【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

「ジョジョの奇妙な冒険」に登場し、初代・ジョジョとの死闘を繰り広げ、血の因縁を作り上げた巨悪、ディオ・ブランドー。底なしの野心のため、人間を辞めて怪物へと変貌した彼の奇妙な人生と「悪のカリスマ」として多くの人々を突き動かした、彼が持つ独特の魅力について、解説する。

旅の中で幾度も激戦を切り抜け、ようやくディオの元へとたどり着いた承太郎達。
因縁を断つためにスタンド能力を駆使して立ち向かうも、ディオの謎の「能力」の前に、なすすべがない。
仲間の一人・花京院典明は、自身のスタンド「ハイエロファント・グリーン」による全方位攻撃でディオを追い詰めるも、気が付いた時には腹部を貫かれ、致命傷を負っていた。
この一撃が決め手となり花京院は命を失うが、死の間際に気づいた「ディオのスタンド能力」を承太郎達に伝えることに成功する。
ディオが目覚めたスタンド「ザ・ワールド」の能力は「時間を止める」というとてつもないものであった。
ザ・ワールドの力によって、劣勢に陥っていく承太郎達。
戦いのなかでディオはさらに、ジョースター家の血筋であるジョセフから「血」を吸い取ることでより力を取り戻し、ザ・ワールドの力を増幅させる。
絶望的に見えたが、戦いの最中で承太郎がスタンド「スター・プラチナ」の能力を覚醒。
承太郎の「スター・プラチナ」もまた「時間を止める」という能力を持っており、ディオが止めた時の中で動くことが可能となった。
互いのスタンド能力をぶつけ合い、激闘を繰り広げる二人。
ディオはザ・ワールドによる渾身の蹴りを放つも、スター・プラチナの拳によってそれを砕かれ、肉体を粉々に粉砕される。
ジョナサンの肉体を乗っ取り「時間」すらも制した悪の帝王・ディオは、承太郎達の奮闘により敗北し、太陽の光に焼かれ塵となって消えた。

第7部「スティール・ボール・ラン」での活躍

パラレルワールドで活躍するディオ

出典: livedoor.blogimg.jp

並行世界のディオこと、ディエゴ・ブランドー。名ジョッキーとしてその名を轟かせている

第7部「スティール・ボール・ラン」は、第1部〜第6部の世界とは異なった軸に存在する「パラレル・ワールド」が舞台となっており、そちらにもディオは登場する。
「スティール・ボール・ラン」のディオは、正式名称をディエゴ・ブランドーといい、劇中で開催される大陸横断レースの参加者として登場。
天才的な能力を持つジョッキーであり、主人公であるジョニィ・ジョースターやその相棒・ジャイロ・ツェペリらのライバルとして描かれる。
イギリス下層階級の出身で、富や名声に強い執着心を持つなど、人間性は第1部のディオと似ている。
元々は赤子の頃に生活が困窮していたことから両親によって川に捨てられ殺される予定だったが、土壇場になり母親が彼を手放すことを躊躇し、母と二人で急流に流され、やがて農場主の男に拾われる。
しばらくは農場主の元で働き生計を立てていた母とディエゴだったが、肉体関係を求めた農場主の男を母が拒んだことで、二人に対する執拗な嫌がらせが始まる。
二人の食器に穴を開け、食事ができないようにする農場主に対し、母はディエゴに食事をさせるため熱されたスープを自身の両手に注ぎ、食べさせる。
母はその翌年に他界し、ディエゴはかつて負った火傷のせいで母が死んだと信じ、死の原因を作った農場主の男だけではなく、母や自分を救ってくれなかった「社会」そのものを激しく嫌悪するようになる。

