ドラゴンクエストX オンライン(DQ10、ドラクエ10、Dragon Quest X)のネタバレ解説まとめ

ドラゴンクエストシリーズの第10作目。同シリーズナンバリング作品としては初のオンラインゲームである。「エテーネの民」と呼ばれる主人公たちの村が冥王ネルゲルの攻撃により滅びを迎え、アストルティア大陸にて五つの種族のうちいずれかに転生した主人公が、元の人間の姿を取り戻し冥王ネルゲルを倒すため旅を始めるといったストーリーになっている。

『ドラゴンクエストX オンライン』の概要

ドラゴンクエスト本編シリーズ初のオンラインゲームとして、2012年にWiiにてサービス開始となった。
現在、Wii版、Wii U版、Windows版、ニンテンドー3DS版が発売されており、2017年夏頃にPlayStation 4版、Nintendo Switch版の発売が予定されている。
プレイする際には、使用するゲーム機に対応したディスクもしくはダウンロード版の購入、加えて数日単位で発行されている利用チケットを購入する必要がある。

今作のストーリーは、人間である主人公が暮らす村、エテーネに冥王ネルゲルが攻め入った際に主人公が命を落とすところから始まる。
死んでしまったはずの主人公は、村の守り神・カメさまにより「生き返し」を受け、アストルティア大陸にて人間以外の五つの種族いずれかに転生する。
主人公は本来の自分の姿を取り戻すため、冥王ネルゲルを倒すために、奮闘していく。

『ドラゴンクエストX オンライン』のあらすじ・ストーリー

アストルティア編

主人公は、エテーネ村で暮らす「エテーネの民」と呼ばれる人間である。
エテーネの民は、自由自在に時を超える能力「時渡りの術」を扱うことができるという言い伝えがあった。
エテーネ村は世界の中心の島に存在し、村の外は凶悪な魔物であふれ今まで海を越えた者はいないとされていた。

ある日、村の巫女であるアバ様が村人全員を集め、村の守り神・カメさまのお告げを伝えた。
その内容は「まもなくエテーネ村に大いなる災厄が訪れ、この村は滅びるだろう。運命から逃れるためには、北の清き洞窟に咲くテンスの花を得なければならない。」といったものだった。
主人公と錬金術師である弟(最初のキャラクターメイキングの際に兄、姉、弟、妹の中から選べる。このページでは以後弟と表記する)、そしてアバ様の世話係であり孫でもあるシンイの3人は、テンスの花を村の外の洞窟まで探しに行った。
テンスの花を得て村に戻った3人だったが、すでに村は魔物の侵攻を受け火の海と化していた。
冥王ネルゲルが攻めてきたのである。
シンイがアバ様を探そうとする中、弟に向かって火の玉が襲いかかったが、なぜか弟のまわりだけ時間が止まったように動かなくなり、弟は光に包まれそのまま消えてしまった。
弟の危険を感じた主人公が時渡りの術者として目覚め、無意識的に弟を違う時空へ飛ばしてしまったのである。
主人公の力が覚醒したとき、長い間眠りについていた村の守り神・カメさまが目覚めた。
その様子を見ていた冥王ネルゲルは怒り狂い、主人公やシンイも含め村人全員を殺してしまった。
混乱の中、目覚めたカメさまの背中から5つの光の玉が出現し、その一つが主人公の体に入っていった。

死んでしまったはずの主人公は目覚め、そこが村の中ではなく見知らぬ神殿のような場所だと気づいた。
そこでカメさまは主人公に「おまえは死んでしまったが、まだ魂に使命がある」とお告げを残した。
主人公が5つのうちのいずれかの種族神(オーガ、プクリポ、ウェディ、エルフ、ドワーフ)の前に立つと、気を失って倒れた。
再び目を覚ました主人公は、自分の姿が気を失う前に見た種族神のような姿に変わっていることに気が付いた。
カメさまから「生き返し」を受け、他種族の者の体に乗り移ったのである。

主人公が転生した地、アストルティア大陸は5つの大陸からなっており、各大陸は「大地の箱舟」という鉄道で結ばれている。
大地の箱舟で大陸間を移動していた主人公は列車の中で、自分のことを転生したエテーネの民だと言い当てた不思議な老人と出会う。
彼は放浪の賢者ホーローと名乗り、向かい側に座りこれから主人公が為すべきことを話し始めた。
主人公の故郷であるエテーネ村は、アストルティア大陸から離れ、冥王ネルゲルによって封印されたレンダーシア大陸という場所の真ん中に存在する。
また、レンダーシア大陸には勇者なる者が存在し、主人公はその者に会わなければならない。
レンダーシア大陸へ行くためには封印を解かねばならず、その方法は主人公が活躍の証・キーエンブレムを6つ集めてくることで教えよう、とホーローは語った。

