龍が如く0 誓いの場所(Yakuza 0)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く0 誓いの場所』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第6作目に相当する作品である。キャッチコピーは「日本中が狂喜乱舞していた時代。「龍」の伝説はここから始まった」。本作は初代「龍が如く」より過去の時系列の物語となっており、主人公の桐生一馬と、シリーズの顔役のひとりである真島吾朗がそれぞれ「堂島の龍」と「嶋野の狂犬」の異名で知られる極道になるまでの姿を描いている。

現時点でのマコトの視点。影絵のようにぼんやりとしているが、これでも真島がそこにいることくらいはわかるらしい。

真島はヤケになるなと諭そうとするが、悲しみと憎しみに心を支配されたマコトにはその言葉は届かない。

またも姿をくらましたマコトを探そうとする真島の前に、渋澤組の組員たちが現れる。

そしてマコトは、ヤケになっているあまりカラの一坪を武器に堂島に対して無謀な取引を持ちかけようとしていた。

「お前……見えとるんか?」と、自分をまっすぐに見てくるマコトに、愕然となりながら真島が問うと、マコトは今までは街を歩くには杖が必要だったが、今は自力でなんとか街を歩ける程度までには視力が戻り、真島もそこにいるくらいは見えると答えた。何があったのかと真島がさらに問うと、マコトはこのカラの一坪で実の兄である立華と再会を果たしたが、堂島組による酷い拷問で殺されていたと言った。その際冷たくなった兄に触れた時、視力が徐々に戻り始めたという。自分が知らない間に所有権を持ってしまったこのカラの一坪のせいで、兄があんな酷い殺され方をしたということに感情的になり出すマコトを見て、「復讐なんて考えんなや、ヤケんなるな……!」と、真島は落ち着かせようとする。そこで雇い主の佐川と嶋野が今はもうマコトを殺すことはやめて、土地をマコトから買い取ろうとしていると伝えるが、「私のことなんかどうでもいい!!」と、マコトは叫ぶ。そしてもし、まだ真島に自分を守るつもりがあるなら、堂島と久瀬たち3人の若頭補佐を殺して仇を取ってくれとマコトは言い、自分が真島と会ったのは立華が引き合わせてくれたからで、兄も真島に頼んで仇討ちしてもらうことを望んでいるはずだと言い張る。復讐心に囚われるあまりヤケになっていくマコトに息を呑みながらも、「お前の兄貴が……そんな男のわけないやろが」と、真島はさらに諭そうとする。それに失望したのか、マコトは「ほっといて。もうひとりで平気だから。もう私に構わないで……」と、その場を去ってしまう。
そしてまた姿をくらましたマコトを追おうとした真島の前に、渋澤組の組員たちが現れる。組員たちが、真島のおかげで西谷が使い物にならなくなったから消す羽目になったと毒づいたことから、留置場でビリケンと西谷を撃った看守は渋澤が金で雇ったのだと真島は気づいた。険しい顔でマコトの行方を尋ねる真島。それに組員たちは、マコトから渋澤に土地を譲りたいという連絡が来て、今頃は渋澤はマコトを堂島の元に差し出しているはずだと言い放つ。さらにあろうことか、組員たちに真島の居場所まで教えてきたというのだ。驚きを隠せない真島に、勝ち誇った顔で組員たちは一気に襲いかかってきた。真島は怒りを露わにしてこれを返り討ちにし、組員たちから六本木のセバスチャンビルの屋上にマコトがいると聞き出し、急いでタクシーを拾ってそこへ向かった。

