玉美は「康一が朝とぶつかり、その時財布が入れ替わった」と言い、「自分の財布に入っていた50万円を返してほしい」と要求してきた。
康一は「ゆすりだ」と言うが、玉美は昨夜レストランで食べた料理のレシートが財布の中に入っていると言い、康一の母に「あくどい息子を育てた」という罪悪感を植え付ける。玉美に殴りかかる康一だが避けられた上、「たっぷり搾り取ってやる」と言われた。玉美は広瀬邸の土地と権利書、実印の他康一の姉・綾那(あやな)をも手に入れようと口にする。紅茶を出した際、玉美の手に紅茶をかけてしまったことで綾那は罪悪感を持っていた。
玉美の下卑た物言いに怒った康一のスタンドに変化が起きた。虹村邸で発言した卵からスタンドが現れたのだ。康一は母と姉を部屋から出し、玉美に「母さんたちの錠を外せ!」と言う。「俺がボコボコに痛めつけられているところを見たら、ますます罪の重さが重くなるんだぜ」と言う玉美だが、康一は「外すんだ!」といつもの気弱さを見せずに言った。
外さないと宣言した玉美を、康一のスタンド「エコーズ」が殴りつける。しかし、派手な音がするだけで玉美にダメージはなかった。エコーズに大した力がないと踏んだ玉美は「スタンドの強さっつーのはよ!精神の強さなんだよ!」と凄むが、その顔には漫画の効果音のような「バキ!」という書き文字があった。
突如、玉美は殴られた時のような音を耳鳴りのように感じる。エコーズの能力は、音を体にしみこませるというものだった。音に苦しむ玉美に、康一は「母さんとお姉ちゃんの錠を取ったら外してやる」と言うが、玉美はナイフを取り、自分を刺して「痛い!」と叫んでナイフを康一に投げ渡した。
部屋に入ってきた母と綾那は、康一が玉美を刺したとしか思えない光景を目にする。母と綾那の錠前はさらに大きくなり、玉美は「人は罪の重さに耐えきれなくなると死んだほうがましって思えてくるんだ」とエコーズの能力を解除するように言った。
康一は、「その逆だ。音を出す」と言い、「信じて!」と叫ぶ。エコーズによって、康一の声が母に貼り付けられ響いた。母は康一が人を傷つけたりお金を取ったりするような子ではないことを思い出す。錠前が消滅した。自分のスタンドを解除してしまった康一に恐れをなし、玉美は慌てて「冗談だったんです!」と許しを請う。
「何でもしますから許してください!」となく玉美に、康一は「何でもする?なら、明日までにきっちり50万円持ってこい」「冗談だって、冗談」と言った。しかし、玉美は康一の迫力に尋常ではないものを感じ、翌日から半ば一方的に彼の舎弟となるのだった。

サーフィス戦

サーフィスに操られた仗助(左)により、康一(右)は殴り飛ばされた。

ある朝、仗助らと登校した康一は玉美に声を掛けられた。彼らの通うぶどうヶ丘高校にスタンド使いがいるという。名は間田敏和(はざまだ としかず)といい、3年C組に属する。玉美は康一や仗助らに間田の写真を見せ、「春先にダチと些細なことで口論になった。好きなアイドルだかアニメだかを貶したっつー理由らしい」「その友人は、自分で自分の左目をシャーペンで抉った」と伝えた。
その友人は「気が付けば自分の抉り取った左目を残った右目で見ていた」と言っているらしいが、一般人にはスタンドが見えないため実際に間田がスタンド使いかは断言できないらしかった。康一は仗助と共に間田について調べ始める。玉美は「仗助のアホに任せておけばいい」と言うが、「僕の街で恐ろしいことが怒っているんだよ。この杜王町が危ないということは、僕の大切な人たちが恐ろしい目に遭うってことなんだ。怖いけど何とかしなきゃ!」と調査する理由を語った。玉美は康一の言葉に心打たれるが、調査についてくることはなかった。
間田は教室にはおらず、康一たちはロッカーを調べ始める。仗助はロッカーを壊し、康一に見張りを頼んだ。更衣室のロッカーの中にはテニスラケットや漫画の他、等身大のデッサン人形があった。触れた途端、その人形は仗助そっくりになる。
仗助に化けたデッサン人形は間田のスタンド「サーフィス」であった。サーフィスは漫画の『パーマン』(藤子・F・不二雄の漫画)に登場するコピー人形をたとえに出し、「俺は"いなきゃいいな"って思うコピー人形さ」と言って片腕を上げる。すると、鏡に映ったかのように仗助も腕を上げた。
コピーした者に、自分と同じポーズをとらせるのがサーフィスの能力だった。康一は、操られた仗助に殴られ更衣室のドアまで吹き飛ばされた。サーフィスは「余所者の癖に俺たちの周りを嗅ぎ回る邪魔な承太郎を半殺しにしてこの街から追い出すことが目的」だと言った。仗助の姿であれば承太郎も油断するからと、サーフィスは仗助の目をペンで刺し気絶させようとする。
「グショォ!」と音がし、仗助が倒れ込んだ。陰から見ていた間田はサーフィスと共にロッカーを後にする。仗助の目にペンは刺さっていなかった。康一を殴る際、咄嗟にクレイジー・ダイヤモンドで殴られた傷を治し、康一はサーフィスに音を張り付け、仗助が負傷したと思い込ませたのだった。
サーフィスは承太郎に連絡をし、「自分の学校にスタンド使いがいる。詳しいことは駅で話す」と言って15分後に駅前広場で落ち合う約束を取り付けた。康一は仗助と共に承太郎に連絡を入れようとしたが、既にサーフィスとの待ち合わせのため部屋を出ていた。康一、仗助共にサーフィスを追うことにする。
エコーズの能力で開かずの踏切と称される踏切の警告音を再現し、間田たちを足止めした康一たちは承太郎に先に会うことができた。サーフィスのことを説明し、「既にサーフィスの右手を破壊したので、そこで見分けてほしい」と言ったがサーフィス、間田共に近くに来ていた。間田はサーフィスを操って承太郎を倒させようとしたが、八つ当たりでサーフィスに攻撃させたチンピラに見つかり仕返しをされた。

