龍が如く0 誓いの場所(Yakuza 0)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く0 誓いの場所』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第6作目に相当する作品である。キャッチコピーは「日本中が狂喜乱舞していた時代。「龍」の伝説はここから始まった」。本作は初代「龍が如く」より過去の時系列の物語となっており、主人公の桐生一馬と、シリーズの顔役のひとりである真島吾朗がそれぞれ「堂島の龍」と「嶋野の狂犬」の異名で知られる極道になるまでの姿を描いている。

だが、そのアジトにいる極道たちも、桐生の手によって呆気なく全滅させられる。

桐生の生き様に感服を受けたシンジは、彼の背中を追って生きていくことを誓った。

アジトの極道たちも全員返り討ちにした桐生に、「……やっぱり、強ぇなぁ。あんたは……」と、シンジは感心の溜め息をつかされる。シンジは極道狩りへの報復を恐れた暴走族の仲間たちの裏切りに遭い、このアジトに監禁されてしまった。さらに誰が極道狩りの黒幕かと勘繰った極道たちによって拷問にかけられ、白状しなければ山にでも埋めるとも脅迫された際、桐生に一縷の望みをかけようと考えたシンジは、彼が黒幕だと嘘をついたのだという。これに桐生は呆れ返って「ったくよ……なにやってんだ、お前は」と、シンジに喝を入れる。驚くシンジに、桐生はこう言った。シンジには手当たり次第に極道へ復讐する前に、やるべきことが山ほどあったはず。そのやるべきことも含めた生き方は他人に教わるものではなく、自分で見つけるものであり、誰だって自分なりの道を必死に生きているのだ、と。さらに桐生は自分だって今を生きようと必死にもがいており、そんな自分に目指すべき背中を見せてくれた恩人が風間だとも言った。
そして、極道に目をつけられた以上もう神室町にはいられないと再びシンジに警告した桐生は、神室町を出て目指すべき背中を見つけろと言ったが、シンジは「俺はこの街から逃げたくねえ……俺だってこの街で生きていきますよ、この先も」と、決意を表情に滾らせて首を横に振った。その決意にそれが自分の生き方なら好きにすればいいと言い残し、去っていく桐生を見送り、シンジは最後にこう言った。「桐生さん。俺の目指すべき背中……見つけましたよ。あんたがこの先、どこに行こうと俺は絶対あんたの背中についていきますから」

郷田龍司:ボンタン狩りの小学生

蒼天堀の街中で、ズボンを剥ぎ取られたという奇妙な格好の男に真島は出会う。

その高校生を襲ってはズボンを戦利品に奪い取る「ボンタン狩り」をしているのが、この本作での郷田龍司。これでも小学生だが、ランドセルが似合わないほど厳つく屈強な佇まいをしている。

真島との勝負に敗れた龍司を見て、彼を助けようとその場に現れた同級生の少年たち。実は彼らは、龍司が襲った高校生たちからのカツアゲを受け続けていた。

「龍が如く2」にて桐生のライバル兼ラスボスとして登場する、「関西の龍」と名高い近江連合の猛者・郷田龍司は、本作では大吾と同じく12歳の少年として登場する。しかし、小学生とは思えないその風貌と体格、高校生の不良たちを相手にひとりで大立ち回りを演じるほどの腕っ節と度胸の強さは、後のラスボスとしての貫禄を漂わせており、登場サブストーリーのタイトル「龍と呼ばれそうな男」の通りのものとなっている。
ある時、蒼天堀の街をひとり歩いていた真島に、下半身がパンツ一丁の高校生の男・トオルが現れる。トオルは真島にズボンを貸してくれとせがむが、真島はそうしたら自分が下半身丸出しになると当然のように断る。そのまま呆れ返って立ち去ろうとする真島に、高校生はヤケになってズボンを剥ぎ取ろうと襲い掛かるが、真島にあっさりと返り討ちにされた。そこで事情の説明を求める真島に、トオルは最近蒼天堀で、自分も含めた蒼天北高校に通う高校生を襲っては叩き伏せ、戦利品として「ボンタン」と呼ぶ高校生のズボンを剥ぎ取っていく「ボンタン狩り」に出会ったと言った。そしてそのボンタン狩りの男はランドセルを背負った小学生であり、自分もその小学生に襲われてズボンを剥ぎ取られたというのだった。
そして、トオルと別れた真島が、ボンタン狩りがよく現れるというたこ焼き屋のある通りに何となく向かってみると、「ええボンタンやなぁ……そのボンタンも、ワシがもろうとくわ」と、肉食獣めいた笑いを浮かべ、ひとりのランドセルを背負った大柄な小学生こと龍司が声をかけてきた。真島は自分が履いているのはボンタンではなくタキシードだと言うが、「わけわからんこと言うとらんでさっさと脱いでけや……脱がんいうんやったらワシが手伝ったるでぇ。気持ちよう下半身剥いたるわぁ!!」と、真島の話も聞かず、龍司はそのまま襲いかかってきた。そこで繰り広げられる激闘の末、真島は龍司を下す。自分の敗北が信じられない龍司だが、一方の真島も龍司の小学生とは思えない強さに驚きを隠せない。するとそこへ、龍司の同級生の少年たちが現れ、「もう堪忍したってください! 龍司君は、僕らのためにこないなことを……!」と、真島に懇願してきた。

