ウルトラマンブレーザー(円谷プロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウルトラマンブレーザー』とは、光の巨人ウルトラマンへの変身能力を得た防衛隊の隊長が、巨大な怪獣や悪しき宇宙人と戦う様を描いた特撮作品。「コミュニケーション」をテーマとしており、立場の異なる様々な人々の衝突と和解を描いている。
怪獣や地球外生命体の脅威から地球を守る、地球防衛隊GGF。その特殊部隊の隊長であるヒルマ・ゲントは、ある日ウルトラマンブレーザーに変身する力を得る。特殊怪獣対応分遣隊SKaRDに異動することになったゲントは、その勇気とウルトラマンとしての力で人々を守っていく。

『ウルトラマンブレーザー』の概要

『ウルトラマンブレーザー』とは、光の巨人ウルトラマンへの変身能力を得た防衛隊の隊長が、巨大な怪獣や悪しき宇宙人と戦う様を描いた特撮作品。日本でもっとも有名な特撮作品『ウルトラマン』の、「令和第1期」と呼ばれるシリーズの5作品目。
長い『ウルトラマン』シリーズの中で、初めて「地球を守る防衛隊の隊長がウルトラマンに変身する」という設定で注目を集める。「コミュニケーション」をテーマとしており、守る者と守られる者、前線で戦う者と後方でそれを見守る者、地球人と宇宙人など、立場の異なる様々な人々の衝突と和解を描いている。

怪獣や地球外生命体の脅威から地球を守る、地球防衛隊GGF(グローバル・ガーディアン・フォース/Global Guardian Force)。その特殊部隊の隊長であるヒルマ・ゲントは、ある日怪獣との戦いの最中に光の巨人ウルトラマンブレーザーへと変身する能力を得る。
さらなる被害を防ぐため、GGFは特殊怪獣対応分遣隊SKaRD(スカード/Special Kaiju Reaction Detachment)を結成。ゲントはここに異動することになり、その勇気とウルトラマンとしての力で仲間たちと共に地球とそこに住む人々を守っていく。

『ウルトラマンブレーザー』のあらすじ・ストーリー

光の巨人の降臨

宇宙怪獣バザンガ(左)と戦うウルトラマンブレーザー(右)。

20世紀後半、地球の内外から現れる怪獣と、外宇宙から来訪する宇宙人の猛威に人類は脅かされていた。これに対抗するため、世界各国は協力して地球防衛隊GGF(グローバル・ガーディアン・フォース/Global Guardian Force)を結成。国境を越えて団結し、地球を守り続けていた。
21世紀。GGFの特殊部隊の隊長であるヒルマ・ゲントは、宇宙怪獣バザンガと交戦。敵の猛攻に窮地に陥った仲間を救おうとゲントが飛び出していくと、彼の手の中に不思議な模様の施されたコインのようなものが発生する。これを同じく腕に出現した装置に近づけると、ゲントは怪獣に匹敵するサイズの光の巨人へと変身していた。

光の巨人の正体がゲントだと知らないGGFの隊員たちは、彼を見上げて「数十年前から宇宙飛行士たちの間で目撃されていた謎の宇宙人」ことウルトラマンが現れたと本部に報告。そんなGGFの隊員たちを守りつつ、ゲントはバザンガを撃破し、怪獣による街の被害を食い止める。
これを機にGGFは、特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD」(Special Kaiju Reaction Detachment)を結成。ゲントはその隊長に就任し、副隊長のナグラ・テルアキ、諜報の専門家であるアオベ・エミ、各種兵器の整備のスペシャリストバンドウ・ヤスノブ、生身での戦闘も得意なパイロットのミナミ・アンリといった隊員たちを率いていくこととなる。そんな彼らに与えられた最初のミッションは、対怪獣用の巨大兵器アースガロンによる怪獣の撃破だった。

アースガロン出撃

満を持して戦線に投入されたアースガロンは、怪獣とも互角に渡り合う力を発揮。しかし初見の怪獣の特殊な能力にまでは対応できずにシステムダウンで動けなくなり、ゲントが変身したウルトラマンによって救われる。「美味しいところを持っていかれた」とSKaRDの面々は悔しがるが、共に「怪獣の脅威から人々を守る」という目的を持つ両者は次第に協力するようになっていく。強力な再生能力を持つ怪獣を相手にした時は、アースガロンによって怪獣が凍結されたことが、ウルトラマンの逆転のきっかけにもなった。マスコミもまた「SKaRDはウルトラマンを“敵対的な存在ではない”と見なしている」ことを感じ取ってそう報道し、“ウルトラマンは人類の味方である”との風潮が出来上がっていく。
一方、ゲントは自分がなぜウルトラマンに変身できるのかについて思案するようになっていく。彼の記憶の中で思い当たる出来事は、3年前に起きた宇宙装備研究所第66実験施設の爆発事故の現場で救出作業中に経験した神秘体験だけだった。

