火垂るの墓(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。

『火垂るの墓』の概要

『火垂るの墓』とは、野坂昭如の短編小説を原作とした劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で、宮崎駿監督作品『となりのトトロ』と同時公開された。キャッチコピーは糸井重里作による「4歳と14歳で、生きようと思った」。
新潮社の製作でアニメーション制作はスタジオジブリ。監督・脚本は『パンダコパンダ』『アルプスの少女 ハイジ』の高畑勲。キャラクターデザインと作画監督は、後に『耳をすませば』で監督デビューする近藤喜文。音楽を『太陽の王子 ホルスの大冒険』の間宮芳生が担当。
メインキャストには、公開当時16歳1ヶ月で清太の声を担当した辰巳努、5歳11ヶ月で節子の声を担当した白石綾乃、共に作品舞台と同じ関西地区の出身者である。また清太、節子の母の声を担当した志乃原良子をはじめ、関西出身の俳優が多数出演しており、本職のアニメ声優はほとんど起用されていない。

野坂昭如の原作は、自身の戦争原体験を題材にした短編小説で、1967年(昭和42年)に雑誌『オール讀物』10月号に掲載され、同時期発表の『アメリカひじき』と共に翌春に第58回(昭和42年度下半期)直木賞を受賞している。同小説を原作として、同名タイトルの実写映画、漫画、テレビドラマ、合唱組曲などの翻案作品など数々のメディア作品が作られており、特に本作のアニメーション映画は一般的にも人気の高い作品となっている。なお、イギリスでも実写映画化が予定され、撮影は2014年から行われるはずだったが、結局、実現しなかった。

原作小説を文庫として販売している新潮社が、徳間書店社長・徳間康快の要請を受けて本作『火垂るの墓』の出資・製作となっており、新潮社がメディアミックスで映像製作に携わる初めてのケースとなった(因みに当時の新潮社社長・佐藤亮一が企画・製作でクレジットされている)。こうした経緯から、ビデオやLDは徳間系列ではないパイオニアLDCから発売され、その後リリースされたDVDも、ジブリ作品としては例外的にワーナーの扱いとなっていた(新潮社との契約が満了した2008年8月以降はブエナビスタから再発されている)。2012年4月にはBlu-ray Disc版が発売された。

『火垂るの墓』のあらすじ・ストーリー

終戦直後の昭和20年9月21日の夜、神戸・三ノ宮の駅構内で14歳の少年・清太(せいた)が衰弱死した。清掃に来た駅員が清太のポケットから錆びたドロップ缶を見つけ、無造作に近くの草むらへ放り投げると、地面に落ちた缶から清太の妹で4歳の節子(せつこ)の遺骨がこぼれ落ちた。そしてその周りにはたくさんのホタルが飛び交うのだった。清太の魂は自分の死の姿を見つめると、やがて走馬灯のように自分と妹・節子との過去の日々を振り返っていく。

時は終戦直前の昭和20年6月、神戸にある清太の家の外では空襲警報が鳴り響いていた。父は海軍大尉で家には居らず、清太は心臓を患う母と節子と暮らしていた。清太は母を先に避難所へ避難させると、家を片付けてから節子をおんぶして外へ出るのだが、すぐさま焼夷弾が降り注ぎ、辺りは瞬く間に火の海となってしまう。火の手を避けながらなんとか難を逃れた二人は、母のいる避難所の学校へと向かう。学校では怪我人の治療も兼ねていた。そこで近所の知人から「お母さんが怪我をした」と聞いた清太が母の元へ駆けつけてみると、母は全身を包帯でグルグル巻きにされて眠っており、言葉を交わすことも出来なかった。その後、節子と一緒に西宮の親戚の叔母の家に世話になることになった清太は、しばらくして一人で学校の母の元へ行ってみたが、母はすでに亡くなっていた。母は大きな穴に放り込まれて他の犠牲者と一緒に焼かれた。放心した清太は母の遺骨を持ってそのまま西宮の親戚宅へ帰るのだった。清太は、母の死を誰にも言い出せないでいた。
その後、清太は焼けてしまった自宅の敷地から食糧を蓄えてあった甕(かめ)を掘り出し、リヤカーに積んで親戚の家へ持ち帰る。貴重な食料に喜ぶ叔母は、母の見舞いに行くと言い出したので、清太は仕方なく叔母には母の死を告げた。
近所の家に風呂をもらいに行った夜の帰り道。そこには大きな池があり、池の周りにはたくさんのホタルが光と共に飛んでいた。初めて見るホタルに感激する節子。清太は甕から持ち出していたドロップを節子に食べさせた。節子はそのドロップに大喜びした。

通っていた学校も焼けて、防火活動にも参加せずぶらぶらする毎日が続く清太を見て、叔母は次第に不満をぶつけるようになった。ある日、叔母が母の形見の着物を売ってお米に変えようと言い出した。節子は泣いて反対したが、清太は結構な量の真っ白な米を見て感激する。だが叔母はその米をお国のために働く自分の娘と下宿人に与え、清太と節子は来る日も来る日も雑炊だった。そのことに不満を漏らす清太に、怒った叔母は食事を別々にしても構わないと言い出した。清太は、銀行に母の貯金が7千円残っていることを思い出し、そのお金で自炊用具一式を揃えて自分たちの部屋で自炊を始めることにする。叔母は冗談のつもりだったが、本当に食事を分けようとする可愛げない清太に、叔母の風当たりは日増しに強くなっていく。清太も節子も叔母の家にいることにもう我慢の限界だった。二人は近所の池のほとりにある大きな横穴の防空壕を見つけると、叔母の家を出てそこに住む決意をするのだった。