真島の目の前で、老鬼が放った凶弾にマコトは倒れる。

堂島組の横暴と凶行に、ついに忍耐の限界を迎えた真島は上着を脱ぎ捨て、背中の般若の刺青をさらけ出した。

回想シーンでのマコト。兄の仇である若頭補佐の首を条件にした取引は堂島に当然のように断られかけたが、この時点での彼女はまだカラの一坪による優位性を信じきっていた。

女子供だろうと、極道は目的のためなら誰であっても遠慮なく手を挙げられる。その意味合いを込めてマコトをこう嘲った堂島は、老鬼に彼女を撃たせた。

セバスチャンビルへ迫り来る堂島組の組員たちを薙ぎ倒しながら屋上へと走る真島。そしてマコトの名を叫んで屋上の扉を蹴開けると、屋上にはマコトの他にも、堂島、久瀬、阿波野、渋澤、老鬼と数十人ほどの堂島組の組員たちがいた。現れた真島にマコトが振り返ろうとした瞬間、老鬼がマコトに向けて銃の引き金を引いた。愕然となって立ち止まった真島の前で、老鬼の放った凶弾の前にマコトは静かに倒れた。何事もなかったかのように、奥のヘリポートに停めてあるヘリに向かって歩いていく堂島、老鬼と久瀬たちを見て、真島は怒りの叫びをあげて後を追おうとした。しかし、その場に居合わせた組員たちが動いて、真島の行く手を阻み、取り囲んでくる。その間に、堂島たちを乗せたヘリは飛び立っていってしまった。ついに忍耐の限界を迎えた真島は、上着をひと思いに脱ぎ捨て、背中にある般若の刺青を組員たちに見せつけるようにさらけ出した。「おのれら全員、地獄に送ったる……!! ぶっ殺したるわああぁぁっ!!!」と、般若の刺青を見て一瞬怯んだ組員たちに向かい、真島はそう吠えた後、激情の勢いに乗って襲いかかった。その場にいる組員たちすべてを薙ぎ倒した真島がマコトに駆け寄った時、彼女は辛うじて生きていた。「おいマコト、聞こえるか!? 返事せえや……マコトぉっ!!」と、必死にマコトに呼びかける真島。マコトは涙ながらに「ごめん、なさい……私だけじゃ、なにも、できなかった……」と、真島に詫びた後、何があったのかを話し始めた。
真島がやってくる数分前、堂島と対面したマコトは、久瀬と阿波野と渋澤の首と引き換えにカラの一坪を譲ることを条件として提示した。「……かわいい子分の首で土地を買えと? 俺がその条件を呑むと思うのか」と、堂島が言うと、「あなたが条件を呑まなければそれはそれで構いません。その時は他の方に土地を売るだけです」と、マコトは迷うことなく言い切る。そんなマコトの度胸に感心した様子を見せながらも、堂島はカラの一坪は少し過大評価され過ぎていると切り出した。その根拠として、堂島はこうも語り始める。カラの一坪は、周りの土地の地上げが相当進んだ時に偶然見つかったものであり、見つかるまでは役所ですら気づいていなかったことだという。そして、そのまま知らなかったことにして再開発計画を進めることもできるが、土地の所有権を誰かが主張したり、そのことで裁判でも起こされるとまずいことになる。しかし逆に言えば、その土地の所有者が妙に騒いだりしなければ役所も極道も困りはしない、と。つまり、ただひとりのカラの一坪の所有者となったマコトの提示した条件を呑まなくても、この場でマコトを今すぐに始末してしまえば問題はないと堂島はそう論破してきたのだ。「女子供だろうが……ヤクザをナメちゃいけねえなぁ」愕然となるマコトに堂島がそう勝ち誇ったその瞬間、真島がその場に現れたのに合わせて老鬼はマコトに銃を向け、引き金を引いた。

自分がヤケになっていたことを今になって理解できたマコトだが、それでも兄の無残な死を目の当たりにした以上、何かせずにはいられなかった。

意識を失ったマコトの手を握り、叫び続ける真島。風前の灯となった彼女の命を前に、真島の心も絶望に塗り潰されようとしていた。

そんなマコトを救いに現れたのが、蒼天堀から駆けつけてきた世良だった。

こうした経緯から、マコトは自分がヤケになるあまり、堂島の言う通り極道のことを甘く見ていたとようやく理解したが、それでもこうせずにはいられなかったと真島に言い残した後、意識を失った。「くそっ、誰か……誰かこの娘を……!!」と、絶望しかかる真島。するとそこへ、世良が日侠連の組員たちを引き連れて現れた。椿園で佐川に撃たれた世良だったが、実は生き延びており、マコトと桐生を追って神室町にやってきていたのだ。マコトを見てこの場の状況を察した世良は、すぐにマコトを病院へ運べと組員たちに指示を出す。運び出されていくマコトを見て戸惑う真島に、「あの娘を助けたかったら、今は俺を信用しろ。それとも、お前ひとりで女を助けられるか?」と、世良は言った。その後、世良と日侠連によって病院に搬送され、手術室へ担ぎ込まれるマコトを見て、真島はこう切に訴え続けた。「マコト……死ぬな、死ぬんやない! 復讐でもなんでも、お前の望みは俺が叶えたるから! せやから、頼むっ……!!」