山岸由花子との出会い

康一は山岸由花子(やまぎし ゆかこ)という少女にカフェに呼び出された。由花子は、「私、康一君のことが好きなんです」と告白をしてきた。突然の告白に驚く康一だが、由花子はスタイルのいい美少女であり、満更でもなかった。からかわれているのかもしれないと思ったが、由花子は真剣だった。
「最近康一君の顔が引き締まってきた」「勇気と信念を持った男の顔って感じです。その…笑うとかわいいし…」と由花子は康一の魅力について語る。「私のこと、嫌いですか?好きですか?」と聞かれた康一は、いきなりの告白ということもあって返事に窮していた。
突如、由花子が豹変した。コーヒーをこぼすほどに激昂したかと思うと、突如しおらしい態度に戻り、「また会ってくれますよね?」と去って行った。あまりの迫力に気圧された康一が気を落ち着かせようとコーラを飲むと、異常な量の髪の毛がコーラに入っていた。
翌日、教室の掃除をしていた康一の下に由花子が現れる。由花子は昨日の態度を詫び、「友達でいてくれますか?」と聞いた。少し驚いたものの由花子の友達になってほしいとの申し出に「そりゃもう!こちらこそです」と答えた康一だが、お詫びの印として一晩で編み上げたセーターを渡され、その異常な愛情と自分への凄まじい執着に戦慄する。由花子は康一の身長、胸囲まで知っていた。その上、お守りと手製の豪勢な弁当迄渡してくる。
弁当は重箱に入っていた上、市場で買ったエビや骨を一本一本抜いたヒラメのムニエルなど常軌を逸していた。康一は由花子が異常だと知り、弁当を食べさせられそうな事態をどう回避したものか困惑する。康一の知らない所で、由花子は彼に話しかけた(上に康一を「あんな奴」と言った)女子生徒の髪の毛を燃やすといった行き過ぎた制裁も行った。その光景を見た仗助、億泰は女子生徒を助け、由花子が自分の髪の毛を操るスタンド「ラブ・デラックス」を持っていることを確認する。
一方の康一は、由花子のことが気になって勉強が手につかず、英語の試験で赤点を取ってしまう。仗助と億泰に「最初に告白されたのは嬉しかったけど、ボクの曖昧な態度が招いた結果だから彼女にはっきり言おうと思うんだ」と由花子をフる胸を打ち明ける。仗助はそんなことをしたら却ってムキになるからやめておけと言った。
髪の毛のスタンドを悪用しないよう説得する前に、まずは彼女の恨みを買わないようにした方がいいと踏んだ仗助が考えたのが康一に対し幻滅させるという作戦であった。仗助と億泰は、由花子に聞こえるように康一の悪口を言う。「将来性がゼロ」とまで言ったが、由花子は反論せずに去って行った。
自宅で眠り込んだ康一は、由花子の夢を見る。「夢にまで彼女が出てくるなんて心が休まらないよぉ~」と感じて目を開けると、自室の窓の外に由花子がいた。康一は由花子の髪の毛に拘束される。16点の答案用紙を見た由花子は、「安心して、私があなたを教育して立派な男にしてあげるわ。あなたは他の男にはない何かを持っている。その才能にふさわしい男にしてあげるわ」と言った。
目が覚めると、康一は海の見える家にいた。そこはどこかの社長が所有する別荘だった。電話線は既に切断されており、監禁されているらしいことが分かった。由花子は何事もなかったかのように朝食を運んできた。康一は、逆らわずに隙を見て逃げ出そうと考える。それとなくスタンドのことを聞くと、2月頃何者かに矢で射抜かれ、目が覚めると髪の毛を操れるようになっていたと言う。康一が探りを入れたところ、他にスタンド使いがいることや康一がスタンド使いであることも知らないようだった。
逃げ出す隙を作るべく従順になったふりをしようとした康一だが、朝食に手を伸ばすと16点の答案用紙を突き付けられ食事をしながらの勉強を強制される。その内容とは、問題の正解を三択で出し、正解の箱を選べば食事を食べられるが、不正解の場合は石鹸や消しゴムなどを食べさせるといったものであった。
耐えきれなくなり、建物を出ようとした康一だが、既に由花子の髪を何本か頭に植え付けられており、操られるようになっていた。由花子は「康一君。これからあなたは私を恨む気持ちになるかもしれない。でもこの家を出る時、一回りも二回りも成長した自分を鏡で見てきっと私に感謝するわ」と言った。この「勉強」で、康一が「自分には山岸由花子が必要なんだ」と信じて疑わない由花子は、電気椅子を作るなど常軌を逸した行動を繰り返す。