レースの「真の目的」のために動く

レースの裏で暗躍する大統領、ファニー・ヴァレンタイン

主人公・ジョニィや相棒のジャイロを始め、参加者は皆、レースがもたらす莫大な優勝賞金と、それによって得られる名誉を求めて大陸横断レースに参加していた。
しかし、その中で徐々にこのレースには「真の目的」が隠されているということを、ジョニィやジャイロ、ディエゴは知っていく。
レースの開催を支援した大統領、ファニー・ヴァレンタインは、大陸の各地に散らばっている「聖人の遺体」をレースの裏で集めていた。
9つの部位に分かれたそれは、全てを集めることで1000年間の栄光と繁栄が約束される、という力を秘めたものだった。
ヴァレンタイン大統領を始め、その存在に気付いた複数の勢力がレースの裏で遺体の奪い合いのための戦いを始めており、ジョニィやジャイロもこの戦いに巻き込まれていく。
そんな中、ディエゴはヴァレンタイン大統領に、「ジャイロ・ツェペリ達を倒す代わりに、名誉と権力を与える」という交換条件を突きつける。
あくまで駒としてディエゴを利用することを決意するヴァレンタイン大統領。
これによって、ディエゴは遺体に近付くジョニィ、ジャイロらと敵対する。

新たな能力「スケアリー・モンスター」

出典: www.jp.playstation.com

ディエゴのスタンド能力「スケアリー・モンスター」。自身の体や他の小動物を「恐竜」に変える

レースが進む中で「聖人の遺体」に触れることで、遺体が持つ神聖な力によりディエゴは「スタンド能力」を身につける。
第3部では「時間を止める」という究極の能力を持っていた彼だが、第7部では「自身の肉体や、触れたものを恐竜に変えて支配する」というスタンド能力「スケアリー・モンスターズ」を手に入れた。
恐竜の持つ身体能力や、恐竜を生み出し操る能力を駆使し、主人公・ジョニィや相棒であるジャイロと激闘を繰り広げる。
人間を超越した身体能力、という点では第1部の「吸血鬼」に似た力になる。
ただし致命的な弱点も存在し「早いものは見えるが、逆に遅いものほど見えにくくなる」という特性も持つ。

大統領にも牙を剥く

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大統領の持つスタンド「D4C」に戦いを挑むディエゴ

ヴァレンタイン大統領の手先として動いていたディエゴだったが、実際は金や名誉といったものは眼中になく、その狙いはあくまで「聖人の遺体を総取りする」ことだった。
このため、ディエゴは最終的にヴァレンタイン大統領とも対峙し、遺体を奪い合う。
大統領を移動中の列車内で追い詰め、直接対決を挑むディエゴ。
ヴァレンタイン大統領が持つスタンド「D4C」が持つ「パラレルワールドを行き来し、傷付いたとしても別世界の自分に傷を移すことで復活する」という能力に手こずるも、この攻略方法を見つけ出す。
「D4C」の力は「何かに挟まれた時のみ発動する」ということを見抜いたディエゴは、自身のスタンド能力で「切り裂く」ことでヴァレンタインの逃亡を阻止しながら、彼を追い詰める。
列車から飛び降りた大統領を追いかけ、トドメの一撃を加えようとするディエゴだったが、列車の車輪と線路に「挟まる」ことで大統領は能力を発動し、別世界に逃亡。
逆にディエゴは列車の車輪に巻き込まれ、胴体を切断されることによって、死亡した。