キーエンブレムを集め終えた主人公はホーローと再会した。
ホーロー曰く、レンダーシア大陸の封印を解くためには封印の術を施した冥王ネルゲルを倒す必要があるという。
主人公たちは冥王ネルゲルの居城・冥王の心臓への突入を試みるが、邪悪な力に阻まれて入ることすらかなわなかった。
そこでホーローは、邪悪を退け天空をかける魔法の舟・破邪舟であれば冥王の心臓に入れるのではないかと考え、主人公たちは破邪舟を造る技術をもった末裔を訪ねることにした。
しかし、破邪舟の技術者の末裔に話を聞くと、その技術はとっくの昔に途絶えてしまったと語った。
そして、ホーローは主人公が時渡りの術で過去へ行き、破邪舟の技術が途絶えないように歴史を変えるのはどうかと提案した。
そのためにはまず主人公が人間の姿を取り戻す必要があり、ホーローは呪文を唱えて主人公の魂をエテーネ村へと飛ばした。

主人公は、エテーネ村でアバ様の魂と再会した。アバ様は主人公との再会を喜ぶと、自分が少女だったときのことを語りはじめた。
アバ様が幼い頃、ひとりの若い錬金術師があらわれ、死にかけていたアバ様と村を錬金術で救ってくれた。
その錬金術師は、時渡りの術によって未来から過去へとやってきた滅びの運命を逃れた者、つまり主人公の弟だった。
アバ様は、主人公が時渡りの術者であること、弟があのときの錬金術師であることを、主人公たちが生まれたときから知っていた。
それゆえに、滅びの運命が訪れるときが近いということも知っていたのだ。
アバ様の話を聞き終えた主人公は、自分の体が倒れている場所へ向かった。
自分の体のすぐ近くにはカメさまがおり、ずっと自分の体を守ってくれていたのだ。
主人公の魂が体に触れると、主人公の体は人間に戻った。
そのとき、村に再び冥王ネルゲルがあらわれ、主人公を闇の炎で焼き尽くそうとした。
それを見たアバ様は、以前弟が蘇らせたテンスの花をカメさまに捧げた。
テンスの花によってカメさまが完全な目覚めを迎え、金色に光り輝く天馬へと姿を変えた。
天馬ファルシオンによってエテーネ村を脱出した主人公は再びアストルティア大陸へと帰還する。
人間の姿を取り戻した主人公は、時渡りの術で破邪舟の技術が途絶えたとされる500年前の世界へと旅立った。

500年前の世界で、破邪舟の術の継承が途絶えてしまった原因、当時世界の脅威であったレイダメテスを倒し元の時代に帰還した主人公は、再びこの時代の破邪舟の術者の末裔に会いに行った。
以前会ったときとは違い、しっかりと破邪舟の術が継承されていた。
破邪舟の術者の末裔が呪文を唱えると破邪舟が出現し、主人公はそれに乗り込み冥王ネルゲルが待つ冥王の心臓へと突入した。
レンダーシアを封印するために大量の魔力を使ったネルゲルは、冥王の心臓にこもっていた。
しかし、主人公が冥王の心臓へ突入するための準備を行っている間に回復を果たし、絶大な魔力を身につけていた。
冥王ネルゲルはその絶大な魔力で冥獣王ネルゲルに変身し、主人公に襲い掛かった。

冥獣王ネルゲルを倒した主人公は、以前賢者ホーローが言っていた「レンダーシアに行かねばならない」という言葉を思い出した。
アストルティア大陸を救った主人公は、次なる目的地レンダーシアに向けて準備を始めることになる。

偽のレンダーシア編

賢者ホーローによれば、レンダーシア大陸に行くには船に乗って海を越えなければならないが迷いの霧というものが海路に漂っており、魔法の羅針盤というアイテムがなければたどり着けないという。
ホーローから魔法の羅針盤を受け取った主人公は、レンダーシア大陸に行くための船・グランドタイタス号に乗船した。
そこで、主人公はクロウズという男性と出会う。彼は「ある人を捜し求めて旅をしている」と言った。
主人公は、レンダーシア大陸のグランゼドーラ王国にいるという「勇者姫アンルシア」に会うという目的があったのだが、潮の流れが速くグランゼドーラの海域に船は近づけないようだった。
そこで主人公は、ココラタ浜辺という場所からグランゼドーラ王国を目指すこととなる。
ココラタ浜辺からグランゼドーラ王国に行くには三門の関所を通らなければならないのだが、門は王女アンルシアの命令で閉ざされていた。
そこへクロウズがやってきて、「三門の関所を通るためには三匹の蝶が必要となる。メルサンディ村、セレドの町、アラハギーロ国にて三匹の蝶を探しなさい。」と助言を残して去っていった。
主人公は、クロウズの助言にしたがって三匹の蝶を探すことにした。