同級生たちの話を聞いて、自分は高校生たちが気に入らないから勝手にやってるだけだと言い張る龍司。

そして、後に仕返しに現れた高校生たちを、まるで相手にすることなく蹴散らして、龍司は悠々と去っていった。

そんな龍司の小学生とは思えない大立ち回りに、いつか龍司が極道の世界に戻った時に自分のライバルとなりそうな男となることを予感し、真島も肉食獣めいた笑いを浮かべた。

同級生たちの話によると、自分たち小学生からカツアゲしまくって我が物顔に振る舞う蒼天北高校の高校生たちが龍司は許せないらしく、それで自分たちに代わって仇討ちとしてボンタン狩りをしてくれているのだという。しかし同級生たちは、龍司が近江連合の会長の息子であり、教師ですら恐れて余所余所しく接していることからクラスでも仲間たちと総出でシカトし続けたから、自分たちには仇討ちをしてもらう資格はないと苦々しい表情で打ち明けた。それに龍司が「いらんこと、言うなや……ワシは、蒼天北のアホどもが気にくわんだけや」と、素っ気なく言うが、同級生たちは「僕らもうシカトなんかせえへん……今までのこと許したって」と揃って頭をさげる。それにバツが悪そうな顔になりながらも、龍司は真島のほうへ向き直った。「片目のおっちゃん……われ、何モンや。このワシが子供扱いやったやないか。ほんまに高校生かいな?」と、尋ねてきた龍司に、自分の履いているのは高校生のズボンではなく、龍司は見た目以外は正真正銘の子供だろうと真島は呆れる。しかし、その呆れ顔の真島の一言をどうでもいいと龍司は一蹴し、「ワシは、親父を超える男になる決めたんや。通りすがりに負けてええわけない……今度会う時は、絶対そのボンタン狩ったる! ワシはもうおっちゃんの下半身丸出しにせなおさまらんのや!!」と、大声で宣戦布告する。それに困惑させられながらも、ガキの遊びに付き合うつもりはないと言い捨てた真島はその場を後にした。
その後、真島は龍司が奪ってきたもので、同級生たちから返してきてくれるよう頼まれたズボンをトオルの元へとりあえず届けに行った。真島からズボンを受け取ったトオルは、意気揚々となってすぐさま高校生の仲間たちを集めて龍司へ仕返ししに行くと言い残してその場を後にする。それに慌てた真島が後を追ってあのたこ焼き屋の通りへ向かうと、そこには叩き伏せられて地面に倒れているトオルたちと、何事もなかったかのように平然として立っている龍司の姿があった。その光景に驚きを隠せない真島に、龍司は「この程度の相手、何人群れてこようが同じことや」と吐き捨てるように言うと、学校で出された宿題のドリルをやると言い残してその場を後にしようとする。その時、自分が打ち負かされたことを信じられないトオルが名前を龍司に尋ねると、龍司は「郷田龍司や」とだけ答えて、立ち去っていった。そして、龍司の後ろ姿を見送った真島は「ほんま末恐ろしいガキやで……いつかまた会うことになるかもしれんな」と、胸の中でそう呟き、自分を楽しませてくれる相手の訪れを予感してひとりほくそ笑んでいた。