別の世界から戻ってきたディエゴ

出典: www.jp.playstation.com

別世界からやってきた並行世界のディエゴ。その後ろには、かつて承太郎達を苦しめた「THE WORLD」の姿が

ディエゴが死んだことでヴァレンタイン大統領は引き続き、ジョニィ、ジャイロとの戦いへと臨む。
「D4C」の能力で二人を追い詰め、ついにジャイロの命を奪うことに成功するヴァレンタイン大統領だったが、ジョニィのスタンド能力「タスク」が覚醒する。
元々「タスク」は「爪を回転させて飛ばすことで対象を切り裂く」という能力だったが、ジャイロが持つ「鉄球の回転技術」を取り入れることによって進化を遂げ「決して止まらない回転エネルギー」を操ることに成功する。
「D4C」の力で大統領が別世界に逃げたとしても「無限の回転エネルギー」は大統領の肉体を永遠に追いかける。
この能力により、ヴァレンタイン大統領は「D4C」の能力を打ち砕かれ、敗北した。
全ての戦いが終わったことに安堵するジョニィ。しかしそんな中、馬に積んであったはずの聖人の遺体が、突如何者かによって奪われる。
一切気配を感じさせずに堂々と遺体を奪われたことに疑問を抱きつつも、ジョニィは遺体を奪った犯人を追いかける。
レースの終盤で犯人を追い詰め攻撃を仕掛けるジョニィだったが、突如として犯人は姿を消し、背後に回り込まれる。
振り返ると、そこにいたのは列車に胴体を切断され死んだはずのディエゴだった。
驚愕するジョニィの目の前で、スタンド能力を発動させるディエゴだが、その能力は「スケアリー・モンスターズ」の恐竜化ではなかった。
そこにいたのは、大統領が「D4C」の力によって連れてきた「並行世界のディエゴ」であり、彼の能力は「時間を3秒だけ止める」という「THE WORLD」であった。
ディエゴの野心に目をつけた大統領はジョニィの力によって自身が敗北することを悟り、聖人の遺体を手に入れるという野望を並行世界のディエゴに託していた。

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「時を止める」という圧倒的な能力で、ジョニィに打ち勝つディエゴ

第3部と同様「時を止める」という究極の能力で、ジョニィを追い詰めるディエゴ。
最初はその能力で優勢に立っていたディエゴだが、ジョニィが覚醒したスタンド「タスク」が持つ「無限の回転エネルギー」だけは止めることができず、一進一退の攻防を繰り広げる。
しかし、ディエゴはあえて「無限の回転エネルギー」を自身の肉体に受け、「無限の回転エネルギー」ごと足を切断して吹き飛ばすことでジョニィにぶつけるという、捨て身の攻撃に出る。
これによって「回転エネルギー」はジョニィ自身の肉体に命中し、片足を失いつつもディエゴはジョニィに勝利。
結果としてレースでも1着を取り、聖人の遺体と賞金、名誉、全てを奪い去った。

一瞬の栄光

「並行世界のルール」によって、対消滅するディエゴ

レースに勝利したディエゴは、手に入れた遺体をあらかじめヴァレンタイン大統領が用意していた「地下シェルター」へと格納する。
これは生前、ヴァレンタイン大統領が考案していたことで、シェルターで保護することによって聖人の遺体が持つ恩恵を未来永劫、授かるための措置であった。
全てはディエゴの総取りと思われたが、この地下シェルターに一人の女性が姿を現す。
それは、大陸横断レースの主催者であるスティーブン・スティール氏の妻・ルーシーだった。
ルーシーはレースの中で、ヴァレンタイン大統領が聖人の遺体を集めるために暗躍しており、全てが終わったら口封じのため夫であるスティール氏の暗殺を企てていることを見抜いていた。
彼女は自分なりに夫の命を守るため「正しい心を持つ者に遺体を託す」ことを決意し、ジョニィやジャイロに情報を提供し、影ながら協力していた。
スタンド能力すら持たないルーシーをはじめは軽く見ていたディエゴだが、ルーシーが持ってきた包みの中身を見て、驚愕する。
そこには、列車に巻き込まれて死亡した「こちらの世界のディエゴの頭部」が入っていた。
ヴァレンタイン大統領の能力「D4C」には「異なった世界から持ってきた、同一の物体が触れ合うと、対消滅する」という「ルール」があった。
このため、こちらの世界のディエゴと別世界のディエゴが触れ合ったことにより、その「頭部」同士が対消滅。
「THE WORLD」での時間停止も間に合わず、ディエゴは死亡した。
さらにこちらの世界のディエゴが乗っていた馬が大統領との決戦を行った近辺で見つかり、このことから「馬を途中で乗り換えるというルール違反を犯していた」とみなされ、優勝権も剥奪される。
一時は彼が求めていた富や名声、勝利を全て手に入れたが、最後はその全てを失う結果となった。

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