【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画。鬼才と呼ばれるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。不眠症の”僕”は自分とは正反対の自信家でマッチョな男タイラーと出会い、男同士が素手で殴りあう「ファイト・クラブ」と言う組織を結成していく。殴り殴られることで自分の存在意義を確認するが、やがて組織はテロリズムに傾いてき、”僕”は衝撃の事実を知ることとなる。
巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル効果、ラストシーンの解釈、製作時のトリビアなどをネタバレ解説していく。

『ファイト・クラブ』の概要

『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画である。『セブン』や本作『ファイト・クラブ』の成功により、今では鬼才と称されるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。
『ファイト・クラブ』の監督候補には当初、ピーター・ジャクソン、ブライアン・シンガー、そしてダニー・ボイルの名前が挙がっていたが、脚本を気に入ったものの他の映画の製作に当たっていたり、オファーをスルーする監督もいて、最終的にデヴィッド・フィンチャー監督がメガホンをとることとなった。
フィンチャー監督は1993年に20世紀フォックスで初めて監督として映画を撮った『エイリアン3』が不評だったこともあって、最初は難色を示していたのだが、20世紀フォックス側は1995年にヒットした『セブン』での監督の腕を絶賛し、強くオファーした。

当初、制作陣は主演のナレーター役にマット・デイモンかショーン・ペンを考えており、ショーン・ペンはタイラー役の候補でもあったのだが、フィンチャー監督はナレーター役に、1996年の映画『ラリー・フリント』での演技を高く評価していたエドワード・ノートンを起用。
タイラー役にはフィンチャー監督自身がメガホンを取ったセブンでの主演のブラッド・ピットが起用された。

以下、本作のあらすじ。
自動車会社でリコール調査をし全米をを飛び回っている平凡な会社員である”僕”(演:エドワード・ノートン)は身の回りの物をすべてブランドで固め、何不自由のない生活を送る一方不眠症に悩まされていた。
僕は精神科の医師に「世の中にはもっと大きな苦しみを持った人達がいる」と言われ、睾丸ガン患者の集いに行ってみることを勧められる。そこで生死に関わる本物の悲しみを前にした人々と抱き合い、泣くとスッキリしよく眠れることに気づいた僕は、様々な自助グループに出入りするようになる。
複数の自助グループに出入りしていると、自分と同じように健康なのを偽ってグループに出入りする女、マーラ(演:ヘレナ・ボナム=カーター)がいることに気づいた。偽物がいると僕は前のように泣くことができなくなってしまい、また不眠症に陥ってしまった。。
ある時、自宅のコンドミニアムで爆発事故が起こり、家を失った僕は、出張先で知り合った自分とは正反対で自信満々、筋骨隆々の男、タイラー・ダーデン(演:ブラッド・ピット)を思い出し電話を掛ける。バーで酒を飲み、バーを出たところの駐車場でタイラーは僕に「力いっぱい俺を殴ってくれ」と言い出す。本気で殴りあった2人は痛みの中で生きている実感を感じ、病みつきになっていく。
やがて地下に拠点を移し、大勢の男たちが1対1のファイトを行う秘密の集まりができた。これをファイト・クラブと呼んだ。
僕はタイラーの住む廃屋で二人暮らしをしタイラーとの生活を楽しんでいた。ある時、僕は狂言自殺をするマーラに電話で呼び出されるが話の途中で受話器を放置してしまい、その受話器を取ったタイラーがマーラのもとに向かったようで、以来二人は親密になった。
ファイトクラブの会員は1人また1人と増えていき、やがてタイラーが率いるスペース・モンキーズという集団ができた。
彼らは黒い服を着て、名前を持たず、自分たちに与えられた目的を誰にも話さなかった。
タイラーは僕の知らないところでスペースモンキーズと「騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)」という計画を企てる。
騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)によるテロ活動は活発になっていき死者まで出るが、僕はタイラーが決めた「ルールその1、騒乱計画について質問するな」のルールにより騒乱計画が具体的にどのようなものか知ることができなかった。
死者が睾丸ガン自助グループで知り合った僕の友達ボブ(演:ミート・ローフ)であったこともあって、僕の感情は昂り、姿を消したタイラーの足取りを追う。するとタイラーが全米各地にファイト・クラブの拠点を作っていたことを知る。あるファイト・クラブのメンバーがいた店で見知らぬ店主に話しかけられた僕が、自分は誰なのかと問うと、店主は「あなたはダーデンさんです」と答えた。
僕は驚き慌ててマーラに電話で自分はタイラーなのか確認すると、目の前に再びタイラーが現れ、タイラーは僕の理想の姿であり、別人格であるということを告げる。これを聞いた僕はショックのあまり意識を失ってしまう。
気が付くとタイラーも地下室のスペース・モンキーズの姿もなく、彼らの残したメモから市内各所にある銀行・クレジットカードなど、資本主義システムを司り全米の個人のローンや資産を管理する大企業各社のビルに対する同時爆破テロが計画されていることを知る。
その計画を阻止しようと僕は爆弾のありかの1つを突き止め、一旦は爆弾を停止するもタイラーに妨害され、殴り合いの中で再び意識を失う。意識が戻るとビルの高層階でタイラーが僕の口に銃を突き付けていた。タイラー=自分自身であるということに気づいた僕は自分で自分の喉を打ち抜いたが急所を免れ死ななかった。スペース・モンキーズによって連れてこられたマーラと再会したが、時すでに遅し、僕とマーラは手を繋ぎ、崩壊していくビルの群れをただ見ていた。

