ヱヴァンゲリヲン新劇場版(ヱヴァ)のネタバレ解説まとめ

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とは、2007年から公開されているアニメ映画シリーズである。
1994-1995年のTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』が原作。総監督はTVシリーズと同様に庵野秀明が担当している他、主要スタッフや声優もほぼ同一でリメイクではなく「リビルド(再構築)」作品。
全4部作予定で、現在3作目まで公開済み。巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットの少年少女を主人公とし、人類の敵「使徒」との闘いや人間同士の争い、陰謀の謎解き、主人公の苦悩や成長を描いたストーリーである。

状況が飲み込めないシンジは、先ほどから自分の横にいた女性から自己紹介を受ける。彼女は鈴原サクラ少尉といい、ヴィレに所属する医官でシンジの衛生担当であり、トウジの妹だという。しかし、彼女は明らかに自分が知っているトウジより年上だった。

ガラス越しにシンジを殴るアスカ。

驚くシンジは、その場に現れたアスカからようやく14年経っていたことが告げられる。アスカとの再会をシンジは喜ぶが、アスカは2人の間にあったガラスに向かって拳を撃ちつける。怒りと悲しみに満ちた表情でシンジを睨むアスカは、左眼の眼帯以外に容姿は変わっていなかった。エヴァのパイロットは14年経っても、「エヴァの呪縛」により歳をとらないのだという。
戸惑うシンジは、自分が助けたはずのレイはどこなのか聞くが、初号機からサルベージされたのはシンジと彼のS-DATプレイヤーのみで、レイは発見されなかったと告げられる。

エヴァMark.09が現れ、ミサトと言い合うシンジ。

そこに、NERVのエヴァMark.09(マーク・ナイン)がヴンダーを急襲し、シンジを連れ戻そうとする。Mark.09から呼びかける声はレイのものだった。シンジは、冷たい態度をとったり、レイが発見されたなかったというミサトやリツコに嫌気が差し、Mark.09についていこうとする。しかしMark.09はヴンダーにより攻撃される。

シンジはミサト達からヴンダーを出ていくのを止められるが、やはりまともに説明されないために話がこじれていく。
Mark.09は使徒ではなくエヴァなのに何故攻撃するのか、ここ(ヴンダー)はNERVではないのか、Mark.09に乗っているのはレイではないのかとシンジが立て続けに質問すると、今更ながらここはNERVではなく反NERV組織「ヴィレ」であり、Mark.09を含めたNERVのエヴァを殲滅することが目的だと告げられる。更に、眼の前からレイの声がするのに「綾波レイはもういない」とミサトは繰り返すだけで、シンジは激昂。Mark.09に乗ってヴンダーを去ろうとする。去り際にサクラから「エヴァにだけは乗らんでくださいよ」と告げられる。

DSSチョーカーを起動することを躊躇い「OUT OF RANGE(圏外)」となってしまう。

ミサトはヴンダーから去るシンジのDSSチョーカーを起爆しようとするが躊躇い、結局スイッチを押せなかった。
アスカは制止を聞かず去ったシンジを「あれじゃバカじゃなくガキね」と悪態をついていた。

シンジは、Mark.09とともに旧NERV本部へ向かった。

NERV本部、渚カヲルとの出会い

地表の第3新東京市は消滅し、地下のNERV本部は荒廃していた。
シンジは本部内でアヤナミレイ(仮称)と対面。やはり自分がレイを助けていたと思ったシンジは安堵するが、彼女は自分が知っているレイとは様子が違っていた。

そこでゲンドウと再会すると、彼からピアノを弾く謎の少年・渚カヲルとともにエヴァ第13号機に乗るよう命じられ、それ以外ゲンドウは何も話さなかった。NERV本部でも何の説明も受けられず、困惑するシンジ。

シンジには話されなかったが、ゲンドウおよびNERVの目的は14年前のニア・サードインパクトの続きとなる「フォースインパクト」を起こすことらしい。

何も説明されないままシンジはNERVの宿舎で生活するしかなかった。また、そこで支給されたシャツの一つには何故か「鈴原トウジ」の名前が入っていた。

周囲に一人も味方がなく、心が休まるときがないシンジは、カヲルに誘われてピアノの連弾を行う。演奏を通してカヲルと親しくなり、その後はS-DATの修理や天体観測などを経て少しずつ元気を取り戻していく。

ニア・サードインパクトにより荒廃した地球。

シンジはトウジやみんながどうなったのか、14年の間に何があったのか知りたいとカヲルに告げる。

シンジはカヲルに案内され、地球が赤い荒野と化した惨状を初めて目にする。自身が初号機を覚醒させ、「ガフの扉」(覚醒したエヴァの頭上にに現れる円のゲート)を開いたことがサードインパクトのトリガーとなってしまったことを告げられる。自分がきっかけで多くの人々が犠牲になったことを知り、ショックを受けるシンジ。しかしカヲルは「償えない罪はない。希望は残っているよ、どんなときにもね」と語る。

一方で、アヤナミレイ(仮称)はシンジがいくら声をかけてもそっけなく、退屈しのぎにシンジが持ってきた本もまったく読もうとしない。

冬月からユイの写真を見せられるシンジ。

その後、シンジは冬月に将棋に誘われ、その席で自身の母・ユイについて聞かされる。ユイは冬月のかつての教え子で、旧姓は『綾波ユイ』だった。冬月から写真を渡され、シンジは初めて母の顔を知るが、ユイはレイに酷似していた。

ユイはかつて自身が発案したコアへのダイレクトエントリーに自らが被験者となり試みた結果、初号機に取り込まれ、現在は初号機の制御システムとなっているという。ユイは消えたが、唯一残されたDNA情報からクローンである「綾波シリーズ」が作成された。シンジが一緒に過ごしたレイもクローン体で、現在は初号機内に保存されていると語る。これらはすべてゲンドウの計画だという。
また、今 NERVにいるアヤナミレイ(仮称)は別のクローン体だと告げられる。

DSSチョーカーを自分の首に移すカヲル。

エヴァ第13号機が完成するが、精神的に病んだシンジは乗ることを拒む。

カヲルがシンジのDSSチョーカーを外して自身の首に移し、「エヴァの覚醒リスクは僕が引き受ける」と説得する。

カヲルはシンジに対して、NERV最深部のセントラルドグマの2本の槍だけが希望だと話す。第13号機はダブルエントリーシステムであり、2人で操縦する必要がある。その槍を2人で手にすることによって、NERVも「フォースインパクト」を起こせなくなり、第13号機とセットで使えば世界の修復も可能だとカヲルは語る。

シンジはカヲルとともに第13号機へと乗ることを決める。

セントラルドグマ最深部にて

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