町山智浩の『風立ちぬ』の解説が深い!ラジオで語った内容を紹介

TBSラジオ『たまむすび』でスタジオジブリの『風立ちぬ』について語っていた映画評論家・町山智浩。否定的な感想が多かった作品に対し「なぜそのように感じたのか」を解説しました。「全てを語らない」「分かってくれる人だけ分かってくれというタイプの作品」であることを熱弁。作品に対する考えが変わる、興味深い話をたっぷりと紹介していきます。

www.tbsradio.jp

書き起こしました。

町山)よろしくおねがいします。『風立ちぬ』を観るために帰ってきました。僕の友だちが大絶賛なんですよ。「観ろー」とか「泣いた」っていう話でね、「特にお前のようなやつは観ろ」みたいな話があって。

赤江)実は私観たんです。正直、ん?っていう所が多くて、でもねこういう巨匠の作品を「わからん」って言うと馬鹿だと思われると思って、黙っておこうみたいなぐらい、正直ん?これどう捉えたらいいんだろう?みたいな感じだったんです。

町山)評判はあんまり良くないんですよ、一般的には。

山里)僕も観に行った友達から、あんまりだったみたいな話を聞いて、それで観に行ってないんですよ。

町山)そう。一般観客の評判はあまり良くないんですよ。そうだろうなと思いましたよ。というのはクライマックスがないんですよ、はっきりした。物語の目的がわからないんですよ。主人公は何に向かっていて、何を解決しなきゃいけないのかという、一般的な物語って必ずそれがあって、それを解決してみんな終わるわけじゃないですか。それがないから、どう観たらいいかわからないって人が多いですね。

宮崎監督の妄想なんですよ

『風立ちぬ』

後ね、もうひとつはね、これはどういった話かっていいますと、宮崎駿監督がずっとプラモデル雑誌に連載していたマンガの映画化なんですよ。

『モデルグラフィックス』っていうプラモデル雑誌があって、それにずーっと昔からマンガを連載しているんですよ。その映画化なんですが、実際の人物についての映画化でもあるんですね。

小説『風立ちぬ』

堀越二郎さんていう零式戦闘機を設計した人と、全然関係ない名前だけ1文字だけ同じの堀辰雄っていう小説家がいまして、その人は自分の奥さんが、奥さんっていうか婚約者が結核で若くして死んだっていう実際の体験を書いた小説で『風立ちぬ』っていう小説があるんですね。

それをごっちゃにしたものなんですよ。一緒くたにしてて、しかも婚約者っていうか、中では結婚しているんですけども、奥さんが死んだっていう話は全然堀越二郎さんの話とは無関係なんです。勝手にこの人の奥さん死んだって話にしちゃってるんですよ。笑

赤江)それを知らずに観ている人は、堀越二郎さんの奥さんはこういう感じだったのかなって思いますよね。

町山)そう思っちゃう人もいますよね。実際に現実の人物だった堀越二郎さんの実話と、堀辰雄さんの実話を元にした小説をごっちゃにしたんですよ。全然関係ない二人の人物の体験を一人の人にしちゃっているんですよ。

これいいのかなって思ったら遺族の方が許可を出したらしいですけど。これは妄想なんですよ。宮崎監督の妄想なんですよ。宮崎さんの原作のマンガにははっきりと妄想と書いてるんですよ。これは私の妄想であるってちゃんと書かれているんです。

赤江)だからね映画の中にわりと夢が出てきますよね。夢のシーンが多いですよね。

町山)そうなんですよ。これは主人公の堀越二郎さんが、何かを見るたびに自分の飛行機のいろんな設計のアイデアと結びつけて妄想するんですよ。次々と想像してハッと現実に戻るっていうのを繰り返すんですよね。

だから昔の映画で『虹をつかむ男』っていう映画がアメリカの映画がありまして、それは主人公が常に妄想してて、なにか見ると妄想してっていうのが現実として映画の中では映像化されるから、観てるほうはどこまでが夢でどこまでが現実なのかわからないっていう映画があるんですけど、それに近い、『虹をつかむ男』系の映画なんですよね。

山里)『中学生円山』もそういうような映画ですよね。

町山)そうそうそう!『中学生円山』もクドカンのやつも主人公の中学生が、すぐにあいつはスパイじゃないかって思うと、スパイ・アクションが展開したり、あいつはなんかクンフーの達人じゃないかって思うと、クンフーアクションになったり、中学生の妄想をそのまま映像の中に入れちゃってるんですよね。それをアニメでやってるんですよ。