三匹の蝶を手に入れた主人公は、三門の関所へと向かうが、そこでメルサンディ村で助けた記憶喪失のミシュアという女性に再び遭遇する。
しかし、ミシュアは現在も村で暮らしているはずで、主人公は同じ顔、同じ名前の女性が二人存在していることに気づく。
関所の門番はミシュアを見てなぜか「アンルシア姫様」と呼び、関所の門を開けた。
関所にてクロウズと合流した主人公は、クロウズとミシュアと共にグランゼドーラ王国に足を踏み入れる。
城の中には、勇者アンルシア姫というミシュアと瓜二つの女性が待っていた。
アンルシア姫が言うには、ミシュアはアンルシア姫の失われた半身で、アンルシア姫が勇者として覚醒するにはミシュアを取り込む必要があるとのことだった。
二人をひとつにする儀式を行うということで、ミシュアは城の一室に閉じ込められてしまった。
主人公が秘密の通路を発見し捕らわれているミシュアの元へ行くと、そこへクロウズが現れた。
クロウズは人の記憶を操る能力を持っているらしく、彼が言うにはミシュアの記憶は封印が施されているという。
ミシュアの記憶を取り戻すには誰かがミシュアの記憶の中に入り込み、封印を打ち破る必要があった。
すると主人公が集めた三匹の蝶が光り出し、一匹の蝶となってミシュアのまわりを飛ぶと、光り輝く扉となった。
主人公はミシュアの記憶を取り戻すためその扉へ入っていった。

ミシュアの記憶の世界に入った主人公は、ミシュアの記憶を垣間見る。
ミシュアにはトーマという兄がいた。トーマは自分が勇者であるとミシュアに言い聞かせていた。
王国は平和であったが、ある日、魔元帥ゼルドラドが王国へと攻め入った。
トーマは魔元帥ゼルドラドと戦うが、敗れてしまう。
そこへミシュアが駆けつけ、不思議な光を放ち魔元帥ゼルドラドを吹き飛ばした。
グランゼドーラ王国の勇者の末裔、その真の勇者とはトーマではなくミシュア、つまり王女アンルシアだったのである。
トーマはこのことをずっと昔から知っていたが、自分が勇者だと宣言することで妹が危ない目に合わないよう身代わりをしていたのだった。
アンルシアこそが勇者だと気づいた魔元帥ゼルドラドはアンルシアを攻撃しようとするが、トーマによって阻まれた。
アンルシアの代わりに攻撃を受けたトーマは、アンルシアに世界を救ってくれと頼んで力尽きてしまった。
兄・トーマの死に絶望しその現実が受け入れられなかったアンルシアは自らの記憶を封印し、ミシュアとして生きることにしたのである。

記憶喪失の少女・ミシュアはグランゼドーラ王国王女・勇者アンルシアだった。
全ての記憶と勇者としての力を取り戻したアンルシアは、もうひとりのアンルシアを止めるために主人公と偽物のアンルシアの元へ向かった。
偽物のアンルシアは、大魔王マデサゴーラによって真の勇者とすり替わるためにつくられた存在であった。
主人公とアンルシアは協力して偽物のアンルシアを倒すが、偽物のアンルシアは消える間際に「私だけではなく、この世界そのものが大魔王マデサゴーラによって作り出された世界、偽のレンダーシア大陸である」と言った。
そこへクロウズが現れ、真のレンダーシアがいまどうなっているか知る術は偽物のアンルシアが持っていたブレイブストーンというアイテムを使うことだと言った。
ブレイブストーンは勇者が使えば次元の壁をこえて好きな場所に移動することができるという。
主人公、アンルシア、クロウズの三人はブレイブストーンで真のレンダーシアへと向かった。

真のレンダーシア編

真のレンダーシアへと帰還した主人公たち。
行方不明となっていたアンルシア姫が戻ったことで、王国に希望の光が差し込んだ。
そこで真のレンダーシアにも大魔王マデサゴーラの魔の手が伸びていることを知った主人公は、アンルシアとは別行動で真のレンダーシアの調査に向かった。