「夕食の為のオリーブオイルを注文しなきゃ」と部屋を出た由花子の言葉から、別荘の電話ではなく近くに公衆電話があると推測する。エコーズを飛ばして公衆電話の位置を知ることができたが、10円玉がない上に由花子に公衆電話のことを見抜かれてしまう。由花子は、10円玉がなくてもかけられる110番のボタンを壊しに公衆電話に向かう。康一は彼女の腕にプッシュ音を貼り付け、仗助の家に電話を掛けた(電話番号の発信音を流せば、プッシュ回線が繋がる)。
由花子は、康一に自分と同じような力があることを悟る。康一が行方不明らしいことを知っていた仗助と億泰は、受話器の向こうから聞こえてきた波の音と公衆電話のある位置から、康一の居場所を特定する。
戻ってきた由花子を別荘に入れまいとバリケードを張る康一だが、由花子は康一が自分と同じような能力を持っていることを喜び、「私たち最高に相性がいいのよ。だからドアを開けて」と言う。康一は、電気椅子に使われていた電源を使いドアノブを掴んだ由花子を感電させる。怒り狂う由花子に、エコーズで「大嫌いだ」との声を浴びせるが、思い込みの激しい由花子には通じなかった。
由花子は髪の毛を使ってドアをこじ開け、康一が自分を愛するようになるまで家から出さないと誓う。もう一度攻撃をしようとした康一だが、エコーズは干からびて落下した。エコーズが絶望のあまり死んだと思った康一だが、由花子はその変化を見逃さなかった。
康一が見ると、エコーズは抜け殻のようになっており、近くに形状の変わったエコーズが浮いていた。「前より縮んでるじゃない」と由花子は構わず近づくが、突如彼女は吹き飛ばされた。扉には「ドヒュウウ」との文字が貼り付けられていた。
進化したエコーズの能力は、尾の先端を変化させ、貼り付けた文字(擬音)の効果を実際に発生させるものであった。康一は新たなスタンドに「エコーズact2」と名付ける。仗助、億泰が別荘の近くにやってきた。康一を渡すまいと仗助たちと戦おうとした由花子だが、自分の頭に編み込まれた彼女の髪の毛を切った康一は彼女が「もうエコーズact2に勝てない」と宣言する。
由花子は怒り、「子供のころから興奮すると眼輪筋がピグピグいってちょっと暴力的な気分になる」「荒っぽいことをさせてもらうわ!」と言った。康一の能力に翻弄され皮肉も言われたことで怒り、由花子は髪の毛を伸ばして家じゅうに張り巡らせる。
由花子は、改めて康一に自分が好きかどうかを尋ねる。好きじゃないと言えば、彼を殺すつもりだった。康一は落ち着き払って「言ったって分かんないから、こんな目に遭ったんだよ僕は。嫌いだって言ってるんだよ。君に。既にさぁ」と言った。由花子の髪の毛に縛られた康一だが、その背中には「ドグオン」の文字があった。エコーズact2の能力で作った文字に触れた由花子は吹き飛ばされる。
エコーズで由花子の生死を確認すると、髪は白くなったが生きていた。エコーズを捕らえ、汚らしい言葉でスタンドを破壊して康一を殺そうとした由花子だが、康一から「崖が崩れるぞ。君の心臓の音を聞いた時、エコーズはがけが崩れる音も聞いていたんだ」と言われる。由花子は、康一が助かりたいと思って適当なことを言っていると思っていたが、立っていた崖が崩れてエコーズもろとも落下する。
エコーズを離してどこかに捕まろうとした由花子だが、とがった岩にぶつかりそうになった。ところが、その岩には「ボヨヨン」という文字が貼られており、トランポリンのように弾んで由花子を崖の上まで飛ばした。
がけが崩れることは前もって言っていたが、「何を言ったって分かんないんだよね君には」と康一は言う。由花子は、自分が康一を殺そうとしていた時、彼が自分を助けようとしていたことを知る。出会った時、既に康一に負けていたことを悟った由花子は、ますます彼への想いを強くする。相手にされなくても、思っているだけで幸せだと感じるのだった。
仗助、億泰が駆けつけ、白髪になりながらも幸福そうに笑ってこっちを見ている由花子に恐れをなす。由花子が岩にぶつかりながらも跳ね飛ばされるのを見た地元の漁師により、その場所は「ボヨヨン岬」として名所化する。
次の英語の試験で、康一は100点満点を取った。由花子との勉強の成果だけに、複雑な気分になる康一だった。

