ヱヴァンゲリヲン新劇場版(ヱヴァ)のネタバレ解説まとめ

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とは、2007年から公開されているアニメ映画シリーズである。
1994-1995年のTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』が原作。総監督はTVシリーズと同様に庵野秀明が担当している他、主要スタッフや声優もほぼ同一でリメイクではなく「リビルド(再構築)」作品。
全4部作予定で、現在3作目まで公開済み。巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットの少年少女を主人公とし、人類の敵「使徒」との闘いや人間同士の争い、陰謀の謎解き、主人公の苦悩や成長を描いたストーリーである。

エヴァに乗り込むための筒状のコックピット。内部には緊急時脱出用のパラシュートなどが備えられている。ネルフのオペレーションルームから強制的に射出することもできる。エヴァの脊髄部分から挿入する。別名「魂の座」。
パイロットが乗り込むと、内部はL.C.Lという特殊な液で満たされる。この液体は飲み込んでしまえば直接肺に酸素を送る為、パイロットが溺れることはない。また、外部情報をスクリーンとして映し出す、シンクロの為の神経接続及び衝撃時パイロットに伝わるダメージを和らげる効果もある。

プラグ深度

インテリアと呼ばれるコックピットがよりコアに近い程「深度が高い」とされる。数値が高いほどパイロットとのシンクロ率も上がるが、100を超えると精神汚染の危険やコアに取り込まれ人間に戻れなくなる可能性がある。『破』ではシンジが180まで上げ、初号機を覚醒させた。

ダミープラグ

ダミーシステムとも呼ばれる。
疑似的なエントリープラグ。エヴァを無人で動かすことができる。『破』の第9の使徒戦で使用された。
寄生された3号機にアスカが乗っており、そのとき唯一の戦力だったシンジが攻撃をしなかったため、まだ問題点が残ったダミーシステムに切り替えられる。起動すれば同機のエントリープラグ内にパイロットが乗っていても操縦ができず、目標が人を乗せた状態のエヴァであろうと活動停止するまで徹底的に攻撃を加える。問題点としては、ネルフ側の信号を受け付けず、ダミーシステムの解除ができなかったこと。
しかし機能したのはこの1回のみで、以降は初号機に搭載しても起動しなかった。
旧シリーズでは赤木リツコが開発したものだが、本シリーズでは外部の基地「ゴルゴダベース」からNERV本部から送られてきたもの。理由は不明だがミサトは当初から不信感を抱いていた。

A.T.フィールド

使徒及びエヴァが展開する、八角形のバリアのようなもの。いかなる物理的接触をも拒む鉄壁。これがある為、通常兵器は役に立たない。エヴァのみがこのA.T.フィールドを中和、侵食することで使徒を殲滅せしめる。防御だけでなく使用方法によっては攻撃も可能。
第10の使徒のA.T.フィールドは特に強力で、更に何重にも重ねて使用することができる。

暴走

パイロットを含め人の制御を離れた状態であり、人知を超えた領域。エヴァ本体がパイロットのコントロールがなくても自律行動を行うことで、ただでさえ謎の多いエヴァが何をするかわからない状態となる。パイロットとのシンクロ率が高まると「覚醒」と呼ばれる更に上位の状態となる。
零号機の起動実験時の暴走では苦しむような素振りを見せ、壁を殴り続けていた。内臓電源の活動限界が5分なのはこの暴走状態に対処する意味もあるが、初号機は活動限界を迎えた後も暴走状態で活動を続けたことがある。

覚醒

エヴァのシンクロ率・プラグ深度が極限まで高まり、エヴァを神に近い存在に昇華させる現象。『破』の第10の使徒戦で、レイを救うという強い願いにシンジと初号機がシンクロし、この状態に至った。
凄まじい力で敵を攻撃し、左腕を失った初号機はA.T.フィールドを操り、自力で左腕を再生させるという離れ業まで披露した。
しかし、これによりエヴァが「新たなる生命」へと変化するため、その代償として古い生命体(人間をはじめとした現在生きている生物すべて)は滅びることになり、それがサードインパクトおよびフォースインパクトとなる。

使徒

作中に登場する人類の敵。本シリーズでは第13の使徒までの存在が確認されているが、第1の使徒および第2の使徒のみ天使の名がつけられている。
形状も能力も異なり、共通点はコアという急所が存在することと、分析時固有波形パターン(BLOOD TYPEと表記される)が青になること。S2機関と呼ばれる永久機関を持ち、A.T.フィールドを操る。
『序』『破』における人類および主人公達が闘う敵であるが、『Q』では存在があやふやである。

セカンドインパクト

『序』のストーリー開始より15年前に南極で起きた、人類の半分が滅んだ大災害。現段階では詳細は不明。
これにより全世界の海が赤く変色して海洋生物はほとんど死滅し、海洋研究所など人工的に再現した環境においてペンギンやカメなど限られた数の個体が生存している。
本シリーズでは黒い球体(穴)と共に現れた4体の光の巨人(使徒のコアらしき赤い球体と頭上に光の輪を持つ)と数本の槍らしき物体が描かれている。また、宇宙からの観測シーンで、セカンドインパクトの爪跡として、爆心地付近に4本の十字架状の物体が存在していることが描かれている。

NERV地下の第の使徒リリスと使徒が接触すること、またはエヴァが神に近い存在へと覚醒することにより、セカンドインパクトの続きとされるサードインパクトが起こり、人類は絶滅することになる。劇中ではサードインパクトは滅びが途中で停止した「ニア・サードインパクト」に収まり、多くの犠牲を出したが全人類が滅ぶには至らなかった。しかし、以降も同条件が揃えば更にその続きであるフォースインパクトが起こることになる。

ガフの扉

『破』で初号機が覚醒し、ニア・サードインパクトが起きたシーン。

『Q』で第13号機が覚醒しフォースインパクトが起き始めたシーン。

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