調査を終えた主人公は、大魔王マデサゴーラの手下である魔元帥ゼルドラドが古い神殿に向かったことを知る。
アンルシアと共に神殿へ向かった主人公は、そこで魔元帥ゼルドラドと黒い仮面の男と遭遇した。
黒い仮面の男がアンルシアに襲い掛かり、アンルシアがその仮面を剣ではじく。その正体は魔元帥ゼルドラドに殺されたはずの兄・トーマだった。
大魔王マデサゴーラが自分の手下としてトーマを蘇らせ、手駒として使っていたのである。
魔元帥ゼルドラドとトーマに逃げられてしまった主人公たちは、一度態勢を立て直すために城へと戻った。

態勢を整えた主人公とアンルシアは、大魔王マデサゴーラがいる奈落の門へと向かった。
主人公とアンルシアは兄・トーマと大魔王マデサゴーラを打ち倒した。
しかし、大魔王マデサゴーラはなお抵抗しようと奈落の門の扉を開けてしまった。
奈落の門からせりあがってきた闇が大魔王マデサゴーラを包み込み、創造神マデサゴーラへと変化した。
更に力をつけたマデサゴーラも破った主人公とアンルシア。
最期の力を振り絞って、奈落の門の向こう側に行きさらに力を得ようとするマデサゴーラを、正気に戻ったトーマが止めた。
トーマは自分ごとマデサゴーラを倒してほしいとアンルシアに頼み、アンルシアは泣きながら剣をふるった。
主人公とアンルシアの活躍により、レンダーシア大陸に平和が訪れたのであった。

もうひとつの物語

ここでは、オフラインで進めることができる、過去へ飛ばされた弟のストーリーを紹介する。

冥王ネルゲルに襲われていた弟は、目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
まわりの人々にエテーネ村のことを聞いても誰も知らないという。
聞き込みを続けるうち、ある女の子がエテーネ村のことを知っているという情報を得た弟は、その女の子の家へ行った。
家に入るとその女の子は病気で寝ていた。
帰ってきた女の子の父親は「勝手に家に入るな」と怒ったものの弟が錬金術師であることが分かると、娘の病気を治すために錬金術でしか作ることのできない薬を作ってほしいと依頼される。
無事に薬を完成させ女の子の病気を治した弟は、元気になった女の子から浜辺で拾ったというボトルに入った手紙を見せてもらった。
その手紙には「このエテーネ村で一番幸せなカップルになろうね」と書いてあった。
エテーネ村が存在することが分かった弟は、再びエテーネ村を探すこととなる。

やがてエテーネ村を探し出し村に戻った弟だったが、自分を知っている人もおらず困惑した。
人々に話を聞いてみると、現在村では巫女が新しい巫女へと力を譲る継承の儀を執り行っている最中だという。
儀式を終わらせるために「ふしぎな豆」を錬金してほしいと村人に頼まれた弟は、依頼された通り「ふしぎな豆」を錬金した。
その豆を食べた巫女は、みるみるうちに元気になり不思議な力で儀式を終わらせてしまった。「ふしぎな豆」とは「ハツラツ豆」のことだったのである。

新たな巫女として村人の前に現れたのは、少女の姿をしたアバ様だった。
そこで弟は、いま自分は時渡りの術で過去のエテーネ村にいるのだと知る。
弟が未来からやってきたことをお告げで知っていた少女アバ様に、弟はエテーネ村の一員として迎え入れられた。
そして少女アバ様から、現在この時代に時渡りの術を扱える者がおらず、弟は元の時代へと帰れないことを告げられた。
弟は、主人公の無事を祈りながらこの時代のエテーネ村で暮らしていくこととなる。

『ドラゴンクエストX オンライン』の用語

時渡りの術

エテーネの民が使うことのできると言われている、時を自在に行き来できる能力のこと。
時代とともにその術を使える者は少なくなり、主人公の時代でその存在はすでに伝説のものとなっていた。

テンスの花

エテーネの民が滅びの運命から逃れるために必要とされた、秘境にしか咲かないとされる花。
アバ様が、村の守り神・カメさまを本来の姿へと覚醒させる際に使用した。

キーエンブレム

アストルティアの各国の長が、冒険者にその功績を称えて授ける鍵型の紋章。
ストーリーを進めるにあたって必要な数は6個であったが、キーエンブレムは全部で10個ある。

大地の箱舟

アストルティア大陸間を移動する際に使用する鉄道。
主人公が時渡りの術を使用する際にもこの列車に乗る必要がある。
列車の見た目や、かつて「天の箱舟」と呼ばれていたことから前作ドラゴンクエストⅨとのつながりが示唆される。

『ドラゴンクエストX オンライン』の登場人物・キャラクター

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