シン・ウルトラマンの禍威獣まとめ

禍威獣(かいじゅう)とは、『シン・ウルトラマン』に登場する敵性大型生物。ある時を境に日本各地に出現するようになり、多大な被害を生み出した。その姿は爬虫類のようなものから鳥に似たもの、巨大な植物まで多種多様。既存の生態系から完全に独立した生物であり、放射性物質を食べたり破壊光線を発したりと個々が地球の常識では考えられない能力を秘めている。
その正体は、外星人こと地球外の知的生命体が、人類発祥以前に後に日本となる土地に不法投棄していった生物兵器。日本にしか出現しないのもこれが理由である。

『シン・ウルトラマン』の概要

『シン・ウルトラマン』とは、脚本・庵野秀明、監督・樋口真嗣による、人類のために戦う異星人ウルトラマンと、その周囲の人々の活躍を描いた2022年の映画作品。日本を代表するクリエイター2人による伝説的な特撮作品のリブートということで、公開前から大きな話題となった。
特に庵野は『新世紀エヴァンゲリオン』などでアニメファンの間に圧倒的な知名度を誇り、2016年には『シン・ゴジラ』で一般層にまでその名と実力が知れ渡るようになったため、映画館には公開初日から老若男女様々な層の観客が押しかけた。

突如日本に出現し始めた敵性大型生物、禍威獣(かいじゅう)。その脅威に対抗するため結成された禍特対こと禍威獣特設対策室専従班(かいじゅうとくせつたいさくしつせんじゅうはん)の面々は、ある時空から降り立った銀色の巨人が禍威獣と相対する様を目撃する。
ウルトラマンと名付けられたその巨人は、禍威獣から人々を守るように振る舞い、禍特対はその正体や目的、力の秘密について調べていく。やがてウルトラマンが外星人(がいせいじん)こと他天体からの来訪者であることが判明するが、この時すでに地球には複数の外星人が侵入していたことも明らかとなる。彼らの暗躍をきっかけに、地球にはかつてない危機が迫っていくのだった。

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禍威獣について

ある時から日本に出現するようになった敵性大型生物。その姿は爬虫類のようなものから鳥に似たもの、巨大な植物まで多種多様。既存の生態系から完全に独立した生物であり、それぞれの個体が放射性物質を食べたり破壊光線を発したりといった地球の常識では考えられない能力を秘めている。いずれもがただ動き回るだけでも大規模な破壊をもたらす怪物で、日本に多大な損害をもたらした。
その正体は、外星人こと地球外の知的生命体が、人類発祥以前に後に日本となる土地に不法投棄していった生物兵器。日本にしか出現しないのもこれが理由で、個体によっては四肢や胴体などのパーツが共通したものになっている。

シン・ウルトラマンの禍威獣

巨大不明生物ゴメス

一番最初に現れた禍威獣。見た目は2足歩行する爬虫類。
新東名高速道路谷ヶ山トンネルの工事の最中に突如出現し、破壊の限りを尽くすも、自衛隊の総攻撃で撃破された。
この時はまだ禍威獣という名称が存在しておらず、劇中では単に「巨大不明生物」という形でまとめられている。“1号”と数えられていないのも、さらなる禍威獣の出現をこの時は誰も予測できなかったためである。

元ネタは『ウルトラQ』に登場した同名怪獣。ゴジラのスーツを流用したことでも知られており、このネタを本作でも採用したのか『シン・ゴジラ』のゴジラによく似た造形となっている。

巨大不明生物第2号マンモスフラワー

作中世界において2番目に確認された巨大不明生物。ゴメスと同じく、この時はまだ禍威獣という名称が存在しなかったため、単に巨大不明生物としてカウントされている。
東京駅前で大量の花粉をバラ撒くも、自衛隊による攻撃で焼き尽くされた。作中に登場した禍威獣の中では被害が少なく、また比較的あっさり退治された部類である。

元ネタは『ウルトラQ』に登場した同名怪獣。炭酸ガスと火炎に弱いという設定で、本作でもそれを踏襲している。

巨大不明生物第3号ペギラ

作中で3番目に確認された禍威獣。出現時はまだ「禍威獣」という名称が存在せず、巨大不明生物に分類されている。
冷気を操る特性を持ち、東京に大寒波をもたらす。しかしとある女性科学者(恐らくは後に禍特隊に所属する船縁由美)が弱点を発見し、ここを突くことで撃退された。

元ネタは『ウルトラQ』に登場する同名怪獣。原作では生き残っており、大きく運命が変わることとなった。

飛翔禍威獣ラルゲユウス

作中で4番目に確認された禍威獣。ペギラ撃退後に敵性大型生物の総称として「禍威獣」という呼称が誕生し、このラルゲユウスからはその名で分類されるようになった。
見た目の通り巨大な鳥で、ただはばたくだけでも大型台風並みの烈風を四方八方に巻き起こす。最終的にいずこかへと飛び去り、その後の行方は分かっていない。このことから、「禍威獣にはレーダーの感知から逃れるステルス機能が備わっているのでは」との憶測を呼ぶこととなった。

元ネタは『ウルトラQ』の同名怪獣。普段は文鳥に酷似した姿とサイズで身を潜めているが、空腹になると巨大な鳥へと変身して家畜を襲った。姿原作でも同様に最後は行方不明となっているが、自分をかわいがってくれた少年を気に掛けるなどただの怪物ではないような描写もあった。「ミニチュアのセットに本物の文鳥を放つ」という撮影手法が用いられたことでも知られている。

溶解禍威獣カイゲル

作中で5番目に確認された禍威獣。ドリルのついた殻を背負った巨大なカタツムリのような姿をしている。地中を高速で移動し、目から物質を溶解させる光線を放つ。
相次ぐ禍威獣の出現に対応するために結成された、禍特対こと禍威獣特設対策室専従班の初戦の相手となった。禍特対と自衛隊の連携により見事に討伐される。

元ネタは『ウルトラQ』に登場する貝獣ゴーガ。6000年前に古代王国を滅ぼしたという怪物で、封印された状態のまま悪党が東京に持ち込んでしまい、大きな被害をもたらした。殻の部分は核兵器にも耐えるほど頑強だが本体はそうでもなく、最後は両目を潰された上で焼き尽くされる。「カイゲル」という名前はボツになった脚本の中で使われていたものであり、「あくまで『ウルトラQ』とは異なる世界の物語である」という認識を視聴者に与えるために採用されたと思われる。

放射性物質捕食禍威獣パゴス

作中で6番目に確認された禍威獣。ずんぐりとした巨大な4足獣といった姿をしているが、「放射性物質を好んで捕食する」という地球の生命体の常識からはかけ離れた生態を持つ。体内に相当量の放射性物質を蓄えているため迂闊に攻撃できず、さらに口からその放射性物質を含んだ光線を放ち、それまでに出現した禍威獣の中でも特に大きな被害を生んだ。最後は全身を凍結させられて駆除される。
パゴスによる大きな被害は日本の政府や国民にとってもトラウマに近い記憶となっており、作中でもたびたび「あのパゴスのように危険な禍威獣」といった具合で名前が引用されている。

元ネタは『ウルトラQ』に登場した地底怪獣パゴス。放射性物質を捕食する設定は当時から存在するが、原典のものと比べると姿がかなり変わっている。これは「パゴスの着ぐるみは後にネロンガやガボラに流用された」という事実から、この3体に「同一規格の生物兵器」という設定を新たに加えたため、ネロンガやガボラの姿から逆算してパゴスをデザインし直したためである。

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