その1件以来、彼はウルトラマンと肉体を共有する状態となる。ウルトラマンはゲントを通じて人間のことを観察しており、基本的には彼らを守る立場だったが、人間がいたずらに怪獣を傷つけようとしている時にはこれに公然と異を唱えた。
デマーガという怪獣の幼体が発見された時の反応はまさにその典型で、ウルトラマンは「デマーガの幼体と、その親の個体を守る」ために防衛隊の攻撃を妨害。デマーガを倒そうとするゲント自身さえ邪魔して、彼を驚かせる。

侵略者の脅威

地球には、外宇宙の知的生命体たる宇宙人も密かに来訪していた。その中には地球侵略などの悪しき目的を掲げて活動する者も多く、世間では「宇宙人=敵対的な存在」という認識が一般的なものとなっていた。
カナン星人もまたそんな凶悪な宇宙人の一種で、自身の優れた科学力で地球上のあらゆる機械の操作を乗っ取り、一気に侵略を完成させようと画策する。アースガロンまでも操られてしまうが、日頃整備を担当するバンドウの機械への愛情ゆえにか機能を停止。その隙にウルトラマンがカナン星人を倒したことで事無きを得る。

60年前から地球に潜伏していたセミ人間たちは、自分たちの侵略用の兵器であるガラモンを呼び寄せるためマーカーを打ち込んでいた。しかしガラモンの到着を待つまでの間に、彼らは地球の音楽という文化に魅せられ、これを失うことを惜しむようになっていく。
現代になってガラモンが地球に飛来した際、彼らは母星から与えられた任務の通りにこれを操って攻撃を開始。一方で「自分たちを止めてほしい、音楽という素晴らしい文化を守り続けてほしい」と願い、SKaRDに自分たちの居場所を伝えるメッセージを送っていた。ガラモンがウルトラマンに倒され、任務失敗によって母星から捨てられると、彼らは「良かった」と安堵しながらいずこかへと姿を消していった。

神との対峙

怪獣研究の権威で、ゲントの恩師でもある横峯万象(ヨコミネ カズノリ)は、「人類はあまりに思うままに横暴に自然を蝕み、地球に取っての遺物に成り果ててしまった」との思想を抱くようになっていた。地球環境の再生を望んだ横峯は、かつて日本で神として崇められていたニジカガチという強力な怪獣を復活させ、これを暴れさせる。
SKaRDはニジカガチを撃退するべく出撃するも、その圧倒的な力の前に苦戦。ニジカガチの頭部から放たれる虹色の光線を食らったアースガロンは戦闘不能に陥り、そのすさまじいパワーの前にウルトラマンすら撤退を余儀なくされる。

ニジカガチは気象を操る力を持ち、横峯の望むままに超大型台風で日本を覆い、今の人類文明の全てを滅ぼそうとする。これに対し、ゲントたちは虹色の腕輪でニジカガチを操る横峯の無力化と、新兵器を搭載したアースガロンmod.2による強力無比な虹色光線発射部位の破壊という二面作戦で勝負をかける。
横峯の無力化には成功するも、制御を失ったニジカガチはかえって大暴れする。アースガロンが苦戦しているところにウルトラマンが現れ、彼の援護を得て虹色光線発射部位の破壊にも成功。ウルトラマンはニジカガチから流出するエネルギーを利用して巨大な光の輪を作り、これで相手を両断する。ここに人類の危機は去ったのだった。

「あれほど強力な怪獣が個人に操れるわけがない、その証拠もない」として、横峯は釈放される。ゲントたちは彼の思想に一定の理解を示しつつ、「人も、自然も、怪獣も含めて、誰かの掲げる“正しさ”のために一方的に滅ぼされるなんてあってはならないし、それを守ることも“正しさ”だ」とこれからも戦い続けることを誓う。

光の巨人の意志

ウルトラマンの力を借りて、何体もの怪獣を倒していくゲント。しかし防衛隊の隊長として上からの指示に従わなければならないゲントと、自由意志のまま全ての命を守らんとするウルトラマンの間には、次第に齟齬が生まれ始める。怪獣の幼体を守るために防衛隊の作戦を妨害したことを皮切りに、ウルトラマンもまたゲントの体を使って独自に動くようになり、戦闘の妨害を繰り返す。
宇宙怪獣ゲバルガとの戦闘において、この擦れ違いはついに表面化。強力な電磁波攻撃を操るゲバルガを相手に、ウルトラマンはゲントの意志に反して逃走する。防衛隊の隊長として敵前逃亡など許されない立場のゲントは、ウルトラマンの力無しでゲバルガを倒すことを決意する。ガラモンの装甲を利用して作られたアースガロンの秘密兵器により、ゲバルガに大きなダメージを与えることにこそ成功するが、SKaRDがウルトラマン無しでできたのはそこまでだった。

