錦山彰（龍が如く）とは【徹底解説・考察まとめ】

錦山彰の概要

錦山彰（にしきやまあきら）とは、『龍が如く』シリーズに登場するキャラクターで、東城会直系「錦山組」の組長。メインの主人公である桐生一馬とは幼馴染で、同じ児童養護施設「ヒマワリ」の出身である。
シリーズ1作目の『龍が如く1』から登場しており、桐生と死闘を繰り広げるシーンもあった。
過去編である『龍が如く0 誓いの場所』では、堂島組若衆だった頃の姿が描かれている。この作品で、兄弟分として桐生を思う熱い人間性が多くのプレイヤーやシリーズファンの心を動かし、『龍が如く ONLINE』の事前登録開始記念に行われた人気投票では7位にランクインした。

ゲーム内の戦闘モードでは、力を溜めての大振りのパンチやアッパー、出の早いキックなどを使ってくる。シャープな体型に似合わず、桐生ですら持ち上げることのできない調度品を強引に振り回して攻撃するパターンもある。

錦山彰のプロフィール・人物像

性別：男
生年月日：1968年10月8日
身長：180cm
体重：79kg
血液型：AB型
出身：児童養護施設「ヒマワリ」
CV：中谷一博

児童養護施設「ヒマワリ」で育ち、そこで桐生と澤村由美に出会った。その後、父とも呼べる存在である風間新太郎と、唯一の肉親である病弱の妹・優子と共に日々を過ごす。中学卒業と同時に、桐生と共に極道の道へ足を踏み入れた。
『龍が如く0 誓いの場所』に登場する20歳の頃は、ワンレングスのロン毛にワインレッドのスーツに黒地に金の模様が入ったチンピラシャツを着用している。『龍が如く1』に登場する頃は、白のスーツに黒のカッターシャツ、ワニ柄の靴といった装いで、髪型はオールバックになっていた。背中に緋鯉の彫り物がある。
処世術に長けており、交友関係の広いタイプで、兄弟分である桐生のことも思いやる熱い気持ちを持っている人物だったが、同時に桐生に対して強い嫉妬心やコンプレックスも抱いていた。
桐生からは「錦」、由美からは「錦山君」と呼ばれている。

錦山彰の来歴・活躍

桐生と共に極道の道へ

幼少期に、児童養護施設「ヒマワリ」で桐生、由美と出会う。そして父親的な存在である風間と、唯一の肉親である病弱な妹・優子と共に過ごす日々を送っていた。中学卒業と同時に、風間の反対を押し切り桐生と共に堂島組に入り、極道の道へ足を触れ入れる。17歳の時に親子盃を交わして正構成員となった。

堂島組若衆時代

『龍が如く0 誓いの場所』では、東城会直系堂島組若衆として登場する。要領が良く、組内で器用に立ち回り、のし上がるためにはどうすればいいかを常に考えていた。
20歳の頃に桐生が堂島組と対立した際には、彼を助けようと奔走する。裏切者に対する組の非道な仕打ちを知っているため、自分の手で桐生を殺そうとするが失敗し、巻き込まないようにと考えた彼に兄弟の縁も切られてしまった。その後、堂島組の構成員から裏切者を殺すように強要された時には、家族を裏切ることはできないという考えから、自らも組と敵対し桐生と行動を共にする。
抗争や事件に巻き込まれる中、2人は共闘することもあり、頭に血が上った桐生を錦山が冷静に諭すこともあった。様々な騒動が落ち着き、桐生が堂島組に戻ると決めた際には、何故リスクをおかしてまで戻るのかと疑問を投げたが、彼の決意を聞いて安堵したため止めることはなかった。

野望のためだけに生きた東城会幹部時代と最後のケジメ

27歳になる年に、幼馴染みであり神室町でホステスとして働いていた由美が、自身の所属する堂島組の組長・堂島宗兵に誘拐される。それを知った錦山は、彼女のもとに駆け付け、堂島と揉み合いになり、衝動的に彼を射殺してしまった。遅れて駆け付けた桐生は、難病の妹の手術を控えている錦山が逮捕されるのは避けたいと考え、「親殺し」の罪を背負って警察に捕まる。しかし、錦山の妹が助かることはなく、由美も事件のショックで記憶喪失になり病院から姿を消した。
桐生が服役している10年間の間に、錦山は元々彼へ抱いていたコンプレックスと事件のショック、妹の死で歪んでしまい、己の野望のためだけに動くようになる。「東城会の頂点に立ち由美を手に入れる」という目的が全ての行動原理となり、そのためであれば手段を選ばず人を殺す修羅の道を行くようになった。
錦山組を立ち上げて組長になり、東城会の幹部にもなった頃、幹部会で「盗まれた100億」の情報をリークし、組の資金を管理していた者も暗殺する。育ての親である風間さえも襲撃し、どんな手を使ってでも自分が東城会の頂点になってやろうと画策するが、最終的には桐生に敗北し失敗する。
その後は、100億円を奪い返しに来た騒動の黒幕・神宮京平から桐生達を守る為に自爆し、その生涯に幕を閉じた。

錦山彰の関連人物・キャラクター

桐生一馬（きりゅうかずま）

『龍が如く』シリーズのメイン主人公である人物。「堂島の龍」「伝説の龍」「伝説の極道」などの異名を持つ元ヤクザ。懐が深く、面倒見が良い。その上、1度決めたら譲らない頑固さや、腕っぷしの強さも兼ね備えているため、彼を慕って極道になる者もいるほどのカリスマ性がある。
錦山とは幼馴染で、同じ児童養護施設「ヒマワリ」で育った。極道の世界に足を踏み入れたタイミングも一緒で、何かと比べられて生きてきたため、錦山は桐生に対して嫉妬のような気持ちを抱いている。

澤村由美（ゆみ）／美月（みづき）

元々は由美という名前だったが、実の夫に命を狙われる立場となってしまい、身を守るために整形して「妹の美月」として戸籍を与えられた。
桐生、錦山とは幼馴染で、同じ児童養護施設「ヒマワリ」の出身。錦山の想い人でもある。

風間新太郎（かざましんたろう）

東城会直系堂島組の若頭であり、堂島組内「風間組」の組長でもある人物。かつては天才的な銃の腕を持つ凄腕の元ヒットマンでもあった。
私財で児童養護施設「ヒマワリ」を創設しており、錦山や桐生にとっては父親のような存在。

錦山彰の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「最後のケジメくらい……俺につけさせろや」