レッド・ホット・チリ・ペッパー戦

仗助が、億泰と康一を人気のない開けた場所へと呼びだした。仗助は「ここに呼び出したのは俺じゃねえぜ。承太郎さんだ。チリ・ペッパーのことだろうぜ」と言った。兄をレッド・ホット・チリ・ペッパーに殺されていた億泰は「何ですぐ俺に言わねえんだ!」と怒ったが、そこにやってきた承太郎が仗助に「話すな」と口止めしていたのだ。承太郎や仗助の話によれば、成長したレッド・ホット・チリ・ペッパーは既にいろいろな家を電気伝いに移動できるようになっており、電気の通っている所での会話はまずいと判断して詳細を話さず億泰と康一を呼んだのだった。
康一は、つい最近やったはずの宿題が消えていたことを思い出し、それもレッド・ホット・チリ・ペッパーの仕業かと憤る。仗助は、もはや成長したレッド・ホット・チリ・ペッパーが「スケベ電話を掛けるのと同じ手間暇で頭に来た人間の命を電線に引きずり込める危険な存在になった」ことを口にする。
早く本体を見つけ出さなくてはならない状況の中、承太郎がレッド・ホット・チリ・ペッパーの本体を探せる人物のことを話した。それは仗助の父ジョセフ・ジョースターで、あと数十分で杜王港に着くという。バイクのバッテリーに潜んで会話を聞いていたレッド・ホット・チリ・ペッパーは姿を現し、ジョセフを殺すべくバイクを走らせる。億泰は後を追い、ザ・ハンドで空間を削ってレッド・ホット・チリ・ペッパーを捕らえ踏みつけた。
レッド・ホット・チリ・ペッパーの全身を覆う輝きが衰えていくのを見た康一は「電気の輝きがなくなってきた。弱ってきてる」と叫んだ。しかし実際に消耗しているそぶりを見せながらも「本当に俺にとどめを刺さなくていいのか?弱ったふりをしているだけかもしれねーぜ?」と不敵に語りかけてくるレッド・ホット・チリ・ペッパーを前に、その言葉が本当なのかただのハッタリなのか分からず億泰は戸惑う。承太郎は、「弓と矢のありかを聞き出す為にもレッド・ホット・チリ・ペッパーとその本体は生け捕りにしなくてはならない」と言った。
判断力に欠ける億泰はいろいろ考えていたが、半ばやけ気味にレッド・ホット・チリ・ペッパーを削った。同時に地面がえぐれて、地下に埋め込まれた電気ケーブルがあらわになる。レッド・ホット・チリ・ペッパーの狙いはケーブルの地面を億泰に掘らせ、充電することであった。
力の戻ったレッド・ホット・チリ・ペッパーはザ・ハンドの右腕を小指一本で切断し、億泰をケーブルの中に引きずり込む。落ち着いてレッド・ホット・チリ・ペッパーの分析をする仗助、承太郎に、億泰が殺された思った康一は泣きながら「こんな時に敵の分析なんかして!」と抗議する。しかし、二人が落ち着いていたのは助ける手立てがあった為だった。
残された片腕をクレイジー・ダイヤモンドで治すと、億泰の体が戻ってきた。兄の仇を討てず、敵の口車に乗ったことを悔しがる億泰に康一は「今はジョセフ・ジョースターさんを助けることを考えるんだよ。それが、レッド・ホット・チリ・ペッパーを倒すことにつながるんだよ。君はそれをしなくちゃいけないよ。みんなの為にさ。僕らが住んでるこの街の為に」と声を掛け、励ました。
ジョセフの乗った船が港に近づいてくる。ジョセフの他、長らくジョースター家と関わりのある組織スピードワゴン財団の職員も乗っているらしい。承太郎は億泰と共にジョセフの迎えと護衛に向かい、康一と仗助には港に残ってレッド・ホット・チリ・ペッパーの本体を探すように言われる。本体を探すことは、仗助に父親を守らせる意味もあった。
承太郎の推理では、レッド・ホット・チリ・ペッパーの本体は船ではなくラジコンの飛行機を使う可能性が高かった。スピードが乗れば時速100キロは出る上、バッテリーがある限りレッド・ホット・チリ・ペッパーは飛べる。康一のエコーズは射程距離が50mと長いため、探すのを手伝える。
承太郎たちが去った後、レッド・ホット・チリ・ペッパーが本体の音石明(おといし あきら)と共に現れた。ラジコンを使う作戦を読まれていたことに憤慨する音石だが、ラジコンで5分もあれば船に追いつける。3分くらいで仗助たちを倒せばいいと宣言し、持ってきたギターを弾き始める。
康一は、本体が自ら出てきたことに驚愕するが、それだけ自分の能力に確固たる自信があると考える。レッド・ホット・チリ・ペッパーは「お前らを倒すのに、小指しか使わない」と言うが、直後仗助に本体の小指を折られる。
怒れる音石は、指が折れたまま自らの怒りをギターで表現し始める。仗助が攻撃を仕掛けるが、いつの間にか音石は仗助の後ろに回っていた。実際には、レッド・ホット・チリ・ペッパーが排水溝に張り巡らされた電線から現れて素早く仗助を移動させたのだった。康一の解説でそのことを知り、排水溝を攻撃するが、レッド・ホット・チリ・ペッパーは光の速さで逃げる。康一は、承太郎のスター・プラチナでなければ倒せないと感じる。
仗助は、康一に「レッド・ホット・チリ・ペッパーがどこから出てくるか見て教えろ」と言った。見ると、港にはコールタールの油膜が張られている。クレイジー・ダイヤモンドでアスファルトを原料のコールタールに戻していたのだった。
コールタールの動きでレッド・ホット・チリ・ペッパーが出る場所を特定して叩くことで、仗助は本体の音石に攻撃を食らわせることに成功した。しかし、音石はまだ負けてはいなかった。奥の手として街中の電気を集め始める。力を得たレッド・ホット・チリ・ペッパーのラッシュはクレイジー・ダイヤモンドを上回り、仗助は運搬車にたたきつけられる。とどめを刺されそうになった瞬間、運搬車が治り、レッド・ホット・チリ・ペッパーは敢えて仗助が破裂させたタイヤに閉じ込められた。絶縁性のゴムでできたタイヤなので、電気は来ない。
薄いゴムなど問題ではないとばかりにタイヤを破ったレッド・ホット・チリ・ペッパーだが、空気圧により海へと飛ばされ電力を散らされた。スタンドが弱体化した為、本体の音石も燃え尽きたように立ち尽くした。
「本体を倒しました」とエコーズで承太郎に報告した康一だが、目を離した隙に音石がいなくなっていた。スピードワゴン財団の職員に成りすましてジョセフを殺そうとしていた音石だが、億泰に殴られ捕縛された。
港に現れたジョセフは高齢で、杖が折れてしまった為よろけてしまう。初対面の息子仗助が「しょうがねえな」と父に手を貸した。億泰が杖を拾い、仗助のクレイジー・ダイヤモンドで直させようようとしたが、康一に止められた。
港で仗助から父に対する複雑な思いを聞いていた康一は、親子がほんの少し歩み寄るにはこの方がいいと思ったのだ。