自分の考えていること、決して口に出して言わないんですよ。

これね、1番わかんないのが、主人公の堀越二郎さんが自分の考えていること、決して口に出して言わないんですよ。寡黙なんですよ。で、最近の日本映画って特にそうですけど、主人公たちが全部自分の思っていることを言って、ディスカッションするんですよ。そういう映画ばっかりなんですよ。ひどいことになってるんですよ。

こないだ飛行機に乗ってこっち来るときにですね、『藁の楯』っていう映画観てたんですけど、それで松嶋菜々子さんが刑事で、連続殺人鬼の藤原竜也君をずっと連行する話なんですけども。藤原竜也君がいきなり松嶋菜々子さんをぶっ殺すんですよ、突然。その時に「何で殺したんだ!」って言うと、「このババア、くせーんだよ!」って言うんですけど、なんてひどいことを言うんだって思いますけど、こんなこと言うかーッて思うんですけど、全員が全員が思っていることをぶちまけあうんですよ、日本映画って最近。全部説明するんですよ。「私はこういうこと思ってますよ」とか「俺はそうは思わない」とか。それに慣れると『風立ちぬ』っていう映画はわからないんですよ。

なんにも言わないんですよ、この人。で、これは戦争が起こり始めてるっていうか戦争に向かい始めているんですけども、それに対して彼は武器を作るっていう仕事をしてるわけですね、戦闘機を作るっていう。その葛藤があるだろうとみんなは思うんですけど、葛藤に関して主人公は何も言わないんですよ。だからやっぱり、それを言ったほうがいいんじゃないのって他の日本映画だったら言っちゃうんですよ。会話でねディスカッションしたりするんですよ、「戦争というのは」とか言って。

言わないんですよ、これは。

山里)「俺はこんなために作ってるんじゃない」みたいなこと。

町山)そうそうそう!そういうこと言うんですよ。「俺はホントは空を飛ぶのが好きで」とか言って、「でも戦争は良くない」とかね。

言わないんですよ!言うのは下品ですよ、やっぱそれは。当時の人達は思っていても言えなかったんだろうし。

わかってくれっていう映画

ユンカース博士

だからこれね、でも言ってるっていうね、すごくわかる人だけに言ってるっていうか、わかってくれっていう映画なんですね。

例えばユンカースっていうドイツの航空機会社に視察に行く所あるんですね、この堀越二郎が。で、ユンカースっていう人が作った爆撃機を見るんですけども、それだけなんですよ。それで突然警察みたいのが出てきたり、軍隊観たいのが出てきて、謎の行動が周りで行われているらしいんですけども、一体それが何かわからないんですよ、映画観てると。

で、それはどういうことかって言うと、まずユンカースっていう人は戦争に反対していたんですね。ユンカースっていう博士がいて、爆撃機とかを開発した人なんですけども、爆撃機とかを作りながらもすごいナチスに逆らってて、最後はナチスに監禁されて死んでいくんですよ。そういう人生をたどった博士で、偉大な航空工学家なんですけども、その人の人生って、まさに戦争に反対しながらも兵器を作るっていう人の代表ですよね。

それを出すっていうことで、わかってくれよなんですよ。説明はないんですよ。一瞬なんですよね。

あと、途中でドイツ人が出てくるんですよね、謎の。軽井沢に行くと、軽井沢に主人公が行く理由もほとんどわからないんですけが、軽井沢に行くと、ドイツ人がいて、友情ができるんですね。でね、いい曲がかかるんですけど、今かけていただけますか。『ただ一度だけ』という歌。『ただ一度だけ』という主題歌なんですよドイツ映画の『会議は踊る』という映画の。それを全員で、ビアホールみたいなところで合唱するシーンがありますね。

www.youtube.com

ゾルゲ

あのドイツ人っていうのは何かって言うと、あのドイツ人は「ドイツは戦争に向かっている」「日本は戦争に向かっているよ」と、「我々は破滅するよ」と堀越二郎に言うんですけど、そうすると堀越二郎はそれを受けいれるんですよね、「そうですね」って言うんですね。「そうじゃない!」って言うべきじゃないですか、その頃の日本じゃ。「日本は絶対勝つ」とか言うべきじゃないですか。言わないんですよね。受け入れるんですけど、あのドイツ人は誰かって言ったら、あれはソ連のスパイですよ。おそらく。
逃げてるでしょ。逃げるシーンがあるでしょ。あれはゾルゲでしょおそらくは、ソ連のスパイ。

赤江)あー!そうなんですか!