アースガロンが倒され、防衛隊の兵器も次々と沈黙する中、なお立ち向かおうとするゲントにウルトラマンが「共に戦おう」と話しかける。そこでようやくゲントはウルトラマンが自分のことも救おうとしてくれていることに気付き、再びその手を取って変身。アースガロンが撃ち込んだガラモンの装甲を抜き取り、これから作り出した剣でゲバルガを撃破し、地球の危機を救う。
そのゲバルガと、ウルトラマンの初戦の相手となったバザンガ、そして1999年に地球に飛来した謎の隕石がまったく同じ軌道を辿ったことから、「これらは何者かが作為的に送り込んだものではないか」との説が取り沙汰されるようになる。SKaRDの隊員までもが真剣に論じるようになったこの説は、ネットでは書き込まれるたびに削除されることが相次ぎ、広域の情報操作が行われていることは明白の状態にあった。

V99の謎

大気圏中を高速で移動するデルタンダルという怪獣が出現し、バザンガやゲバルガと同様に宇宙から何者かによって送り込まれた怪獣ではないかとの説が広まる。SKaRD隊員のエミは本部のデータベースに極秘にアクサスして、この情報の真偽を調査。一方、空中での戦闘を想定していないアースガロンはデルタンダルに苦戦して取り逃がしてしまい、ゲントたちはGGF日本支部司令部参謀長のハルノ・レツから「このままではSKaRDの解散もありうる」と脅された上でデルタングルの撃破を厳命される。
デルタングルについて調べていたエミは、バザンガやゲバルガの襲撃を含む一連の事件が「V99」(ブイきゅうきゅう)と呼ばれていること、これに関するなんらかの研究が宇宙装備研究所第66実験施設で行われていたこと、ここで起きた爆発事故で自身の父の蒼辺樹(あおべ いつき)が命を落としたこと、そしてこれらの情報がGGFの機密情報として秘匿されていたことを知る。第66実験施設の当時の代表はドバシ・ユウという人物で、彼がなんらかの情報を持っているものと思われた。

ゲントたちがデルタンダルを撃破する一方、エミはV99の調査を続け、GGF隊員に拘束された上でドバシの下へと連行される。ドバシは飄々とした態度でエミの追及をかわし、「V99について調べたいなら好きに調べるといい」と伝えて彼女を解放。ゲントはハルノから「エミを見張れ」との命令と、「隊員たちを守れ」との指示を言い渡される。
エミはゲントに「父の本当の死因が知りたい」と調査を続けたい旨を訴え、ゲントはこれを承諾。早速厳重に封鎖された第66実験施設に赴くエミだったが、そこにハルノが現れて「深入りするな」と釘を刺す。エミはこれを拒絶し、必ず第66実験施設で何があったのか、V99とはなんなのかを突き止めてみせると宣言し、父の友人だったハルノに背を向けて去っていくのだった。

親子の対話

時にSKaRDの隊長として奮戦し、時にウルトラマンへと変身して地球のために戦うゲントは、仕事を離れれば一家の長であり一児の父でもあった。重責を担う立場にあるゲントは、多忙を極める日々の中で一人息子のジュンと過ごせる時間をあまり取れないことを内心気にしており、わずかな休暇を見付けては積極的に親子の交流を図ろうと苦心していた。
ある時、宇宙から降り注いだ特殊な放射線により、そのジュンが友人たちと一緒に描いた絵が実体化して動き出す。やがて巨大化し、怪獣相当のサイズへと成長したこの絵は、ガヴァドンという名で人々に認識され排除対象となってしまう。ゲントはウルトラマンに変身してガヴァドンを攻撃するも、そのまったく敵意を感じさせない振る舞いと「ガヴァドンを殺さないで」というジュンたちの必死の懇願に折れ、これを宇宙へと運び去るのだった。

ウルトラマンが活躍する一方、アースガロンも強化と改良を続け、EGOISS(イーゴイス)というAIシステムの搭載により操縦の補佐ができるようになる。SKaRDのメカニック担当だったバンドウはこれを喜ぶが、その初仕事はエミと組んでのものとなり、大いに悔しがることとなった。