ヘブンズ・ドアー戦

露伴(右)の能力「ヘブンズ・ドアー」で記憶を読まれる康一。

学校の帰り道、康一は間田を見つけて声を掛けた。漫画が好きな間田は、「杜王町に人気漫画家の岸辺露伴(きしべ ろはん)がいる」と言った。露伴の漫画のファンである康一は間田に連れられ岸辺邸を訪れる。かなりの豪邸だが、「(露伴先生は)一人暮らしのはず」だと間田は言う。間田に言われてチャイムを押そうとした康一は、玄関の内部にいた人物に腕を掴まれた。
雑誌の新年特大号で露伴の顔を知っていた間田は、その人物が岸辺露伴だと言った。「何だね君たちは、悪戯か?」と尋ねてきた露伴に、二人は慌てて「ファンです」と答える。「そりゃいい。波長が合うかもしれない」と意味深な言葉もあったが、露伴は快くサインを受け入れ、「君たちさえよかったら」と仕事場の見学もさせてくれるという。
話によれば露伴は杜王町の出身で、一時東京に住んでいたもののごちゃごちゃした東京を嫌い3カ月前杜王町に戻ってきたらしい。スタッフはおらず、すべての作業を一人でこなしている。それは人付き合いが嫌で漫画家という仕事を選んだためで、「アシスタントを雇う気苦労の方がつらい」と言った。緻密な原稿19ページを4日、カラーで5日で描いてしまうという露伴に感動する二人だが、間田の肩にいた蜘蛛を見かけたところから空気が変わった。
「面白い漫画に必要なのはリアリティだ」と露伴は語り、「漫画家はいろいろな知識を身に着けていなくてはならない」と作画用のカッターで蜘蛛を殺す。それは、腹を裂かれた蜘蛛がどんな風にもがき苦しむかなどを知る為だった。「味も見ておこう」と死にかけた蜘蛛を舐め、康一は慄きながらも「漫画家って人は変わった人が多いんだなあ」と感じる。
露伴がサインペンを取りに別室に向かった時、間田は机の上に無造作に置かれた封筒の存在を康一に教える。中には編集者にも見せていないであろう生原稿が入っていた。露伴に悪いと思いつつ、康一は間田と共に原稿を読んだ。生原稿の迫力に圧倒されると同時に、康一と間田の体が本のようにめくれ始める。
露伴は他者の記憶を読むスタンド「ヘブンズ・ドアー」を持っていた。康一たちを家に招き入れたのは単なるファンサービスではなく、波長の合ったものに原稿を見せることでヘブンズ・ドアーを発動させるためであった。
康一の記憶を読んだ露伴は、彼のまっすぐでいざという時に勇気を出して戦う性格に興味を持つ。それだけではなく、康一もまた自分と同じく特殊能力を持っていおり、スタンドと呼ばれる能力を持った者が他にもいることを知って興奮する。
反撃しようにも、ヘブンズ・ドアーには命令を書き込むことで行動を操る能力もあり、「岸辺露伴には攻撃できない」と書かれてしまっていた。露伴は笑いながら康一の顔のページをはぎ取る。
帰り道。康一と間田は、露伴がスタンド使いだったことを忘れさせられていた。二人は直筆サインを手に「露伴先生は素敵な人だった」との印象を持ち、帰宅する。入浴前に体重を測った康一は、20kgも体重が減っていることに驚く。体重計の故障ではないことからスタンド攻撃を受けたと感じるが、脱衣場を出た途端に忘れてしまう。
翌朝、何か違和感を抱えながらも登校した康一の足は、自然と露伴の家に向かっていた。逆らえない何かを感じながらこっそり中に入ると、露伴は鬼気迫る表情で仕事をしていた。露伴は康一に気付き、「待っていたよ。だがもう少し待ってくれないか。今来週分の原稿を描き上げてしまう所なんだ」と言った。
見る間に、真っ白だった原稿に絵が描き込まれていく。下書きをしない、インクを飛ばしてスミベタ(黒く塗ること)をしてしまうなど、露伴は驚異的な作画テクニックを持っていた。康一の記憶を読んで創作意欲が刺激された露伴は、自身の漫画の為に康一の記憶を奪おうとしていたのだ。
突如、ドアホンが鳴る。学校とは別の方角にある岸辺邸にやってきた康一を訝しみ、仗助と億泰が来ていた。康一は危機を知らせようとするが、何故か伝えられない。それどころか、「ここは岸辺露伴という漫画家の家」「いい人だから、上がって行ったら」と差しさわりのない言葉しか出てこなかった。仗助と億泰は露伴のことを知らず、興味もないし、康一が無事ならそれでいいとその場を後にする。
しかし、億泰が窓から入ってきた。康一の手に、床をはいずった際手が床にこすれて血が出ていたのだ。億泰は露伴を「妙な動きをしたら、攻撃する」と息巻くが、既に彼のことを康一の記述で知っていた露伴は冷静に億泰のコンプレックス(死んだ兄に頼ってきたため決断力がないことなど)を口にし、彼の心を乱す。億泰は康一に「こいつ(露伴)のスタンドのことを教えろ」と言うが、露伴に不利になることは康一には言えなかった。
露伴は億泰にも原稿を見せ、康一同様無力化する。仗助が家に入っていることにも、露伴は気づいていた。仗助が物陰に隠れたまま出てこない理由は、原稿を見ない為というのもあるが、「自分だけ逃げだそうとしているのではないか」と露伴は推測した。康一は「仗助君はそんなことはしないよ!」と言い、それは露伴も否定しなかった。とはいえ、漫画家という職業柄、露伴はあらゆる状況を考える癖がついていた。仗助が逃げ出すにしても、それは自分だけ助かるのではなく、味方のスタンド使いを呼ぶためと考えられる。
露伴は仗助をあぶりだすため、億泰に「焼身自殺をする」と書き込んだ。億泰はいつの間にかライターを手にしており、火をつけていた。億泰を救う為に仗助は姿を現すものの、康一たちの話から露伴の能力を推測し、原稿を見ないように目を閉じていた。
露伴は仗助に目を開けさせようとペンを投げるが、仗助はどうにかこらえた。いかにして目を空けさせるかと考え、露伴は康一の記憶にあった「髪型を貶されると怒る」ことを思い出し、仗助の髪形を馬鹿にする。露伴の目論見通り目を開けた仗助だが、原稿も何も見えてない「プッツン状態」にあったためヘブンズ・ドアーの術中にはまらなかった。露伴が殴られると同時に、康一と億泰はヘブンズ・ドアーの能力から解放され、破られたページも康一に戻った。仗助の怒りようは康一の想像以上であった。何故髪型のことでそこまで怒るのかという露伴の呟きに、康一はかつて仗助に聞いた話を思い出す。
仗助のスタンド能力は、彼が4歳の頃に覚醒した。吸血鬼DIOの復活に伴い、DIOが埋まった仗助の曽祖父ジョナサンの肉体に共鳴して発動したものだった。しかし、幼かったこともあってスタンドを操り切れず、その強大なエネルギーが高熱を伴う病気のような症状を引き起こして仗助を苦しめていた。
仗助の母朋子は、傍目には原因不明の高熱を出した息子を病院に連れていくため雪深い夜に車を出した。ところが、すぐタイヤを雪に取られてしまった。当時の杜王町は今ほど開けておらず、助けも呼べない。そこに、ついさっきまで喧嘩をしていたような怪我をしたリーゼントヘアの少年が現れる。少年は「その子、病気なんだろ?車押してやるよ」と言い、来ていた学ランを脱いでタイヤの下に敷くと「走り出したら止まんないで、そのまま行きなよ」と声を掛けた。
熱に浮かされながらミラー越しに少年の行動を見ていた仗助は、直接命を救ったわけではないにせよ見ず知らずの子供の為に自分を犠牲にできる少年の行動をヒーローだと感じる。その後、朋子は少年を必死に探したが結局見つからなかった。仗助はその少年に憧れて、彼と同じリーゼントヘアをするようになった。仗助が「誰であろうとこの髪型を貶すのは許さねえ。あの人を貶すのと同じだからよ」と言っていたのを康一は思い出す。
話を聞いた露伴は感動し、気を失う前に仗助のエピソードをメモし始める。血だらけで今にも気を失いそうな露伴は、それでも「いい話だなあ…。それに、実に凄い体験をさせてもらったよ」と喜び、この体験さえも漫画のネタにしようとしているようだった。康一は億泰共々露伴のプロ根性に半ば呆れつつ「ある意味ではこういう姿勢憧れるなあ。ホントスーパー漫画家だよこの人」と尊敬の念を抱く。直後、露伴は仗助に見つかり一カ月仕事を休まなければならないほどの重傷を負った。