完結編

最終章「白と黒」

マコトをこれ以上裏の世界に関わらせないため、真島は堂島組との決戦を決意する。

堂島組の次期若頭に任命された渋澤は、風間組と桐生たちの殲滅へと本格的に動き出す。

亜細亜街で世良と再会した桐生は、マコトの現状と堂島組のこれからの動きについて聞かされる。

その直後、渋澤の命令を受けた堂島組の組員たちが次々と桐生に襲いかかってきた。

そして風間組事務所へ向かう桐生の前に、久瀬がたったひとりで姿を現した。

病院でマコトの手術が終わるのを待ち続けていた真島。そして手術が終わり、手術室から担当医の女性が出てきたのですぐさま聞いてみると、手術は成功しマコトは一命を取り留めたが、意識は戻っていないという。しかも下手をすると、マコトはこのまま目を覚まさないかもしれないという担当医の言葉に、真島は愕然となった。その後、世良がやってきて、マコトの場所を移そうと言ってきた。もしもマコトが生きていることを堂島組に知られたら、堂島組は間違いなくとどめを刺しにくるからだという。世良は一緒にくるかと真島に聞いたが、真島は首を横に振った。「俺には……あの娘のかわりにやらなあかんことがある。これ以上あの娘を、“黒”の世界に踏み込ませたらあかんのや。俺が全部しまいにしたる……!」思い切った表情でそう言った真島。その言葉から、世良は真島が刺し違えてでも堂島を倒すつもりだと悟った。そして真島は、担当医にもマコトを頼むと言った後、そのまま病院を去っていった。その頃堂島組ではカラの一坪を手に入れた功績として、堂島によって渋澤が新たな若頭に任命されることになった。渋澤は堂島を裏切ったケジメを風間につけさせるとして、風間組と、桐生ら風間派の人間の始末を堂島に提案する。「連中を東城会からきれいさっぱり消さねえ限り、桐生みてえなハネっ返りがまた出てくる。俺は、徹底的にやらせてもらいますよ……親父」と、不敵で肉食獣めいた笑いを浮かべて進言する渋澤に、堂島も「今度の若頭は、血の気が多いぜ……」と、同じく肉食獣めいた笑みを浮かべながら頷いた。
そして一方、桐生は錦山や亜細亜街の人間たちと共にマコトの行方を追い続けているが、未だ状況は進展しなかった。しかしそんな桐生の前に、世良が現れて、マコトが堂島組に撃たれて意識不明であること、堂島組が再開発計画の本格着手に動き出したこと、そして渋澤が堂島組の時期若頭に任命されたことを知らせてきた。また、渋澤が率いる渋澤組は、久瀬率いる久瀬拳王会、阿波野の泰平一家に比べるとまだ組織としては弱く、久瀬と阿波野の上に立つには組織として強い力を示す必要があり、風間組や、桐生も含めた風間派の人間を潰しにかかってくる。そこで世良は桐生に、マコトの意識が戻り、カラの一坪を日侠連に渡して世良を新たなトップにすることで堂島組を食い止めるまで、神室町を出て身を隠していろと忠告する。また、世良も立華と同じく風間とは強い信頼・協力関係にあることから、風間も立華と共に世良を東城会のトップにすることを考えていたという。「お前のことも、風間さんからくれぐれも頼まれている。殺しの濡れ衣の件もいずれ俺が必ずなんとかする。あとは俺たちに任せてお前は街を出ろ……いいな?」そう言い残し、世良は去っていった。
世良と別れてからすぐ後、桐生の元に錦山が慌てた様子で走ってきた。「堂島組の連中が、風間組の事務所に向かっている……! 風間組を襲う気らしいぞ!!」錦山の言葉に驚く桐生。そして錦山によると、これは渋澤の指示であり、風間組の勢力を根こそぎ潰すつもりで、自分も桐生も標的にされているはずだと言った。その直後、堂島組の組員たちが現れ、桐生たちに向かってきた。そこで桐生は錦山に、マコトがまだ生きていて、彼女が生きている間にカラの一坪を世良と風間が抑えれば堂島組を食い止められることを伝え、ひとまず風間組に行って柏木たちと共に身を隠せとも伝えた。そして錦山を先に風間組へ行かせた後、次々と襲い来る堂島組の組員たちを蹴散らしながら自分も風間組の事務所へと向かった。

立場と野心とプライド、極道としての全てに望みを絶たれてもなお、桐生との決着というただひとつの目的のために、久瀬は最後の勝負を挑んできた。

そんな久瀬との最後の激闘で、彼の意地と極道としての在り方に桐生も敬意を払い、彼を「久瀬の兄貴」と今一度呼んだ。

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