まよえる魂の導き

ある時、街に今までSKaRDとブレーザーが倒した怪獣が立て続けに現れるという怪現象が起きる。「幻影のようなものなのではないか、だとしたら誰がなんの目的でやっているのか」と隊員たちが総出で調べる中、ゲントはザンギルと名乗る宇宙人からの接触を受ける。
怪獣の幻影を生み出していたのは彼で、曰く「まよえる怪獣の魂を成仏させる旅をしている」とのことだった。続けてザンギルは「1体だけ成仏させ損なった怪獣がいる。恐るべき怨念の塊と化して実体を得つつあり、これを倒すのに地下にを貸してほしい」と言い、戸惑うゲントを半ばむりやり戦場へと連れ出す。

ザンギルが言っていた実態を得つつある怪獣とは、ウルトラマンを追い詰めたニジカガチだった。ゲントはウルトラマンに変身してこれに立ち向かい、苦戦しながらもザンギルと共闘してこれを撃破。ニジカガチの魂を成仏させる。
戦いの終わった後、「これからどうするのか」と問うゲントに、ザンギルは「自分もまた死した後にまよえる魂となった存在で、先ほどの戦いでようやく自分も成仏する準備ができた」と打ち明ける。地球で過ごす内に時代劇やコーヒーといった文化をこよなく愛するようになったザンギルは、これらを楽しめなくなることについて「残念だ」と苦笑しつつ消滅。ゲントは彼の分も合わせてコーヒーを飲み、戦友の魂を弔うのだった。

第66実験施設の真実

汚染獣イルーゴが人類を脅かす中、エミは引き続き第66実験施設のことを調べ続けていた。やがて彼女は、ここで行われていたのが「1999年に地球にやってきた地球外生命体」の持ち込んだワームホール発生装置の調査であること、その結果としてワームホールが開いてしまったこと、それが事故の原因だったことを知る。
イルーゴもまたバザンガのように「何者かに送り込まれた存在」であり、さらにはゲバルガの幼体でもあった。無理な出撃によってSKaRDが謹慎を命じられた中、大量に現れたイルーゴに防衛隊は苦戦。さらにはイルーゴと合体した状態のゲバルガが出現し、戦線は一気に悪化する。出撃したアースガロンとウルトラマンも敵の物量と質量を前に圧倒され、倒される寸前まで追い詰められる。

その頃エミは、幻影かそれとも本人なのか、第66実験施設で父との再会を果たしていた。再び発生したワームホールの中から炎をまとった鳥のような怪獣が出現し、力尽きる寸前のウルトラマンと合流。これに加勢し、ついに超大型ゲバルガとイルーゴの群れは壊滅される。
勝つには勝ったものの、命令無視を繰り返したSKaRDは上層部によって解散されかけていた。ゲントは「どうせならその前に真実が知りたい」と、エミと共に彼女の父が残した手記を調べる。しかしここに「これ以上調べることは許さない」とばかりにドバシが現れて手記を強奪し、SKaRDの直属の上司であるハルノ参謀長を謹慎処分にした旨を伝える。「これからSKaRDはどうなるのか」とゲントたちは案じるが、上層部は彼らにそれまでと変わらぬ業務を命じる以外、不気味な沈黙を続けるのだった。

SKaRDの躍進

相次ぐ怪獣の出現に対し、SKaRDもただ手をこまねいていたわけではなく、アースガロンにさらなる改造が施される。飛行ユニットを追加したMod3と呼ばれるバージョンへの強化を果たしたアースガロンは、かつて追いつくこともできずに翻弄されたデルタングルの超大型個体を相手に、堂々たる戦いぶりを発揮。ウルトラマンと共にこれを撃破する。

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シン・ウルトラマンの禍威獣まとめ

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禍威獣(かいじゅう)とは、『シン・ウルトラマン』に登場する敵性大型生物。ある時を境に日本各地に出現するようになり、多大な被害を生み出した。その姿は爬虫類のようなものから鳥に似たもの、巨大な植物まで多種多様。既存の生態系から完全に独立した生物であり、放射性物質を食べたり破壊光線を発したりと個々が地球の常識では考えられない能力を秘めている。 その正体は、外星人こと地球外の知的生命体が、人類発祥以前に後に日本となる土地に不法投棄していった生物兵器。日本にしか出現しないのもこれが理由である。

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ウルトラマンなどの成田亨のデザインの世界

ウルトラマンなどの成田亨のデザインの世界

1966年に生まれ、今も作品が作られ続ける「ウルトラマンシリーズ」。「ウルトラマン」の初期シリーズで、ウルトラマンなどのデザインで作品を支えたのが、彫刻家・成田亨だ。ウルトラマンのみならず、怪獣、メカニック、コスチュームなど、成田亨のデザインワークスは古びないものだ。 そういった、成田亨のデザインを紹介したい。

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