杉本鈴美のいる小道

岸辺邸での一件から一カ月が経った頃、康一は塾へ行く途中で露伴に話しかけられた。思わず警戒する康一だが、露伴は「もう君には何もしない」「君とは仲良くなれそうな気がする」と言ってきた。由花子や玉美の一件もあり、康一としてはあまり歓迎できない言葉でもあった。
露伴は「聞きたいことがある」と言い、手持ちの地図と実際の場所を示す。地図上ではコンビニとドラッグストアがぴったり隣り合っているのだが、実際には二つの店の間には小道があった。康一は、示されたコンビニでいつも露伴の漫画を立ち読みするのだが、そんな小道があったかどうか記憶が曖昧だった。
地図と小道の謎に好奇心を持った露伴による皮肉交じりの言葉で誘導され、康一は仕方なく彼の後をついていく。小道は住宅街に通じていたが、どの家も地図に載っていない上、すべて空き家であった。しかも空間が曲がっているようで、何度角を曲がっても同じポストのある場所に行きつく。
気味が悪くなった康一は露伴に別れを告げて逃げ去るが、向かった先で露伴とぶつかった。エコーズを空に飛ばし、上空から様子を探ろうとしたが何故かそれもできなかった。
奇妙な出来事にたじろぐ二人の前に、少女が現れる。露伴は不意打ちでヘブンズ・ドアーを食らわせた。仗助らとの戦いで成長したらしく、原稿を見せずとも能力が発動するようになったらしい。少女の名は杉本鈴美(すぎもと れいみ)といい、スタンド使いではないようだった。女性としてのプライベートな記述まで読み始める露伴に、康一は怒る。
ヘブンズ・ドアーから解放された鈴美は、「道に迷ったのなら案内してあげる」と言った。鈴美は手に持っていたポッキーを露伴に持たせ、折れた感じで占うポッキー占いをし、「あなた(露伴)女の子にフラれるわよ。わがままな性格で他人を振り回すでしょう」と明るく言う。
露伴は「聞いたか?康一君。僕がわがままだってさ。ありえないよな」と言い、仕返しのように鈴美のマニキュアの色から彼女が「恋に臆病」「肝心なことを隠す」性格だと続けた。鈴美はある家の前に立ち止まり、そこで起きた殺人事件の話をする。その家に不審者が侵入し、夫婦と一人娘、愛犬を殺したというのだ。語り終えた鈴美の近くには、話と同じく首をえぐられ血を流す犬がいた。その殺人事件の話は真実で、鈴美と愛犬のアーノルドが被害者当人であり幽霊であった。この小道は「この世とあの世の境目」だと鈴美は言う。
何故康一たちがこの小道に来たのか、その正確な理由は分からないが、恐らくスタンド能力という普通ではない力のせいだろうと鈴美は推測する。小道から出る方法は一つだけあり、それを教える前にと鈴美は話の続きを始めた。
杉本一家を殺した者はまだ捕まっておらず、この街に溶け込んでいた。「捕まえてくれとは言わないわ。でも誰かに教えてほしいのよ。警察に捕まる前に」と鈴美が語る理由は、単に自分が殺されたことへの恨みからではなかった。
杜王町の行方不明者の数は他の街の8倍だった。小道の上空を、鈴美と同じ傷を負った者の魂が飛んでいくと彼女は言う。あの世へ飛んでいく魂と話はできず、殺人者の顔も分からないが、自分を殺した者のしわざだということは分かる。
自分の生まれ育った町で15年も殺人が行われていることが恐ろしく、もし逮捕されても杜王町は「殺人者の街」と認識され誇りに傷がつく。今杜王町で生きている露伴たちがこの街の誇りを取り戻さなければ、誰が取り戻すのか。
涙ながらの鈴美の訴えに、康一は「何とかしなくては」と決意を固める。露伴は「漫画のネタになるかもしれない」とうそぶいた。鈴美は露伴の言葉に喜ぶが、康一は「根はいい人だ、なんて思わない方がいいですよ。信用していいかどうか灰色の人なんですから」と耳打ちした。
話が終わったところで、鈴美は出口の説明を始める。ポストの先を左に曲がるとすぐに出られるが、その時にちょっとしたルールを守らなくてはならない。ポストを超えて曲がったあと20m先に出口があるが、そこまで何があっても決して振り返ってはいけないというのがルールだった。それはこの世とあの世の決まりで、犬のアーノルドも理解していることであった。「振り向くと死んでしまう」と言われつつ、康一と露伴は歩みを進める。
ポストを超えたところから、異変が起きる。何かが足の間を通る、後ろから気配を感じる、液体がかかるといった自称が起きるが、鈴美は「いつも何かが振り向かせようとしてくる」「気にしないで」と言った。たまらず走り出した康一に、「もう大丈夫よ。振り向いてもいいわ」と声がかけられた。鈴美の声に似ていたが、それは彼女の声ではなかった。
振り返ってしまった康一は、無数の手のようなものを目にする。手に捕まれそうになった康一だが、「見なければいいんだろう?」と露伴に言われて「何も見えなくなって吹っ飛ぶ」と書き込まれた。無事小道の外に出て、再び物が見えるようにしてもらった康一が目にしたのは、小道がないいつもの街の様子だった。
鈴美は「殺人鬼が捕まるまでここにいるわ。聞きたいことがあればいつでも来てね。話を聞いてくれて感謝するわ。康一君、露伴ちゃん」と言った。独自の調査で、自分が幼い杉本家に預けられ殺人鬼とニアミスしていたこと、鈴美により窓から逃がされ命拾いしたことを知った露伴は本腰を入れて調査を始める。
康一は仗助と億泰に鈴美のことを話したが、仗助は「殺人鬼がスタンド使いでなければ、承太郎もスピードワゴン財団も調査すらしないだろう」と言った。落ち込む康一だが、街中のスタンド使いに殺人鬼の話が行き渡ることとなった。