プロデューサー代役を任された桐生

プロデューサーの代役として、そのプロデューサーが着ているという奇抜な服装を着せられた桐生。さすがの桐生もこれに戸惑ったが、制作スタッフたちからこれで問題ないと押し切られた。

「消えもの」などの聞き慣れない業界用語に苦戦しながらも、桐生はなんとかプロデューサーの代役として番組撮影を進めていく。

撮影を終えた後、ディレクターに番組撮影でこき使われたことを恨みに思う本物のプロデューサーが、同じくディレクターを恨むスタッフたちを連れて現れた。

ある時、神室町を歩いていた桐生は、とあるTV番組の制作スタッフらしき男たちと出会う。そこで制作スタッフたちからいきなり、事情があって急に来られなくなってしまったプロデューサーの代役をお願いされてしまう。桐生も最初は「素人の俺がそんなことできるわけないだろう」と拒否的だったが、制作スタッフたちの必死の懇願に根負けして、仕方なしに引き受けるのだった。その後、制作スタッフが用意した奇抜なプロデューサーの衣装に着替え、さらに気難しい番組ディレクターの指示や要求に従わされながら、番組撮影に関わっていくことになる。
それから、なんとか指示と要求をすべてこなしてプロデューサーの代役を果たせた桐生だったが、その直後に本物のプロデューサーが現れた。本物のプロデューサーは、番組撮影のたびにディレクターに散々こき使われたことに辟易しており、今日来なくなったのはそのこき使いに対するボイコットだと言い放つ。そして、同じくディレクターにこき使われたことを恨みに思うスタッフたちと共に、本物のプロデューサーはディレクターに報復しにやってきたのだった。しかしそこへ桐生が割って入り、本物のプロデューサーたちの報復を腕ずくで止めたことでこの場は事なきを得た。

いい番組を作るには、本気の本気で撮影に臨まなければならない。本物のプロデューサーたちをこき使ったのもその本気と情熱からくるものだとディレクターは語るが、本気と情熱が伝わらなかったことに気落ちする。

しかし、そんなディレクターの本気と情熱を、桐生は素直に高く評価した。

その後、ディレクターは桐生に助けられたことへ礼を言うと共に、桐生が素人ながらも情熱を持って一生懸命仕事をやってくれたことを高く評価する。そしてテレビとは観る人間に夢や希望を与え、人生をも変える力を持つメディアだと思っているともディレクターは言い、たとえそれがどんなにこき使ったりこき使われたりするなど過酷なものになっても、情熱を持って番組を作らなければならないとも語った。「それが、モノづくりをする者の……夢を与える者の、責任だと思うんだよ」と、締めくくるディレクターに、「……あんた、大したディレクターだな。これからも俺たちにいい夢、見せてくれよ?」と、桐生も感心し、激励の言葉を送る。さらに制作スタッフたちもディレクターの言葉に感動し、情熱を込めて、もっと人が喜ぶいい番組を共に作っていきたいと申し出たのだった。

心優しいSM女王

桐生が通りかかったSMクラブ前で見かけたSM女王・あゆ。しかし彼女は、心優しすぎるというSM女王らしからぬ性格の持ち主だった。

神室町の街中で、SM女王と思しき際どい格好をした女性・あゆと出会った桐生。話を聞いてみたところ、彼女はSMクラブで女王のひとりとして仕事をしているが、実は心優しい性格で人を罵ることがなかなかできないという弱点を抱えていて、クラブを訪れる客から毎日のように顰蹙と不満を買っていた。さらにあゆは、自分は昔から人に文句を言うことができない性質であり、友人にひどいことをされても笑って許し続けていたと打ち明け、そんな自分を変えるためにSM女王の仕事に挑戦したが、自分に合っていなかったと早くも思い悩むようになったとも語った。

そんな心優しいSM女王・あゆは、自分に絡んできたチンピラをビビらせた桐生の強烈な啖呵に感銘し、なんと桐生に罵る言葉を教えてほしいと申し出てきた。

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