DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(ダイ大)のネタバレ解説まとめ

エニックスの人気RPG「ドラゴンクエストシリーズ」の世界観を元に描かれた、原作:三条陸、漫画:稲田浩司、監修:堀井雄二による漫画作品。かつて世界征服を目論んだ魔王「ハドラー」が勇者とその仲間によって倒されてから十数年。この物語は、復活を果たした魔王ハドラー率いる「魔王軍」と、かつての勇者の弟子「アバンの使徒」との戦いを描くバトルテイスト冒険ファンタジーである。

左から、ポップ ダイ レオナ マァム 作中後半の衣装。

あらすじ・ストーリー

怪物島デルムリン島からの旅立ち

今から十数年前、世界の人々は魔王ハドラーの脅威にさらされていた。しかし、勇者とその仲間たちの活躍によりハドラーは倒され、世界に平和が訪れた。

魔王の邪悪な意思より開放されたモンスターたちが平和に暮らす怪物島「デルムリン島」、そこに勇者に憧れる一人の少年がいた。名は「ダイ」、きめんどうし「ブラス」に拾われ育てられた人間の子供だった。

ダイの大の仲良しゴールデンメタルスライムの「ゴメちゃん」と遊んでいたある日、島のモンスターたちが急に凶暴化し暴れ始めた。そこに、1人の男と少年が島を訪れ、瞬く間に島全体を結界に覆いモンスターたちを鎮めていった。

男の名はアバン、かつて魔王を倒した勇者であった。弟子の「ポップ」と共に島を訪れたのは、ダイを真の勇者に育てるためであると語ったアバンは、さっそく修行を開始するのだった。

ダイの修行が始まって間もなく、「大魔王バーン」の超魔力により復活した、かつての魔王ハドラーが現れアバンに襲いかかった。苦戦を強いられたアバンは、弟子を護るため自己犠牲呪文「メガンテ」を放つが、ハドラーはかろうじて生き残ってしまう。

絶体絶命のその時、目の前でアバンを失った悔しさと怒りにより、ダイの額に竜の形をした紋章が輝き、凄まじい力を発揮しハドラーを撃退する。その後、ダイとポップはアバンの意思を継ぎ、大魔王バーンを倒すためデルムリン島を旅立つのだった。

魔王軍6大団長との戦い

魔王軍との戦いの中、アバンの弟子であった僧侶戦士「マァム」と出会い行動を共にするようになり、魔王軍6大軍団の軍団長「獣王クロコダイン」「魔剣戦士ヒュンケル」「氷炎将軍フレイザード」などを次々に撃破していく。

フレイザードとの決戦の際には、魔軍司令ハドラー、妖魔司教ザボエラ、魔影参謀ミストバーンなどの魔王軍の総攻撃をも退け、ダイの昔なじみであったパプニカの王女「レオナ」を救い出すことに成功した。

アバンの1番弟子だったヒュンケル、ダイやポップの人間の心にふれ、会心したクロコダイン、さらにはレオナ姫を新たな仲間に加え、一行は大国「ベンガーナ王国」へと歩みを進めていた。

ドラゴンの親子

ダイの神秘的な力は回を増すごとに強くなっており、ベンガーナ王国においては巨大なドラゴンを圧倒的な力でねじ伏せた。しかし、その姿を見た人間たちに怯えられたダイは、自分が何者であるのかを苦悩していた。

そんな時、魔王軍の軍団長「竜騎将バラン」が現れ、ダイの正体が人間ではない、「ドラゴンの騎士」であること、そして自らの息子であるという衝撃的な事実を告げる。

それを知ったダイは、軍団長の息子であることを否定し戦いを挑むが、ドラゴンの騎士同士の紋章の共鳴を利用した力により記憶を奪われてしまう。赤子同然となったダイを連れ去ろうとするバランを阻止するべく、ポップがメガンテを仕掛けるが失敗してしまう。

ポップの死に様を目の当たりにしたダイは記憶を取り戻し、ドラゴンの騎士として覚醒、バランと激戦を繰り広げる。激闘の中、死んだはずのポップが呪文で攻撃、スキができたバランはダイの必殺の一撃の前に倒れ、両者ともに力を使い果たすのだった。

死んだ者すら突き動かす人間の奇跡を前に打ちのめされたバランは、人の心を取り戻したかのように、ポップへ生き返りの効力があるという「竜の血」を与え去っていったのだった。

超魔生物ハドラーとの決戦

魔王軍の総力をつぎ込んでさえ敗れてしまったハドラーは、敗戦の将としてもはや後がなく、妖魔司教ザボエラの研究していた「超魔生物学」に目をつけ、ダイたちに勝つための最終手段として自らを「超魔生物」へと改造させる。

一方その頃ダイたちは、魔界の名工「ロン・ベルク」による「ダイの剣」や、かつてのアバンの仲間「大魔道師マトリフ」からポップへ伝授された「極大呪文メドローア」など新たな力を加え、世界各国の王たちと協力し、魔王軍への最終作戦の準備を着々と進めていた。