山岸由花子との再会

えどまち
えどまち
@edono78

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ジョルノ・ジョバァーナ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ジョルノ・ジョバァーナとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の主人公。第1部および3部の敵役DIOの息子で、物体に生命を与えるスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」の使い手。15歳。 冷静沈着で正義感が強い性格で、ジョースター家の「黄金の精神」を受け継いでいる。ブチャラティとの出会いを通じてギャング組織「パッショーネ」に入団し、ギャングスターになる事を志す。口癖は「無駄無駄」。 最終的に「パッショーネ」のボス、ディアボロのとの戦いに勝利し、新たなボスとなって君臨する。

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グイード・ミスタ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

グイード・ミスタ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

グイード・ミスタとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物で、ギャング組織「パッショーネ」のメンバーにして、弾丸を操作する6体の小人型スタンド「セックス・ピストルズ」の使い手。イタリア人の18歳。 陽気な自信家で楽天的な性格だが、数字の「4」に関わる話になると「縁起が悪い」として、ささいな事でも怯えてしまう。 ブチャラティチームに属し、ムードメーカー的存在。主人公のジョルノとは早い段階で打ち解けており、最終決戦後も生き残り、組織のナンバー2となる。

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東方仗助(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

東方仗助(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

東方仗助(ひがしかた じょうすけ)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』の主人公で、特定の幻像を持つ「スタンド」と呼ばれる超能力の使い手である。能力は傷を癒し、壊れた物を直す「クレイジー・ダイヤモンド」。基本的にお調子者かつ温厚で優しい性格だが、憧れの人を真似た自身の髪形を貶されると激怒する一面もある。時にはズルもするが強い正義感を持ち、自分の怪我を治せないのを承知で友のために体を張る。スタンド使いの仲間と共に街に潜む殺人鬼と戦うこととなる。

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ナランチャ・ギルガ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

ナランチャ・ギルガ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

ナランチャ・ギルガとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物で、ギャング組織「パッショーネ」のメンバーにして、レーダーで二酸化炭素を探知して攻撃する戦闘機型スタンド「エアロスミス」の使い手。イタリア人の17歳。 普段は天真爛漫な性格だが、ひとたび戦闘に突入すれば恐れ知らずで凶暴になる。幼少期、浮浪者同然に生活していて学校に通っておらず、その事にコンプレックスを持つ。 ブチャラティのチームに属し、ブチャラティに心酔している。最終決戦でディアボロに殺害される。

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レオーネ・アバッキオ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

レオーネ・アバッキオ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

レオーネ・アバッキオとは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』Part5『黄金の風』に登場するスタンド使いである。汚職警官として社会的制裁を受け、ギャングの世界に堕ちた。警官時代の経験から人を中々信用しない性格となるが、一度信じた人物にはどこまでもついていく。ブチャラティが組織を裏切った時は、真っ先に彼についていくと名乗りを上げた。口は悪いものの根は優しく、警察官になった頃の強い正義の心が残っている。主人公側で初の死者となったが、その遺志は仲間たちに受け継がれた。

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虹村億泰(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

虹村億泰(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

虹村億泰(にじむら おくやす)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いである。主人公の東方仗助の友人で相棒。右手で触れた物を削り取るスタンド「ザ・ハンド」を持ち、杜王町に次々現れるスタンド使いや、殺人鬼の吉良吉影と戦う。硬派を気取ることはあるが基本的には単純かつノリのいい性格で、甘いもの好きという一面を持つ。幼い頃から兄に従ってきたため、彼の死後は決断力のなさを度々見せるが、父の異形化や兄の死といった不幸な境遇故に義理人情に厚い。

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リゾット・ネエロ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

リゾット・ネエロ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

リゾット・ネエロとは『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』に登場するイタリアのギャング組織「パッショーネ」の暗殺チームのリーダーであり、主人公ジョルノ・ジョバァーナが所属する護衛チームと対峙するキャラクター。磁力を操作するスタンド「メタリカ」という能力を持つ。優れた洞察力と冷静な判断力を持ち、任務に一度も失敗したことがない腕利きの暗殺者。暗殺チームは組織を裏切り、ボスの弱みである娘を奪おうと護衛チームを襲う。物語終盤で、ボスの別人格であるヴィネガー・ドッピオと一騎打ちとなった。

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ジョセフ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジョセフ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジョセフ・ジョースターは荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第2部『戦闘潮流』の主人公であり、波紋戦士として「柱の男」たちと対決する。第3部では主人公である承太郎の祖父として登場し、吸血鬼でスタンド使いでもあるDIOに戦いを挑む。第4部では主人公である仗助の父親として登場し、仗助の手助けをするためにアメリカから参戦する。ジョジョシリーズは第1部~2部までが「波紋戦士」、第3部~8部までを「スタンド使い」とアクション・テーマが二分されているが、ジョセフは両方を兼ねる稀有なキャラクターだ。