町山)セリフには出てこないし、わからないですけど、たぶんゾルゲのような人物であって、ドイツや日本の戦争をやめさせようとか思っているドイツ人で、軽井沢に潜入してきただろうというところがあるんですが、何もそれを言わないんですよ、この映画は。

赤江)そうだ!ほんとにそう!

モネのタッチで描いてある

町山)そういうことをね、ずーっとやってるんです。例えばすごく印象的な絵柄でですね、初めて主人公が菜穂子さんに合うっていうシーンがあるんですけど。菜穂子さんっていうのは『風立ちぬ』の主人公の名前をそのまま使ってるんですけども、丘の上に立ってパラソルを持ってですね、絵を書いてるっていうシーンで、これで出会うんですけども、この絵っていうのが最初のモチーフになってるんですね、『風立ちぬ』っていう原作の。

*菜穂子は「風立ちぬ」のヒロインの名ではなく、堀辰雄の「菜穂子」のヒロインです。後に訂正されてます。

パラソルを持った夫人

これって一体何かっていうとクロード・モネの絵なんですよ、元々。
有名な『パラソルを持った夫人』なんですよね。こういったいろんなイメージが中に出てきて、特にクロード・モネの絵のイメージっていうのは全体に散りばめられていて、例えば関東大震災のシーンはすごいですけども、あれで雲がぶわーって広がるところもモネのタッチで暗雲を描いてるんですね、爆煙とかを。これすごいことをやってるんですよね、結構。

どんなに危険なときにも妄想をやめない

あそこでこう、煙が、ものすごい火災が起きて、大震災で。すると煙が舞い散るところで、主人公の堀越二郎は、突然妄想を始めて、飛行機が飛んでる妄想をするんですね、爆撃の妄想みたいなものを。この人はどんなに危険なときにも妄想をやめないんですよ。これはね、僕の友達の映画監督たちがみんな、「俺だよ!」っていうんですよ、彼らは。みんな「あれは俺だ!」って言ってるんですよ。

どんなに自分が危険な状態にあっても、常に自分の妄想の中に入っていくんですよ。これは映画監督とか、シナリオライターをやっている人たちとか、撮影とかやってる人、アニメーターとかはみんなそんな人達ですよ。

道を歩きながらビルを見上げて、ビルの向こうから怪獣が出てくるのを想像するんですよ、彼らは。それこそ大震災であるとか、大変な事件があって悲劇が起こっても、どう撮ろうか、どう表現しようかってことばっかり彼らは考えるんですよ。頭のなかに絵コンテがバーって出てくるんですよ。

そういう人たちなんですよ。そういう人種なんですよ。それは非常に不謹慎な人たちですよ、はっきり言いとね。けど、そういうものなんですよ。ものを作る人達っていうのはそういうところがあるんですよ。

で、この人はまさに戦争の道具である戦闘機を作るんだけども、戦争そのものに対して責任はどうなのかっていう事を問うているわけですね、この作品の中で。で、宮崎駿さん自身がそういう人で、とにかく戦闘機とか戦車が大大大好きな人なんですよ。でも、反戦映画を撮っているでしょ。戦争はいけないんだっていうことを映画の中で言うじゃないですか。でもその割には戦闘シーンをめちゃくちゃ快感で撮ってるじゃないと。あんた戦争の道具大好きでしょうと。大好きですよ、でも戦争は絶対いけないと思うと。そうした矛盾した気持ちっていうのを持ってるのが、こういった物をつくってる人たちなんですね。

オッペンハイマー

アニメーターである宮崎さんは、そういった形で戦争の快楽っていうのを描きながらも、それは悲劇であると同時に訴えると。で、こういった技術者の人たちは、戦争に反対しながらも兵器を作る。具体的にはオッペンハイマーという人がいまして、その人は原爆の父なんですけども、原爆を作ったんですけども、原爆の使用には反対してたんですよ。死ぬまで核戦争とか、そういったものに反対し続けて、平和主義者だったけども、だけど技術者としては原爆を作りたいわけですよ、作れるんだもん俺には。できちゃったよ、でも使わないで。っていうまさにそういうところですよね。