主人公は名前を持たない

エドワード・ノートン演じる名前を持たない主人公の“僕”

エドワード・ノートン演じる主人公の名前は明らかにされていない。ラストのクレジットにはナレーターと出ているが、ナレーターとは物語の語り手という意味である。
自助グループにおいていくつかの名前が出てくるが、それはあくまでも偽名であり、映画全体を通して一度も主人公の名前は語られない。
タイラーの家でみつけた小説に「僕はジャックの脳の延髄です」と言う一節があり、主人公はそれを作中で何度も引用するが、主人公の名前はジャックではない。
実は、主人公は名前を持たないのである。主人公に名前を持たせないことでどのような効果を生むか。それは特定の名前がないことで誰もが感情移入しやすくなるというところにある。
日常に満たされず、本来の自分を解放できていないと感じる人は多い。この映画を観ているすべての人が僕になりうるということを表している。
映画の技法で、ナレーターを一人称の僕とすることで観客をミスリードする手法がある。この手法を「信用できない語り手」という。
「信用できない語り手」とは、文芸評論家ウェイン・ブースが著書「フィクションの修辞学」で初めて提唱した技法・考え方で、ミステリー小説によく使われる技法である。
ファイトクラブはこの「信用できない語り手」が映画史上でも類を見ないほどに成功している作品である。

僕とタイラーが同一人物だということの伏線

左がタイラー、右が僕。

オープニング

一瞬、観客がこれはなんだろうか?と戸惑う映像だが、それは脳内の細胞が映し出されている。
インダストリアル・ロックバンド、Nine Inch Nailsの曲にのせて一気に脳内を駆け巡るオープニングシーン。
『ファイト・クラブ』は僕の脳内に生み出されたもう一つの人格、オルターエゴ(別人格)と対決する物語なので、僕が人格を変えようと走り回っているイメージである。
最初からこれから始まるストーリーの伏線が張られている。

眠って起きると別の場所にいる

物語の序盤、僕は精神科医に眠って起きると別の場所にいると話している。
これは僕が眠っているとき、タイラーに乗っ取られており、タイラーとして行動していることを意味する。

持っているカバンが同じ

僕が拾おうとしているカバンの横にあるタイラーのカバンは僕の持っているものと同じカバンだった。

僕とタイラーが同じ飛行機に乗り合わせ初めて会うシーン。
僕はタイラーが同じカバンを持っていると指摘するが、同一人物なので当然持ち物も一緒ということになる。

人が眠る時間に働く

映画技師として働くタイラー。

僕はタイラーの仕事のことを、人が眠る時間に映画館でパートをしている映画技師と説明している。
僕が眠っている間、タイラーは活動している。僕は眠っているように思えて、眠っておらず、別人格のタイラーとして活動していることを暗示している。
「ファミリー映画に、ほんの一瞬ポルノ映像を入れるのがタイラーの密かな楽しみ」とも話しており、これはラストシーンで崩れていくビルの映像が途切れ、一瞬男性器が映し出される伏線にもなっている。

僕とタイラーがバスに乗っているシーン

僕とタイラーはバスに乗るのだが、他の客にタイラーの姿は見えていないようだ。

僕とタイラーがバスに乗っているとき、2人の間を長髪の男が通るが、男は僕にだけ「ちょっと失礼」と言うが、タイラーには言わない。タイラーが見えていないということを暗示している。

僕が廃屋で発見した本を読むシーン

僕はタイラーが暮らす廃屋で「人間の臓器が一人称で語っている」という小説を発見し読んでいる。
その中に「俺はジャックの脳の延髄です」という一節があり、ここでも体が乗っ取られているということを暗示している。

マーラの態度

タイラーとマーラが初めて夜を共にした翌朝に僕はマーラに「僕の家でなにしてる!」と言い、これに対し、マーラは「ひどい人」と言ってその場を去る。マーラがタイラーを僕だと思っているという証拠。

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