清太と節子はリヤカーをひいて叔母の家を出た。そして二人は近くの池や川で採れたフナやタニシを食べたり、灯りの代わりに蛍を捕まえたりと、つつましいながらも楽しい暮らしを続けていた。
ある朝、節子は寿命の短い火垂るの死骸を集めて、墓を作るために穴を掘っていた。「何をしているの?」と聞く清太に節子は「お母さんもお墓に入ってるから」と言う。秘密にしていたはずの母の死を、叔母が節子に話していたのだ。涙が溢れて止まらない清太は「いつか(母の)お墓に行こうな」と節子に言った。だが彼は母の遺骨を節子に内緒で防空壕へ持って来ていたのだった。

次第に食糧は底をつき、困った清太はある日、農家の畑から野菜を盗もうとする。だが、農夫に見つかりボコボコにされた挙句、交番に突き出されてしまう。優しい巡査のおかげですぐに釈放されたが、日に日に目に見えて弱る節子のために、清太は今度は空襲で無人となった家から火事場泥棒をするようになり、必死に飢えをしのいでいた。しかしある日のこと、防空壕の近くで倒れている節子を見つける。すぐに医者に連れて行くも、医者は栄養失調から来るもので滋養をつけるしかないという。節子においしいものを食べさせようとする清太は、残りの母の貯金を下ろしに銀行へ行くと、客の話から日本が戦争に負けたことを知る。さらに連合艦隊もとっくに沈んでしまったことも聞くと、軍艦に乗っていた父も死んでしまったと思い、取り乱したように泣きながら銀行を飛び出す清太だった。

防空壕へ戻ると節子はぐったりと横たわったまま何かを口に入れていた。それはドロップのつもりで舐めていたおはじきだった。清太は慌てておはじきを口から出すと、買ってきたスイカを食べさせようとするが、すでに口にする力も衰えていた。朦朧として横たわっている節子はご飯だと言って小石を清太にくれるという。その痛々しい姿に涙を隠せない清太は、「おかゆを作るから待ってろ」と節子に告げて防空壕を出る。しかしそのまま節子が目を覚ますことはなかった。

戦争が終わり日本には平和が戻りつつあった。丘の上に登り、清太は節子の遺体をたった一人で火葬にする。節子の遺体が燃え尽き、夜になってたくさんのホタルが舞う様子を清太は見つめた。そしてドロップの缶に節子の遺骨を入れて山を下り、清太はそのまま防空壕に戻ることはなく死を迎えた。

ホタルが舞う野の丘のベンチに、魂となった仲睦まじい清太と節子の兄妹の姿があった。二人が見つめるその先には近代的なビル群が立ち並んでいた。

『火垂るの墓』の主な登場人物・キャラクター

清太(せいた/ CV:辰巳努)

14歳の本作の主人公。
海軍大尉の父と心臓を患う母、妹の節子と4人家族の長男で神戸に住む。
父の出征中、空襲で家を焼け出され、母も死去し妹と共に西宮の親戚の家に行くが、叔母と折り合いが悪く妹と共にその家を出て防空壕で生活する。
母の死去後は節子の親代わりとなり、特に後半は節子に食べ物を与えるため必死になる。空襲時に他人の家や畑の野菜を泥棒して生活するが、やがて栄養失調で妹を失い、自身も鉄道の駅構内で衰弱死する。
本作では、死後の清太の魂が自分の死の姿を見つめながら、走馬灯のように自分と妹・節子との過去の日々を振り返っていくように描かれている。

節子(せつこ/CV:白石綾乃)

清太の4歳の妹。
空襲によって母と会えなくなって以来、清太から母が亡くなったことは聞かされず、病院に入院していると誤魔化されていた。しかし、叔母から母が既に亡くなったことを聞かされていたことが判明する。
清太と防空壕に住み始めてからは、次第に栄養失調となる。体に汗疹や疥癬ができ、その影響で徐々に目も虚ろになり焦点もあっておらず、死の直前は清太の言葉もほとんど通じていなかった。
清太が買って来たスイカを口に入れた後、目を覚ます事はなくそのまま衰弱死してしまう。
遺体は清太の手によって丘の上で荼毘に付され、遺骨は大好きだったドロップの缶に納められた。

清太・節子の母(CV:志乃原良子)

清太と節子の母親。
気立ての良い、上品な美人。
空襲時に清太と節子より先に防空壕に行ったことで被災、全身に大火傷を負い重篤となる。心臓が悪かったこともあり、清太が駆け付けた時には昏睡状態に陥り、そのまま死亡する。清太は節子に母の死を話すことができず、母の遺骨を納めた箱を叔母の家についた直後に庭に隠した。
二人のもしもの時のためにと、銀行に7,000円の貯金を預けていた。

親戚の叔母さん(CV:山口朱美)

西宮に住む未亡人。
娘と下宿人の男性と住んでいる。
清太と節子の母親の死後、二人を一時的に引き取る。
清太が自宅の焼け跡から引き揚げてきた食糧を手にした際は大喜びし、当初はうまくいっていたが、清太が学校も行かず何もせずにぶらぶらしていることや、食事への不満を漏らすことに対して腹を立て、次第に二人への風当たりを強くする。

叔母さんの娘

西宮の叔母の娘。
三つ編みの清楚な風貌の女学生。
節子が来たばかりの頃に下駄をプレゼントした。
母が自分達の食器にだけ米を盛り清太と節子には雑炊しか与えなかった際は、居心地の悪そうな素振りを見せていた。

叔母宅の下宿人

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