だから零戦を作ったってところで、零戦っていうのは何百機も何千機も作られましたけども、乗った人は全員死んだんですよ。これは大変なことで、自分が作ったもので何百人、何千人っていう人が死んだってことで、ものすごい辛い罪を背負ったわけですけども、まさしくオッペンハイマーと同じですよね。

4bekuresia0609
4bekuresia0609
@4bekuresia0609

Related Articles関連記事

風立ちぬ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

風立ちぬ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。

Read Article

ジブリの歴代ヒロインまとめ

ジブリの歴代ヒロインまとめ

ジブリの歴代ヒロインとは、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』といったジブリ作品に登場する女性キャラクターたちのことである。ジブリのヒロインは主人公として登場することも多く、その存在はファンたちから憧れを抱かれることも多い。主に10代の女子が活躍しているが、その他にもポニョやメイのような幼い女の子やマダム・ジーナのような大人の女性も作品を盛り上げている。

Read Article

天空の城ラピュタ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

天空の城ラピュタ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1986年公開、スタジオジブリ作品。宮崎駿氏が監督、脚本、原作を手掛けた長編アニメです。飛行石という不思議な石を持つシータと、彼女を助けた少年パズー。空に浮かぶとされる島ラピュタ発見を夢見て、飛行機を作っていたパズーはシータと共にラピュタ探しを提案します。そこに空中海賊、政府軍などが飛行石、そしてラピュタを狙い介入。ただの冒険活劇でないところが、数十年経っても衰えない人気を誇っています。

Read Article

崖の上のポニョ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

崖の上のポニョ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「崖の上のポニョ」とは、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画作品。2008年に公開された。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌うエンディング主題歌「崖の上のポニョ」は、オリコン週間3位になり話題になった。崖の上の一軒家に住んでいた5歳児の少年「宗介」は、海で魚の女の子「ポニョ」に出会う。ポニョは宗介に恋をし、人間になろうとするのであった。

Read Article

となりのトトロ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

となりのトトロ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1988年公開。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会います。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもあります。宮崎駿の原作、脚本、監督アニメ映画。

Read Article

風の谷のナウシカ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

風の谷のナウシカ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。

Read Article

おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1991年公開のスタジオジブリ作品。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。

Read Article

コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

Read Article

君たちはどう生きるか(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

君たちはどう生きるか(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。

Read Article

千と千尋の神隠し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

千と千尋の神隠し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほど。

Read Article

魔女の宅急便(魔女宅)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

魔女の宅急便(魔女宅)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。

Read Article

ハウルの動く城(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハウルの動く城(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「ハウルの動く城」とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。

Read Article

もののけ姫(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

もののけ姫(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、 興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。

Read Article

NEW
ゲド戦記(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ゲド戦記(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。

Read Article

紅の豚(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

紅の豚(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。

Read Article

耳をすませば(耳すま)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

耳をすませば(耳すま)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。

Read Article

借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。

Read Article

ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】

ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】

初めてのジブリ作品で、代表作の一つである『風の谷のナウシカ』。ナウシカには映画版と漫画版があり、映画版の内容は漫画版全7卷の中で第1巻のストーリーです。 漫画版では、王蟲や腐海の蟲はなぜ生まれたのか、巨神兵は何のために生まれたのか、ナウシカたちは何者なのか、など映画では描かれなかった衝撃の事実が明らかになります。それを知ったナウシカはある行動に出ます。それは逃れられない滅びの道です。 この記事では、漫画版で描かれた衝撃の結末・ナウシカの決断を解説します。

Read Article

もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ

もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ

スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「もののけ姫」。人間と森に住まう神々「もののけ」との対立を描く。劇中の神々の頂点としてシシ神という存在が登場する。シシ神は多くの謎を覗かせつつも最後までその存在がどういうものかを劇中で語りつくされることなく、物語は終了する。人にとって、また神々にとってどういう存在なのかについて掘り下げていく。

Read Article

未来少年コナン(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

未来少年コナン(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『未来少年コナン』とは、宮崎駿監督が初監督をした作品で、小説家アレグザンダー・ケイの「残された人々」を原作にしています。NHKによって1978年4月から10月まで放送された作品。この作品は核兵器を上回る超磁力兵器によって文明が崩壊して20年が経った後の世界で、野生児コナンとその仲間たちによる冒険アクションアニメです。