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パンナコッタ・フーゴ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

パンナコッタ・フーゴ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

パンナコッタ・フーゴとは『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』に登場するイタリアのギャング組織「パッショーネ」のメンバーであり主人公ジョルノ・ジョバァーナと同じ護衛チームに所属するキャラクター。殺人ウイルスをまき散らすスタンド「パープル・ヘイズ」という能力を持つ。普段は紳士的だが、実は短気な性格でキレると暴力的になる。ボスを倒す決意をしたブチャラティたちとは対照的に、組織を裏切ることはできないという気持ちから、物語中盤で護衛チームを離脱する。

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噴上裕也(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

噴上裕也(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

噴上裕也(ふんがみ ゆうや)とは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いである。臭いで相手を追跡するスタンド「ハイウェイ・スター」を持つ。暴走族に所属する不良だが受けた借りは返し、3人のレディースに平等に愛情を注ぐ律儀な一面もある。ナルシストで自身のカッコよさを追求する傾向にあり、時にそれは「カッコ悪いこと」を許さない誇りとして現れる。戦わないと決めた相手に立ち向かうなど随所でその誇りを見せ、仗助にも「カッコよさ」を認められた。

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山岸由花子(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

山岸由花子(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

山岸由花子(やまぎし ゆかこ)とは、荒木飛呂彦による漫画及びそれを原作とするメディアミックス作品『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物で、自身の髪の毛を自在に操る能力「ラブ・デラクス」の使い手である。美少女だが思い込みの強い激しい性格で、想い人の広瀬康一(ひろせ こういち)を自身の能力で追い詰める。同じくスタンド使いである康一に逆転された由花子だが、そのタフな精神性で後に彼の愛を勝ち取るに至った。

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セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

セッコとは、荒木飛呂彦の漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品『ジョジョの奇妙な冒険』Part5『黄金の風』の登場人物で、周囲の物質を泥化させるスタンド「オアシス」の使い手である。ギャング組織「パッショーネ」のボスの親衛隊で、裏切り者の始末等を行う。相棒チョコラータの言うことには良く従うが、彼のことは利用しているだけだった。下衆な精神の持ち主ではあるものの、チョコラータのペットのような振る舞いが不気味ながらも「かわいい」と一部のファンに人気がある。

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メローネ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

メローネ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

メローネとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物で、暗殺チームのメンバーにして、標的を自動追跡する「子供」を産むスタンド「ベイビィ・フェイス」の使い手。 スタンドの性質もあってか、女性にセクハラまがいの質問をする事にも躊躇しない変態的な性格。 ボスの娘トリッシュを狙ってジョルノたちと対立し、育成して遠隔操縦できる「ベイビィ・フェイス」を駆使してジョルノたちを襲ったが、新たな能力に目覚めたジョルノに敗北し、再起不能となる。

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プロシュート(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

プロシュート(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

プロシュートとは『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』に登場するイタリアのギャング組織「パッショーネ」の暗殺チームのメンバーであり、主人公ジョルノ・ジョバァーナが所属する護衛チームと対峙するキャラクター。生物を無差別に老化させるスタンド「ザ・グレイトフル・デッド」という能力を持つ。性格は厳しくも面倒見のいい兄貴分で、弟分であるペッシにギャングの教えを説く。プロシュートが所属する暗殺チームは組織を裏切り、ボスの弱みである娘を奪おうと護衛チームを襲う。

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イルーゾォ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

イルーゾォ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

イルーゾォとは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』Part5『黄金の風』に登場する敵キャラクターで、スタンド使いである。ギャング組織パッショーネでは暗殺チームに所属し、鏡の世界に他者を引きずり込むスタンド能力「マン・イン・ザ・ミラー」で標的を葬ってきた。組織のボスを倒し、のし上がる為にボスの娘トリッシュを捕まえようとする。不利になると気弱になり、小物めいた怯え方をするが、被害を最小限に食い止めるべく自らの片腕を失うことも辞さない覚悟や機転も持ち合わせている。

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虹村形兆(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

虹村形兆(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

虹村形兆(にじむら けいちょう)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物であり、虹村億泰の兄にして、小型の軍隊型スタンド「バッド・カンパニー」の使い手。 本人も自ら言及しているが、几帳面な性格。父親がDIOの手先となり、DIOの死後、「肉の芽」が暴走して不死身の怪物と化してしまった。そんな父を殺すため形兆は、杜王町の住人を次々と「弓と矢」によってスタンド使いにする。 東方仗助との戦いに敗れた後、「レッド・ホット・チリ・ペッパー」に「弓と矢」を奪われて死亡。

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ギアッチョ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

ギアッチョ(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

ギアッチョとは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』Part5『黄金の風』に登場するスタンド使いである。ギャング組織の暗殺チームに所属していたが、報酬が少ないことに不満を持ち、仲間たちと共に組織を裏切った。超低温を操り空気中の水分を凍らせるスタンド「ホワイト・アルバム」を持つ。キレやすい性格で、慣用句の表現など「納得いかない」と感じたことにいら立ちを見せる。執念深い一面とシンプルな分強いスタンド能力で、主人公のジョルノ・ジョバァーナとその仲間グイード・ミスタを追い詰めた。

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トニオ・トラサルディー(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

トニオ・トラサルディー(ジョジョの奇妙な冒険)とは【徹底解説・考察まとめ】

トニオ・トラサルディーとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場する料理人で、スタンド使いである。イタリア出身のトニオはあらゆる国の料理を学び、修行の果てに食べられることで体の悪い所を内側から治すスタンド「パール・ジャム」を開花させた。料理人としての高い能力と強い信念を持ち、治療効果も相まって彼の料理を食べたがるファンは多い。本編での登場回数は数える程度だが、温厚で紳士的な態度から人気は高く、『岸辺露伴は動かない』を始めとするスピンオフ作品に多数登場している。

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