魔王軍の猛攻をしのぎ、ついに敵の本拠地「死の大地」へと到着したダイは、反目しながらも父バランと共闘し、海底にある「魔宮の門」を砕き、内部への侵入を果たす。

待ち構えていたハドラーとダイたち親子との激戦の中、大魔王バーンによってハドラーの体内に埋め込まれていた魔界の超爆弾「黒のコア」が炸裂。死の大地は消し飛び、ダイをかばい爆発の威力を抑えこんだバランは命を落としてしまうのだった。

自らの命を投げ打ってまで息子をかばったバランの背中に、初めて親子としての愛情を感じたダイは、父の亡骸を前に涙するのだった。

悲しみに暮れる一同の前に、ついに大魔王バーンが姿を現し、その絶大なる力でダイたちアバンの使徒を圧倒する。全滅寸前まで追い込まれるが、黒のコアの大爆発から生き残ったハドラーの反旗により九死に一生を得る。

ダイは傷つき、退却を余儀なくされた一同はまさに満身創痍となっていた…。

最終決戦・バーンパレス

「聖母竜マザードラゴン」の力を分け与えられ一命をとりとめたダイと、決意を新たにする仲間たち、さらには反攻作戦を計画する各国の戦士たちとの共闘により、ついに大魔王の居城「バーンパレス」へと突入。

大魔王バーンに反旗をひるがえしたハドラーとダイとの一騎打ちの最中、大魔王の側近の一人「死神キルバーン」の罠によりハドラーともども危機に陥ってしまうダイとポップだったが、そこに、罠を滅する破邪の光とともに、死んだと思われていた勇者アバンが現れる。

ハドラーの最後を看取ったアバンとダイたち一行はバーンパレス内部へと歩を進め、アバンの教えに従い「勇者ダイ」を大魔王の元へと行かせるため、仲間たちは最後の大幹部ミストバーンと対峙した。

しかし、ミストバーンに預けていた本来の体を取り戻した大魔王は、事前に投下していた黒のコアによって世界が滅びるまでもう間もなくであるという事実をつきつけ、ダイの戦意を奪ってしまう。
しかし、そんな状況の中でも希望を捨てず、大魔王に対し人間の生き様を叫ぶ、親友ポップの勇気によってダイは立ち上がる。

そして、「神の涙」と呼ばれるゴメちゃんの奇跡の力によって、世界中の人々が力を合わせ世界の危機を救ったことを知ったダイは、ドラゴンの騎士の最後の力「竜魔人」の力を解放し、大魔王と最後の死闘を繰り広げるのだった。

主要登場人物・キャラクター(男性)

ダイ

活発で正義感が強く、純粋な性格の持ち主。

怪物島デルムリン島で、きめんどうし「ブラス」に拾われて育てられた勇者に憧れる少年。ある時かつての勇者「アバン」と出会い、真の勇者になるべく特訓を開始するも、復活したかつての魔王、現「魔軍司令ハドラー」の手によりアバンを失い、それをきっかけに魔王軍との戦いを決意する。

親しい者の生命の危機など、感情が高ぶると額に紋章が現れ凄まじいパワーを発揮する。

実は魔王軍6大団長の1人「竜騎将バラン」とは生き別れた親子であり、父バランと同じく「ドラゴンの騎士(竜の騎士)」と呼ばれる究極の戦士の力を受け継いでいた。額の紋章はドラゴンの紋章と呼ばれるドラゴンの騎士の証である。

ポップ

かつての勇者「アバン」に弟子入りした魔法使いの少年。ダイの先輩にあたる。

アバンと共にデルムリン島を訪れ、ダイと共に修行の日々に励むが、魔軍司令ハドラーとの戦いでアバンを失い、ダイと共にデルムリン島を旅立つことになる。

※登場したての頃は、ダイたち仲間を置き去りにして逃げ出すような小心で卑怯なやつだったポップ。編集部側から「こいついらないでしょう」などと言われるほどだったそうだが、作者には最初から「弱くて情けないやつが成長していくから面白い」という計算があったそうだ。

ダイは勇者という立場上、情けないことができないし、純粋な人間ではないので人の代弁者にもなれない。かわりにポップに、弱く、情けない人間を演じてもらい、読者の親近感を得たのである。

作者の言葉通り、物語が進むにつれ、人間的にも、戦士としても大きく成長したポップの姿には多くの読者が魅了され「真の主人公」などと評された。

ヒュンケル

クールな激情家。天才的な剣の腕の持ち主で、アバンの一番弟子。

アバンを養父の仇だと信じ、魔王軍6大団長「不死騎団長ヒュンケル」としてダイたちに襲いかかったが、戦いの中、養父の仇はアバンではないことを知り、5人のアバンの使徒の1人として仲間になる。

魔王軍に身をおいていた頃には魔王軍の幹部「魔影参謀ミストバーン」に師事しており、アバンの使徒として目覚めた後は、「闇の師」であるミストバーンの正体にいち早く気づいていた。

クロコダイン

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