Read Article

火垂るの墓(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

火垂るの墓(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。

Read Article

思い出のマーニー(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

思い出のマーニー(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの古典的名作「思い出のマーニー」をスタジオジブリ制作・米林宏昌監督により2014年に劇場アニメ化。内気な少女杏奈は喘息の療養のため夏休みの間だけ釧路に住む事になった。そこにあった湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟で不思議な少女マーニーと出会う。

Read Article

かぐや姫の物語(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

かぐや姫の物語(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『かぐや姫の物語』とは、日本最古の物語と言われている『竹取物語』を題材に、高畑勲が14年ぶりに監督を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。2013年11月公開。キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。竹から出てきた娘・かぐや姫が美しく成長し、男性たちからの求婚をかわし、やがて月に帰って行くという『竹取物語』の筋書きはそのままに、何のために地球に来てなぜ月に帰ることになったのか、誰も知ることのなかったかぐや姫の「心」と、物語に隠された真実を描き出す。

Read Article

猫の恩返し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

猫の恩返し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『猫の恩返し』とは、2002年に上映されたスタジオジブリのアニメーション映画作品。監督は森田宏幸。本作は、同じくジブリ作品である「耳をすませば」の主人公「月島雫」が書いた物語という、ジブリでは珍しいスピンオフ作品。主人公「住吉ハル」は車に轢かれそうになった猫を助けた事が原因で、猫の国へ連れて行かれる事になってしまう。ハルが助けを求めたのは猫の事務所の主「バロン」であった。

Read Article

ルパン三世 カリオストロの城(Lupin III: The Castle of Cagliostro)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ルパン三世 カリオストロの城(Lupin III: The Castle of Cagliostro)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ルパン三世 カリオストロの城』とは、モンキー・パンチ原作の漫画「ルパン三世」の劇場用アニメーション映画化第2作。1979年12月東宝系公開。 宮崎駿が初めて劇場用作品の監督を手掛け、映画史上に残る不滅のアニメーションとして世界的に親しまれている名作。ゴート札なる偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられるカリオストロ公国で、カリオストロ伯爵の妻にさせられようとしている公女クラリスを救うため、そして国の秘密を暴くため、ルパン三世とその仲間たちの活躍を描く。

Read Article

ガリバーの宇宙旅行(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ガリバーの宇宙旅行(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガリバーの宇宙旅行』(ガリバーのうちゅうりょこう)とは、1965年に東映系の劇場で公開された劇場用アニメ映画。東映動画の劇場用アニメ映画第8作目であり、初の宇宙SF作品でもある。スタジオジブリで長年監督を務めている宮崎駿も製作に参加していた。 主人公の少年テッドは、生きることに”希望”を持たない少年だった。ある日テッドは、かつてさまざまな冒険をしたことで有名なガリバー博士に出会う。そしてのら犬マックや兵隊人形の大佐などの仲間と共に、宇宙に浮かぶ「青い希望の星」に向けて冒険の旅に出るのだった。

Read Article

アリババと40匹の盗賊(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アリババと40匹の盗賊(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アリババと40匹の盗賊』(アリババとよんじゅっぴきのとうぞく)とは、1971年に「東映まんがまつり」の内の1作品として公開された、東映動画の劇場用アニメ映画。有名な『千夜一夜物語』の中の『アリババと40人の盗賊』をギャグアニメ化した作品である。 舞台はアリババの子孫アリババ33世が治めるアリババ王国。主人公のアル・ハックは、かつて40人の盗賊の首領をしていた人物である。かつてアリババに奪われた先祖の財宝を奪い返すため、お供のネズミ・カジルや38匹のネコ達と共に40匹の盗賊を結成するのだった。

Read Article

未来少年コナンの料理・食事・食べ物・飲み物まとめ

未来少年コナンの料理・食事・食べ物・飲み物まとめ

『未来少年コナン』とは、宮崎駿が監督を務めた1978年のアニメ作品。アメリカの小説家アレグザンダー・ケイのSF小説『残された人びと』を原作としており、文明崩壊後の世界を舞台に繰り広げられる野生児にして快男児たる主人公コナンの大冒険を描いている。 印象的な食事シーンが多いのも作品の特徴で、ケーキやボルシチといった凝ったものからカエルの干物のような野趣溢れるものまで、場面に合わせて様々な料理が登場する。ここでは、『未来少年コナン』に登場する料理・食事・食べ物・飲み物をまとめて紹介する。

Read Article

新世紀エヴァンゲリオン(エヴァ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新世紀エヴァンゲリオン(エヴァ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新世紀エヴァンゲリオン』とは、監督・庵野秀明が率いるGAINAXによるTVアニメ作品および登場する巨大人型兵器の名称。略称『エヴァ』。 本作を原作とする劇場版、漫画、ゲーム作品などの派生作品が存在する。本記事では1994年10月から翌3月まで放送されたTVシリーズについて記述。 90年代に社会現象とまで言われた国民的アニメの一つ。ストーリーは主に少年少女の苦悩が描かれ、人類の敵「使徒」との闘うにつれ、使徒やエヴァの正体など多くの謎解きが展開されるが、すべては説明されずに完結した作品。

Read Article

ヱヴァンゲリヲン新劇場版(ヱヴァ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ヱヴァンゲリヲン新劇場版(ヱヴァ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とは、2007年から公開されているアニメ映画シリーズである。 1994-1995年のTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』が原作。総監督はTVシリーズと同様に庵野秀明が担当している他、主要スタッフや声優もほぼ同一でリメイクではなく「リビルド(再構築)」作品。 全4部作予定で、現在3作目まで公開済み。巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットの少年少女を主人公とし、人類の敵「使徒」との闘いや人間同士の争い、陰謀の謎解き、主人公の苦悩や成長を描いたストーリーである。

Read Article

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇(シン・エヴァ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇(シン・エヴァ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』(EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME)とは、2021年に公開されたSFアニメーション映画。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全4部作の4作目にあたり、四半世紀にわたる『エヴァンゲリオン』シリーズの集大成の作品として、公開前から注目を集めた。総監督・脚本・原作・製作総指揮を庵野秀明が務める。前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の後、失意のどん底にいる碇シンジが立ち直る姿を描く。

Read Article

新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)』とは、ガイナックス制作による庵野秀明監督のアニメーション映画。主たるジャンルはロボットアニメに分類される。同名TV作品のリメイク映画作品。 地球に突如として謎の巨大生命体「使徒」が出現。これへの対処に組織された特務機関「ネルフ」は、巨大人造人間「エヴァンゲリオン」を創造した。操縦には資格を持った14歳の少年が必要である。操縦者に選ばれた少年碇シンジと、彼を取り巻く人間たちの複雑怪奇な愛憎劇を描く。

Read Article

EVA-EXTRA-EXTRA(シンエヴァの薄い本)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

EVA-EXTRA-EXTRA(シンエヴァの薄い本)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『EVA-EXTRA-EXTRA』とは『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の入場者プレゼントとして2021年6月12日から全国の映画館で配布された入場者特典である。前作である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の前日譚を描いた漫画『EVANGELION:3.0 (-120min.)』を始めとして、公式アニメーターによるイラストが多数収録されたことから話題を呼んだ。表紙のイラストは総作画監督である錦織敦史が担当している。

Read Article

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(ヱヴァ:破)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(ヱヴァ:破)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』とは、社会現象をも巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、同作監督を務めた庵野秀明自らが再構成したアニメ映画作品。「新劇場版」シリーズの二作目である。 謎の巨大生物・使徒により、「セカンド・インパクト」という大災害が発生してから15年。14歳の少年碇シンジは、父ゲンドウの命令で汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と戦うことを強いられる。同じくパイロットに選ばれた少女たちと交流しながら、シンジは世界の謎を巡る奇怪な陰謀に翻弄されていく。

Read Article

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(ヱヴァ:Q)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(ヱヴァ:Q)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とは、社会現象をも巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、同作監督を務めた庵野秀明自らが再構成したアニメ映画作品。「新劇場版」シリーズの三作目である。 主人公碇シンジが目覚めると、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から14年もの月日が流れていた。自身が起こした大災害により滅亡に瀕する世界で、かつての仲間たちが新世界創世を画策する「NERV」とそれを阻む「WILLE」の二派に別れて相争う中、シンジは14年前の真実を求めてNERV本部へと向かう。

Read Article

目次 - Contents